15 緋月繚乱
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[強い力。
そして分からぬ反発]
きゃ。
[振り払われた手を呆然と見る]
(285) 2007/08/04(Sat) 23:52:45
(286) 2007/08/04(Sat) 23:52:50
サヤカは、 ショウに話の続きを促した。
2007/08/04(Sat) 23:53:25
[―――膝を突く。
腕に提げたままだったビニール袋が滑り落ちる。
中に入っていた、花火が、赤い床に、散らばった。
後には、ショウの傍を転がるバスケットボールと、
彼の居た場所には小さな人形の付いたストラップ。
それは、まだ、未開封の。
そう言えば、
以前、失くしてしまったのだと、
ハルヒに言った覚えがあった。
何処かで、買って来たのだろうか。
誕生日プレゼントにと。
答えを知るものは、もう、いない。]
(287) 2007/08/04(Sat) 23:54:17
…ゆり?
[先程まで腕の中にあった、つめたいぬくもりが。]
(288) 2007/08/04(Sat) 23:55:07
[屈み込んだ目線からは、まるで鉄格子のような
ベランダの柵を掴み、呟く。]
…………司。
[呪詛のように低く
または睦言のようにささやかに]
(289) 2007/08/04(Sat) 23:55:09
/中/
>>282
こちらはCOしたつもりなので、その表現はこう受け取りましたが。
強い感情でビックリしただけかもしれません。
う〜ん聖痕者さん、もしかしてそのつもりなく、のパターンかなぁ。
実はちょっと危惧してたんですよね。言うに言えなかったけど。
そうじゃないといいなぁ。
(-64) 2007/08/04(Sat) 23:55:25
ショウは、メモを貼った。
2007/08/04(Sat) 23:55:26
マイコは、 ヨウスケのあとをそうと知らずにおいかける。あかを。
2007/08/04(Sat) 23:56:08
つかさ。つかさ。司。つかさつかさつかさつかさ
喰らってやる。喰らってやる。喰らって
おれが、
必ず
”還す”間など与えん
肉の
ひとかけ
血の
一滴
骨の
一辺まで残らず
残さずに。
嗚呼
桜の齎したこの
巡り合わせに
感謝、
しようじゃないか………………………。
(290) 2007/08/04(Sat) 23:56:10
ヨウスケは、両腕はそのままに、辺りを見渡して、
2007/08/04(Sat) 23:56:28
フユは、メモを貼った。
2007/08/04(Sat) 23:56:51
[誕生日プレゼントなんて、
今までに貰った事は、
殆どなくて。
母の生きていた頃と、
伯母と暮らしていた頃と、
―――それだけで。
要らなかったのに。
プレゼントなんて。
一緒に、居てくれれば。]
(-65) 2007/08/04(Sat) 23:56:53
(291) 2007/08/04(Sat) 23:56:54
ショウは、声はあげない。涙も零れない。ただ、ただ、茫然と。
2007/08/04(Sat) 23:57:36
マイコは、ドアを開けたまま動きが止まり――見えたのは薄紅色
2007/08/04(Sat) 23:57:42
司。
かつておれの片目を奪い
かつておれの血肉となった
憎き
美味なる…………。
(*82) 2007/08/04(Sat) 23:58:22
ヨウコは、チラリと寮の階上を振り仰いで、マイコに視線を戻す。
2007/08/04(Sat) 23:59:16
/中/
発言数はおかしくてもptはあまりおかしくない。あめひとつだし
(-66) 2007/08/04(Sat) 23:59:39
…なあ、隆。
[今はなきものの名前]
今日はオレとオマエの、誕生日だから。
でも、オマエの、―――でもあるから。
だから、花を贈ろうと思ったんだ。
[焔に揺れる鮮やかな花を。
天まで届くであろう、花を。
でも、代わりに咲いたのは―――]
(-67) 2007/08/04(Sat) 23:59:55
(-68) 2007/08/05(Sun) 00:00:11
(292) 2007/08/05(Sun) 00:00:32
ツカサ、つかさ。
司を食らえば、音色のようになれるのかな。
司、食えないかな。
(*83) 2007/08/05(Sun) 00:00:33
ウミは、二人のやり取りをただ静かに見ていた。
2007/08/05(Sun) 00:00:42
[そんなの、望んでいなかったのに。
そんなの、欲しくなかったのに。
ただ、ただ、]
(-69) 2007/08/05(Sun) 00:00:47
[振り返って、]
ああ、日月さん。
[わらう、]
あのさ……友梨、何処行ったか知らない?
[少女を見ているようで、見ていなくて、]
(293) 2007/08/05(Sun) 00:00:56
おい、お前!
そこの小さいの。
聞こえているのだろう。
餌どもの耳には聞こえていなくても、
おれの声が。
(*84) 2007/08/05(Sun) 00:01:22
[その間に、
友梨が廊下に残したあかが、洋亮の服に残したあかが、少しずつ消えて行く。]
(294) 2007/08/05(Sun) 00:03:14
[それに誘われるように足をふみだす。
靴など履こうという気すらおきず。
土を踏む足は痛みを覚えたのだろうか。
よくわからなかった。
ただ、赤が伝っていたはずの地を踏んで]
……おにいちゃん、どこいったか、知ってる?
