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それならばもっと別の伝え方もあるでしょう?
聞いて貰えない言葉では予言も救済もありえませんよ。
[柔らかい口調で言いながらも、端的に切り捨てる。
向けられた瞳を映す翠眸は冷たく無機的な光を返す]
ええ、死んでしまった人は助けられません。
そうならないよう備えるのが医者の役目ですよ。
[落とする可能性は否定出来なかったので、ちょっとだけしょんぼりしたり。
オトフリートとブリジット、二人の会話の内容は聞き取れなかったが、何やら剣呑な雰囲気に僅か首を傾げ。
ていたら、今度は別方向から知った声が聞こえてそちらへ顔を向けた瞬間、当の本人は何処かへ走り去ってゆく。]
…ミリィ?
[幼馴染の様子に、二人を見ている時以上に首を傾げた。]
原稿料は入ったのかな、フレーゲ先生。
滅亡するというだけじゃ、対策の打ち様もないと思うけど。
避けられる方法があるなら教えて欲しいものだ、
何せツケも払って貰わないといけないしね。
[歩み寄ったのは僅かばかり、そんな声は届いたか。
聞こえていたとて、返ってくる台詞に期待してはいなかったが。
逃げるように歩んでいく人の群れの中に、奇妙な程に速度をあげて駆けていく姿を認める。一つは少女であり、彼女の来た方向へと眼差し向けると、もう一つ、それよりも大分遅いが、歩むにしては早い青年の姿]
其処行く若者、お目当ては食事かな。
[片手に荷物を抱え、もう片手をあげてユリアンへと声をかける]
[家の中の時計が昼時を告げ、そわそわと昼ご飯を用意して待ってはみたものの、案の定主人は帰ってこなかった。]
お腹が空いて倒れても知りませんよ……?
[自分用の昼ごはん――簡単に、ソーセージとザワークラウトにした――をつつきながら、主人に向けて呟く。]
……このぶんだと夕飯も帰ってこないかな。
酒場の食事なんかより家のご飯のほうがずっと美味しいと思うんですけどねー……。
[至極真面目な顔。そこには冗談などヒトカケラもない。
実際、見た目でいえば彼女の作る料理は酒場のそれに遜色しないのだけれど。]
[しかし虚しくも時は過ぎ、もはや今は黄昏時だった。]
[―――しばらく走った後、酒場の影で息を切らして、しゃがみこんだ。
顔に手を当てるとほのかにあったかい]
……もー。
なん、で。いきなり。
[村の中にいれば、会ったりするのも当たり前です]
……見られなくって良かった。
きっと、風が吹く中にずっといたから髪ぐしゃぐしゃ。
[言いながら、手ぐしでどうにか髪の毛をそれなりに見れるように手直す]
あー。もう、私らしくないなあ。
なんで、先生がこんなに気になるんだろ。一日中、頭の中に先生のことが浮かんで、何も手につかないよ。
[困ったような、嬉しいような顔を両手で覆った]
うん。落ち着け。私。
ちゃんと可愛くなった。酒場にこられても大丈夫。心の準備も出来た。
だから今から順序立てて説明しようと言っている。
そう! 今から。皆も聞きたまえ。
[結局変わらない態度のまま、最後の言葉は大きく、広場全体に向けて。医者の役目というのには]
ほう? ほう。
それは関心な心がけじゃないかね。
人を救いたいならばこそ……
医師殿も私を手伝うべきではないかと思うが、どうか。
[移っているようで主張自体は移らず、話を真の意味で聞いているかは怪しい様子で]
おや。
やあ、ミリ――
[ふと声をかけてきた少女に其方を見て返事をしかけるが、硬直するのに此方も声を止め。赤面し駆けていく姿を見送り]
……相変わらず変わった少女だ。
元気そうで何よりだが。
< 白猫は演説に耳を伏せた。
されどその、ある種の喧騒の中でも見つけたものは合ったらしく、
一度、エーリッヒを振り向いてから、一方向へと向かう >
[ミリィを見やっていて少し速度が落ちたか。
その間に声をかけられ、そちらを向いた]
……それ以外にここには来ないし。
[宿屋を指差して言う。
傍らのイレーネに気付けば、ほんの少しだけ雰囲気が和らぐか]
[オトフリートとブリジットのやり取り。
何とはなしに、足を止めて聞いていた。
何だかんだと言いつつついてきたハインリヒも、演説には耳を傾けていたかも知れない。
その内、白猫がこちらを見てから喧騒の方へと向かうのに気づいて、その背を見送る]
お。
主殿がおられたのかな?
