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コレが、ねェ
[空に舞いあがり、浮かべた微笑。
狐の面に隠されて。]
餌とは。
――さすがというやら、おろかというやら。
喰らいつくせなど、しないものを
2度も気付けないでいるなんて、本当は、エリカちゃん…無意識に気付くことから逃げてるんだったりしてね。
[浮かべる笑みは偽悪的なものへと変わって、]
…エリカちゃんが、この間、翼を要らないって言ってたの思いだしてさ。
それで、君はこの世界のそういうコトワリも含めて壊してみたりしたいのかなぁ、って。
もしそうなら、手伝って欲しいんだ。
もう一人の堕天尸を残すことと、結界樹の中の人数を増やすこと。
[自らの立場を明確にせず、けれど頼む内容は明確に]
[かけられた、声。
視線がつい、と上を向く]
……おや、狐の旦那。
アタシだって、たまにゃ一人の時もあるよぅ?
[口調は軽いが、しかし。
瞳には、底知れぬ男への強い警戒の色]
……で、何か御用かい?
おもしろいことを、知っているものだからねェ。
[警戒の様子になお愉しげに、狐はわらう。]
――かれが、なぜ、付き人殿を おしこめたか
[ 大げさに溜め息をついてみせる。]
……普段は確かに出かけませんからね。
かといって、家に篭っていても仕方ありません。
[ 癖になってしまったのか、左目を隠した。]
昨日、堕天尸が封じられたと聞きました。
それからカレン殿のことも。
まだ堕天尸はいるようですね。
[ 相手を牽制するかのように問いかける。]
逃げて……、
[揺らぎは大きくなる。
きつく眉を寄せて、己の胸元を掴んだ]
壊し、たい。
……わからない。
どうしたい、のか。
[小さく、左右に首を振る。
ただ、その単語に思い出すのは、昨日の会話]
――……狐の?
[頼まれた事に、是とも否とも答えず、問いを返す]
本人から……って。
[ふと、過ぎるのは。
結界樹のところで、二人が話していた、というエリカの言葉]
……アンタ……アンタは、一体、何なんだい!
一体、何をしようとしてんのさ!
[手に集めるのは、紫星の煌めき。
眼差しは凛、と、狐面を睨みつけ]
[ぴくり、とラウルが天を仰ぎ、くるると一声鳴いて羽ばたく]
……あ
待って……
[その白い翼は差し出した手をすり抜け。同色の翼を羽ばたかせ、慌てて後を追い上空へ。ラウルの向こう側、遠くに二つの異なる色が見えれば、そちらへと近づいていく]
[大きな溜息にも動じる事はない。
何も見逃さぬと、鋭い目でその動向を見守る。]
………ああ。ラスが堕天尸だった。
[覆われた左目からこちらを見る右目に視線を移す。
問う声は低い。]
…カレンの事は、誰に?
[知っている者は少ないはずと、警戒の色を浮かべた。]
[動揺する様を見据える眼差しは、観察するようでもあって]
分からなくて辛いなら…他人に委ねると楽になれるよ。
そうして丁度良いことに、君の重荷を背負うという人間が此処にはいるんだ。
…うん、そう。ケイジ。
アイツは優しいから、君を気遣ってくるようにって。
[ゆるくゆるくわらう。投げる言葉は、いっそ穏やかで]
それで、どうする?
……ついているのが、わかる……人。
[ぎ、と。
噛み締められる、唇]
はっ……つまりは、一番タチの悪い手合いってわけかい……!
[吐き捨てるように、言って]
……ようするに、長老の揺らぎにつけ込んだ、と。
『堕天尸』より先に、アンタを結界樹に叩き込むべきかねぇ、これは……。
……どうして?
[男へと返す金糸雀色の眼差しは、
揺らいではいるものの、真っ直ぐに相手に。
変わらぬ表情は何を思うか、他者には捉え切れぬだろう]
そいつは遠慮しよう――
といいたいところだが、お前のようなのを相手に俺が逆らえるわけもないな。
[狐はわらう。わらうだけ。]
タチが悪いとはひどいもんだ。
ただ、俺は退屈がきらいなものでね。
――あァ、それで本題だが。
付き人殿は、 大事なものだから先に壊したんだと。
[ 隠した左目に一瞬、闇が差す。
けれど、それは気付かれない程度であり。]
―――――…。
鷹の目殿は堕天尸は何処にいると?
