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ん、そうか。
んじゃ、今の内は休んどけ。
[リディとユリアン、それぞれの言葉に頷く。
生徒たちのやり取りは、楽しげな様子で聞いていたり。
一応、色々と思うところはあるようです]
……さて。
ぼちぼち、本試験の仕込がいるか、ね。
―湖畔エリア―
[移動した感覚はあったものの、周囲の景色は変わらない。おまけにティルの姿もない。
きゅぅんと寂しげな声をあげると、首を振り気を取り直してもう一度、導師の所へと念じながら空間を渡った。]
─平原エリア─
森に何故かゴーレムみたいなのが居ましたよ。
[何と戦ったのかを口にしながら、ゼルギウスに御符を渡した]
えー?
あたしそんな変なところ行ったりしなかったよ?
森に行って、魔導生物倒して、ここに戻って来た。
[一度も迷わなかったとユリアンに言う]
強さだけあっても、適した場所で使えなければ意味無いもんね。
─森林エリア─
…………。
戻ってきた。
ですよ。
[広がる緑に、ぽつり]
わんころさん。いない。
ですよ?
[違うところに飛んだのかなー、とか思いつつ。
真紅を揺らしながら、またぽてぽて、ぽきゅぽきゅ]
―砂漠エリア―
「馬鹿!」
[押さえ込むだけのつもりだったが、久しぶりに使ったら力加減間違ったようで。大砂虫を圧殺ついでに、刺さっていた剣が勢い良く飛んできた]
!!
[慌てて身を捻る。右腕を掠めて地面に突き刺さった。
黒曜龍が気付いて警告と介入をしてくれなかったら、自分の剣で重傷になるという間抜けぶりだったかもしれない]
や、助かったよ、イリス。
「久しぶりだからって間抜けすぎるわよっ」
─平原エリア─
ああ、ゴーレムか。
色々、適当にばらまいたからな。
[リディの言葉にさらりと返す。
にしたって、適当すぎやしませんか、という突っ込みは、仮に飛んでもスルーするのだが]
―砂漠エリア―
[大砂虫の体液が蒸発し始め独特の臭いが立ち昇る。
さっさと退散しようと移動し始めてもずっと黒曜龍は怒っていた。右腕をギュウギュウと締め付けながら]
あの、痛いんだけど。
「血が止まるまで我慢なさい!」
[治癒魔法も使わせてもらえそうに無かった]
─平原エリア─
今のうちは、ですか。
そうしときまーっす。
[今はまだウォームアップが終わっただけのこと。
本当の試験はこれからなんだと、ゼルギウスの言葉を聞いて改めて思う]
他の人はどうなったかなー。
[ティルとニアミスしてたなんてことも知らず、翅をちたぱたさせながら呟いた]
─平原エリア─
適当にも程があるかとっ!
ドライアードのお陰で難なく倒せたから良いですけどー。
[スルーされると解っていても、突っ込みは飛ぶのだった。
さらりと返すゼルギウスの様子に、ぷー、と頬を膨らます]
……にしても、あの登場は普通になかろう。
どういう移動をすれば、あそこから出てこれるんだか……。
[なんて言いつつ、ため息ひとつ]
……ま、それはいいか。
んじゃ、一休みしたら、追試会場でのふわふわの増殖を頼む。
他の連中には、本試験ではお前に手出しせんよう、注意しとくからな。
[それだけ聞くと、一体どんな試験なんだといいたくなるかも知れない]
―休憩所エリア―
…。
[今度は最初と次とは違う場所。休憩所と看板の入った小屋が一軒。それ以外は周囲に何も見当たらない。
いったいこの空間幾つあるのだろうかと考えていたが、小屋の中から漂ってくる良い匂いに思考は遮られる。
小屋に入ると、そこにはボトル入りの飲み物やら、
色々な食事やらが並べられていた。
良い匂いに腹が刺激され空腹を訴えるが。
奇妙にも見える光景は、どうにも、罠にも見えなくないのが。]
[リディに続く形でゼルギウスに護符を渡して]
俺はおっきな猪だったなぁ。
何回も体当たりされた挙句カリンがやっつけちまった
俺は、平原うろついて、砂漠にいって、そんで空から森へと落ちて、次は地面からここに…
…今回は平凡の名は譲ろう
[譲られたくなかろう]
─平原エリア─
……他の連中は……。
[リディの言葉に、会場内に意識を凝らす]
大体終わったようだが……。
戻れずにいるようだな。
ま、別に大きな問題でもないが。
[ないんですか]
難なく倒せたんなら、問題なかろう?
[頬を膨らませる様子にも、飄々としたもの]
疾風学科導師 ゼルギウスが「時間を進める」を選択しました。
―草原エリア―
[リディの召還したシルフの風に吹かれながら]
ありがとう、リディ。
ううう…、水洗い必須か…。
[ちょっとそんな現実は嫌だった。
ゼルギウスに呆れられるとさらにしょんぼりしたけど]
でも、ゼルギウス導師のおかげでいろいろと勉強になりました。
[すぐに気を持ち直し右前足をぐいっと持ち上げた]
[ユリアンに素直に謝られると、少し不機嫌そうにしながらも]
かもって、なんだかとっても不安。
わざとだったら問答無用で呪いかけてるよ…。
[事故ならしかたがないという思いもあったからだろう。
必要以上に咎めるつもりもないが、やっぱり不機嫌なことに変わりはなかった。]
―森林エリア―
[緑の匂いが押し寄せてくる。
旧知のドリュアスの後姿を一瞬だけ見たような気がした。
左手の剣を鞘に収め鍔に引っかかっていた護符を手に取る]
これ持ってたら迷わないとか。
そんな親切設計なわけは。
「無いわね」
だよなぁ。
[右腕を締める力もまだ緩まない。
深く溜息を吐いて再び歩き出した]
─休憩所エリア─
[洞窟から移動した先は、一軒屋]
休憩所。
ですよ。
[以前に参加したときにもみたそれに、ほっと一息]
わんころさんもいた。
ですよ。
[なんか警戒してるっぽいフーゴーの様子にも、あがるのは呑気な声だった]
─平原エリア─
平凡の名前は要らないけど、迷子の名前はあげるよ。
[平凡の名を譲ろうとするユリアンにきっぱりとした言葉で辞退し、更なる称号を与えた]
戻れない?
あれ、すんなり戻って来た方がおかしいの?
[ゼルギウスの返答と、ユリアンが迷ったらしい事実を聞いて首を傾げた]
むー、問題無いのは無いですけどー。
潰されるかと思ったんですもん!
[飄々とした返しにも、頬は膨らませたまま]
べったりついては無いけど、完全に取れたわけでも無いからー。
水浴び嫌い?
[猫であることを考えると致し方ないことなのだろうけれど。
不思議そうにロミを見て首を傾げた。
役目を終えたシルフは再びポーチへと戻る]
―休憩所エリア―
[罠か、文字通りの休憩所かと。警戒していたのだが、ティルの出現と様子にぴくり、ぱたり。耳と尾が同時に揺れる。
暢気な声と空腹に負けて護符を離すと、護符は宙にぴたりと浮き留まる。
肉皿の一つを浮かし床に置いて、あぐりと一口で飲み込んだ。
ついでに水入りのボトルも空けると、一本まるっと飲み干した。
僅かでも休んだおかげで、使った分の体力やら何やらは回復できた。
ぱたぱた、尾を振って小屋を出た瞬間、今度は意志とは無関係に空間が揺らいだ。
早くしろ、という空間の意識か何かが働いたのかもしれない。]
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