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感情のパターンが…
[そこまで聞き、少女は口を噤む。
もしそれで『彼』が人狼だったなら――
目の前にいる神父の格好をした彼もまた――]
でも…まだ仲間売りするには…時期が早すぎる…
[少女はルーサーに聞こえないように独り言を零すと、腕組みする彼をじっと見つめていた。]
ああ、では何かあればお言葉に甘えさせて頂きましょうか。
[言う言葉は軽く冗談めいていた。]
それにしても、お2人とも随分と仲が宜しいようで。
[同じような言葉を掛ける2人に小さくくすり、笑う]
[顔を伏せた相手に視線だけを送って]
俺はね、自分はどうなったって良いんだ。
どうせ捨てられた命だ、今更どうなろうと、ね。
だから、守りたい。
命に代えてでも、ね。
[ギルバートに向かって、にこっと笑い。
手にした卵の尖った方を、軽く叩いてひびを入れる。
尖った方を上に向け、そうっと割らぬように、少しだけ殻を外す。
それから、殻の下にあった薄い膜を、ぴりりと破いて。]
いただきまーす。
[そこに口を当てて、ちゅるりと吸い込むように。 ごっくん。]
[広間に向かう途中、食欲をそそる匂いにつられて顔をあげれば、そこには見慣れた緑のお下げ髪。]
ネリ−!
[思わず声をかけ、彼女に駆け寄ると、他の皆について広間へ向かった。]
[ 小さく笑う少女の口から紡がれた言葉に、黒の両眼が僅か見開かれ、其れから緩やかに瞬かれる。困った様な笑みを浮かべれば、]
単なる腐れ縁かと。
[減らず口を叩き広間の扉に手を掛けゆっくりと引けば、軋んだ音を立てて開く。]
ふふっ。疑われちゃっていますね、私。
[じっとこちらを見つめるウェンディに笑いかけ。
声までは聞こえていないようだが。]
……まあ、この推理を信じるか信じないかは貴方次第です。
私が語った『30年前』の話と同様に、ね。
[”お行儀がいい”とはお世辞にもいえないけれど、手も器も汚さない一番いい食べ方だからと、ギルバートにも卵を一つ渡して。
戸惑う姿に気付くことなく、手にした殻をゴミ箱に捨てようと立ち上がって、小さな悲鳴。]
……ぁ。
いっけない…! 鍵かけなきゃ!
[割れやすい卵を持っていたから、早く置かなきゃと気が焦っていて。内鍵をかけるのを忘れていた。]
[少女はルーサーの言葉を何度も噛み砕きながら反芻する]
ルーサーさんと同じ…感情パターンだから…
だから…『彼』が?
だったら神父様は…何者?
――解らない…
[呟いて…視線を伏せる。
今、少女の心を覆うのは、『彼』に対しての疑惑ではなく、目の前の初老の男に対しての感情――]
[目まぐるしく回る嘘と真実の狭間で――]
[それでも得た結論は――]
それでもまだ…神父様を信じてしまいたくなるのは…私が甘い人間だからなのかしら…。
ねぇ?神父――?
[父のような存在の彼を――慕うこと――]
…そうですか?
[青年の言葉にはそう返しながらも何処か楽しげで。メイの反応にさらにくすくすと笑いつ、広間の扉の前に立つ。
彼女を呼ぶ声がして振り返ると、赤毛の少女が駆け寄って来るところだった]
ああ、こんばんは。
[声の元気さに安心したのか笑みを返して]
……仲がいいっていうのかな、これ……?
[誰に言うでなく、ぽつりと呟きつつ。
走ってきたヘンリエッタには、や、こんばんは、と声をかけ]
そうです。
[ ネリーの言葉に返すのは矢張り苦笑か、背後から飛んで来た声に顔だけを向ければ赤髪の少女の姿。軽く声を掛けてから扉を潜り、中に居た銀髪の男と青髪の男に微笑と共に会釈をして、]
今晩和。……今日は静かですね。
[昨晩一同が此の場に会した事を思いながら、然う声を掛けた。]
[ウェンディの手を、優しく握り返す。]
私はね、異端審問官としては失格なのです。
……情が、移ってしまいましたから。
[困ったように、微笑む。]
この事件が終わったら。
私は、異端審問官を辞めようと思っているところなのですよ。
[かしゃん。
軽い音を立てて、卵の殻はゴミ箱の中へと跳ねて、砕ける。
それを確かめることなく扉へと駆け寄って、内鍵へと手を伸ばす。]
-広間-
[室内にいたあまり接点の無い二人に多少警戒するも、自分と一緒に部屋に入って来た面々を振り返り、その懸念を取り払う。
ここには人がたくさんいるから、大丈夫。そう心の中で考えると、テーブルについて食事に手をのばした。]
こんばんわー。
[広間に入り、場にいる二人に一礼して]
あは、やっぱりこっち、あったかいや。
[それから、室内の温もりに、思わずこんな言葉を口走る]
[――脳内に繰り返し響く、姉さんの声。]
『うん、わかってる。ちゃんと鍵かけるから――』
[それに従って、彼は、扉の内鍵を―――]
―浴室―
[シャワーを浴びる。使い慣れているシャワーは、いつもと同じようにわたしの肌に当たって、弾ける。
身を清める。
それでも清まるはずはない。
わたしは男を愛するためのものだ。
わたしは女でありながら子を残せぬ欠陥品だ。
そして何より。
わたしは人殺しだ。
肌を伝う雫は、落ちていく。わたしはわたしの罪を思う。この腹の中で生まれなかった子を思う。
そっと撫ぜても、もう何もない。]
―広間―
こんばんは。
[先に来ていた2人にぺこりと会釈し、テーブルの上に料理を並べる。
先程置いた鍵がそのままそこにあるのをちらと横目で確認して、後ろに下がった]
[握り返される手の温もりに。
少女は口許を緩めて――]
情――?
[誰に?とは聞かなかった。そして辞める理由も――]
では、神父様がこの事件を解決して…安らかな日々を送れる様に――
…誰に祈りましょう?
[少女は握り締めた手をそっと唇に寄せて――]
[ふわり――]
[花のように微笑み――]
生憎…私は二年前に…神を捨ててしまいましたの…
[悪戯っぽく呟いた――]
[ どうぞと掛けられた声に微かに頬笑んで、手を伸ばしてシルバーを取る。食欲は然程回復していなかったが、此処で断るのは失礼に当たるだろう。然し昼間に神父と交わした会話――特に毒薬の単語が脳裏を過り一瞬手を留めかけたが、ヘンリエッタが居る事を考えれば、其の様な事はせぬだろう。]
確かに。
[ 暖かいという言葉に頷き、卓上の鍵に一瞬視線を向けるも触れる事は無い。]
…少なくとも、ひとりきりの部屋よりは暖かい。
[メイの答えにそう答えると、若い女中に礼を言いながら、食事に手を伸ばす。]
[焼き立ての芋はまだ舌に熱い。チーズの匂いが食欲をそそった。
ネリーが私達を殺すつもりなら、今迄の食事に毒を混ぜてしまえばいい。
昨日だって、その前だってチャンスはあった。
やっぱりネリーを信じたくなるのは、自分が不安だからだろうか。]
―→脱衣所―
[程よく温まって、わたしは脱衣所へ戻る。
身体を拭いて、黒のドレスを身に着ける。
身体に残る傷跡は、ボレロで隠す。
膝上の丈のワンピースは、好きだったもので。
少し悩んで、そっと足を外に向ける。
こんな夜だけど、だからこそきっと星はとても綺麗だろう。
月も静かに、輝くだろう。]
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