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うわ、痛そうー。
[イレーネがユリアンの腹部を抉るのを見れば、緊迫感の欠片もない声を上げた。
けれど、その手は胸の前で祈るように組まれている。
ほかの皆のような、特別な何かは持っていないけれど。
好きな人たちが……特にハインリヒが、できるだけ傷つかない事を祈る]
[爪がユリアンの腹部を抉る。その手には抉られた肉。爪が紅に染まる]
どうして、ユリさんはそうなの…。
馬鹿な人。
協力していたら生きて居られたかも知れないのに。
[悲しむ声と嘲る聲。ちぐはぐに繋がれた意識は相反する声色と言葉を生む。肉は喰らわず床へと投げ捨てた。腕の動きに沿って紅も飛び散る]
[ユリアンに意識を向けられる程の余裕はない。
耳に届くウェンデルの、ハインリヒの声に、その手に、動きは留められた。
腕を変貌させたイレーネへと、目を向けるのは、赤が散った後の事]
……………ッ、
[また、護れないと、その思いが思考を掠める。
表情に、狂気を孕んだものとは異なる、後悔の色が過ぎった]
でも、僕は、……………僕は、
[続きが紡げない。
自分は、どうしたいのか。
望みが、言葉に、ならない]
[言いながらも、視界は事の中心を捉えていた。
イレーネの振るう腕に、再び目を見張る。
頽れるユリアンの腹部が抉れていた]
――…ッ
[臭いは届かない。
痛みも無い。
エルザが動くのが見える。
視線を外すことは、できなかった]
[腹を抉られたユリアンに、イレーネを見る。
そこにいるのは、まごう事なき、人狼で。
力を持つフォルカーが、人狼を意識すると高揚するならば、
同じように力をもつダーヴィッドはどうなのだろう。
そんなふうに思ったか、フォルカーの肩を掴みながら一瞬ダーヴィッドの方を見やった]
…他、に?
[視線は目の前から外せないまま、聞こえた言葉を繰り返す。
身体が傾ぎ、支える手に寄り掛かる形になった]
如何して。
フォルカー君は、どうしたいんです?
[問いかける。
手はもうはずしても大丈夫だろうかと、少し考えて、はずした。
まだもう片手に握ったままだった破片を、今度こそ取り落とす。
ダーヴィッドはこういう状態になっていないだろうかと、少し心配して視線を巡らせた]
言いたいこと、言ったほうがいいです。
言っても、大丈夫です。
[ユリアンに対するイレーネを見る。
ユリアンの体から血が流れている]
イレーネさん…は?
どう、したいん、です?
[目を背けそうになりながら、小さな声で言った。聞こえたろうか、どちらでも良いというようなそんな大きさで]
[抱きとめられる、わけがない。
すり抜け殆ど重なるようにしてそれでも手を回す]
いやよ。
[心のどこかが囁く。
このままなら会えるのではないかと]
いやよ。
[けれど姿はそれとは逆に。
流れる緋色を止めようとするよに抱きついた]
ハッ…ははっ。
仕方…ない、だろ、それが。俺だ。
代償が、ないと、罰が、ないと。おか。しい。だろう
それに、裏切る前は。俺が死ぬことも。前提。だったんだぜ。
[血の気を失った顔色。痙攣する身体。痛みに意識を飛ばしそうで、でもその痛みで意識を取り戻しながら、途切れ途切れに言葉を紡ぐ]
[ユリアンとイレーネと、交わされる言葉はよく理解できていない。
力を持ちながら知識は置き去りな半端者には、目の前で起きた事実をただ見て受け入れるしか出来ないのかもしれない。
イレーネの一線がユリアンを襲い、血飛沫が飛んでいくのが見えれば別の意識が擡げた。]
ユリアンっ!
[慌てて、イレーネとフォルカーと距離を取りながらユリアンの割かれた腹を見て―――また後ろに倒れかけた。]
いやいやいやここで寝るな起きろ俺。
でもってしっかりしろユリアン!
[慌ててベットのシーツを引き寄せ、ユリアンの腹を押さえるが、すぐさまシーツは血に染まっていく。]
ボクは───。
[ウェンデルの問いに、声が、聲が、言う]
場を壊したい。
喰らい続けたい。
殺して欲しい。
殺してやりたい。
死の先に、ボクの望みがある────。
[交互に紡ぐ、声と聲。どちらも、自分の望み]
[寄りかかる身体は、確りと支え。
目の前の様子を見つめつつ、小さく息を吐いた]
……それ、聞くかな、この状況で。
[刹那、過ぎるのは、苦笑]
ここで……この村で生まれる音を聴きながら。
星を、見ていたかった。
それは、帰ってこないと、できないだろ?