[ 質問で返す。]
はっ、わかってんじゃないのさっ……。
『堕天尸』になるでなく、でも、その領域に身を置く者。
……アンタみたいなのが、一番、天秤を揺らすって、母上が言ってたんだよ!
だから……っ!
[威勢のいい言葉は、しかし。
ささやかれた言葉に、止まって]
……なにさ、それ……?
……俺が。そうしたいわけじゃ、無いよ。
[呟きと共に、表情は消える]
でも、俺は…そうしないと、生きられないから。
…ごめんね。
だから、頼んでる。
おやおや、まるで俺が諸悪の根源だというようだ。
[くつくつと哂う]
たしかに、餌だといわれたからな。
――否定はしまい。
[しかしアヤメはその言葉を聞くのか。
狐は哂って、呆とする彼女に近づく。]
すべてを壊すために。
――アヤメ嬢にも水を向けてみたんだが。
もう一人にも伝えていないようだったが。さて、一体なぜやら。
そうしないと……?
[どうしてと、
声にはならぬ疑問のことばが発された。
向けた眼差しは、少し逸れて、男の肩の辺りへ。
今はなき翼をみるように]
[白い翼に追いつくと、ラウルはふわりと頭に乗る]
……あれは、ロザりんさんと……
[見慣れた紫紺の四翼。珍しい取り合わせに目を瞬き、二人の間の緊張した雰囲気に、やや距離を置いて宙に停止する]
何……話してるん、だろう?
……腹の探り合いは嫌いだ。ケイジと違ってな。
[苛立ちに紫紺の翼が大きな音を立てる。
左目の闇には気付かず、見える右目を睨む。]
巫女が告げた時、ざわめき立つ人々の中で目に付いた者がいた。
今、残っているのは一握りにも満たない。
半分は長老が封じ、半分は堕天尸に封じられてな。
―――その中に、お前も入っている。ロザリンド。
[言葉はほとんど素通りして、ただ]
……壊すために……。
[ふと過ぎる、昨夜の問答。
どこかが痛むような、嫌な感触。
しかし、それらは近づく気配に対する本能的な反発から、途切れ]
……そう言われて、はいそうですかと引き下がるほど……。
アタシは、素直な女じゃないよっ!
[鋭い、声。
紫星の煌めきが舞う。
目の前の狐を捕えようと]
おや、
[狐は避ける様子もまったくなかった、ともいえるほど、すんなりとその力に囚われる。]
もう少しほうけていてくれたらよかったものを。
[わらう、哂う。]
[紫星の縛を繰り、狐を抑える。
舞い散る光の粒子が周囲を飾り立て]
……悪いねぇ、狐の旦那。
天将の血筋……ってのは、特に『虚』を強く、持つらしいから。
同族嫌悪で、目が覚めちまったようだよ……!
このまま、大人しく、聖殿まで付き合ってもらおうかね……!
[エリカの疑問は当然で。けれど、答えを口にするのは難しすぎた。だから、]
これが、あるからじゃ…ないかな。
[臆する事無く、ふわり、透明に近い紺碧の羽根を広げた。
拒まれなければ、エリカの手を取り、そこに触れさせようと]
俺は、多分…これがある限り、自由にはなれないんだよ。
[ 睨まれれば微笑みで返す。]
おやおや…コワいですね。
[ くすくすと笑う。]
他に疑わしい者がいるなら、長老に進言されれば。
私が入っているのは心外ですが。
[ 左目から手を離す。
その瞳はバイオレット。]
私は貴方を疑っております。
長老が貴方を頼っていることは知っていますので。
同属嫌悪。
おやおや。
そいつは、面白いもので。
[ぞわりと狐の下でやみがうごめく。
虚に場所を教えるように、どろり、どろり。]
まァ、
聖殿ねェ。
[抵抗らしい抵抗はせずに、わらう。]
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