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[集落の外れ、丘の上。
特に慌てるわけもなく歩く。途中村の人とすれ違ったが、大して覚えているという相手にも会わなかったのか旅行者とでも認識されたのだろう。他人を見るような目
それを気にすることなく歩いていけば、慌しい様相。行き交う人々。それを避けるように歩けば]
ァ…
[思わず声が裏返る。
幼馴染三名。内、これまた会うのが微妙な者が一名。
別に嫌いとかではない。単に外にいる自分も知られている…ようは祭りを見に帰るなんて言葉が通用しない相手がいたからだが]
史人にとっては久しぶりに会うわけだしね。
[そういって桜の方をみやる、
何か思うところがあるのか曖昧な色の感情をその瞳に宿して]
きっと桜もお久しぶりって挨拶してくれるんじゃないかな?
しゃべれたらね。
[榛名に笑いかけるころにはまたいつものように]
そんなようなものかな?
気にしないでよ。
ボクもいろいろと榛名には助けてもらってるしね。
ああ、もちろん史人にもだよ。
ボクがこうして笑って生きていられるのも榛名と史人のおかげでもあるんだし。
ボクの織り成す人生には欠かせない要素だからね二人は。
[図書館への寄贈と聞くと、流石に驚いたのか瞳を瞬かせ。諭すような言葉には]
私、だから…?
私だから、書ける、もの…。
[噛み締めるように反芻する。反芻する間、自然と視線が下へと向かいつつあったが、頭に何かが触れる感覚に視線を上げ、史人を見た]
私じゃなきゃ、出来ないって、こと、かな。
[少し浮上したのか、そこには小さな笑みが浮かんでいた]
戒め…それが、桜の刻を、止めてるの、かな…。
非現実的に考えるなら、そう考えると、しっくり、くる。
中:
さてようやっと小百合の内設定も決まりかけてきましたと。
表で上手く出せるといいな。
相変わらず言葉足りない子ーだもんだから(´・ω・)
お父さんと、お母さんとね。
でも、今はもう、いなくなっちゃったから。
もう2年になるかな。
[くすりと笑み]
そういえば孝博はしらないんだったねボクの両親が死んだことは。
[ふと、感じた視線。
何気なく見やった先には、見知った姿]
……あれ、蓮実。
何だ、あいつも戻ってたのか。
[その内心など知らぬまま、ぽつり、呟いて]
ま、そうとも言う。
三年前の時はのんびり見もしないで戻ったし、その前だと、高校卒業した後だしなぁ……。
[それから、琉璃に視線を戻して、妙にしみじみと]
桜が挨拶、ね。
……例えされてても、今の俺じゃ気づけんかも知れんが。
って言うか、そこまで持ち上げられても、俺、なんも出せねぇぞ?
[欠かせない要素、との評には、冗談めかしてこんな言葉を]
そんなに、助けた、かな?
当たり前だと、思ってるから、あんまり、実感がない、な。
[それこそ昨日瑠璃が言っていたことと同じことで]
私も、瑠璃や、史人には、助けてもらって、ばっかり。
他の人にも、手を貸してもらって、ばっかり、だなぁ…。
[主に身体が弱いことが原因で。幼い頃からそうだったのだが、榛名はそれをあまりよしとはせず。無理しそうになって止められたりしたのもこの二人が主だった]
/*
うーん、色々この先の想定してるんだけど、やっぱりC取れてないと狂いにくいなw
小説書きながら狂っていくのを描写したかったんだけど。
被害出てからの流れで持って行けるか考えるかー。
*/
−翌日−
[今日の左手には鉄球に代わりジッポライター。蓋をカチンカチンと開閉させる。
今の彼は村の道を歩く。目的地は−−紫堂邸。
昨日、屋敷に戻って使用人から当代(本人にその意志がなかろうと、本家からすれはそういう扱い)の帰還を聞いたが故。]
ふん。長らく連絡を寄越さなかったと思えば、帰ってきても挨拶無しか。
まったく。孝博にしろ蓮実にしろ、都会に出た奴は礼儀も忘れるのか?
[何やら、不機嫌なご様子。]
二人がいなければボクはボクじゃなかっただろうしね。
[くすりと微笑みかけて]
ほめてるとのも違うかな。
いわゆる、腐れ縁ってやつ?