[零れたのはそんな、冗談めかした呟き]
他の欲なら、他の場所だろうしね。
丁度良かった、連れて行ってあげてくれる?
俺は少し、別の用事が出来たものだから。
[誰を何処に、という主語も目的語もなかったものの、ユリアンに向けていた顔を横へと動かして、視線でイレーネを、次に宿屋を指し示す。
僅かに変わった雰囲気には気付くも、特別、反応は示さずに]
……でも。
ちょっとだけしか見えなかったけど、先生の顔、りりしかったな。
[また、ほにゃんと顔が緩んだ]
……!
[それに気づいて、二度三度首を振り、頬を手で打ち鳴らした]
駄目駄目。
しっかりしなさい。ミリエッタ。
まずはそれよりも絵を完成させることでしょう?
[幾分か真剣な顔つきに戻ったが、絵のことを思い出すと、こっそりと描いたオトフリートの絵を思い出して、またふにゃり]
人の話、聞いていますか?
私が手伝う手伝わないの前に、貴女は他者との交流の仕方を学ぶべきだと思いますよ。
[溜息混じりに返す。
これはもう暫く話に付き合わねばならぬだろうかと思ったが、女の視線を追いかけて振り向く]
…ミリィ?
[声を掛ける暇もあればこそ、その姿は宿の中に消え]
差し詰め今は食事を摂ることが先でしょう。
栄養を摂ることは生命活動の基本ですから。
[ここぞとばかりに強引に話を切り上げようとする。
少女の消えた扉へと顔を向けたまま]
よくぞ聞いてくれた、若者よ。
[名前の部分から反応してか、その声を聞き取ったらしくアーベルの方を向き]
無論。原稿料は入ったよ、無事にね。
ツケは後で払うから安心するとよい。
[ふ、とどこか自慢げに言った後]
滅亡についての話は……まず。
私が何でそれを知り得たかというところから話さねばならない。
私は……ブリジット=フレーゲは。
何を隠そう、――予知夢を見たのだよ!
[途中からは広場に響かせるよう。空いた手と空いていない手と、両方を腕ごと挙げ掲げ]
[ユリアンを見かけると小さく、嬉しそうに手を振った。]
こんばんは。お疲れ様。
[ユリアンがほぼ半日眠って居たとは知らず、そう声をかけた。
アーベルとユリアンの会話を聞いた後、促されるようにされれば意図には気づいて。ぺこと小さく頭を下げた。連れてきてくれて有難うございますといった意味を込め。]
……。
……。
……はっ!
[少し長めの回想が打ち切られた]
……まあ、よだれが。
[顔が弛緩していたせいか、口からよだれがたれていたので、赤面しながら、服からティッシュを取り出して、ふきふき]
人を救いたい、か。
[自嘲交じりの声。助けられなかった命を思う]
[同時に心の底で何かが揺れた]
…どうしたんでしょうね。
[少女の姿がそれを吹き消す。
望まぬ記憶から目を背ける様に、少女へと意識を向ける]
……分かった。
[アーベルにより示された事柄に一つ頷く。
今日何があったかは知っているため、イレーネの傍に寄り、表情は変わらずとも心配げに見やる]
…うん、お疲れ。
……大丈夫か?
[寝ていたことなんて言うことではないために言葉には出さず。
イレーネを支えようと控えめに手を差し伸べた]
[イレーネの礼は見て取ったか否か、ともかくそれきり、二人に注いでいた意識は途切れて、声をあげるブリジットへと向いた]
それは何より、何を言っても、
結局、世の中は金がないと回りませんから。
[俗っぽい事実を述べつつ、大袈裟な身振り手振りを見やる]
へえ、予知夢――
先生にはそんな能力がおありでしたか。
して、どのような?
[丁寧な言い様もそうと聞こえ難いのは、奥には敬意など篭っていないからに他ならない。薄く笑みを浮かべるさまは、酔っ払いの与太話を聞くときに似ていた]
[ブリジットの意識がアーベルの方を向いたのを幸いに一歩下がって踵を返す。
立ち止まっている人々には、いつもの柔和な笑みで会釈をして。
目的地であった宿へと逃げた]
と――
[問いの答え、演説を待つまでの間。
白猫の細い鳴き声に視線を落とす。何処へ行っていたのかとも問わず、ゆらりと尾を揺らして、白金の眸がアーベルともブリジットとも別方向へ向くのに、視線を移す。その先にいた人物の方へと、歩を進めた]
こんばんは、エーリ兄?
