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―外―
[気が付いた時には白銀の世界に立っていた。
どこか遠く記憶は残っている。
崩れるブリジット、マテウスの報告。
渡されて、手の中で冷えていった紅茶]
…選ぶ。
[手元には、家から持ってきた小さなランプ。
初めて自分で作った作品]
人狼も。
選んでいるのかしら。
[甦る銃声。
倒れてゆく影]
それとも、兄様のように…。
グリズー!
[代わりに小さな意識が、起きるのを待ち構えていたのか。]
おはよ、おはよ。いっぱいねた?
[ぽーんと、飛び掛るように。][もう一人の自分に突進する。]
―台所―
ん、こんなもんかね。
[出来上がったリゾットを一皿よそうと、見つけた白ワインと一緒に、台所の小さなテーブルで、男は寂しい朝食をもそもそと摂り始める]
[意識を集中させているところに後ろから声をかけられたら、それはつまり危険なわけで]
[ガクン、]
[踏み外しかけたところを手摺りに縋りつくようにして事なきを得た]
……心臓にわっる……!
[心拍数が一気に上昇したのがわかる]
/中/
ぉ、一緒でしたか。
リディ襲撃はそちらにお任せのままの方が良いでしょうか。
こちらは現状、おまかせのままにしてあります。
問題ありましたら、こちらが請け負うのも可能ですので。
…何やってるんですか、ねえ?
[呆れたようにユリアンの様子を眺め]
[階段を軽々と降り、彼の一つ上まで]
落ちなくて良かったですよ
……ま、ここにこもってても、仕方ねえよな。
少し外で、身体動かすか……。
[小さな声で呟くと、そのまま窓枠を乗り越え、外へ。
一歩遅れて、黒がそれを追った]
─…→集会場・外─
[サクリサクリと小さな足跡が残る。
村の明かりはどこまでも遠く]
待っている人がいたのに。
[ユラリとランプの灯が揺れる]
誰もこんなこと。
望んでないのに。
[上空には重たい雲。
今の状況には嫌味なほどに合っている]
/*
んー、今回は拘らずに。
白の描写が完全に落ちてから、おっかけた方がいいかな、と思うんで。
聖痕同士で発見描写したい可能性もありますしね。
*/
青年 アーベルは、学生 リディ を能力(襲う)の対象に選びました。
青年 アーベルは、貴族 ミハエル を投票先に選びました。
あなたのせいです。
[間違いではない。
伸びてきた手の位置は引っ張り上げようとするにはおかしくて、後ろにのけぞった。右腕を使わずほぼ左腕一本で支えているから、些か、どころではなく辛い。右足を、確かめながら下の段につけて体勢を立て直し、身を起こす]
[全く、と息を吐いて、向きを変え、再びゆっくりと階段を下り始める]
/*
聖:イレ、リディ
占:エリ
霊:ユリ
狂:クレ
狼:アベ、ブリ
で確定、でいいのかな?
守護が良くわかんないけど、やっぱりマテウス?
こっちと誤認されてるかもなーなーなー(自覚あるなら何とかしなさい)
/中/
外に行こうと思って撤回。
ハインリヒさんが一人だw
アマンダさんにも会ってないし、メモ申告通り広間行こーっと。
何をそんなに嫌がるんですかねぇ
[くすくすと笑った]
…見えてないんですか、ユリアン君?
[上に人がいるか]
[確認はしていないが、声は普通に届くほどか]
小説家 ブリジットは、学生 リディ を能力(襲う)の対象に選びました。
[白の上へと飛び降り、緋色の意識を広げてゆく。
コエは幾つか聞こえたけれど、そちらに意識は向けず。
感覚を広げ、探してゆく。
朱の花を持つ少女を]
酷いですねえ、むさいとか。
俺そこまでむさいですかねえ
[少しショックを受けたような声をして]
…ごまかしちゃいけませんよ、ユリアン君。
間違えてしまいますよ?