……ダーヴ…ありがとな。いい加減。血を見て倒れそうになる癖。治せ。
[苦しいのにどこか穏かな口調で、ダーヴに告げながらも、シーツをはねのけ、よろよろと、本当は、フォルカーとイレーネが殺しあうのが見たかった。
という燻る願いを裏切って]
ま、勝てないのは当たり前…狂ったやつは、人狼には勝てない。殺せない。
[よろよろとイレーネの元へと向かう]
僕、は、……レーネの“絶対”を、叶える、って、決めた。
[そう願うことすら、“意思”に反することになるというよう。
途切れ途切れ、喘ぐように息を吐いて、少年は、言う]
レーネ、そんなの――……そんなの、駄目、だ…………っ
そして。狂ってる。俺は。
[よろけるように、ナイフを片手に半ば倒れこむようにイレーネに向かうも、ナイフの行く先はまるで別のところ]
本当に、馬鹿……。
裏切り者に似合いの末路。
ユリさんなら、生きて償う道もあったじゃない。
どうせなら役立って死んで欲しかったけどね。
[息も絶え絶えなユリアンに、声と聲がちぐはぐな言葉を向ける]
場を壊すって、ほかに抜け道、ないんです?
[ユリアンの動きを視線で追って、
尋ねてみるものの、
その手のナイフの動きに、びっくりして視線を向けるばかり]
[肩を掴むハインリヒの手を強引に払って、床を蹴った。
護り手の力は行使せず、刃を手にしたユリアンの腕を引いて、イレーネの間に身を割り込ませようと。
ともすれば見当違いの方向に向いたナイフですら、己の身に当たろうが]
言い出したのは、お前だろう。
[身を預けながら、呟くような声で言う]
――…なんだよ、それ。
[それに返った言葉。
再び、視界が歪んだ]
[ユリアンと自分の間に身を滑り込ませるフォルカー。表層の意識がハッとした]
フォル――――!!
[声が、叫ぶ。変化していない左手がフォルカーに対して伸びた]
[倒れそうになるのを堪えて来てくれたダーヴィッドすら振り払って。傷ついた身体が腕をすり抜けてゆく]
なにをするの。
なにがしたいの…。
んな事いわれても、もうこれ染み付いてるのが…。
[といわれた事に真面目に返しながら。
シーツを跳ね除け向かう様には、驚いたが少し反応は遅れる。]
ばっか、動くなって!ユリアン!
[と手を伸ばし、ユリアンの腕を取ろうとしたが、触れる感触をわずかに感じただけで。]
アハ…償う気も…役に立つ気も。ないから。
[刺そうとしたナイフはどこか不可視な力に阻まれるように逸れたのに、突き立つ感触]
…お前…な。
[フォルカーをみとめて、震えるながらも呆れ声。
浅いのか深いのか。どこに突き立ったのかも自分でもわからない]
……いや、確かにそうだけど。
[呟くよな声。
返す声には苦笑が滲む]
……なんだよって。
それこそ、言葉どおりの意味しかないって。
俺は、ここに。
いたかったんだよ。
[呟きと共に、支える手に力がこもる。
動いていく場。
翠は全てを見届けようと、そこから逸らされる事はなく]
[溜まった水は零れて、視界が再び鮮明になる。
ユリアンは何処へ向かうか、フォルカーが割って入ろうとし、イレーネが手を伸ばす。
視界の端に、ウェンデルや他の者の姿も映る]
もう、いいだろう――?
[動くことはできず、ただ言葉が洩れた]
[ヘルミーネとオトフリートの会話が聞こえていれば、フォルカーとイレーネを見守りながらぼそっと]
オトちゃんがお嫁さんからお婿さんに進化した?
…ぃ、………………ッ、
[目標から逸れた刃は、少年の右脇腹に突き立った。
悲鳴は、肺の奥から押し出された息に呑まれる。
鉄錆の味が、湧き上がってくる感覚があり、数度、咳き込んだ。
上体を前傾させながら、ユリアンには背を向け、イレーネに向き直る]
……れない、なら――……誰も護れないなら、
レーネを、護れないなら、レーネを、殺してしまうなら、
こんな、力、要らない、
……………僕なんて、いら、ない……っ
[傷口を押さえもせず、手は自らの首元へ、そこを飾るブローチを取り外す。
反発するように、赤い石は、明滅を繰り返した]
っと、おい、フォルカーっ!
