[飢えが、苦しい。痛い。 ――自分の奥が、芯が…熱い。 皆が寝静まるまで、耐えられるのだろうか、と不安になる。手を伸ばす。誰か、癒してほしい。 …誰も手を掴まないで欲しいと願う。 だけれども――――苦しげな、息の気配は、必死で殺す。だって、イヴァンが、キリルの元へと行く筈だから。]