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[――けれど、彼の手が届く前に、少女は走り去り。
黄色い花弁が、その手の平をすり抜けて、床へと散って。]
……あぁ。 もう、届かないんだ……
[哀しみに瞳を閉じれば、また意識が揺らいで。 混濁。]
[流れ落ちる涙。
頬を伝う温かさに、少女は改めて神父の魂がこの身には無いことを思い知らされて、嗚咽を漏らす――]
[しかし、悲しみに暮れている暇が無い事も少女には解っていて――]
『聖書』――預からせてくださいね…
[袖口で涙を拭い――]
[死して尚握り締める書物を、少女はその体から受け取った。]
[聞こえて来た声は、聞き慣れたもので。
その調子に、くすり、と笑みがもれる]
……何も、入ってくればいいのに。
[事も無げに言って。
また、旋律を紡いで行く]
[彼女が、武器庫の鍵を持っていたからと言ってどうだというのだ。
別に何も悪いことはない。
自分の身を守る為に武器を持つことは、悪いことではない。
あの男が、彼女に何もしなかったと言うことは、疑っていなかったと言うことだ。
そう、頭では分っているのに。
何故、こんなに不安になるのだろう。]
双子 ウェンディは、流れ者 ギルバート を投票先に選びました。
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学生 メイは、冒険家 ナサニエル を投票先に選びました。
学生 メイが「時間を進める」を選択しました
……誰がやった?
誰がこんなことを?
[訊ねた所で返事などあるはずも無く。
ふと思い出す
彼の姿に過剰に怖れを抱いていた男の姿を]
まさか、あいつが?
[傷つき倒れていた男
人か、獣か、と問うて来た男
人狼に襲われたのでも、疑われ殺されかけたのでもなく
彼自身がそうだとしたら?
捕らえられ、逃げてきたのだとしたら?]
だとしたら…殺さなくては。
[相変わらずも死んだ少年の部屋で]
[ぼんやりと][窓の外を見ている]
[自失したかの様な][虚ろな瞳は]
[少年の死を嘆き悲しんでの故か]
[其れとも]
[自らの運命を受け入れた所為なのか]
[傍から見るものには知りえよう筈も無く]
[心の内は定かでない]
……。
[ 昨日迄の様子とは打って変わり――新たに人が死んだにも関わらず――落ち着いたように思えやや其処には途惑いが生まれるも、後頭部に手を遣れば軽くクシャと髪を掻けば、普段通りの表情に戻りドアノブに手を掛ける。]
お邪魔します、と。
[ 冗談めかした口調。]
[顔を埋めた花の香りにむせ返りそうだ。
ヘンリエッタは一度、きつく目を閉じると顔をあげた。
緑の髪の少女も部屋を出たのを見送ると、柱の影を離れ、広間に入る。]
……別に。
[ 中に一歩踏み入れば再び項に手を宛がい、僅かに首を傾けながらも視線はやや外へと逸らされるか。広間に行く気になれなかったのは彼の惨状を思って。ならば自室から出て来たのは一体何故だろうか。]
気が向いたから。
――アーヴァインの部屋――
[少女は託された聖書をそっと開く。
ずっと傍に居た為、その本に施された細工は、僅かながらに見たことがあった。
案の定、見た目とはうらはら、中身は神に捧げる言葉など敷き詰められておらず――
拳銃と皮袋に入った銃弾を、少女は探し当てる。]
もう、神父様ったら…。
こんな物騒な物子供に託すなんて――っ……
どうして…銃を持っていながら…抵抗できなかったの…?
[幾度目かの][長い長い溜息]
[す、と目を伏せ]
[意を決した様にはっきりした表情を浮かべると]
[立ち上がり、廊下へと向かう。]
[扉を開けた時、]
[ほんの一瞬][室内を振り返り]
[少年の居た寝台に視線を]
[暫くして、毛布を抱えて広間へと戻る。
すっかり冷たくなってしまった少年に触れれば、少し指先は震えたか]
…失礼します。
[冥い眸を僅かに伏せて。
眠っているような彼を毛布で丁寧に包み、そっと抱き上げて広間を出る。
出る際に廊下に落ちた黄色い花弁が目に入ったが、さして気には止めずに]
―広間→二階―
[湧きあがる疑問を口にして――]
[しかし少女はおぼつかない手で銃弾を込める――]
[そして、銃弾の詰った武器を空に翳して――]
きっと…負けてしまいそうね…。
でも――
[くすり――]
[僅かに舞った微笑みは――]
[くっきりと――]
[月夜に照らされて――]
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書生 ハーヴェイが「時間を進める」を取り消しました
気が向いたから、ねぇ。
[半眼で睨む様子に、くす、と笑んで]
……別に、悪くないと思うよ。
ちょっと、驚いたけど。
[ごく軽く、言葉を綴る様は。
霊視の力が目覚める以前とほぼ同じにも見え。
わずかな変化は、その瞳の色彩のみか]
-広間-
[人気の無い広間には物言わぬ少年がひとり。
冷めて薄れたスープの匂いに混じって、僅かな死臭。
すっかり血に汚れてしまった絨毯は、誰も洗うものなどなく。
すっかり固まって黒ずんだ血痕を踏まないようにそっと避けて、少年に花を捧げた。
彼は、あの男にナイフを向けたのだと言う。
その瞬間を自分は見なかった。
あの少年が人にナイフを向けるようなどんな感情があったと言うのか、ヘンリエッタにはわからない。
もしかしたら死んでいたのはあの男かも知れなく。]
流れ者 ギルバートが「時間を進める」を選択しました
見習いメイド ネリーが「時間を進める」を選択しました
[途切れ途切れの意識が、また、ふいに繋がって。
惹かれるままにそちらをみやれば、毛布に包まった彼を抱く、お下げ髪の少女。]
……ネリーさん…?
…あっ……! 重くない…大丈夫かなぁ……?
[きょとん。それから、何度も瞬いて。
曖昧な感覚の床を踏んで、慌ててその後を追いかける。]
/中/
ところでですね。みくしに書きましたけど
なんでそんなにまとめサイトを利用されるんですか。
会話する場所はまとめサイトではないです
ここです
まとめサイトの会話なんてやらないでください、本当に……
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