[問いに問いを返す]
あかも、ないの。
……ゆりちゃんも?
(295) 2007/08/05(Sun) 00:03:29
[ビクリとなる。
おぼろげに聞きとっていたものでなく、ハッキリしたコエが響いて]
このコエ、音色の?
聞こえる、うん、聞こえる。
[コクコクと頷く。
怯えと期待を半々に滲ませて]
(*85) 2007/08/05(Sun) 00:04:09
(296) 2007/08/05(Sun) 00:05:24
かりそめの
馴れ合いを
うわべの
触れ合いを
続けようじゃないか。
そののちに待つ絶望、悲哀、苦悩、激情、慟哭こそが
お前らの肉を華々しく彩り、血を香しく染め、
心室に甘露を満たすのだから。
(297) 2007/08/05(Sun) 00:06:20
[ふらり、立ち上がる。
血濡れのボールを抱いて、
未開封のストラップを手にして、
目的を失った、
咲くことのない、
火の花は置き去りに。
誰もいない体育館は、明るい。
人工的な光を、宿したまま。
そこから、立ち去る。]
(298) 2007/08/05(Sun) 00:06:50
サヤカは、瞬きもせず、それを見ていた。
2007/08/05(Sun) 00:07:21
[背後の部屋に退く。
窓から下がるカーテンが
夜闇の向こうとこちらを隔てる。
そこに在った死体は桜の根元へ運ばれ、もう無い。
跪き、床に口づけた。]
(299) 2007/08/05(Sun) 00:08:21
友梨ちゃんも?
[マイコより数歩後ろで。
それでもヨウスケの声も聞こえて]
消えて……?
[何かを確認するように]
(300) 2007/08/05(Sun) 00:09:15
[ふる、と頭を振る。
唐突な出来事に対する衝撃は、だいぶ和らいでいて。
ただ、今は、自分がやるべき事をやらなくては、と。
そんな思いから、ケンの横に膝をつく]
……還さなきゃ……。
器は大地に、魂は天空に。
再び輪廻の内へと還しゆかん。
世を巡り流れを兆すもの、風の流れ司りし者の名において。
……魔によりて生命奪われしもの、その存在を……。
還さん。
[その言葉は、無意識の内に零れ落ちたもの。
風が、ゆるり、揺れて。
ケンの身体を包み込む]
(301) 2007/08/05(Sun) 00:09:21
日月君?
…さあ、俺は知らないなぁ。
[首を振る動作も、浮かべる表情も、言葉もしっかりしていて、何時もと変わらず、]
うん。全く、あいつ何処に行ったんだろ。
怪我してたから、手当てに連れて行かなきゃなのに。
[ただ、目だけが虚ろに、]
(302) 2007/08/05(Sun) 00:10:22
”音色”、か。
[ふん、と短く嗤う]
お前の”願い”は何だ。
(*86) 2007/08/05(Sun) 00:11:09
あかいの、ゆりちゃんの……?
ゆりちゃんも、しんじゃったの?
[頭はうまく回らず。
ヨウスケよりも、その後ろ
満開のさくらを見て――]
(303) 2007/08/05(Sun) 00:12:59
ショウは、ぼんやりとした表情のまま、向かう先は、桜の大樹、その傍。
2007/08/05(Sun) 00:13:08
ねえ、せんぱい。
さくらって、……きれいに、さいてるね
(304) 2007/08/05(Sun) 00:13:57
願い?
欲しいのは、力。
諦めないで済むための、力。
寂しい思いをしないための、力。
”力”が欲しいよ。
(*87) 2007/08/05(Sun) 00:14:07
[あの、屋内に充満していた鉄臭い臭いも消え。]
[プールへと這い、水を掬い上げても、いつもの様に透明が零れ落ちるのみ。]
……夢、なの……?
あは……そうよね、こんなの……現実な訳ないじゃない。
(305) 2007/08/05(Sun) 00:14:20
マイコは、きのしたにはしたいがねむっているんだっけ、と。
2007/08/05(Sun) 00:14:29
消えた――?
…ああ、うん。さっきまで此処にいたのにさ。
何処に行ったか、九条さんは知らない?
[背後の桜には気付かず、ただ聞こえた声に反応して、]
(306) 2007/08/05(Sun) 00:14:58
ふうん。
それで、お前は
力を手に入れた末にその力で
何を得る。
(*88) 2007/08/05(Sun) 00:16:23
……しんじゃった?
日月さん、何、言ってるの?
[わらったまま、
言われるまま、背後の桜を、]
(307) 2007/08/05(Sun) 00:16:46
[マイコの呟きを聞いて]
桜の下には死体が眠る。
その紅を吸い上げて、桜は鮮やかな華を咲かせる。
…そしてその身を自然に還す。
[改めて口にする]
(308) 2007/08/05(Sun) 00:17:47
[声は届いているだろうにヨウコの方を見ることはなく。
ただただ桜に向かって足を踏み出す。
土が、砂が、こまかい石が。
柔らかな足を傷つけていたのか、かすかに、あかが残った。]
(309) 2007/08/05(Sun) 00:17:49
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