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―二階・個室―
[広間にひっそり逃げ込む影には気がつかず。
一度個室に戻り、暫くの間はぼんやりとしていた]
…寒い。
[ぽつりと呟く。
寒い上に冷水は流石に堪えたらしい。
少し逡巡したが、結局は暖を求めて広間に向かうことにした]
ボク達と敵対するならそれこそ泳がせる理由は無いし。
味方とするならその目的が分からない。
元々、ユリさんは変な人だけど……ますます分からなくなったや。
[酷評を述べつつ、意識はウェンデルの方へと]
─外・勝手口─
……それは……どう、なんでしょうね。
俺も……以前に自分が視た相手と、直接接した機会はほとんどなくて。
……もしそうなら、ほんとに、遠慮もいらないんですけどねぇ。
[不意の問いに、僅かに眉を寄せつつこう返し。
ため息の後の言葉には、ええ、と頷いた]
……と、あれ。
皆さんお集ま……。
[開いた扉の向こうのフォルカーの姿に瞬きをして。
聞こえたローザの冗談に、言いかけた言葉が途切れる]
……誰が嫁ですか。
ダーヴィッドさん、が。
ヘルムートさん、を。
[悪意のある覗きではなかったかもしれないが、と、あの叫び声からはわかるのだが、
言葉は 足りなさ過ぎるくらい足りなかった。
イレーネを見上げた後で、エーリッヒからユリアンだと聞いて、ほっと息を吐く]
じゃあ、お邪魔、して、良い、ですかね。
ちょっと、いってきま、す。
ええと……
汚いから、見ないでくれると、助かります。
[最後のお願いは皆に向けて。
とりあえず、立ち上がる]
―台所―
ああ、ローザ…気がついたのか。よかった。
[フォルカーの向こうにローザを見てほっとする。
オトフリートを口説くなと言われれば両手を上げ]
ご心配なく。
人様のものには手を出さないのが俺の信条なの。
[―人様のものから好かれたことはあるけどな。
と言いかけて苦笑した。
とにかく、気がついてよかった、とローザを見て]
ローザ、本当に大丈夫か?
[顔色がよくなさそうに見えたのは、勝手口から射す雪の反射のせいかと。
台所へ足を踏み入れて改めて顔色を見る]
―勝手口―
オトせんせいも。
[ハインリヒの後ろに見えた姿に、小さく会釈をする。
向けられた問いかけに、少年の頭が斜めに傾いだ]
……? はい。
ルディンさんや、オトせんせいこそ、何ともないですか?
突然、耳が尖ったり、牙が生えたり、爪が伸びたり、していませんよね。
[冗談めかした言いようなのに、声に抑揚は薄く、笑ってもいなかった]
御二人は、外で、何を?
薪はお持ちじゃ、ないですか。それじゃ、取ってきます。
え、オトちゃんが。ヘルさんの。
違うの?
[ツッコミにはそう言って首を傾げた。
口説く云々は冗談だが、嫁云々という部分は本気で言ってた]
/*
やべ、本当に誰に投票しよう
オト兄。ヘル姉。フォルカーは除外。
ダーヴも除外といきたいが、発言数の関係が微妙か?
エーリッヒには個人的には…
ぅーん。ウェンデル、ローザ、イレーネ辺り?
……そんな、器用なことはできませんよ。
[フォルカーの問いかけ。
笑っているようなのに、笑みのないそれに眉を寄せるも、追求はせず]
学者同士の語らい、ですよ。
[続いた問いにはこんな言葉を返し、台所へ入って道を開ける。
ハインリヒの笑みが目に入ったなら、じとり、と睨むような翠を向けたりもしつつ]
─広間─
ダーヴさんが、ミーネさん、を。
[足りなすぎる説明を補足出来る情報を持ち合わせるわけもなく。言葉通りの意味にとった。けれどダーヴィッドの人となりを知るために、いつもの間抜けっぷりを発揮したのだろうと、結局は結論付ける]
行ってらっしゃい。
と、お茶蒸れたかな。
[ウェンデルに声をかけると、直ぐに意識を紅茶へ向け。色が出た紅茶をいくつかのカップに注いだ。そのお陰かウェンデルへ注目することはなくなる]
/*
ぅーん。まあ能力者云々は正直あんま関係ないっていえば関係ないか?
