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─ 団長の部屋 ─
良いわよ、アタシもギュンター小父様にはお世話になってるもの。
[団長をベッドに寝かせ、>>119マテウスからの礼に小さく頭を振って返す。
まだ過去形にできないのは、老尼僧に続いての死を受け入れ難いから。
>>115ライヒアルトの祈りに続けるよう、マテウスと同じように黙祷を捧げて。
>>122お茶を淹れるという司書に続いて部屋を後にしようとして、足を止め]
ねぇ、マテウスさん。
確かにこれは誰かが背負わなきゃいけない事でしょう。
ギュンター小父様がこうなってしまった以上、貴方が適任なんだろうとアタシも思うわ。
貴方は責任感も強いし、護らなきゃいけない子も此処に居る。
でも、アタシ。今の貴方には背負って欲しくないの。
─ 団長の部屋 ─
だって貴方、自分のことは護ろうと思っていないでしょう?
[マテウスがこちらに意識を向けていてもいなくても、ただ彼を見つめて言い募って]
貴方が背負おうとする心が、間違いだとは思わない。
でも、もう少しだけ余裕、持ちなさいよ。
[そう言うと微か弱い笑みを向けて]
お願いだから。
アンタのこと大事に思ってる人達の気持ちを蔑にするような真似は、しないで頂戴ね。
[そう言うと、ようやく部屋を後にした]
─ 厨房 ─
[団長の部屋を出ると、その足で厨房に向かう。
お茶を淹れると言っていた通り、そこには司書の姿があって。
手伝うと声をかけるより早く、>>133耳に届いた歌声に足が止まった。
歌が終わるか、こちらに彼が気付いたか、歌声が途切れるとようやく我に戻り]
あ、えぇと。
手伝えることはある、かしら?
ほら、昨日言ったでしょう。
[そう申し出をして、茶器の準備なり茶菓子の用意なりを手伝おうとして]
…さっきはごめんなさいね。
空気良くないところに巻き込んじゃって。
[聖堂外で、マテウスと自分の様子に気を遣わせたろうと謝りを入れた**]
アンタに言われずとも、やらなきゃならんことくらい、分かっている。
……けどな。
アンタみてぇに簡単にゃ割り切れねぇんだよ!
[思わず語尾が荒れた。
凄むように相手を睨みつける。
昔の言葉遣いに戻っただけなのだが、知らぬ者には豹変したように見えたかもしれなかった]
脅し?
これはまた呑気な。
[そう零した呟きに被さるように声を荒げたマテウスには驚いた様子を見せる。
だがすぐにその表情は淡白な顔へと戻り]
大の男が割り切れないと喚くのか?
なら誰がやる?
お前の娘にやらせるか?
化け物かもしれない ニンゲン を殺せと。
[飄々とした口調に笑わない目で、これは洒落や冗談ではないと告げる]
確かに、私はここの人間ではないからな。
敵にかける情けは無い。
もし、殺したい相手が決まったら代わりにヤってもいい。
決められないなら決めてやってもいい。
[そう告げて剣を収めると椅子に腰を下ろした。
その態度はどうする?と一同に尋ねるように。]
― 回想/五年前 ―
[両親が死んだのは五年前。
俺に会いに町に来たその帰りに、馬車ごと崖から落ちた。
予定より帰りが遅いのを心配した村の人が探して、見つかった時には、遺体は獣に荒らされていた。
父さんは慎重な人だったし、夜とはいえ慣れた道で馬車の扱いをしくじるような人じゃなかった。
恐らくは、獣か何かに驚いた馬が暴れて、制御し切れなかったのだろう、と人々は言った。
俺が対面した遺体は、そんな理由からかきっちりと布に覆われて、顔だけが俺が見えるようにと晒されて。
その顎の下、布で隠れるぎりぎりの位置に覗いた傷跡……まるで、掻き切ったような抉ったような……
これは、野生の獣の傷なのだろうか?
だけど、その時はそれ以上の事は考えられなかった]
― 回想/五年前 ―
[葬儀が終わって、様々な手続きを終えて町に戻って暫く後。
所属している劇団が、いつも世話になっている地元の教会のバザーで劇をすることになった。
それ自体はよくあることで、教会を訪れ話をすることもよくあることで。
その日も、そんな風に話し合いを終えて]
あ、俺、裏庭見ていくから、先に帰ってて。
[教会の裏庭には花壇があって、普段余り人が居ないのに手入れだけはされていて、その花を見るのが楽しみだった。
いつもなら外から裏に回るのに、何故かその日は近道をしようと教会の中を歩いていった。
普段はあまり使われていないその場所を通り過ぎようとして、足が、止まった]
(………え?)
[聞こえてきたのは話し声。人が居るとは思わなかったその部屋から聞こえてきた、両親の名前]
― 回想/五年前 ―
(なんで、こんな所で、父さんたちの話を……?)
