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……。
[気配と、何も無い言葉と、どちらのほうが今の彼の心境を表していただろうか。
あきれというか、なんと言うか、そんな顔をして立ち上がれば李雪をしばし見下ろしたかと思えば少女の体を次の瞬間には米俵のように担ぎ上げてメディカルルームを出ていく。
猫は、飼い主を先導するように、てちてちと、リノリウムの床の上で肉球の当たる間抜けな音を立てながら進む]
――…嗚呼、もう。
[面倒ですね。 ぶつぶつと文句を零しながら
薄く金へと積もる白を払うように、ふると頭を散らす。
…尤も、傍から見れば零れ落ちる白の欠片すら、
見える事は無いのだろうけれど。
他人から見やれば、どれだけ間抜けに見えるのか。
そう考えて――思わず溜息を零して。
足取りも荒くモニタールームを後にする。]
ね、
イレーネの翼って、体液で出来ている、んだよね。
固めていられるのは、念動力のおかげ。
解けてしまうことって、あるのかな?
[少女の傍を横切り、開かれた窓の外に手を伸ばす。]
雪みたいに。
<掌の温かさを知った白は、解けて、滴となった。
指の間から零れ落ちて、地を濡らす。
もう、元の形に戻ることはない>
/*
ん…… と。
かなり設定が大雑把なので、悩みますが。
「今の状態で雪が降っているという錯覚」を覚えさせているわけで。
状況が変われば、降っていない、というのはありかも知れない?
基本的に、「かかった相手の思い込み次第」な能力なので。
*/
/*
了解、俺が「外は降っていない」と認知していれば
そう見えることは可能、って事かな。多分。
モニターに映っていたのが通常の映像なら
思い込むことは出来そうかも。(かきかき)
*/
[玄関ホールを通り過ぎ、
外へと繋がる扉を勢い良く開け放って。
目の前に広がるのは、モニタで見たままの――“鈍色”。
夜の帳が下りた、闇を纏う廃墟の群れに
……何処か安堵の吐息を、零す。]
……やっぱり、渡さなけりゃ良かったですかね。
[室内の方が寒いとか、やってられない。
小さく舌打ちを零し、乾いた地面へと足を踏み出す。
行き先は、――苛立ちの元凶である少女の下へ。
冬の冷えた風に揺れて、ちりりと小さな音が零れた。]
忘れちゃった、の?
何処にでもあるよ、だからきっとすぐ見付かるよ。
ほら。
[外気に晒され冷えていた翼に、熱を送る。
伸ばされた羽先は温かく、融解の限界の手前を留まりながら]
溶ける事は、あるよ。
溶けないように、暑い時は冷やしてあげなきゃならないの。
[翼を動かす念動力は彼女にとっては負担にはならない。
ただ、翼を維持するために熱を操作するのは結構な労なのだ]
雪、溶かしちゃったら可哀想。
折角降ったのに、いつかは溶けちゃうのに
[空気に俯いていれば、影を感じ、
ユリアンが立ち上がったのに気付き
恐る恐る視線を上げるも……]
…………!
[突如、荷物の用に抱えあげられて。
慌てるように球体が二人の周りを飛び交う]
聖印を胸にそう答えるか。
[右手を持ち上げ、振り下ろす。
先程よりも威力は低いが幅広く伸びた光がアーベルの周囲へと向かう。展開されている糸を牽制するように]
だが同じく。
神とは縁遠いな、私も。
[その一瞬後。
再び距離を縮めるように地を蹴った。
全身を覆う雷光。この出力ではそう長くもたないだろう]
し、信用するとか、しないとか……違うの
だって、少しの怪我だってしてほしくないの。
誰かとユリアンが戦って勝つか負けるかじゃないの!
戦わないですむなら……私が替わりに戦ってすむなら
それがいいの!
[懸命に言い募り]
こいつは、捨てられないんでね。
カミサマ信じる信じないに関わらず、持ってないとなんないんだよ!
[それが、兄との『約束』。
そこに刻まれた言葉は、忘れてはならないと。
そう、言われたから]
……はっ……やる気ですか、と!
[周辺に伸びる光。
そして、全身を雷光で包んで突っ込んでくる様子に、にやり、と笑いつつ、自身も糸に込める念を強くする。
全力には全力で当たる。
それが、こちらの流儀なのだから]
そうだ、ね。
見つけたら、いい。
でも。
[少女の羽先は、温かい。
溶けてしまいそうだった。
温かさを知ってしまったら。
何もかも。]
……昔は、好きだったんだけれどな、雪。
[可哀想、というイレーネをちらりと見た。
ブリジットの眼差しは、何処か、冷えている。]
溶かしたくなくても、溶けてしまう。
だから、触れたら、いけない。
それじゃあ、雪は、寂しいままだね。
温もりを知ることは出来ない。
きっとね、雪にとって私達は。
私達にとっての火と同じ――なんだよ。
雪にとっての温かさは、私達のよりもっと冷たいの。
[降り積もる雪を指差して]
雪は雪同士でほら、寄り添ってる。
可愛いよ、ね。
[火なんて以ての外、と言われればこくり]
/中/
……ほんとにごめん、赤組二人っ!
初日から気ぃ回させて……orz
ていうか、このバトルの行方次第では、凄くややこしい事になるんだよなあ……。
んー、延長、視野にいれるか……。
なんつーか。なんつーか。あー。うー。おー。
身代わりしたいのは判るけど、判るけどー…!
それに拘るあまり、停滞させるのはー。はー…。
狼があらゆる意味で倒れるので、止めて下、さ…(ぱたり)
なんかにゃー…。にゃー…。
…自分ダイス運悪いから、立場上あまり突っ込めなかったんだが。
バトル吹っ掛けようかなぁ…。
本当に身代わり発動しちゃったら、オトには悪いけども。も。
[猫の後をついていけば、それは自分の向かいの部屋。
扉を開ければ、ぐっちゃぐちゃの部屋の中にまたため息が零れ、どうにか無事らしい寝台の上に少女を降ろして]
…治るまで、出歩き禁止。
[静かに一言呟いて、そのまま部屋を出て行く]
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