情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
−→樹の傍−
[アマンダはユリアンの言葉に、また瞬く。
優しい言葉とか、態度とか、そういった色々変わっているものに。
精霊であると、対であると、知られたからだろうかと、声を出して*訊ねはしなかったけれど*]
[軽い説教を正座して聴いた後、応急処置セットを、ものめずらしそうに覗き込む]
…私は、平気。
彼の腹が、斬れている。結構深く。
癒しはしたけれど…
[勝手にどっか行くんじゃねぇぞ、との言葉に目を丸くして。
ふわり、と泣きそうな顔で少し微笑んだ。]
[コエでは伝えきれない気持ちを、
頭を撫でる手にぎゅっと込めて]
全くだ。とても心配したよ。
元気になったなら、さあ帰ろう?……ん?
[...は未だに気を感じることはできないけど。
草木を揺らすざわめきが風によるものではないのは明白。
――それはとても清らかで、この森には異質な感覚]
[やがて一本の樹の前で立ち止まりますと、それを見上げます。手を持上げると、淡く光る小鳥が宙を舞って枝まで飛んでゆき、たわわに実る果物を突きます。重力に引かれたそれは、ベアトリーチェの手の中に落ちてきました。
一口齧ると、新鮮な味よりも、翠樹と大地の力が強く感じられました。]
本当に、ごめんなさい。
[ユリアンの気持ちは伝わってきて、じんわりとした優しさに、
少し嬉しくなる。
しかし気づいたらしい風の子に、
心配させぬように微笑んで]
うん、帰ろうか。
大丈夫だよ
[何が、とは言わずに。]
[回復したように見えるティルから「大丈夫」と言われ、微かな不安と違和感はどこかに消え去り]
はやく帰ろうぜ。お腹すいたー
飯飯。ハーヴェイさんのごー飯ー!
ほら、また迷子にならないように。
しっかり捕まっておけ。
[すっかり日常モードの...はティルに向かって右手を*差し出した*]
[手を差し出されて、左の手をどうするか、と悩む。
なぜならそこには先ほど森に貰った、果実の類が握られていたから。
少し悩んで、先にそれを渡す。]
そうだね、かれはきっと待っていてくれるだろうね。
だから、これを先にもっていってくれないかな?
[軽く首を傾げて、ことさらなんでもない、普通の様子で。
違和感など思い出させないように。]
僕は森にお礼しないと。
この子たちにも、心配かけたし、ね?
[すっかり静まり返った墓地。
陽が暮れてから此処を訪れる人間は居ない。]
[街には、この墓地に夜な夜な”何か”が現れるという噂が在ったが、その噂の元がナターリエであった事をミハエルは知らない。]
[静寂のなかで、己の感覚が徐々に精密になってゆく。
ちからの感じられる場所。
遺跡へと、向かう。]
[すっかりと食べ終えて、口もとをごしごしと拭きます。そばに力が集まっているのは感じていましたが、今はまだ“その時”ではないから、ベアトリーチェは自分から動くことはありませんでした。いいえ、単に今は逢いたくなかったのかもしれません。]
……大丈夫だよ、フィロメーラ。
[そう云ったのは、肩に舞い降りた小鳥に対してでしょうか。]
―遺跡―
[遺跡へたどり着いたミハエルが見たのは、時を巻き戻したかのような姿の柱。以前に見たときは、ひび割れ、欠けてなかば砂へ還りかけていた筈だが。]
[そこへ在ったのは、力の残響と、その行使の跡のみ]
[亀裂の無い柱を、憎々しげに見つめる]
[ぴたりと手を当て、]
[だが首を振って]
[なんだか少し疑いの眼差しになったかもしれない風の子に、はやくしないとわるくなっちゃうから、なんて尤もらしく言いながら、
苗床は、ゆっくりと、そちらへ向かう。
聖なる子の力の方へと]
そうか、もうそんな時間なんだね
[こんばんは、と言い直して]
うん、まあおはようかもしれないけれど。
……君にとってはこんばんは、だよね。多分。
うん、そうだね。
[小さく肯いてから、首をかたむけます。]
きっとティルも、ユリアンから聞いているよね。
[なにを、とは云いませんでしたけれど。]
[意識を光の小鳥に宿して、彼女は今は少女の傍らに。
今は心にも力にも波風は立たずに、少女は落ち着きを見せていた]
「彼女を護るために。」
[その声は、ベアトリーチェの口から紡がれたものではありませんでした。ティルの方をじっと見つめる、小鳥から。それは声ではなくて、思念のようなものでしたけれど、まるでほんとうの小夜啼鳥のように澄んだ声に聞えたでしょう。]
[まるで歌声のようなコトノハ。
小鳥を見やり、苗床は少し考えて口を開く]
かの女を?
