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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が6人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、聖痕者が2人、狂信者が1人、智狼が2人含まれているようだ。
おお、どうやら全員、揃ったようじゃな。 皆に大事な話がある。
先日から噂になっておるので、皆も聞いておるやも知れんが……この地に『人狼』と呼ばれる脅威が潜んでいるらしい。
噂の真偽の程は定かではない。 何事もないとは思うが、皆、念のため気をつけてな。
自衛団長 ギュンターが「時間を進める」を選択しました
不意に、集会場の扉が開かれる。
夜気をまとい、広間に入ってきたのは、自衛団長。
彼はゆっくりとその場にいる面々を見回すと、静かに話を始める。
ここに集められた者には、『人狼』と呼ばれる存在である、との疑惑がかけられている事。
『人狼』は、山向こうの町の連続殺人事件を起こしたものであり、幾つかの伝承において、その危険性が伝えられている事。
このため、その疑惑のある者を一時隔離し、村全体の安全を図っている、と。
それらを、淡々とした口調で語り、そして。
「全ての『人狼』が排除された、との確信を得るまで。
全員、集会場の敷地内から離れる事を一切禁止させていただく」
それが、被害を最小限に抑える方法だから、と。
そう、言い切ると。
伝える事はそれだけだ、と言って、踵を返した。
//
予想通り弾かれた!(笑)
さて、どうしようかなっと。
そう言えば、占い師→村人って、三演ユリアンと同じだねえ。
呪い?
/*
ちょまwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
>青年 アーベル は 人狼 のようだ。
>小説家 ブリジット は 人狼 のようだ。
/*
うわぁマジか。マジなのかwwwwwwww
やっべー
どうしようwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
/中/
狂信の人が凄く困ってそうですね。
うん、きっと困ってるよね。
俺も凄く困ってる。
いやま、何とかなるだろうとは思うけど……あはは……。
……相方、誰?
ふうん。
これであなたが金髪碧眼の美女だったりすれば、不幸な生まれのお姫様が命を狙われてー、なんて展開だったりするんだろうね。
[けらけらと自分の言ったことに笑い、挨拶に来なかったことを謝罪をされれば、ぱたぱたと手を振った]
むしろ、ここで知り合いになれたのだから、この「被疑者の会」に感謝すべき、かもね?
過去の記憶に執着がないのなら、ここは骨をうずめるにもいい村よ。いつか遠い先、あたしの葬式の祈祷文を、クレメンスが読むことになるかもしれないね。
……と。
[入ってきたギュンターの声に耳を傾け。
今発した自分の言葉とのあまりの落差に、すっとぼけた顔をして方をすくめた]
[丁度階段を下りてきたところで、自衛団長が入ってくるのに出くわす。]
…人狼?
って事ぁ…コレってばマジでホントに…
[胸ポケットに手をやる。そこに仕舞ってあるのは古い革張りの手帳。]
[イレーネにもありがとうとお礼を言い返し。]
[アマンダが真剣にスプーンの上の肉と格闘しているので、小さく笑みながら。]
ローフ(loaf)は、パンの形にするっていう意味です。
本当は、丸めてパンの形にするような物が多いから。
[そう答え。][ミハエルの説明には感心したように見て。]
あ、そうですね…あれに甘い味付けをして中に上手く入れられたら。
[苦手な人でも飲んでくれるかなと、そう考えていたら。]
[自衛団長の声が聞こえて。][食事の手は止まった。]
……って……。
[広間に戻ってくるのと、自衛団長がやって来て、ある意味無茶な事を言い出すのと。
それは、殆ど同時だったろうか]
って……ちょ、待てよ!
それって、どういう事だよっ!
[自分の食べた皿を片付けようと立ち上がったところで、広間に新たな。とはいっても歓迎する気など欠片も起きない人物を見て、ようやく話があるのかと、皿をテーブルに戻して席に座って、横柄な態度でギュンターを見て話を聞いて――]
…は?
[思わず挙げた声はくしくもクレメンテと同じような声であった]
人狼?
[呟いた]
つまり俺たちがそうだと疑っていると
…それは突拍子もないことですね
[だがしかしすでにギュンターは踵を返していた]
[ユリアンが手袋を仕舞うのを見ればもう一度微笑んで。
自衛団長が入ってきたのは、丁度食事の手が止まった時だった]
…じんろう?
[淡々と語られる言葉。
それらに徐々に表情を無くしてゆく。
完全に動きを止め、何も言わずに踵を返すのを見つめて]
[ブリジットと話している最中、ようやく姿を見せたギュンターの説明に、小さく嘆息した。
願いは聞き届けられなかったらしい――。
マテウスさんはどう感じているのだろう?