[一瞬の隙に払われた手にはっとして、
身を躍らせたフォルカーを押さえられなかった。
ユリアンの手先でキラとするナイフの刃に
危ないと手を伸ばすが、すんでのところで届かず―
どうなった、と息をのんだ]
あるのかもな。ないのかもな。
わからんよ。
見つけたら広めてくれ…こんな馬鹿げた演劇が、もう終わるように…
[託すように言葉を放ちながら、ナイフから手を離す。]
片方はせめて生き残ってほしかったんだけどな…二人して…死ぬか?
[それが、一番いいのか?というように二人を見る]
[フォルカーが刺されたようなのはわかったし
そして、彼が手にとったそのブローチもわかる]
――っ
それ
[エーファ、と、フォルカーは言ってた。
そこにいると。
だが、止めに手を出すことはできず、ただ驚きのまま、様子を見ている]
此処に、…そう、か。
[呟く。
支える手に縋るように、己の手を触れた]
フリー。
…約束、守れなくて、…ごめん。
[顔は前を向いたまま。
本人に言えなかった言葉が、漸く零れ落ちた]
フォル……───。
[フォルカーの言葉に深層の意識が、聲が、抑えられる]
フォル、ボクは、君を殺そうと、君の代わりに死のうと───!
生きてちゃいけないのはボクの方なんだよ!!
[左手が、フォルカーの傷を押さえようと伸びた]
[ローザの呟きは届かなかったらしい。
視界は目まぐるしく動く。
偶然か、ユリアンの刃が刺さるのは、女の聖痕と同じ場所。
同じように痛む気がして、顔を歪めた]
[ローザの呟きは、聞こえていたが、黙秘した。らしい]
……ん。
俺の方こそ、ごめん。
[零れた言葉に返す、短い言葉は幾つもの意味を伴うもの]
ユリアンさんっ、……!
[二人への言葉を聞いて、思わず口を挟む。
場というのが何か、未だに少年にはわかっていない。
ただ、思い出す。
アレは、あのブローチは、エーファの力だといっていたことを。
器も魂もない力、だとしたら。
その力がなければ、場というのは出ないのではないか。と。
赤い色の、宝石から、目を離せない]
[ユリアンが、フォルカーの脇腹に刺さったナイフから手を離す。
イレーネとフォルカー、ユリアンの間に交錯する意図を感じたか、そこへは手を出せず。
石を外すフォルカーの手元で明滅する赤に顔を顰め、何をする気だ、と]
[力を振り絞り叩き付けた石は、本来の強度であれば壊れるはずなどないのに、高い音を立てて砕け散る。
その存在もまた、場を構成する要素の一つ。
それが、どれだけの役割を担うか、場が壊れるには後どれだけの鍵が必要なのか、少年は知る由もないが]
生きてちゃ、いけなく、なんて――……………、ない。
[咳に血を混じらせながら、少年は言う。
イレーネが傷口を押さえるより前に、脇腹のナイフを引き抜こうと、手が伸びた]
…嗚呼。
[昔馴染から返る謝罪には、小さく頷いた]
生きてちゃいけない、だなんて。
…そんなコト、あるものか。
[イレーネの叫びが聞こえる。
呟いた言葉に、フォルカーの否定が被る。
否定のように痛む脇腹を、視線を落とし、睨んだ]
っ…。
[ユリアンがフォルカーを刺すのと止められず。
イレーネとフォルカーの様も見ていられず。
顔を顰めて、ユリアンの傍に立った。]
馬鹿が…何やってるんだよ本当に…。
[口から出るのはそんな言葉。ユリアンにだけ向けた言葉ではなかった。
昨日のオトフリートとエーリッヒの攻防よりも、複雑でぐちゃぐちゃだと頭のどこかが思っていた。]
ダメ、だよ。
フォルには、やることが───。
[血の混じった咳をするフォルカー。ナイフを抜いてしまったら死んでしまうのではないか、と声が震える。抑えつけられた深層の意識が暴れ始め、それをまた抑えようとして、動きが鈍った。そのためか、相手の手の方が先にナイフへと届く]
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