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[ゲルダの声が聞こえた。
その言葉に漆黒の獣は心の内でわらう。
止めようとしながら
何かをするでない人間の娘。
構わないといいながら
手を差し伸べず
誰かを助ける為に身を呈する事のない娘。
人間の女は言葉だけだと何処かで思っていた]
御願いだよ、ミハエル君っ…!
あっちに行かせて欲しいのだよ…っ!!
[手を掴まれて、でも振りほどけなくて。
こんな光景見たくは無かったのに。
叫びは、もう届かないのか。]
ダメだよ!
二人はもう…もう止まらない!!
[お互い殺すを覚悟した態。
彼らを見てそれは理解した。
だからこそ、ゲルダの手を握る力は緩めない]
それに、今行ったら、ゲルダが巻き込まれてしまう!
[自室に戻り、促されるままに横になった。
眠りに落ちたのは、すぐだったかそれとも数刻経ってからか。
この身体に宿る命が失われたのは何時だったのだろう。
意識することもないまま、気がついた時には既に肉体を失い、寝台を血に染めた自身を見つめていた。]
……もう、視えないんだね。
[自身の身体から見えるはずの光を、この瞳は映すことはなく。
自分自身のそれは視ることができないのか、それとも命とともに失われる力だったのか。
今となっては確かめる術もなく。
ただ、身体の中心のみを失った己を見つめ、その髪に触れようと手を伸ばし。
そのまますり抜けてしまう様をみて、もう触れないのだなと他人事のように想った。]
[一度とまった足、獣の踏み込みと比べ速く辿りつく道理もなく、
ミハエルの手に一度軽く捕まれ、その勢いがそがれることもあればなおのことであり]
やだよ……あーべる……
[伸ばす手はなんの力も持たず、自分にはその場をどうにかする力もなにも持ち合わせていなかった。
悔しさや、悲しさや自分の中に流れる感情から、こぼれる涙は止まらず声も力ないものになっていた]
[「いなくなったら…いやだから」。
聞こえた声に、微か、笑みが掠める]
……ばぁか……。
[離れようとしたのは、わざとで。
裏通りで生きようと思ったのは、距離をあけるためで。
けれど、想いは言葉にしないで。
ただ、呆れたように零すだけ]
もう、何も手放したくないのだよ
君と僕が仮令相入れない種でも
僕は―――このまま後悔なんてしたくないんだ!
[間に入れたかどうかは解らない。
ベッティがアーベルに駆け寄るならば、
娘は兄の様に想っていた黒の―――獣に手を伸ばす。
触れることは叶うか否か。
その刹那、するりとミハエルの手を抜けて――]
[そこに聴こえた音と声に、今まで色を失っていた表情がさっと青褪めた。]
ゲルダ…、ダメ、来ちゃダメ…っ!
[届かぬ声を必死に張り上げる。彼女にこんな自分を見せたくなくて。
けれど、やはりそれは徒労に終わり。
自分の死を嘆く彼女の背を、触れることも叶わない手でなでた。]
ごめん、ね。起きられなくて。
泣かないで、ゲルダ。泣かないで…
[慰める声も届かない。何も出来ぬ己の無力を悔やみながら、それでも謝罪を止めることは出来ず。
そうしている内、甲高い鳥の鳴き声が聴こえ、顔を向ければアーベルと蒼鷹の姿があった。]
キーファー、ちゃん…ベル、兄…。
[ベッティを捕まえて、あちらもこちらも、とするには身体が小さすぎた。
別へ意識を逸らした刹那、ゲルダを捕まえていた手から感触がするりと抜けて行き]
ゲルダ!?
[離れた先に手を伸ばすが、再度掴むまでには至らない]
――…賽を投げただけだろ。
[クツ、と咽喉がなる。
人の言葉を操る漆黒の獣は蒼を見据える。
間近へと迫る蒼。
アーベルの体勢が崩れる事で銀持つ肩を抑えようとした
前脚の位置が僅かにずれてしまう]
お前と俺じゃ、道が違う。
お前は俺を選ばなかった。
[人狼と人間が同じ場所へ行くとは思わなかった。
人間の群れで暮らしながら人間になれぬ獣は
首筋へと牙を立てる。
アーベルの狙いは見えていた。
人と獣の性質を併せ持つ漆黒は
其処に胸骨がある事を知っていた、けど。
――銀は確かに漆黒の獣を抉る]
本当に―――…僕は、君の事
お兄さんのように…想ってたのだよ…ライヒ君
…おいて行かないでよ
[声も、手も、届いたとしても、遅いのかもしれないけれど。
それでも手を伸ばすことは、声を発することはやめない。
叶うなら、漆黒の獣に縋り付いて―――]
[眠っているようにも見える自分に擦り寄って、起こそうとしているように鳴く蒼鷹や。
汚れるのも構わずに自分を揺さぶり厭だと泣く幼馴染を見て。
自分の命が奪われることはとうに覚悟していたはずなのに、遺したモノの悲しむ姿をただ見るしか出来ないことなど考えもしなかった自分の浅はかさを、今更悔やんだ。
それすらも、既に遅いけれど。
悲しむ彼女達の傍に居るのが辛くて、ベッティやミハエル達が連れていくのを見送り、自分は己の亡骸に添ったままいたけれど。]
ライ、兄…?