ぶっちゃけ後はトントンぐらいだしー。自分がいけるならばってだけでイレーネにすっか
青年 ユリアンは、団長の孫 イレーネ を投票先に選びました。
ダーヴィーが…ねぇ…。
[ウェンデルの説明にそう呟いて、視線は浴場のある方へ]
あいつも男だったか…。
[そんな感想を漏らしてから]
俺は二人が出た頃にでも入らせてもらうよ。
とりあえず、手洗いたい。
[そう言ったその手は、土とかで少し汚れていたかもしれない。]
―広間→廊下→浴室―
[とりあえず、広間を出て浴室へ向かおうと。
立ち上がって、入り口のほうへ]
……女性声出されても、ユリアンさんなんですよね。
[ぽつ、と不安そうな声は少しした。
エーリッヒの言葉に、こくりと頷いて]
僕も、ちょっと顔洗いたいだけなんですが。
一緒に来ても、大丈夫だと、思います、よ。
[来るかどうかと聞いてから、浴室へ向かう]
[ついでにというわけでもないが、汚れも落とし、下を見れば血が混じった水が流れていく。]
罪があるなら罰はどこにある?
[流れていくがいずれなくなる被っていた血の後]
こうしてなくなるのか?それともまた忘れるのか?
はぁ…
[洗い終えたところで、水を止めそして服を着ていき、新たなバンダナを被る]
―台所―
[フォルカーの言葉だけの冗談に、がおーと言って苦笑をし]
残念だが、ねえよ。
[耳を引っ張り、いーっと歯を剥き出しにしてみたりした。
もちろん、それはごくあっさりとしたもので、浮かべた笑みもすぐに消えた]
あ?俺達がなんの話し…って…マジメなオトナの話。
学者が顔見合わせたら、しょーがねえよな。
間違っても口説いてたわけじゃねえぞ。
[フォルカーの頭をぽふぽふとしながら、オトフリートの返答を肯定するように頷いた。
薪をと言われ肩を竦め…]
じゃ、ついでに水も汲んでくるか。
さっきがぶがぶ飲んじまったし。
[桶を手に、勝手口へ引き返そうとする]
あはは、それなら良いんだけど。
……え、え、え? 大丈夫、だけ…ど?
[顔を覗き込まれれば、驚いたように瞬いて。まだ少し青かった顔色に朱が差すだろうか]
あー…えっと、簡単なご飯用意しておいたから、よかったら食べて。
食欲がなくても、せめて野菜かクッキーでも摘んでもらえれば、と思って。
お茶は、イレーネが用意してくれてるよ。
―浴室→一階廊下端―
[ヘルミーネに投げつけられたタオルは水をたっぷり含んでおり、びたん!といい音を立てて後ろ頭にへばりついた。
女性の入浴をうつかりとはいえ見てしまったというのに、まるで鬼の行水に出くわしたみたいな顔をして。どこをどう走りまわって気がつけば、廊下の端にたどり着いていた。]
……はぁはぁ。
死ぬかと思った…。
[むしろこれから殺されかねない人物に目撃された事には全く気付いていなかった。]
…にしても凄い刺青だったなぁ……趣味かな。
あんな墨入れてる人の事を…姐さんっていうんだっけ。今度からそう呼んでみるか。
………いやいやいや。殺られる俺。
[ぶつぶつ言いながら、来た道をもどっていく。走ったせいか、喉がひどく渇いていた。]
……水。
[勝手口に再び向かうハインリヒに、そう言えば、外に出た当初の目的って、それだったような、と。
思い出したが、今更出られる体力はない]
……そちら、お任せしますね。
俺は、ちょっと……広間で、休みます。
[は、と短く息を吐いて。
ふらつく足取りで、広間へと向かう]
─ →広間─
それが本当なら、よかった。
[少年の口から、素直な「よかった」という言葉は出なかった。
続く答えには、あまり信じていなさそうな様子で、ふぅん、と返すだけ]
……オトせんせい、嫁の貰い手がいっぱいみたいですね。
[己の頭を撫でるハインリヒの手を見上げはしても、それ以上の反応はない。
傍を通り抜けようとして、]
なら、誰が、人狼かな。
[漏らした呟きは、引き返しかけたハインリヒには聞こえる大きさ。
足は止まらず、薪小屋に向かって行った。
既に幾らかの薪が積まれており、新たに斬る手間はかからなさそうで、抱えて戻ろうと腰をかがめる]
─広間─
[浴室へと向かう二人を見送って。広間には淹れた紅茶の香りが漂う]
あれ、オトさん何でそっちから。
[先程まで居なかったはずの台所からやってきたオトフリートに縹色を瞬かせた]
―浴室―
じゃあお邪魔します。
[ほっとした様子で言って、扉を開ける。
ユリアンの様子をじっと見て、首を傾げる]
……大丈夫です?
