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―食堂―
[ビーチェから再度の返答があれば、そちらにも安心したような様子をみせた。
暑かったのかと、ビーチェの言葉にイヴァンの件のことかと自分は思い]
うん〜、少し〜…、でももう大丈夫なの〜…
[そう答えて、笑いかけた]
―食堂―
[ゲルダが首を振り自分のせいじゃないと、その言葉だけで安心したように]
ゲルに嫌われてなくて〜、よかったの〜……♪
[秘宝がどうのこうのよりも自分にとっては重大事項らしく、なので周りで出てるその話題も正直ほとんど聞こえていなかった。
頬に手を伸ばされて、続く言葉があればこくりと頷いて、ゲルダがそういうのだから間違いないのだろうと]
わかったの〜…
[素直にその言葉に従うように食堂を後にしようとして]
あ、お水〜……
[思い出したようなその言葉は、ビーチェと同じタイミングで]
ビチェ〜、お水お願いなの〜…
[そちらはビーチェに任せることにした]
―食堂―
……奪った理由か。
[落ち着いてきた頃に秘宝の話題を耳にして、何気なく窓の外の薔薇色を眺めやる。
可能ならば茶を頂いて、慣れぬ味に複雑な表情をしながら]
如何な理由があるにせよ、罪は罪だ。
……しかし、無実の罪で裁かれるのは御免被りたい。
[小さく溜息を*吐いた*]
―館一階・食堂→―
ゲル〜……?
[ゲルダの様子に気づくと、そちらを見て心配するようにしていた。
ビーチェに答える言葉もあり、玉座での一件からずっと気にしながら]
ゲル〜…、無理しないで〜……
[ゲルダのことが心配でもあったが、服のこともあったので、
その言葉を残して後ろ髪惹かれるようにして食堂を後にした**]
中
よいせ。
ナタルがおっさんに声かけたっつー事は、もう一人はアクティブな奴だよな。
……ってなると、ゼルかエーリッヒかやっぱ榛名か…でも榛名は妖魔の目もあるしなぁ。
もう一人が読めねー。
─館内二階・自室─
[くぅすぅわふん。
休息のため静かな寝息を立てていたが、不意にぱちりと目を覚ます]
くあぁ〜…。
……うん、もう大丈夫かな。
[どれだけ休んだかは分からないが、力を使った後のだるさは減っていて。
イヴァンを探しに行くのに支障は無いと判断した]
どこから探そうかなぁ。
館の周りに居るのか、森まで行っちゃったのか〜…。
……とりあえず森に行ってみようっと。
[最初にイヴァンを見つけた森。
またそっちに行ってないかな、と期待を込めて南の森へと駆け出した]
─ →南の森─
[足音無く勢い良く駆け、『月の玉座』の南に位置した森へとやって来る。
スピードを落とすと、ふんふんと鼻を動かし匂いを探りながら森の中をうろついた]
ごしゅじぃ〜ん、どこぉ〜?
[地面や樹に鼻先を近付けて手がかりを探そうと。
その最中、何かに躓いてビタンッと転んでしまった]
きゃいん!!
…いたぁーい…。
…………?
なぁに、これ?
[べそりとしながら躓いた物に鼻先を近付ける。
鼻先に当たったのは硬質な物。
そのまま口に銜えて持ち上げてみた]
ふぇん?(剣?)
ふぁふぇおふぁふぉうー。(誰のだろー)
[その状態のままふんふんと匂いを嗅ぐ。
頭の中で順繰りに当て嵌まる人物を検索していき]
………あ!
[思い当たって声を上げたと同時、銜えていた剣が地面へとぼたりと落ちた]
じいちゃんの匂いだぁ。
…あれ、でも何でここにじいちゃんの剣がー?
