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少年 ティル は、研究生 エーリッヒ を占った。
次の日の朝、自衛団長 ギュンター が無残な姿で発見された。
そして、消え行くもの。
運命の輪が回りだす。
紡がれるのは、如何なる結末への道筋か……。
現在の生存者は、治癒術師 ミリィ、青年 アーベル、研究生 エーリッヒ、職人見習い ユリアン、噂好き ヨハナ、少年 ティル、学生 リディ の 7 名。
[薄茶猫は掌に差し出された石に鼻先を近づけ、ふんふんと匂いをかいだり前足でつついたりと検分に忙しい]
おやまァ、なんだいなんだい。
せっかくきれいな首輪を貰った所だってのに。
光物が好きなんざ鴉みたいさねェ。
[飼い主の声にも検分は続き、やがて満足したのか飽きたのか前足を地に降ろして尻尾を揺らした。とりあえず、とるつもりは無いようだ]
まァ、それはともかく。
サイズはぴったりだったさね、いい仕事してるじゃないか。
ツィムト、ちゃんと礼ぐらい鳴いてみたらどうだい?
なのですよねぇ。
ずっと、妖精の力に護られてきた土地ですから、それが失せてしまうのは色々と良くないと思うのですよ。
[こくこく、と頷いて]
行った方が良いかも知れませんねぇ。
ずっと森にいるエーリが、その変化を感じているなら、それは何かの報せかも知れませんし。
ふうーっ!
[離れたエーリッヒの手から逃れて、一声唸る。耳はわしゃわしゃされてすっかりくしゃくしゃ、ついでに、いつの間にか出ていた尻尾もすっかり毛が逆立っていた]
[ツィムトの検分の様子を面白そうに眺める。
その間は手は出さなかった。
そのうち完了したのを見て取れば、ポケットの中に石をしまう。
それから明後日の方向を向いたのをいいことに、頭に向かって手を伸ばす。
いつかのようにわしわしと撫でたなら、首元の鈴も音を立てるだろうか]
良くない、ねえ……
でも、人間いつかは独り立ちするんだしさ。
いつまでもあると思うな、ってね。
[何処かずれた返答。肩を竦めてみせた]
んじゃ、行きますか。
本物がいるなら、いざというときの実験もしやすいし。
[何の実験をするつもりなのか。
言葉と共に毛を逆立てる猫妖精を見やってから、歩みだした]
えーと、じゃあ、夕食作ってほしそうな家を探してくるね。
[またねと雑貨屋から出て、どこへ行こうかなときょろり。]
どちらにいこうかなてんのかみさまのいうとおり
[指はあっちこっちあっちこっちとむいて、最後に止まったほうへと歩き出した。]
[森の方だから、人はそんなにいないけれど、ちゃんと道ゆく人に声をかけられた。]
うん、良いよ。
だけど代わりに。そう、材料!
ありがとう、おばちゃん。おいしいムニエル作って持ってくね。
エーリ君にもちゃんと食べさせないとだし。
うんうん、食べさせる。安心して!
―まだ木のまばらな森の入り口―
[疾走する少女は、森の入り口に生える白樺の木に抱きつくようにして止まった。]
ここから先は、騒がしくしたら逃げられちゃうかもしれないもんね。
[乱れた息を、森の空気を吸い込んで整える。]
……まぁ、そうとも言いますけど。
[何か違うような、と思いながら呟いて]
んん、実験??
[一体なんの、と思いながらも、後に続くように歩き出す。
ちょこまかと、歩き方が忙しないのはいつもの如く]
[薄茶猫はちゃんと視界の端で手が伸びてくるのを見ていたが、一応は撫でられてやる事にした。
しかし、撫でられた弾みで首もとの鈴が涼しげな音を立てると、いきなり態度が豹変]
これ、ツィムトおやめったら!