[自分の死を悔やむその人の、顔が。
何故か、初めて見るように思えて、名を呼んだ。]
……にたよーな、もんだ。
[賽を投げた、という言葉に、笑う]
……どーだか、わかんねぇ、ぜ?
なにせ俺、人狼のなりかけだったりするし、さ。
[銀の先、手応えを感じつつ、にぃ、と笑う。
周囲の音は少しずつ遠のくけれど。
羽ばたきの音は、確りと聞こえたから]
あー……ごめんな、キーファー。
[小さな声で、蒼鷹の名を紡いだ]
[そのまま、ライヒアルトの後を追って。
彼とアーベルの会話を聞いて。]
ライ兄が、そう、だったんだ…。
あぁ、それ、じゃあ…。
[イレ姉も、そう、なんだね。と。声に出さず、呟いた。
そう考えることで、心にひっかかっていたものがすとんと落ちた。
そして二人の会話を聞いて。青褪めて、向かう先は。]
…ゲルダ…ベッティ…!!!
[遺してしまった、幼馴染の元。]
[幼馴染に覆い被さる漆黒の獣にあたたかな感触が触れる。
同胞ではない事を理解していた。
触れる温度も匂いも違う――これはゲルダのもの]
――…莫迦だな。
保護者代わりなら出来るかもしれねぇが
俺は家族なんて知らねぇから
兄なんかにゃなれねぇよ。
[微かにゲルダの血の匂いがしただろうか]
年頃の娘が生傷作ってンじゃねぇよ、ばぁか。
[事が済んだらミハエルに本を贈る気だったけれど
今となってはそれも難しい。
いつか約束した発明家の伝記。
荷の中には様々な薬と一緒に其れがあった]
[自分の身がその場につくのは、漆黒と銀がお互いの身に達してからのことだろうか]
あーべる……
[あと少し手を伸ばせば届くかもしれない距離、足元がおぼつかない、
声は震えてうまく出せない、涙で自分の顔はひどいものだったかもしれない。
わずかににじむ視界に命の源たる、紅だけがやけにはっきりと見えたようなそんな気がする。
伸ばす手はその手を握ることができただろうか]
[宿に戻れば程無く幼馴染の姿は見つけられる。
ゲルダが蹲っているのに気付けば、心配に表情が歪んだものの。
それでもベッティやミハエルが彼女に手を差し伸べるのを見れば、大丈夫だと。
安堵の色を浮かべ、そっと彼女達の傍らに立てば生きていることを確かめるように二人の背にそっと手を乗せた。
すり抜ける手は、温もりも伝えてはくれなかったけれど。]
[獣に銀が刺さる様を見ても何も言わない。
泣き叫ぶ事をしないのは、昨日でそれが枯れてしまったからか。
それとも、自分以上に彼らを嘆く人がそこに居たからか。
それ以上に、覚悟はあったからか―――――
ただ涙だけはとめどなく、静かに溢れて頬に落ちた。
そっと、黒い獣に近づいて。]
ライ………。
[その隣に膝を付いた。
ゲルダが縋っているのが解っていたから、
遠慮がちに、その毛の触れられるところに屈みながらそっと頬を寄せた。]
――……。
[蒼を持つ幼馴染の言葉に金色が揺れる。
期待させながらいつも置いていくから
もう期待しないと決めていたのに。
同族の因子を持ちながらならぬ彼が
愛しくも恨めしくある]
莫迦、だよな。
[もう誰に言うべき言葉なのかも分かりはしない]
/*
こんばんわ。
追いつくどころか、直近の状況以外さっぱり理解しちゃいないわけで。
適当言って、色々誤魔化してますわ。
[幼馴染達が、ライヒアルト達を探しに行くと言い出せば表情は翳った。
今彼らの元にいって、彼女達が無事でいられる保障などどこにもない。
─…それでも。]
識りたいん、だね。
[ただ、見ているだけしかできないのなら。
最後まで、見守ろうと。
そう想った少女は、大切な幼馴染達の傍から離れまいと決めた。]
[眼下の光景をただ、じっと見下ろし]
……ああ、なんて皮肉。
運命とは、斯くも悲劇を好むか。
[そう言って、ハッと笑うと]
……まったく。神なんざ居やしないな。
もし居るとしても、そんなクソったれこっちから願い下げだぜ。
[俯き呟いた言葉は、どのような色を帯びていたか]
/*
クロエさんこんばんは。
ん。流れで乗ってしまうと佳いと思うんだ。
若干、中の人がネムネムなので反応薄くてごめんなさい。
更新までは頑張りたいのだけれど……。
↑を独り言で落とすほど、アレな感じなんで、察してくだs(くずおれた
[微かに聞こえた、名を呼ぶ声。
誰のかはわかるから──は、と息を吐く]
……なに、らしくねぇ声、出してんだ、ばかやろ。
[投げ出す形の左の手に、微かに触れる感触。
