選ぶよ。 俺は選ばれなかった、けれどね。[少し皮肉めいた言葉を添えるのはまた自嘲めいた響きで。つまり構って欲しいだけで、この幼馴染に甘えているのだと、判って居るけれど、抑える事は出来なかった。選ぶつもりは、有った。冷たい屍肉の記憶を、暖かいものにしたい。それだけは抗えないと思っていたし、また、抗う気もそれほど今は――無い]