[じぃっと顔を覗き込むように見上げて笑いかけて]
それじゃあ声の聞いてもらえない桜はさびしくて泣いちゃうかもしれないね。
[首を軽くかしげてか榛名の方に振り返り]
お互いにとって当たり前、だけども当たり前でもかけがえのないもの。
それだけお互い密接ってことだよきっと。
助けてもらうのは何も肉体的なことばかりじゃないだろうしね。
はるちぃ?
[なんだろ、その呼び方?でもなんかかわいいから、今度そうやって呼ぶことにする]
たかちゃん。
セットセット!おそろいおそろい!
でも、はるちゃんじゃすぐにわかんないの?
もうひとり、はるちゃんがいるの?
[むーっと唸った。お話は楽しい。]
[ほんの一瞬だけテンパったが、頭を振って正気に戻す…多分。挨拶は少し置いて
まず桜のほうを遠巻きに眺める。
準備をしている幾名か。知っているようないないような。曖昧な対象…ひっそり見るならばこの辺りだろうか。その辺も考え終えれば、また視線を戻し、史人と目が合ったからというのもあるが、軽く手を振りながら三名の元に近寄り]
どうも。昨日ぶりの榛名さんと琉璃さん。そして何日かぶりの史人
…やはり。桜を見に来たのですかね?
そ、お前だからできること。
それで、色んな連中が楽しんでるんだから、もっと自信持てよ?
[ぽふぽふ、と。軽く叩くように数回撫でてから手を離し。
視線をふと、桜の梢へ]
現実的な要素じゃ説明しきれねぇ訳だし、そう考えるのが自然だろうな。
まあ、何にしたって、破られちゃかなわん……って感じだが。
[伝えられる伝承を思い返してか、表情は一瞬だけ、険しく]
――ほんとうに
――変なかんじ。
[少女がこの聲の時には、普段よりも格段に落ち着いているから、もしかしたらその分違和感は強いのかもしれません。でも少女には、そんなことがわかるわけはなくて。]
――るり。
――うん、嬉しい。
――とっても。
[翌日目がさめれば、日はもうだいぶ高く昇っていた。
久しぶりの夜更かしと、一応の休暇というのもあって、遠慮なくのんびり身支度を整え部屋から出る。
一階に下りて旅籠の主人に食事を頼めば、一旦奥へとひっこんでいく。
カウンターの上に寝ていたコダマをちらと見れば、向こうはこちらの視線を感じてか、そそくさと外へ出て行った。どうやら嫌われているらしい。
体質かは知らないが、昔から動物が懐くことは少なかったので、さして気にも留めなかったが。
そうして暫く待っていたら、雑炊が出てきたので、遠慮なく頂いた。]
あ、美味しい。御主人料理上手ね。
[褒めたら息子が作ったと、少しぶっきらぼうに返された。
照れたのかな?とは心の中だけで思いつつ。ゆっくり味わって食事を終えた。]
気にしないでよ。
仕方のないことだったんだよ、あれはね。
うん。
[くすりと笑むそれはいままで見せたこともないようなどこか冷酷で楽しそうな、
常人ならば寒気や嫌悪感を覚えそうなそんな笑み。]
それに孝博は今までこの村にいなかったんだし知らなくてもなにも悪いことはないよ。
ボク自身落ち込むとかそんなことはないしさ。
気にされる方が逆にボクはいやかな。
[死んでしまった両親のお話。
琉璃の両親のことは知りませんが、少女は、何を言えばいいのかなと首を傾げました。]
――でも、
――あえなくても、
――繋がっていられたの、
――いいな。
[言おうとしたけれど、それは決して口にはしませんでした。]
そ、晴ちぃ。
[へらりと笑う。
晴ちぃ呼びが露呈したら、此方に危害が及ぶだろうことは、どうやら頭に無いらしい。]
んン、榛名サンって女の人がいてね。
小説書いてんだケド・・・知らんかな。
[何となく確信めいた言い方になったかも知れない。]
……そんなモン、かな。
[琉璃の評価に、掠めるのは苦笑。
もっとも、自身にも同じような感覚は、あるのだが。
ただ、物理的な距離を置いているせいか、自分がそこまで大きいとも思えないだけで]
……ま、腐れ縁ってのは在るかもしれんけど。
というか、桜に泣かれても、俺も困るって。
泣かれるのは、抜き打ちテストで赤点取った生徒だけでじゅーぶんだ。
[最後の部分は冗談めかしていい。
近づいてきた蓮実に、よ、と言いつつ手を振る]
よ、こないだぶりか?
