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[メイの部屋の前を通るとき、聞こえた泣き声に。
わたしは彼女も苦しめてしまっていると、思う。
ごめんなさい。
ねぇ、それは誰への言葉だったのだろう?]
[ネリ−が歩き出すのに従い、自分も進む。
いつも忙しそうな彼女が、自分の歩く早さに合わせてくれるのが嬉しい。]
ずっと、働いて来たのね。
……私も、子供でも働かないと暮らしていけないような家だった。
だから、本当はお嬢様でもなんでもないのよ。
[ぽつりと、呟く。
恐らく自分はアーヴァインの実子でもない。
それを知ったら、ネリーはどうするだろう?]
……アーヴァインさん?
[ふと、気になって。
わたしはそっと名前を呟く。
それは何かの作用なのだろうか。頭がぼっとしたようになって。]
――っ
[あぁ、感覚がめちゃくちゃだ。]
……で。
[ 開け放たれた扉から震えるメイへと視線を戻せば、其の様子は先程迄とは打って変わり、大分ぞんざいな態度。]
お前、其れなら最初っからそう云え!
厭だ厭だって首振ってるだけじゃ何も解決しない。
……自分で行動しなきゃ意味が無い。
[ 其れは半ば己に云い聞かせる言葉か、吐き捨てるかの如き声には他者の気を遣う様子等無く、寧ろ無理にでも話を聞かせようと云うかの様に少女の細い肩に手が伸ばされる。]
[アーヴァインの部屋の状況は、まだあのときを思い出させるのに十分だった。
くらりとめまいを覚えて。
アーヴァインの姿。
わたしはそれを捉える。]
アーヴァインさん、待って。
あなたはまだ契約を
[戯言のように交わした契約。
あなたの愛しい奥方様の代わりにわたしを使えばいい。
その代償に、あなたはわたしを、許さないで。わたしを、見ないで――]
はい。
旦那様に拾って頂いた時からずっと、…です。
[思えばこの口調もすっかり染み付いてしまったものだ。
働かないと暮らしていけない、という言葉に、本来労働は楽しいものではないのだろうと思う。自分にとってはすっかり普通のことになってしまったけれど]
そう、…でしたか。
……でも、お嬢様はお嬢様です。
[けれど、この目の前の少女は実の父親が大層な富豪でありながら、ずっとそういう暮らしをしてきたのだと、そう思うといたたまれない。
せめてもの微笑みを少女に向ける]
だっ……てっ……。
[厳しい言葉に、どう答えていいのかわからなくて。
言葉を捜すも、見つからず。
それでも、肩に伸びる手に気づけば、反射的にそれから逃れようとするものの、壁を背にしていて逃げ場はなく。
ただ、身を強張らせるしかできない状態に]
[聞こえて来るトビーの絶叫。]
[それに一瞬棒立ちになり]
[途惑い][混乱][惧れ][様々な表情が混沌と過ぎり]
[其処へ掛けられた声に]
[ハッとして思わず青年を見れば]
[笑み]
[何かを決意した表情で]
[少年を追い][急ぎ部屋を飛び出す]
[叫び声のした方へと奔れば]
[点々と廊下に落ちた][血の痕]
[それは]
[もう一つの][扉開かれた部屋へと続く]
[唇を引き結び、駆け込む]
[私の視線から姿が隠れる。
アーヴァインは、死ぬことが出来て、少しほっとしているのかもしれない。
もしかしてこの身体――といってもいいものか――は、
あまりしっかりとしていないのかしら。と思う]
『いったい誰がやったんだ?』
[座り込み、ただ黙って考える。
時間だけは有り余っていて]
牧師…いや、神父だったか。彼は…違うだろう。
メイは本物だ、だから違う。
あの、怪我をした男は…?俺が様子を見に行った時抵抗した力は強かった、けど。…あの状態じゃあんな事は出来ないだろう。
ネリー、ヘンリエッタ、ウェンディ……ローズをあんな所まで運んで行けるだろうか?
ハーヴェイは…?