[自分は、とりあえずハンカチを出したり、上着を脱いだりしつつ]
あ、それと。
あったかかったですか?
─広間─
[広間に入り、椅子に崩れるように腰を下ろす。
気配に気づいたのか、着いてきた後、広間の隅で丸まっていた猫が近づいてきて足元にすり寄った]
……ん、ああ。
大丈夫ですよ、ユエ。
[苦笑しながら言うものの。
猫は物凄く物言いたげにじぃ、と見上げてきた。
音がしそうなくらい、じぃぃぃ、と]
……ん、ああ。
ちょっと、外に出てたので。
[そんな猫を撫でながら、問いかけるイレーネにも苦笑を向ける]
あ……お茶、いただけます?
―浴場―
[中に入るとユリアンによぉと手を上げて]
広間じゃなくて結局こっちであうことになった。
[自分は服は脱がずに袖を肘までまくり手を洗おうと]
ああ、ウェンデルか。
それにエリ兄。さっきはどうも
ぁあ…心配させて悪いが、大丈夫っていったら嘘になる。
半々ぐらいかな
[首かしげるウェンデルに答え]
そういやウェンデル修道士目指してるんだっけ?エルザ埋葬したんだが、なんか正式に祈りとかしてくれるか?
[なんとも適当な言いかたに、詳しくないのは丸わかりだろう]
いや、冷たいぞ
―台所―
[桶を取るすがら、ローザの頬にまだ冷たい自分の手を当て]
だいじょうぶか?なんか赤いぞ?
熱でも…あるのか?
[何故かはわかっているのに敢えてそう問い、頬から手を離し頭を撫でた]
ああ、それじゃぁ水汲んだらもらうとするか。
こんな時でも飯を用意してくれるのは、本当に助かるよ。
ありがとう。
[朝食の話を聞けばにこりとして、そう返し、フォルカーの後を追って勝手口の外へ]
─広間─
そっか、外。
[オトフリートから返された言葉には納得するよに言って。お茶を、と言われると頷いて淹れたばかりの紅茶を差し出す]
オトさんが淹れるもの程美味しくないかもしれないけど。
[そんな一言をつけ添えた]
―勝手口から外―
[桶を手に、向かったのは井戸ではなくて薪小屋の方。
すれ違いにフォルカーが言った言葉はしっかりと耳に届いていて、
やや険しい表情で薪を取ろうと屈める背中を見ていた]
なあ、フォルカー…お前さんがあの修道士のにーさんをやったのか?
[投げる問いは、さらっと直球だった]
いや、いいさ。
[ユリアンには気にするなというように、手をひらひらと振ってから、
ウェンデルにお祈りを頼む様子には何も言わず。
冷たいと言われれば]
風邪…ひくなよ?
[そう返して]
沸かすか?
[ウェンデルにそう尋ねたり]
だね。さすがに裸の付き合いにはならなかったけどね。
広間はどだった?
[何人かいたのだけ見たが、どうだったのかまでは確認してないためなんとなはしに聞く]
嘘はつかないに越したことはないです。
[少しつっかえたが、普通に答えて。
ユリアンを見て]
正式、にはいかない、かもしれません。
僕が…ええと、本気で修道士の勉強を始めたのって、一年前なので…。
[眉尻を下げて]
それでも良ければ。
でも、後で、本職の方にやっていただくと良いと思います。
……冷たいなら、入らないで良いです。
ちょっと流すだけにします。
[上着を脱いだだけにとどめて、首を振った。
エーリッヒと同じように、手の方もちょっと捲り]
……冷たいのに入ったんです?
―台所―
[広間には行かずに、直接台所にたどり着くと、濡れたタオルは適当に置いて、水瓶から水を飲もうと柄杓をとった。中は大分減ってしまっている。]
あーまた汲みにいかないとか。
[すでにハインリヒが行ったとは知らずに呟いた。
広間には誰か居るようで、紅茶の匂いが漂ってくる。万一ヘルミーネが居たら流石に怖いというか顔をあわせずらいので、なかなか向こうへはいきづらかった。]
だいじょうぶ、です。
入らないで、拭くだけにします。
勿体ない、ですし。
[エーリッヒの気遣いに、ありがとうございますとお礼も言って]
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