[何をとは言わず]
[階段で立ち止まる]
--一階・廊下--
[ユリアン達よりは先に下りたのか、気づかないまま。]
[階下へ降りれば、温かな匂いがしたのでそちらの方へ。]
[一人テーブルで食事をしていたハインリヒの姿を見かけたので、そちらの方へと近づく。]
ハインリヒさん。こんばんは。
……昨日は、ありがとうございました。
[そうしてぺこりと頭を下げた。]
……ん。
[暖炉の火のおかげで、やはり、広間は暖かかった。
ほう、と息を吐く。外にいるときよりはマシだが、手は冷えていた。
人工とは言え、灯りがある分、階段よりは見えやすい。窓辺ならもう少し見えるだろうかと近づこうとして]
間違えるって、なにを。
[背後から聞こえた言葉。疑問を含んだ声を返す]
ああ、ラインの嬢ちゃんおはよ。
兄さんもネ。
[こちらに意識は向けていないが。][赤い世界に確実に居ると分かっている風にも軽く声をかけて。]
[小さな意識がそちらへ走ろうともがいたが。][よしよしと宥めるように抱いて遮った。]
[白の上に着地する。
危なげない動きには、隙らしきものは全くなく。
日々の暮らしで鍛えられ、運動神経は元々発達しているが。
それが、更に鋭さを増しているようにも見えるか]
……ふうっ……。
あーあ……何にもなく、駆け回るなら。
ここら、いい場所なんだがな。
[零れ落ちる呟きは、愚痴めいて。
奇妙に日常的なそれは、やはり異質だろうか。
ふう、と一つ息を吐き、ゆっくりと周囲を見回すと、そう、遠くない所に灯りが見えた。
よくよく見たなら、雪の上にはそちらへと伸びる、足跡も]
……誰か……いる?
[小さく呟いて。そちらへと、歩みを進める。
先行するように、カラスが飛び立った]
……早くない。
[探すものの気配を捉えたからか。
蒼の風は、ぽつり、と呟きを零す。
それでも、そちらへ意識を向けきろうとはしない、けれど]
[止めていた足を再び動かし、広間の方へ]
[ユリアンを追う、というわけでもなく]
さて。
何を、でしょうね。
取り返しの付かないことか、
それとも、他の何かでしょうかね。
[小さく笑って]
[くんと匂いをかいだ]
いいにおいです。
[ユリアン達に気付く前に、ブリジットに声をかけられて、男は振り向いた]
ああ、いや。俺は何もしてねえよ。
[正確には、何も出来なかったのだが]
嬢ちゃん、腹減ってないか?食欲はないかもだが、ちっとでも食えたら食っといたほうがいいぜ。
[後のことは勝手にやってしまうわけにもいかないだろう。
裏口の近くにスコップを立てかけて、もたれ。
熱くなった体をしばし、冷気にあてて冷ますが]
む?
[上から何か落ちてくるような音が聞こえ咄嗟にいつでも木箱から武器を取り出せるように手をつける]
違いねぇデスナ。
[けらけら笑い。][小さな意識は、「じゃぁ、おそよー!」と足をぱたぱたさせながらもヴィントに声をかける。][それを宥めるようにしながら。]
そうそ、こないだのアレの続きデスけど。
鳥さんのワッカ、ヒビ入れたのは猩の旦那デスよ。
[猩が居ないと知って、明るい声はさらりと言った。]
[そしてその場に留まり。][意識はこちらも外の世界を覗く。]
[静寂の中、羽音が響く。
ゆるりと振り返れば小さな鳴声]
…かあくん、だっけ?
[たしかノーラがそう呼んでいた]
どうしたの、こんなところに。
[小さく微笑む。
掲げたランプの向こう、近付いてくる人影にはまだ気付かずに]
[窓際のソファに腰を下ろす。
やはり、雲に阻まれてひかりは遠い。
また、見え方が変わった気がする。視界に残る赤は、炎だろうか、消し切れなかった血痕だろうか。それとも、焼きついて離れない、朱い花の色か]
……よく、わからないですけれど。
目と関係ないことのように、聞こえますよ。
[それは「理解している」答えだった。
けれど、「理解していない」振りをした]
[別の話し声が聞こえて、視線を動かす。
男と少女。その色を認めて、目を伏せた]
[小さき意識の返答に、蒼の風は微かに笑うような気配を零す。
しかし、陽気なコエのコトバに、険しさは増して]
……え?
それじゃ……母さんの守り石が割れたのは……。
[自分の覚醒は。
銀の手による部分も大きかったのかと。
……微かな苛立ちは、容易く届くだろう]
[届いた声は、ブリジットとハインリヒのものか]
[であるならばこの香りは、かれらが作ったのだろう]
そうですね。
関係ないといいことです
[小さく笑う]
気をつけて、ユリアン君。
…さて。
ところで、食事は摂りましたか?
いえ、探しに来てもらいましたし…。
[視線は下を向くも。][首は緩く横を振る。]
ええと…。
[食事の事を問われれば、少し間が空いた。][食欲は確かに無い。]
[ほぼ丸一日経ったのに、自然と湧いてこないそれは、やはり昨日の惨劇の為か。]
[それでも、行為を無駄にしたくなかったのと。][食べなければ、たしかに身はもたない事を頭が理解していた為。]
それじゃ、頂きます。少しだけ…。
[言って、気配の感じた方を振り返る。][ソファにユリアンの姿を見止めて、こんばんはと小さく声をかけた。]
[彼の視力云々は、まだ気づいていない。]
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