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―草原エリア―
[バチバチバチ。
今度は意図的に弾けるような魔力を叩き込んでみたのだが。
嘶きと共に大きく横へ跳ね飛ばされた。
馴鹿は何度も首を振っているが、やはりあまり堪えた様子でない]
痛い。
魔力抵抗が高い?
[膝を擦りながら立ち上がる。
二度の攻撃から敵について分析してみるけれど、杖で叩いても自分の力ではそれこそ効果は薄いだろう]
無効なわけじゃない。
[杖を両手で握り、最初と同じ詠唱を始めた]
─湖畔─
おぉー、あったらだ回避手段もあるっぺなぁ。
勉強さなるっぺ。
『本当に学ぶ気はあるのか?』
[ティティエンの突っ込みはさておき。返されてくる三本の影の刃。それを見て流石に焦りの表情が浮かんだ]
うげ。地壁だら間に合んねべ。
界結我盟友、意我副、護身!
地天壁発動だべよー。
『地天壁と言うな!!』
[リーが発した言葉に突っ込みを入れながらも、盟約龍たるティティエンはその身体を硬化させ、リーを影の刃から護るように前方へと舞う。ブレスを持たぬ代わりの鋼の護りだった]
やっぱ実戦楽しいっぺなー。
[影の刃が一本、ティティエンを擦り抜け脇腹を切り裂いて行ったが、それには構わず楽しそうに笑った]
―林エリア―
ふ…ふふふ…やはりいいなっ!暗いというのはっ!
[今までこれでも我慢していたらしい。
林…というか日の光も差さないようなとこまでもぐりこみ喜びの一声。
声の張りも肌の艶もよろしくなってるのは気のせいではなく、しばらくの間やみやみを充電をしていた]
―→河エリア・上流岩場―
[カードを手に降り立ったのは近くに河が流れる場所。
上流ともなるとその流れは速く、あたりにはごつごつした岩場が広がっていた]
とうちゃk…
「そーれ、焼き鳥になっちゃえーーーーーー☆」
[突如聞こえた声、それから何か叫び声も聞こえた。
直後、大きな火の玉が飛んでいるのが見えて、それの残り火が飛んでくる。
呆気にとられている肩の上の飛翔をがしっと鷲掴み]
忍崎流忍法・飛翔ガード♪
『ちょ、、まっ!それ忍法でもなんでもないっ!
あつっ!あつっ!なにこの扱いっ!焼き鳥になるっ!』
[飛んできた振り飛んできた火の粉はとっさの機転で回避、まだ手の中でばたばたと飛翔が暴れていたので火をぱたぱたと消してやった]
わーい、焼き鳥いっちょあっがりー…って、あああああ!
『どうした。』
[くけー、とか断末魔の叫びあげる鳥を見てがっつぽーずしたのだが。
焼け焦げた鳥の姿が消え、後に残った金色の欠片を見て悲壮な顔になった少女に肩の使い魔が問いかけたのだが。]
焼き鳥消えちゃった…
『……お前、ちゃんと説明聞いてたか。
ていうか、食べる気だったのか、あれを。』
火が通ってれば大抵のものは食べれるってばっちゃが言ってた。
『……もういい。さっさと回収してこい。』
―丘陵エリア―
げっ、足りな……うわこっち来た!
『体積判定が、甘かったのね……』
[シチの冷静な分析を聞く暇もなく、慌てて怪鳥から距離をとる。
再びスリングショットを構えて精神をセットした鉱石に集中させると、石は熱を持ち、石の周りを空気のゆがみが飾る。]
―草原エリア―
[今度は弾けないように、細く絞った矢を作る。
頭上に構えた杖から飛んだ魔法は、真っ赤な鼻にまっすぐ突き立った。悲鳴のような嘶きが響いて、馴鹿の身体が霞んでゆく]
はーっ。
[血の滲む膝と左肘を擦りながら息を吐いた。
一息ついてからクリーチャーの消えた所に近寄って、地面に落ちていた金色の欠片を袋に入れた]
休憩所もあった。
[ぐるりと見渡して、どちらに向かえばいいのか首を捻る。
最初の湖畔に戻れば分かるかと、多分そちらから来た思われる方向に歩き始めた]
─湖畔─
おっと、そういうのもありか。
[自らを硬化させる龍の様子に、感心したような声が上がる]
『我らの力は、文字通り千差万別。
同じ属でも、皆、全く異なる力を持ち合わせる』
……ま、確かにそうか。
[自らの盟約龍の力も、ある意味では得意な部類に入るから、その説明に納得して]
ま、それは認めよう。
俺も、迷宮試験の時は、本気で楽しかったしなぁ。
[楽しい、というヴィリーに遠い遠い昔の事を思いつつ、場違いな呑気さで返して。
しかし、右手はしっかりとルーンを描いていたりする]
―丘陵エリア―
Bilde es; wie ein Holzhammer.
[詠唱と共に、淡く光る文字たちがばらばらに本から浮き上がり、強く光を放った。
中空で構成されたのは巨大な槌。
こちらに飛びかからんとしていた熊もどきの横腹を殴り付け、吹き飛ばした。
文字は一度本へ戻り、槌はマナへと還る]
一撃で、とはいかなかったか。
[それから初めて背後をちらと伺い、熊もどきが立ち上がろうとしているのを視認]
―河エリア・上流岩場→―
『なんでだよっ!なんで、そうなるんだよっ!
よけるとかいくらでも選択肢あるじゃないかっ!』
[飛翔の突っ込みは無視して、さっきの騒動で飛んでいった大きな鳥達、その方向をじっと見据えて]
さすがに見つけたもの野放しはまずいわよねん?
生徒の補佐が今回の役目ですもの♪
[それっぽい理由をつけて、自分は鳥を追いかけて駆け出した。
治癒魔法による肉体強化+忍者訓練の賜物(?)により風のように速く。
飛翔は置いていった、この戦いについていけそうにない]
『ちょっ!逃げるなっ!もっともらしい理由つけて逃げるなっ!』
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