[姉の幼馴染である彼へと、向ける笑みは親しげではありつつも、やはり何処か、含みを持っていた]
[いつもより酷かった、など言えるはずも無く。
一瞬考えるように黙った後、こくりと頷いた。]
いつもの事だから。
[そっと笑って。差し出された手を、子供のようにぎゅっと握った。]
……予知夢、ねぇ。
[ブリジットの言葉に、零れるのは呆れたようなため息]
あっちにいた時もいたなあ、たまにこうやって街路で叫ぶやつ……。
[街では、そう言った手合いは大抵公儀に連行されていたものだが。
自衛団は、この時間だと外の見回りに忙しいのか、姿は見えなかった。
まあ、長引くようならでてくるだろう、などと考えた矢先、声をかけられ]
……と。
や、こんばんは。
[軽く、片手を上げつつ。アーベルに挨拶を返し]
予言書などから読み取るのではなく……
そう、直に! 自身で予知夢を見るというのが。
私の畏怖されるべきところだよ。
驚嘆したくばするがよい。
尊敬したくばするがよい。
[アーベルに頷いて空を仰ぐ。その態度の真意には気付かずか否か。ぽつりと、神妙に語り出し]
……私はこの世が滅亡するという夢を見たのだ。
黒い闇に呑まれ――海は割れ森は枯れる――動物は異形の羽根を纏い――人々は腐れ朽ちていく! 嗚咽――悲鳴――軋む! 嗚呼、軋んでいるのは何だ!
薪を……薪をくべろ! 星を仰ぎ祈れ!
[途中からは断片的な映像を言語化するように。叫びに近い声で言葉を重ね、俯きがちに頭を抱えてニ、三歩よろける。オトフリートが去ったのには気が付かず]
バウムさんも、どうも。
詩作は進んでいらっしゃいますか。
[真実を知っていながら言うのだから、性質が悪い。
相手の反応はさらりと流して、面白い演説が聞けますよ、とブリジットへと意識を向けさせてから、エーリッヒへと向き直り]
お元気そうで、何より。
と言っても、昨日、見たばっかりだけどね。
ああ――そうそう。
今日、うちに、エーリ兄に食べさせるものはありませんので。
[にっこり。
これまで以上にイイ笑顔で、言い放った]
< 白猫はその足元で、ゆらゆらり、尾を揺らしている >
[いつもの事。
そう言いながら笑うイレーネがどこか痛々しくて。
眉間に小さな皺が刻まれる。
ぎゅっと強く手を握られると、眉間に刻まれた皺は直ぐに消えて、優しくその手を握り返す]
……それじゃあ、行こうか。
飯、食いに来たんだろ?
[宿屋へ連れて行けとアーベルに言われた。
ここへ来るとすればそれしか考えられず。
訊ねながら、握った手を引いて宿屋へと向かい、その扉を開けた]
[その直後、耳に届いたブリジットの語りに、エーリッヒの追及を避けるように、体の向きごと変えた]
フレーゲ先生、大丈夫ですか。
なるほど、己が力のみでとは、
それは全くもって、畏怖すべきですね。
そのような御力を用いては、きっと、疲労も濃いのでは。
[口許に手を添えて神妙な様子を見せつつも、その下にあるものは別]
黒い闇、その正体とは如何に?
て、一日二日でどうにかなったら、それはそれで問題な気がするんだけど。
[昨日も、という言葉に、思わずこんな言葉を返し。
続いた言葉と笑顔に、ちょっと沈黙した]
……ええと。
それは、どういう意味かな?
[言いたい事はなんとなく理解しつつ、首を傾げつつ問うてみた。
青年の足元に揺れる白い尾に、白猫を見かけた場所をようやく思い出しつつ]
……ふう。
[さらに何度か深呼吸をするとやっと落ち着いてきた]
うん。もう大丈夫。
多分大丈夫。
きっと大丈夫。
大丈夫なんじゃないかな。
……大丈夫だといいなあ。
[ようやく立ち上がり、酒場の影から出て、酒場の扉をくぐった。
「らっしぇえ!」という気前のいい声を尻目に、イレーネの姿を求めて、酒場の中をぐるりと見渡して、オトフリートの姿が目に入り―――]
―――ほへぇえ!?