……守る、とは、どうして?
[かの女というときに、見たのは、ベアトリーチェの姿。]
……ベアトリーチェはね。
ほんとうは、ずっと昔に死んでしまう筈だったんだ。
[フィロメーラはそれを助けて呉れたのだと、ベアトリーチェは云います。
それは“過干渉”であり、“赦されざること”。ミハエルが云ったとおりのことだと、よくわかっていました。]
「この世界の律では、彼女は生きてはいけないから。」
[けれども、変えるのだと決めてしまったのでした。]
そう。
[二人の言の葉は、互いを思いあうようで。]
君は、助けられたのだね。
かの女を。
大切な人の子を。
[小夜啼鳥を見る目は、どこかまぶしいものを見るようで]
たとえ誰に攻められようとも、君が僕にはうらやましい。
[そっと囁くような呟き。
左の手は、首にかかる小瓶を、そっと握って。]
……でも、書を使うということで、本当に、生きていける世界が作れるのかい?
[ふ、と。
途切れていた意識が戻る。
気絶している間に、手当てがされたらしく、痛みなどはだいぶ治まっていた]
…………。
[一つ、息を吐いて、天井を見上げ。
そこにある、僅かな空間の裂け目に向けて光鎖の輪を一つ、放つ。
時空を跳躍する輪の力は、綻びを広げ。
地上でのやり取りを、映し出した]
[重ねて使った力は容易には回復せず。
左手の鎖も未だ1本は緩んだまま、1本は完全に外れて。
その茶色の髪は、少し色味を失っていた]
[ハインリヒがオトフリートに処置をし、他の人たちの回復を小部屋の隅で体育すわりをしてみていたが、オトフリートが気がついて光鎖を持ち出すのを眺めていた。
呟きが、もれる。]
…フィロメーラ。
……わからない。
[訊ねられて、こどもは小鳥へと眼を移しました。指から離れた小夜啼鳥はティルの周りを一度巡り、ベアトリーチェの元に戻ります。きらきら、光の粒が零れました。]
「……断言は、出来ません。
けれど。
ただ、滅びの時を待つよりは。」
書の力で、律の異なる世界を、か……。
だが、それは。できないんだよ……。
[小さく呟く。それは、決して届かぬものではあるけれど]
[そのまま抱えた膝に顎を乗せていたが、疲れも手伝って、うとうとし始めた。
起こされて移動するというならば、奥へ率先して行きたいと*いうだろう。*]
君は、賭けを選んだのだね。
[光の雫に目を細める。
片目の金は、何も変わらぬまま]
僕も、それを悩んだ。
君もきっと、悩んだのだろうね。
このままではどうしても駄目なのかい?
ただ今の生を、楽しむだけでは駄目なのかい?
[問いかける声は、静かな響きを持つだろう。]
混沌の王の力の結晶は、そんなに都合よくできちゃいない……。
書がもたらすのは、再起のない終焉。
……お前が護りたいものが滅んで、二度と取り戻せなくなるだけだ……。
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新