……運んでいく必要などないんじゃないか?あの場所まで連れて行ってそこで…あぁ、それじゃ……
[ふと思い出すのは、ローズを慕っていた少年の姿]
[眠るように横たわる]
[女の]
[骸]
[血臭と死臭]
[蒼褪めた横顔][昨日会話した]
[美しい女性]
[固く眼を閉じ][両手で耳を覆った]
[床に倒れた少年の姿]
……。
[ 身を強張らせるのに気付けば伸ばし掛けた手を下ろし、小さく吐息を零す。]
だって、も何も。
じゃあ、どうすれば好いって云うんだよ。
[ 如何して好いか解らないのは此方も同じで。]
[不思議と何の感情も湧いて来ない]
[ああ、然うなのか、と思うだけだ。]
[この女は、喰われて死んだ。ただ、それだけ。]
…まさか、あいつには殺す理由がない。もしそうなら、何故俺じゃない?
[いつかの、こちらに向けられた目を思い出す。
険をもった、睨むような瞳]
……何故、俺じゃない?
[そうすれば手に入れられたかもしれないのに?
ふと、思う、自分が子供の頃に思った事
手に入れられないものは、壊してしまえば良い
子供特有の我儘]
………まさか。
[あの無邪気な様子からは想像がつかなくて、でも
無邪気ゆえの残酷さは、自分も知っている事]
……っ
[笑顔に胸が痛くなる。自分はこの人にそう呼んでもらえるようなお嬢様なんかじゃない。
ただの狡い子供で。
『私が来たばかりに、あの人を傷つけた』
まだ手に残る感触。恐怖の記憶。
あれは、自分に対する憎しみ。自分が来なければ、アーヴァインが襲われることなどなかったのではないか。
幸せそうな肖像画の女性と、よく似た青年が目蓋に浮かぶ。
ぽろりと、少女の瞳から涙がこぼれた。]
[血][血の臭い]
[最早其れは][甘く馨しい馨りでは無くなって居たが]
[それでも渇きと餓えを自覚させるには十分で]
[此処には居られない]
[触れられなかった事に、ほっと息を吐いて、力を抜く。
肩から力が抜けたためか、肌蹴た襟元から胸の上の異質な紅い色彩が覗いているが、それには気づかずに]
……霊視の力からは……逃げられない……から。
ひとがしなないように、するしかない……けど。
それこそ、どうしていいか、わかんないよ……。
[今がいつだかわたしの頭の中はわからなくて。
少し混乱する。
さっきの出来事の前に起きたことだったかしら。
まるで物語を読んでいるみたい。
わたしがそれの登場人物だとしたら、
たとえば勇者の旅に火をつける、そんなヒロインの役職かしら?
そんなことを考えて、小さくわらう。]
[何とか少年の泊まる部屋に運び込み]
[寝台の上に寝かせる]
[最早習慣となった様に][上掛けを書け]
[恐々とした手つきで][着衣を緩めてやり]
[寝台の端に腰掛け]
[意識を喪った儘の少年を見守る]
まさか…いや、考えすぎだ、きっと。
[そこまで考えて、気付く]
そういえば、コーネリアスは…?
彼を処刑する、と、人狼だと言っていた。
……彼がもしそうなら、終わるんだろうか…?
ローズ、教えてくれ…君を傷つけたのは…誰だ…?
[そういって手を組み額を伏せる。
じっと、考え込むように]
/中/
ニヨニヨ!>書学
大変美味でございます。
……今回独り言がこんなことにしか使えてないな。
今日、生き残れたら日記をつけよう。
……また死亡フラグたてちゃったっぽいから難しいけど。
[……自分は]
[この少年を如何したいのか]
[守りたいのか][気に入って居るのか]
[否、分からない、][と言うのが真相であり]
[混沌とした赤い闇の帳の内に其の答えが在る様に感じるものの]
[確と掴んだと思えば其れは切れ切れに消える。]
[名前を呼ばれたからなのかしら。
わたしの意識がふわり、着地した。そこには彼の姿が。
ねぇ、あなたの手は……そんなに汚れて良いものじゃない。
ねぇ。
流してしまって?]
……教えても届かないでしょう?
[赤毛の少女の頬を伝うものが、最初何だか分からなかった。
きらりと僅かな灯りに反射し落ちていく…雫]
…え、あの。如何、されました?
何か失礼なことを申し上げましたか…?
[少女の涙を流す理由が彼女には分からなくて、ただただ戸惑う]
……止めればいいだろう。人が、死ぬ前に。
[ 黒曜石の双瞳を伏せながら呟いた台詞は酷く単純な事。]
そんな簡単に済めば苦労しない、ってのは解ってるけどな。
何もしないよりはずっとマシだ。
[ 外方を向け不機嫌そうな顔をした青年は、其の色彩には未だ気付かない。]
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