そう思い何気なく彼へと視線を送った]
[男はミートローフの最後の一欠けを飲み込んだ]
つまり、ここに集められた人間は被害にあっても知ったこっちゃねえってことなわけだ?えげつないねえ。
[ぼやきながら、ポケットから取り出したスキットルからウィスキーを一口喉に流し込んだ]
いやはやしかし、面白いことを考えますねえ。
隔離ですか。
場の条件を満たすための、隔離ねぇ。
[内心では愉しげに哂う]
都合がいい事だ
[連続殺人事件。ということはミハエルと会話をしてある程度の予想はしていたが]
人狼ってのは…何の冗談だ
[隔離するなどという無茶なことは聞いたが。人狼などという突拍子もない言葉にばかばかしさが先に来て気勢をそがれ、去っていくのを見送るだけとなった]
ここから離れるな、と言う事は…。
教会には帰れない、と言う事ですわね…?
[その後で、ふと思い出したように顔を上げ]
では、わたくしたちは……?
[人狼の脅威から村を守るため。
では、自分たちはどうなるのだろう、と]
人狼というと、
人を喰うという…あれですよねえ。
それでしたらこうもばらばらな理由はわからなくもありませんが――
隔離、ねぇ。
[眉を寄せた]
ギュンターさんは。
いや、もしかしてこの村全体?
何を考えてるんでしょうねえ…本当にいると思ってるんですかね。
いや、だからここに集めてるんでしょうかね。
[怒鳴る声に、当然の如く返事はなく。
何か考えるより先に、身体が動いていた。
自衛団員が止めようとするのを強引にすり抜け、追いかける]
ちょっと、待てよ!
何なんだよ、それって、無茶苦茶じゃねーかっ!
[苛立ちを帯びた声に、自衛団長は歩みを止めて、ゆっくりと振り返る]
「……これが、村のための最善手である、と判断したまで」
村のためって……そのためなら、あそこにいる連中は死んでもいいってのかよ!
[問いに、答えはなく。
立ち込めるのは、重い沈黙]
あんたはっ……いつも、そうやって!
あの時と、同じに!
[キッチンから広間に戻ってくる]
[広間に入ってきた自衛団長の姿が見えた][一通りの話を耳にする]
・・・連続殺人事件の犯人、人狼、ですか
もしそれが本当なら・・・
[顔が青く染まる]
[以前、亡夫から伝承として聞いたことがある単語]
[村に建つ慰霊碑]
[考え事をしている][空いた食器を片付けようとして][食器が手から滑り落ちる]
[食器が床に落ちて割れる音が響く]
[苛立つ、いらつく。
なんで、どうして。
巡るのは、そんなコトバ。
それが、自分の内側に、どんな風に働きかけているのか。
それにはまだ、気づく余地はなくて]
[ミハエルのそっとした視線を感じながらも]
同意だな。クレメンス。寝言は寝ていえよな
[ただミハエルの視線を感じたからか。口の動きをまた変えて
『連続殺人事件はともかくとして人狼ってなんだ』
といっているのにミハエルは気づくだろうか]
[一瞬甦るのは紅の光景。
緋色に染まった兄と姉。
銀に光る兄の爪。
姉の胸に大きくついた傷跡。
その肩に咲いていた朱の…]
誰だ。
[ザァと、雑音のような低い低い、男の声が赤い世界で木霊する。]
貴様は誰だ。
[見えない誰かに向かって。]
[尊大に、警戒を込めて。]
……なに、それ。
[感想は短かった。いや、実感がなく、感想にすらならない。
本来ならば、話が始められた時点で食事を止めるのが礼儀だったのかもしれないが、僕にとっては、彼らより、作り手にはらう敬意の方が重要だった。
もっとも、食事の最中に聞きたい話ではなかったが]
[話の終わった直後、駆け出していくアーベルの姿が見えた]
[窓の外を見遣る。
白い月は丸く、雪を照らして]
………あの時と、同じ…?
[記憶の隅、思い出さないようにしていたそれが浮かび上がる]
……そんな、こと。
[だけど、それは声に出せない]
シスター
いやしませんよ、人狼なんて
[にこりと笑いかけて、安心させるように]
[しかし響いた割れる音に立ち上がる]
レディ…!
大丈夫ですか、お怪我は?
[あわててそちらに駆け寄ろうとし、がんと机に足をぶつけた]
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