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元弓道部3年 ユウイチロウ を 1人が心の中で指差しました。
選管委員2年 ユリ を 4人が心の中で指差しました。
選管委員2年 ユリ は人々の意思により処断されたのです……。
今日は犠牲者がいないようでした。運が良かったのか、それともただの気まぐれでしょうか?
今、ここにいるのは、元弓道部3年 ユウイチロウ、生徒会副会長2年 マコト、写真部2年 シンタロウ、演劇部 ケイコ の全部で 4 人かしら。
ごめん、桐谷さん、ボクがもっと早く気づいていれば。
お願い、無事で、無事でいてほしい。
[懇願のコエが届く先は、ユリにだけでなく、
嘲り笑うような漆黒の獣にも]
―生徒会室―
[向こうの様子はボクには見えない、でも筆を止める暇は無い]
間に合ってほしい……、なんでもいい……
桐谷さん、せめて君を……
[ボクの手で救えるのなら……、
たとえその代償が、他の誰の命でないのならば……]
――…蛍ちゃんにそんなこと言われたら
死ねない、と思ってしまうね。
[幼馴染の言葉>>5:103に困ったような呟きが漏れた]
……絵とか、ゲーム壊すとか。
一体、なんの話、なんよ……?
[独り言のような言葉。
その言わんとする所が掴めず。
零れる言葉に宿るのは、困惑のいろ]
[此処に居ない誰かと会話する友梨に向けられたままの矢の尖端。
獲物を狩る為ではなく的を射る為の道具なれど
普段より近い距離を射るのであればその威力は言わずとも知れる。
覚悟を決めたはずだった。
けれど目の前にいるのは普通の女の子に見えて
弓を構えたまま矢を放てない。
幼馴染の制止の声>>1にピクと肩が小さく震えた]
――…本当に、壊せるの、か?
[友梨を見据えたままポツと呟き、矢を手にしたまま弦を緩めた]
―生徒会室―
[絵に、色を落としていく、元の青の色をつぶす色を、
あと少しで、全部終わる、筆をすべらせた場所は、赤の色に染まっていく、時間がたてば次第にそれは黒く変色するだろう色。
やがて、ボクはすべての背景を塗り終えて]
あと、一筆……
[左腕から流れ落ちる血が、床にたれ落ちていく。
足りなければさらにカッターで刻み、そうしてようやく塗り終わった頃には床の血の量も結構なものに]
『なにを、バカなことをしようとしているっ!』
[コエが聞こえる、獣の吼えるコエ、そのコエは怒っている]
なにも、ボクはおかしなことをしようとしてないよ。
今までの行動がおかしかったんだよ。
『ゲームはルールとそのシステムがあってこそだ。』
こんなのは、ゲームじゃないよ…、ゲームはプレイヤーが楽しめて、ゲームなんだ。
[語るコエは、ユリにも聞こえているだろうか?]
だから、そんなものは、
[ボクは最後の一筆を、自分のキャラのところに乗せる、赤い色を、ボクの血を]
終わらせよう…
[ボクがボクを襲うように、しっかりと塗りつぶす。
ボクがこれで死ねば、このゲームは成り立たなくなって、終わるはずだから。
ユリから、皆が待ってくれるらしいことを、コエで伝えられて]
よかった……
[ボクは呟く、声とコエで、漆黒の獣がボクに迫ってくるのを感じる。
ボクは目を閉じて、その時を待ちながら、最後に考えたのは……**]
[生徒会長室で何が起きているかは知れない。
ただ、この悪夢が終わるのなら――
佑一郎は誰の死も――
人狼役である二人の死さえ望まない。
償いは生きて為すべきものと思っているから**]
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