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しばらくの間、目を眩ませてもらえば十分だろう。
[王と女王への謁見を済ませ、秘宝を掠めとって「道」を開き逃げ込む。元より、時間をかければ事は露見するだろうことを思えば、迅速に運ばねば意味は無い]
了解ですよ。
実行する前に一声下されば、警備兵達を惑わしに行きますね。
[宴を抜ける口実ももう考えている。
謁見はどうせ長くなるかもしれない、と予想していた。
なにせ珍しい地底の国の住人なのだから]
―ちょっと前・儀式ってやつが始まった時あたり―
うーん…………………はっ。
[目が覚めたら、近くにリッキーがいるのは分った。
あたいに始まるぞ、って声をかけたかもしんないし、そういうのは別の奴が言ってたかもしんない。
とにかくあたいは何が始まるのかは、よく知らなかったんで、周りの奴らが見てる方向をあたいも見る事にしたのさ。
出てきた奴らをみて、あたいは微妙な顔をしてやった。
一瞬、女王って言われてる奴と目が合った。
そいつはあたいに向かって笑みを浮かべてた――ように見えた。
それを見たあたいは、リッキー達に気づかれないようにゆっくり屈んで、人の足元を掻き分けそこから逃げ…違うな、“せんりゃくてきてったい”ってやつをやったのさ。
何か声がして、音楽が鳴ったけど、そういうのは全部見なかった。
途中で小さい妖精とかの邪魔して文句言われたけど聞こえないフリしたから問題ない。
人垣からでたあたいは、真っ直ぐ教えてもらった館がある方へと飛んでったんだけど、後々考えたら館じゃなくて別の場所だったかもしんない。
とにかく、そこに居たくなかったのさ。]
/*
さて、ここで問題です。
妖精の女王の封印描写って、いつにしよう?
…て、中の人相談いるかなあ…回想OKだから、このまま突っ走っていい気もするが。うーん、お互い中の人出すの嫌なのかな?とか思って控えてるパターンがある気がするので悩むところw
そうだな、気軽にとはいかぬが。いずれ機会があれば。
[ナタルに笑みを見せて、続く言葉には小さく溜め息]
…だろうな。どうも俺は話し下手で…
[思わず本音が溢れた]
イヴァン殿か。火炎の気を持つ方々はやはり元気だな。
[イヴァンの差し出した手に応じて、微笑む]
うん? ああ、あれはね……
[玉座への道中
物珍しそうにあれこれ聞いて来るビーチェには、優しい笑みを浮かべて答えて行く]
─月の玉座─
[そうしてたどり着いた月の玉座
エーリッヒの上にビーチェらと腰掛け、儀式の様をじっと見ていたが]
…………ああ、何度見ても
すごいね、これは
[ポツリそれだけ呟く]
─儀式前・月の玉座付近─
わぁ……すごいね、キレイ。
いっぱい、キラキラ、してる。
[エーリの背に乗ったまま連れてきてもらった玉座はナタルから渡された鈴と同じ煌きに包まれていて。
負けないくらい目をきらきらさせながら辺りをゆっくり見回しているところに響いた声と、それと共に鳴り響く鈴と喇叭の音にきょと、とした。
しん、と静まったそこに舞い降りた光に思わず目を瞑り、そっと開いたそこにあった姿にまた目を見開いた]
ふわぁ……キレイ…
[金と黒、銀と金の輝きを持つ王と女王のその姿に感嘆の息を零し。
祭壇の上に置かれた虹色の珠の美しさにもまた言葉を奪われた。]
―月の玉座近く―
[ゲルダを抱きかかえて、場合によっては肩車をしていたかもしれない。
やがて始まる儀式、舞い降りる光をぼーっと、視線が向いていたのひとつの光、それは女王の形を成し]
ゲル〜、はじまったね〜。
[ゲルダにそう話しかけながら、薄っすらと開いた目はその『秘宝』に惹かれるようにじっと見つめていた。
やがて女王の紡ぐ祈りの言葉とともに、祭壇に置かれた『秘宝』から放たれる光。
それに自分は少し眩しそうに、わずかに俯き]
まぶしい〜。
[そう感じるのは光の強さではなく、秘宝から発せられる力や、あるいは…]
―月の玉座近く―
[ナタルの口上とはじまった舞にはぼ〜っとそちらを見ていて]
ナタ、すごい〜。
月の妖精みたい〜。
[ゲルダを支えていたので、拍手こそはしなかったが素直にそう感心したような言葉を。
ぼーっとした様子は変わらずとも、そこに惹かれるものを感じるのは月の光に似たものをそこに感じたせいだろうか]
[少し退屈、とナタルから聞いていた儀式はそれでも初めて観る少女にはただ圧倒されるもので。
女王の紡ぐ祈りの言葉の意味は解らずも、その澄み切った声の響きと宝珠の輝きはただ美しく飽くことなく最後まで見入っていた。
そして光が収まった後、響いた音と声。
その後に続いて出てきた姿に、表情がぱっと嬉しそうなものにかわった。]
あ…お姉さん、だ…!
ね、ね。エーリッヒちゃん、お姉さんだよ。
[嬉しそうにエーリの毛をぽふぽふとして。
きらきらと光を携えながら舞い踊るその姿を、エーリときゃっきゃとはしゃぎながら見つめた。
そして舞いが終わり、儀式も終わり。
ナタルが祭壇から降りるのを見ればエーリの背から自分も手をぱたぱたと振った。]
あれ、お姉さん…また、しらない、人だ。
お姉さん、お友達いっぱい、だね。
[ナタルが髪の長い男の人とおっきな男の人に近寄るのを見ると、きょと、としたものの。
自分を背に乗せたエーリが嬉しそうにご主人、と呼ぶのを聞いてまたきょと、とした。]
え、エーリッヒちゃんの、ご主人さま、いるの?
どの、ひ…きゃ…っ
[エーリがイヴァンを見て飛びつきそうになったので、ちょっと驚いてぎゅ、とその背にしがみつくも実際に飛びつくことはなかったのでほっとしたが。
このまま背に乗ってたら迷惑かな、とも思ったので降ろしてもらおうとその背をぽむぽむと叩いた。]
エーリッヒちゃん、私、降りるよ?
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