[「ヴシャー!」とか声を立てて撫でてくる手に猫パンチを放つ。派手に動く度に音が鳴るのだから、悪循環なのだが]
[その老人が、環に足を踏み入れたのは何時だったやら。
不運だったのは、かれによって呼び出された妖精らが、まだ傍にいたことだろう。
遊び相手に欠いていた悪戯ものたちは、手を伸ばして、“引き込んだ”。
その先は人の世でも魔界でも妖精の国でもない、狭間の場所――]
ええとね、それならよろしくお願いします。
うん、家にもってってくれれば大丈夫だから。
ちゃんと回収するよ。
[にこにこと笑った。]
明日はね、ヨハナおばあちゃんのリクエストだから他の人が希望してもダメなんだ。
でも、明後日の予定ないから、おいしかったら誰かに教えてくれると嬉しいな。
――んん、なんでお金持たないのかって?
内緒。
[ひらひらと手を振って、また森へ向かう。]
[もう秋だけれど、村から森まで駆けてくれば当然のように体は火照る。
渇いた喉を、近くの小川で潤し、体を冷やした。
嵐の名残を感じさせない水は澄んで甘い。]
[大人しく撫でられるものだから、こちらも油断していたらしい。
迫り来る猫パンチ。
咄嗟に手を引くが、予測していなかっただけに反応は遅く。
ぴ、と手に一筋の朱。
大した傷ではなかったが、少しは痛いらしい。
軽く眉が寄る]
いや、ほら。
とりあえず放り込んでみるとか。
[さらりと、とんでもないことを言った。
異論反論は無視して、目印などはなくとも、さくさくと森を進んで茂みを越える。
円を描く茸の元まで辿り着くのは、造作もない。
生憎そこには、誰の姿もなかったけれど]
[何か聞こえた気がして、水面を揺らす足を止めた。
じっと、辺りの物音に耳をすます。
川のせせらぎ、木の葉のざわめき、鳥のさえずり。
そして、誰かの声。]
―― 森 ――
[ぴくぴく、ぴきーんっ!]
き、き、聞こえたにゃ!おまえは極悪人にゃーっっ!!
[エーリッヒを指差してふるふると、尻尾逆立ちまくってます]
……取りあえずで放り込むって。
いくら妖精でも、それは大変なんじゃ……。
[でも、妖精だから大丈夫かなぁ、なんて。
ちょっとだけ思ったのは内緒です]
……いない、みたいですねぇ……。
やっぱり、詰め所に戻ったのかしら?
[仕掛けた本人ともなれば、起こった事を知るのは容易くて]
《ごくろうさま?》
[けらり、悪戯っぽさを滲ませて言う。
かれらが来たことで妖精は散ってしまってはいたけれど、声は届くだろう]
[一矢報いた薄茶猫は、血気に逸り追撃を加えようとする]
ツィムト! いい加減におし!
[いつものように手っ取り早く止める為に首根っこを掴もうとして、首輪に指がかかった。なんだか蛙を踏み潰したような声があがる]
すまないねェ、まだ鈴に慣れないみたいでご機嫌斜めなんだよ。
きらきらしてるから嫌いじゃないはずなんだがねェ。
ははは厭だな冗談に決まってるだろうに。
[思いっきり、棒読んだ。これ以上ないくらいに]
……ふむ。なん、かねえ。
[虚空に視線を滑らせてから、地面に落とす。
枯れた茸の内側の、青々とした草。
光を受ける露とは異なる、きらきらとした煌きが散っているように見えた]
誰?
[もうひとつ、聞こえた声に問いかけた。
『人間』の声は、森の木々に吸い込まれるばかり。
それを聞く人ならざるものはいただろうか。]
[やられた片手の傷、親指の付け根辺りに口を当てて血を舐め。
空いたもう片方の手をひらひらと振った。
気にするなという仕草。
それより首絞め状態の猫が気になるらしい]
……猫君も、落ち着くですよぉ。
[無理かなあ、と思いながらもティルに声をかけ。
それから、妖精の環を見やる。
違和感……というか。
妙に、落ち着かない感触が、そこから感じられた]
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