俺は、実家に呼び出されて戻ってきたとこ。
ふぁ〜あ。
[大きくあくびをしながら、ぶらぶらと歩く。
情報収集はそれなりにすんだ。
後は、事が起こるか起こらないか。それだけでしかない。
そして、所詮受身の身としては、やることもなく、ただボーッとすごすしかない。
言ってみれば、ここで桜の丘へたどり着いたのもただの偶然でしかない―――いや。これも含めて桜の魔力なのかもしれないが、それは誰にも知る由はない。
とにかく、利吉はなんとなく桜の丘へと歩き、そして、3人の姿を見つけ、軽く手を振って近づいた]
おー。
お嬢さん、そして、先生。えーと、それから知らん人。こんちは。
知らん人のために、自己紹介すると、俺は九重 利吉。探偵やってるんでよろしく。
あー。生憎と名刺は切らしちまったんでごめんな。
うん、しらないー
[しっかりこっくり頷くよ。]
はるなさん。
はるなちゃん。
うーん。
……はるちぃちゃんと、はるなちゃんで、いっかなー?
でも小説なんてすごいなー!
[ソンケイしちゃう!]
[史人の口から漏れた名前に反応し、そちらを見る。そこには昨日会った幼馴染の姿。こちらに近付いてくるのを見ると小さく手を振って]
うん、昨日、ぶり。
……何日か、ぶり?
[確か蓮実はここへ来て史人とはまだ会っていなかったはずでは。そう思い首を傾げた。
瑠璃から返された言葉には]
当たり前でも、かけがえの無い、もの。
…うん、そう、だね。
色々、助け、られた。
[肉体的にだけじゃない。その言葉に思い起こすのは二年前に瑠璃が体験した出来事のこと。あの時自分は傍に居ることしか出来なかったが、それでも彼は助かったと言ってくれた。それを思い起こしながら、瑠璃に一つ頷く]
ん……ありがと、史人。
[励まされて微笑が浮かんだ。撫でられたことも落ち着く要因になったことだろう]
うん、破られたら、大変…。
破っちゃいけないし、破られても、いけない。
…破ろうとする人が居るのかは、分からないけど。
[蓮実に笑いかけると]
昨日ぶり。
[その異変については特に問いただすこともなくいつものように笑いかけて]
こうしてなじみが集まるのも桜の木の導き?
それとも巫女の?
[くすくすと冗談にしてはあまり笑えない冗談を口走る]
――るりの、おかあさんとおとうさん、
――いなくなっちゃったの?
[聞こえてきた聲に、少女は少し躊躇ったあと、尋ねました。聲にしているつもりですし、そうなっているはずですが、ためらいが表に出ているのか、とても小さい聲でした。]
「玲ちゃん、これ頼めるかね」
[祭りの準備も佳境に入り、村も賑わいを増してきた。
それは実際の祭りの空気とはまた別の、特別な時間]
はい、いいですよ。
[頼まれた物を他家へ運んだり、綾野への連絡を請け負ったり。パタパタと村の中を行ったり来たりしていた]
お、よう、探偵の旦那。
[また会ったなー、と、手を振る利吉に、軽く返して]
今日は、南部クンは一緒じゃないんか。
[ごく何気なく、こんな言葉を付け加える。他意はない。多分]
ん、じゃァ行くか。
[頷き、しかし矢張り宛てがあるわけではなく。
聞かれれば説明を返したりながら、ぶらぶらと歩く。]
あァ、ソレでイイんじゃねーの?
[呼び方に関しては、特に何か考える様子も無く頷いた。]
そーだな、凄いよなァ。
此処のコトも書いてたみてーだケド。
そう、気に入ってるのはなによりだよ。
[りょうに笑いかけるような意識]
無理やり押し付けられて、気に入らないとかなるのはいいことじゃないからね。
利吉、さん。
[近付いてきた人物に会釈をして。名刺が切れたと聞くと、村の人全員に配ったりしたのかな、と少し見当違いなことを考えて居たり。
瑠璃の冗談が聞こえると]
導き、なのかなぁ…。
仮に、桜や、巫女が、そうしてるとしても、導く意図が、見えないね。
[真に受けて首を傾げ、考え込んだ]
[食事を終えれば、昨日とさして変わらぬ格好で外へ出る。
別に用があったわけではなかったが、旅籠に居続ける気にもならなかったわけで。
村の中は昨日より慌しい様子。
そんな様子を眺めながら、ふらりと歩いてゆく。]
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