握る力はないから代わりに]
……ごめん、な。
[小さな声で、こう、紡いだ]
[名を呼ばれ、顔をあげて。]
ユリアン、さん。
…ごめんね、私…役に、立たなかった。
[人狼を見つけられぬまま、止められぬまま。
犠牲にさせてしまった人に、謝った。]
[重なる蒼と黒。
それに赤が加わるのは程なくしてだった。
人からも獣からも、同じく赤が零れ落ちている]
──ラィ…………。
[再度名を紡ごうとして、声が掠れた。
本を通じて交流を深めた相手。
獣と転じたその姿に恐怖が無いわけではなかったが、慄く程では無く。
眉尻を下げてその姿を見詰めた]
[命が零れてゆく光景を、隔たった場所から眺めながら。
カルメン、ゼルギウス、クロエ。この一件が始まってから死に捕らわれた者の姿に足りないことに気がついた。
あの摩訶不思議な男はこちらでも摩訶不思議かもしれないけれど。
彼女はどうしたのだろう。気になった]
――ああ、
[溜息の音が零れる。
影は頭を擡げ、亜麻色の形を為す]
何もできなかったでしょうけれど、
手すら伸ばせないのは、切ないわね。
[独り言だったか、それとも。
人形のような細い指が、胸元で組まれた]
僕だって…家族の事は良く解らないよ
それでもさ―――…嬉しかったんだよ
怪我の手当して呉れたり、クッキー呉れたり
……お墓に、花を手向けて呉れたり
見守ってくれるのが、嬉しかったの
[ふるふると頸を振って。ぽろぽろと涙が漆黒の獣の毛並みを濡らす。
流れる血は、彼から熱を奪うのだろうか。]
必要なら……私、食べられてもよかったの
誰かを奪う分、生きていて欲しかったから
[演技が、はがれる。
仮令、彼の手が大事な人達を殺めていたとしても。
それでも、傍らの青年に言の葉を綴り続けて。]
[先に命を無くした幼馴染の声も聴こえて。
その光景を、自分の目でも捉え、痛みに堪えるように眉をひそめた。]
…そうだね。神さまなんか居ない。
ライ兄も、ベル兄も。皆も。
こんな目に遭わせる神様なんて、要らない。
いらない……そんな言葉……
[返される言葉、握る手にむこうからの力は返ってこない。
彼の身からこぼれおちる紅と共に命が零れ落ちていくのを、ただ自分は見ることしかできず]
ずっと……ずっと……好きだったんだよ……
ただ、私は……アーベルと……一緒に………
[ぎゅっとただその手を握れば、命をつなぎとめられないかと、
祈りを込めて握る手に額をこすりつけて]
ごめん……ごめん……わがままで……
[背後に増えた死者の聲を聴きながら、
白銀の髪を持つ男は、静かに、唯2つを見詰める。
もう傷まぬ筈の胸元に手をあて、いつかのように唇が音なくなぞる言の葉。]
『 ご め ん ね 』
[一言では表せきれない想いを、けれどその一言に乗せて。]
[銀の毒が漆黒の獣を侵してゆく。
熱くて苦しくて仕方がないけれど
其れは一つも表に出さない]
――…は。
[結局、アーベルの心臓を喰らう事も叶わない。
ぽた、ぽた、と人と同じ赤い血が胸から滴る。
幼馴染の上からは動こうとはしなかった。
――…誰かに奪われるのも、厭だったから]
ライ兄は、私のこと。
どう、思ってたんだろう。
勝手なこと言って、泣いた私を、どう思ったんだろう。
[あの時。
湖畔で泣き言を言った自分に、悪いのは人狼だと、あの人は言った。
そんな言葉を、どんな想いで、口にしたというのか。
その心は解らないけれど、自分の知る彼ならば、きっと。]
私、きっと。ライ兄のこと、すごく、傷付けた。
…悪くないって、言えればよかった、のに。
[今更悔やんでも、遅いけれど。]
…………。
[紡がれる告白に、返す言葉はない。
それは、だいぶ前に捨てたつもりのものだから。
だから、ただ、静かに、聞いて]
……謝ることか、それ。
っとに……もう。
[掠れた声で紡げるのは、やはり。
呆れたような口調の一言だけだった]
でも……らしいっちゃ、らしい、か、ね……?
[自分に謝るユリアンに、どうして、と不思議そうに視線を向ける。
護れなかった、と言われればふと、伝承で聞いた力を思い出して、あぁ…と想ったものの。
死を視続けさせたと言われれば、そんなことないよ、と。]
私は、視ることしかできないし。
視ていくって決めたのは、私だから。
…私を、護ってくれたんだね。
ありがとう、ユリアンさん。
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