[聞くつもりなんかなかった、だけど、足が動かなかった。
聞こえてくるのはあの事故の事と……]
「人狼」
「自己制御ができていない」
「探せ」
「処分しろ」
[何を言っているのかわからない、だけど、両親の事故が「ただの事故」ではないことは、俺にもわかった。
これは聞いてはいけない、知ってはいけない事だと、頭の中で警告が鳴る。
そして……]
「そこで何をしている!」
[鋭く、険しい声に我に返る。部屋の中の気配が変わる]
― 回想/五年前 ―
………あ……
[逃げ出したいのに、足が泥沼に嵌ったように重くて動かない。
部屋の中から出てきた人々の、鋭い視線に射抜かれて声も出せない。
踏み込んではいけないものに踏み込んだのだ、と。
もう、戻ることは出来ないのだ、と、その時思った]
― 回想・終 ―
― 談話室 ―
[かく、と体が傾いで、はっとして目を開ける。
目を閉じていたのはそう長くはなかったろう。
その目の前に突きつけられていた、剣の切っ先>>154]
うわっ!
[慌てて体を引くが、それにも構わずレナーテが同じ事を、この場の一人一人にやっていく。
見かねたマテウスがそれを制する>161が、レナーテは止めるどころかマテウスに反論>>163を始めて
それに対するマテウスの声>>165にも苛立ちが乗って]
………なにやってんだ、レナーテさん、あんた……
酔ってるんなら。外に行って酔いを醒ましてきたらどうだ?
いくらなんでも、放っては置けないな、そんな暴言は。
[椅子に座ってこちらを見回すレナーテ>164にそう返す]
― 談話室 ―
マテウスさんの言うとおりだ。
レナーテ…あんたの一人の意見で動く気はないよ、俺はね。
今、ここの最年長で、責任がある立場を任せられるのは、マテウスさんだ。
あんたじゃない。
[普段なら、敬称を略す事などしない声が、半ば苛立ちと共に落ちる]
これ以上、勝手なことは言わないで欲しい……
これ以上は、いくら俺でも庇いきれない。
なんなら、酔い覚ましに『ブラックカラントのフレーバードティー』でも淹れようか?
昨日、ドライフルーツを見つけたから、ね。
[最後の言葉は、普段どおりに軽かったけれど、視線はレナーテを睨んだままで**]
/*
仇うち云々のロールを表にうってある状態で、
その相手から、本性を、と言われると難しい。
のりたくてものれないかなぁ。ごろん。
/*
占い誘って明日がカルメンのクライマックスもいい。
というか、今日襲撃なしの方が良い?
今回通っちゃうとほぼぼっちなんだよね。
─ 前日 ─
[談話室を出た後、男が向かったのは地下の貯蔵庫だった。
持ち出したのはチーズや燻製の類と、酒。
それを持って客室に閉じこもる。
もっとも、このまま篭りきっているつもりはなく]
……なんとかして、ここからずらからねぇと。
[赤毛の少女から向けられた言葉を思い返す。
このままここに居たら命が危うい。
それは、本能的に察知していた。
とはいえ、その日は結局逃げ出す機を逸して──翌日]
─ 客室 ─
[緊張から、浅い眠りと覚醒を繰り返していた男の意識を目覚めさせたのは、外から聞こえた叫び声。
何事かあったか、と、扉に張り付き息を潜める。
とりあえず、男を訪れる者はなく、人の足音や話し声が遠ざかり、静寂が訪れたところで、男は身支度を整えた]
……何が起きたかはわからんが……くずぐすしちゃ、いらんねぇな。
[とにかく、ここから逃げ出す。
道が塞がっている事は聞いていたが、このままここに居るのも危険だ、という警鐘が男を突き動かしていた]
─ 聖堂・外 ─
[中を通っていくのは危険だ、と。
そんな思いから、窓をこじ開け外へ飛び出す。
常の狡猾さと慎重さを失した男は、身を隠して進む、という所まで意識は回せず。
ただ、この閉じた場所から逃げ出す術を求めて走り出す。**]
[レアンとなのった闇の因子もつ者は同胞の聲に応えない。
耳朶と意識の双方に同じ言葉が伝うことから
誰がそうであるかは繋ぐことは出来たけれど。
消去法で理解した仇。
打ち解けきらぬ相手からの問いかけと促しに
うまく同調することは出来ぬまま、黙り込む。]
/*
正確には、動かす余裕がないんだけどね!
というか、あー、うん。
やっぱりか。予測はしてたが。
……消去法で大体の内訳見えたがどーおすっか。
このカオス、敢えて見ない、って手段もありなんだよなぁ……うーん。
今回はともかく、この流れだと次の吊りはレナテさん行きそうだし……やっぱ、ここはオクタさん見とくかなぁ……。
双花襲撃率高そうだし。
もし黒でたら?
ひたすら伏せ倒して、こっそり襲撃されに行く、というのはどうか(
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