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ありがとう、気をつけるよ。
[承諾と同時に忠告されると、それに応じるように頷き。
クロエの尻尾>>+59にそぅと触れる。
両手でもしゃもしゃと触れてみると、二種類の手触りの毛があることに気付いた。
手触りは尻尾の肌側と外側とで違い、肌側の方が外側よりも柔らかい]
良い毛並みだね。
……月のような、色?
[重ねた問いの答えを聞くと、はたりと虚ろな瞳を瞬かせた。
クロエの耳と尻尾は、クロエの髪の色と同じ。
月の色と言われて思い浮かぶのが一つだけ、あった]
……リズ───?
[微かに零した声は他に届いたか否か]
[離されない腕はそのままなので、わずかばかりだけ距離を開けるような形に。
見上げられるとくしゃりと頭を撫でて微笑みかける。
何かを問われるのでなければこちらからも声を返すことはなかった]
─ 宿二階・個室 ─
[出来そうなのが自分だけ、と言われて>>97まぁなと返す。
だからこそ、おそらく一番の脅威と見たアーベルを真っ先に殺しにかかったのもまた理由の一つだから。]
ぃつデも来レばぃイさ。
幸ぃ、利キ腕もこぅだ。
ひょつとシたら、ぉマぇでモ勝てルかもしンねえぜ?
[固定された右手を軽く上げると、痛みに微かに眉を潜める。それを見て、また友人が何か言うやもしれないが、聞かぬふりをしたかもしれない。
眉を潜める様を見て、それが何を思ってか見えて。
少しだけ、瞼を下ろした。]
ぉレも、こノ中じや、多分ぉ前しか殺せねぇ。
[つけた優劣の順番の、一番下は友人だった。
子供によく囲まれる友人が、子供より後に死ぬ事を厭う事を知っていたから。だからこそ、目を閉じたまま眉根が寄った。]
………なンで。
[こうなったんだろうな、とは、声にはならず動くだけだった。]
……喉渇ぃタ。
[そう言いながら、今は部屋を出ようとする。
ひとまずは水と、ヘルムートを運ぶ為に置いてきた長物の元へと。
ここで切りかからなかったのは、獲物が近くにないから
……だけだろうかと、思うのは胸中の最奥でのみ**]
よろしくネ。
[忠告した理由は、痛いからだったりする。
もしゃもしゃと触れられる感覚に、くすぐったそうに耳と尻尾をゆらゆらと動かす。]
アリガト。
[毛並みを褒められると素直に礼を言い。
僅かに零された声を耳はしっかりと聞き取ったようで、
ほんの少し耳と尻尾が反応しただろう。]
/*
話してて、情に訴えての説得でなら裏切れそうな気がしてきた。
とはいえオトフはやらない気がするw
むしろ殺れ(爆
よし寝るか。
[刹那の思考は撫でるのを止めた手の中で動いた尻尾>>+70の動きにより引き戻される]
……………。
[表情に変化はほとんど無い。
黙したまま、手は再び緩やかにクロエの尻尾を撫でた]
……触らせてくれてありがとう。
良い触り心地だったよ。
[一頻り撫でると、触れていたクロエの尻尾から手を離す。
礼を言う僕の表情はいつもと変わらない、瞳を瞼に隠した笑みを浮かべていた]
ちょっと、皆の様子を見て来るよ。
それじゃあ。
[ゲルダとアーベル、クロエにそう告げると、輪の中から一人外れる。
床を蹴る感覚はほぼ無く、願えば望む場所へと行けそうで。
ふっ、とその場から僕の姿は*掻き消えた*]
あたしは可愛くないヨ?
[“可愛い”と言われることが少ないせいか自覚は薄い。
ゆえに]
そうかナァ。
[こてりと再び首を傾げる。]
ゲルダが言うならそうなのカナ。
[そう言うならそうなんだろうなー、としか考えていなかったりする。]
いや、言ったけどさ…。
[なんというかヘルムートはまだ相手が男だったのがあるが、
クロエの前、女性の前でこうしているのは少しばかり恥ずかしかった。
それ以外のいろいろ複雑な思いもあったりもしたが]
えーっと…
[クロエの言葉もあればさらに言葉に困った様子で二人を見比べて]
とりあえず可愛いといわれるのは少しむずがゆいかなって。
[リーゼロッテから今日は誰を襲うかと、問われればおそらくそれにも友人の名を挙げるだろう。
だがそれも一時しのぎ。
もし自らがオトフリートを殺せば、彼女の牙は別に向けられる。
そうなったら、誰を?
イレーネとは言えない。おそらく自分にとって、彼女の生は自分が人として生きようとする最後の線。切れればどうなるか分らない。
ならば子供のどちらかか?
見えない答えを探して、ぐるりと思考が回った**]
[武器となる銀器を手にしたとしても
少女がそれを向けられる相手は限られているかもしれない。
守りたいものがあれどやはり情もある。
信じきっている目の前の少年、フォルカーを傷つける事はない。
たとえ何があっても彼に対しては抵抗さえしないだろう]
― 宿一階・自室 ―
うん。ベアの命。
何よりも大切だから。
[少女>>99をまっすぐに見て、しっかりと頷いた。
どこか嬉しそうに見えて心が温かくなる気がした]
うん、いつも一緒に。楽しかった。
もう子供みたいに遊んでばかりもいられないけどさ。
また一緒に本読んだり、歌を歌ったりも出来たらいいな。
[部屋の入口まで戻って、少女の手を握った]
嫌なこと、全部終わったら。
また、そうしてくれる?
いや、それはそれで恥ずかしいかなって…
[面と向かって言われるとやはり照れくさそうに]
クロエもゲルダも可愛いよ、うん。
[そう、返してから、余計なこと言ったかなと思ったのはすでに遅かった]
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