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[やがて、刻至れば]
[濡れた琥珀][満ち足りた微笑]
[緋色に口唇を染めて、]
[冷艶な黒曜石の眸を見据える其の顔には]
[*獣の嗤い。*]
[ 零れた緋色の雫で渇きを潤す男を見遣るは月の如き光華を湛える黒曜石の双眸。其の幼子の如き様相に彼は何を思うか、然し浮かぶのは微かな艶笑。]
……今晩和、同族?
[ 軈て欲望を充たした獣を眺めれば、先程の様に男の濡れた口唇を其の指先でつ、となぞって緋色を掬い取り、*薄い口唇は三日月を象って歪む。*]
[私は、30年越しの復讐を行った。
もっとも、直接手を下したわけではない。
私が仕掛けた土台は不安定要素が多すぎた。
それは先刻承知。
だから。私は全てを『神』に託した。
これで何も起こらなければ復讐は失敗、諦めもつく。
だが、もし。
人狼が、あの男を食い殺したなら。
復讐は、その時点で成功だった。
後は頃合を見計らって人狼を探し、始末すればいい。それだけのはずだったのだ。]
[誤算だらけだった。
第一に、年端も行かぬ子供が集まりすぎた事。
子供の扱いは苦手だ。
第二に、人狼が完全に特定出来なかった事。
情報を収集しにくかったのだ。
最後に、『彼女』に情が移ってしまった事。
まったく、困ったものだ。
異端審問官になる時、そんなものは完全に捨てたはずだったと言うのに。]
[この事件が起こる前は、別にいつ死んでも構わなかった。
名前を偽り表情を偽り感情を偽り。偽りだらけの日々だったから。
それが、なんたるザマだ。血も涙もない異端審問官の名が泣く。
いや、今更愚痴を言っても仕方がないか。
むしろ、主に感謝しなければならないのだろう。
最後の最後で、人の情を思い出させてくれたのだから。
手のぬくもりが心地よかった。その涙を止めたかった。
実の娘のように、いとおしかった。
あの子だけでも、生きてこの館から出て欲しい。
そう願うのは、傲慢なのだろうか?]
[私は今、人狼に食われつつある。
罪深き人殺しであり、脅迫者であった私には。相応しい最期なのだろう。
それでも。
出来る事なら。
『彼女』と共に、穏やかな日々を過ごしたかった。
死した私の姿を見て、涙するのだろうか。
どうか泣かないでほしい。
私はいつも、貴方の傍にいるのだから。
貴方の幸せだけを祈って。]
/中/
さてさて。
取りあえず、覚醒フラグは揃ってるんですが。
殺害可能になった途端に墓下行くとかあったら笑うというか、まあ、それもありなんだよなぁ、正直。
というか、そろそろ区切りつけにゃならんのだけど。
ほんと、色々ごめんなさいですよ、皆様orz
ここまで覚醒ハードル高くなるとは思わんかった……読み甘すぎorz
さて、泣き言はここまで。
あとはエピで、扇打賞をもらいましょうか、うん。
─浴場─
[湯の中に浸かって、物思いに耽る。
表情はやや、陰りを帯びて見えたか。
しかし、薄紫の瞳には、感情らしきものは見えず、どこか虚ろ]
……結局…………最後に、決めるのは、自分なんだよね。
[ぽつり、と。
ずっと考えていた事を口にして、湯船から身体を引き上げる。
いつも男物の装いに包んでいる肢体は華奢で。
今は、表情の虚ろさとも相まって、容易く手折れそうにも見えた]
力の印……巫女の印……異能の証。
……人にも、異形にも。
どちらにもなれない、どちらにも寄れない、中途半端な存在、か。
……どちらにも、受け入れられないなら。
何のために、いるんだろうね、ボクらは。
[ふる、と首を振り、脱衣場へ。
身体の水気を丁寧に取り除き、用意してきた着替えに身を包む。
それまでの、男物ではなく、女物の衣類に。
着替えを済ませるとしばしの逡巡の後──外へ]
─館外・吊り橋跡付近─
[いつかのように、対岸を見やる。
でも、やはり対岸には誰もおらず、ただ、風鳴りが響くのみ]
……ね、ばーちゃん。
ばーちゃん、言ってたよね、確か。
じーちゃんに、殺してほしかった……って。
一番、大事なひとに。
ボクは……どうなんだろね?
そも、そういうんじゃないしなぁ。
[言葉と共に、くすくす、とこぼれる笑い声は楽しげで]
……ま、なんでもいいや。
わかってるのは、「いなくなったらやだ」って事だけ。
それから、「いなくなったから悲しい」って事。
……ボクは人でも異形でもないから。
どちらの決め事にも、縛られはしない。
どうせ、異能としてしか生きられないなら……そこから逃げない。
……こわいけど……ね。
[最後の言葉は小さく呟いて。ゆっくりと踵を返し、館へと戻って行く]
─音楽室─
[館に戻り、足を向けるのは音楽室。
いつかの事を思い出せば、僅か、その表情は陰りを帯びるか。
それでもすぐに、その色彩は失せ。
開かれる鍵盤。
そっと、指が落ちて。
*紡がれる旋律*]
―自室―
[早朝。未だ館の多くは眠りにつく時間帯か。
それは彼女の眼前で寝息をたてる少女もまた例外ではなく。
昨夜の少年の死も相俟ってか、相当に疲れているのかも知れなかった。少女が未だ起きる気配がないのを見て取り、薄暗い部屋の隅よりスーツケースを引き出す。錠を外し、中に眠る銀色の小箱を手に取る。
蓋を外せば、そこにあるのは一見すれば銀の弾丸。けれどかの牧師の持つ物より輝きは劣るか]
[それから彼女の視線は左の腕へと移される。
ぱちりと袖のホックを外した。覗く小さな皮のホルスターに収められた、やはり銃と思しき黒い塊を掌中に。丁度彼女の掌に収まるサイズのその隅には、彼女が仕えていた家とは違う紅い狗の紋が刻まれる。
それは幾年も前、表には出ることなく滅ぼされた“施設”のもの。
“銃”に“弾”を一つだけ込める。
両手で握り、狙う先は少女]
――…
[少女に向けて放たれた弾丸は銀粉の光を纏う壁となる。
獣の悪意には強靭な、けれど人からのそれには脆く儚い]
[彼女が全てを元の通りに戻し部屋を後にする頃には、その壁は人目には見えないものへ]
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