[という声が漏れそうになったが、今度はなんとか抑えられた]
え?だって、さっき、広場にいたよね?なんでいるの?え?
[それは、ミリィがいつまでも妄想していたせいです]
感受性豊かな芸術家がその理由もわからないようじゃ、
この先やっていくのに、困るんじゃない?
[視線のみを動かして、エーリッヒに返すのは何処かずれたような指摘]
売り上げ伸びるのは願ったり叶ったりだけれどねえ、
他人の仕事を奪うのは趣味じゃないんだ。
無駄に女を泣かせるのもね。
< なぁ。追従するように、白猫が鳴いた >
おや。中に入られていたのではなかったのですか。
[扉が開くのに振り返り、苦笑しながら頭を掻く]
こんばんは、ミリィ。
今日はこちらで食事をされるのですか?
よろしければご一緒しましょう。
[軽く手を取って近くのテーブルへと誘った]
ええ、間が悪くて捕まっていました。
丁度興味が逸れたようなので、逃げさせてもらったのですよ。アーベルには申し訳ないことをしましたが。
[クスリと笑う]
[眉間の皺には気づいたが、どうしてユリアンがそんな顔をするのかは、気にしてくれているんだ、程度しかまだ分からなかった。
だから平気と、小さく首を振る。]
うん。明日まで仕事、ないから。
途中までアーベルさんに連れてきてもらって。
…あ、ひょっとしてミリィも、なのかな。
[そんな取り留めないことを話し、手を引かれ宿の中へと一緒に入った。
先に居た人らにいつものように頭を下げる。
ふと振り返ると幼馴染の姿を見止め。こちらに気づけば手を振り返すなりするのだが、それは暫くなさそうな。そんな華麗な慌てっぷりを遠くから見たり。]
……ああ、大丈夫。私はこう見えても丈夫だ。
それに予知夢を見たのはこれが最初ではない。
丁度一年前も隣隣村の水害を予知したのだからね。
[乱れた髪を直しながらアーベルに向き直り、自慢げに言う。実際一年前その場所で水害はあったが、それを当時彼女が予言していた事実はなかった。いわゆるいつも通りの妄想だったが]
黒い闇。
それは怒りだ。愚かな人類に向けられた……
そう、この世はやはり塔だった。
そう、言われましても。
[感受性云々、という指摘には肩を竦めて返し。
続いた言葉に、緑の瞳はどこか、遠くを見た]
……まあ、言わんとする所、わからんとは言わんけど、ね。
[割と切実な部分もあったりするのだが、彼に通じるとは思えず。
それに、朝から戻っていない事も、気にはなっているのは確かな事で]
……。
[ぽっぽっぽとミリィの体温が上昇していく]
あ、えう。
先生。おはようございますり。
ご機嫌いかがじゃろうか。
[オトフリートに声をかけられて、思いっきり噛んだ上に、言葉が訳の分からないことになってる]
いや。何言ってるんだ、私。
えと。んと。
あ、あの、今日はイレーネに会いに……ちょっと、トイレ行きます〜!!
[脱兎のごとくその場から逃げ出して、トイレへと駆け込んだ]
……。
[男女別ということもさることながら、個室つきというこの時代にはふさわしくないトイレの共有場所で、ミリィが頭を抱え込んでいた]
ぐおおおお!
何やってんだ、私ー!
こ、これじゃ単なる変人じゃない!もしくは、お腹ピッピー人間よ!
はぅ!
それどころか、このままじゃ、先生のこと避けているみたいに見えるじゃない!
うわーん!
おやおや。
振られてしまいましたか?
[逃げてしまった姿を見送りながら軽い口調で呟いて。
一度カウンターまで行くと軽い食事と水を頼む]
[通じていたとて、意に介するアーベルでもなく、敢えて無視するに違いなかった]
解るなら、行動に移すのも男の甲斐性。
そんなだから、幼馴染の中で置いて行かれるんだ。
[何を指すかは、言わずとも明白。皮肉にもならないだろうが]
あまり余所事に気を移していると、先生の機嫌損ねそうですので。
< カイン、と呼ばれた白猫は片耳を動かして、
じぃっとエーリッヒを見つめた。
白金の眸は人の言葉を語らず、しかし、物言いたげ >
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