[落ちた剣に金の瞳を向けて首を傾げる。
落し物にしては大きすぎるし、としばらくそうしていたのだが]
うーん……じいちゃん館に居るかなぁ。
一回戻ってみよぉ。
[川の向こう以外は森も探しまわったし、イヴァンも戻ってるかも知れないと考え。
剣を銜えて一旦館へ戻ることにした]
―館の外―
[館から出て 闇雲に走った。
頭をぶつけて泊まったのは、南の森だったけれど
方向感覚が皆無の男にはそれは判ることなく。]
はぁ――…
本当にオレは、何時も騒ぎを起こしてばかりだ。
[だからこの歳になっても姉ちゃんに怒られてばかりだ、と深い溜め息をつき。
大きな木に凭れ、ずるずると根元へと滑って胡坐]
――南の森――
[随分長い時間をそこで過ごした気がする。
草木は 火炎の属性を持つ自身にあまり優しい気持ちにはならぬだろうが、火炎の属性側からすれば厭う理由は無く 目を閉じ身を任せていた。
ふと顔を上げると 向こうに見知った暗緑色。
口元に何か咥えて居るらしく、匂いが届かないのか
まっすぐ別の方向へと歩いていこうとしたから
手を上げ声をかけようと 動いた時]
んぁ、
[薔薇色の光を口元の剣が反射し 思わず手をかざし目を瞑ると]
…剣…――?
[向日葵色の髪の上 光が走った]
─南の森─
[金の瞳をあちこちに向けていると、こちらに向けて手を振る人物に気付いた]
ごしゅじーん!!
《ぼとっ》
[見つけた喜びで銜えていた剣を落とし、地を蹴ってイヴァンへと飛び付く。
すりすりすりすりすり。
思う存分身体をイヴァンへと擦り付けた]
どこ行ったかと思ったんだよー。
良かったぁ、見つかって。
悪い、心配かけたか?
もう大丈夫、反省したっ!
[飛びついてくるもふもふをキャッチしてぎゅうと抱きしめ、
耳をはむはむと噛み 手は背中を擦ってやる]
あれ、お前さっきなんか咥えてなかったか?
光が反射してたけど、落とした?
[一通りじゃれてから気がついたけれど
咥えたまま飛びつかれていたら
実は怖い事になっていたかもしれない]
[わふわふわふわふわふわふ。
撫でられたり何だりされて嬉しそう]
わぅん?
あ、さっきじいちゃんの剣拾ったのー。
落としちゃったー。
[言われて落としたことを思い出し。
イヴァンから離れるともう一度剣を銜えて見せた。
じいちゃん、で通じない場合は騎士団長と補足するだろう]
[もふもふしていた時の笑みは消え 顔に影。
眉を中央へと寄せて、口元を手で覆い、呻る。
エーリッヒが咥えた剣を持ち上げ、見詰め]
騎士団長…?
騎士団長が剣を落とすなんて、おかしくないか。
――おかしいだろ、絶対。
[薔薇色の光は 未だ 界を包む]
なぁ、他には何も落ちてなかったか?
匂いで判ったり、無いか?
くぅ?
うーん……。
[イヴァンが持ち上げた剣に鼻先を近付け、匂いを嗅ぎ直す。
それから周囲をうろうろしながら地面を辿るが]
……ううん、剣以外からじいちゃんの匂いしないよぉ?
他に落ちてるものも無かったー。
[言って、ふるふると首を横に振る。
表情が翳るイヴァンの様子に、何かあったのかな、と言うように不安げな表情で見上げた]
そうか、ありがと。
お前がそう言うならそうなんだろう。
[周囲をうろうろしてくれたエーリッヒに礼を言い、
頭をぽむぽむと叩き 笑みを浮かべる。
剣を見下ろし、またひとつ呻って]
まだ皆館に居たか?
居るなら戻ろう。
思ってたより状況は悪そうだ…――!
[言って、館と違う方向を ぐ と 睨む態]
[ぽむぽむされてちょっと嬉しそうに表情を崩した]
うんー、多分居ると思うよー。
急いで戻るなら乗るー?
[館と違う方向を睨む様子に背を示す]
じいちゃん見なかったかみんなに聞いてみないとねぇ。
[普段と口調が変わらないのは、あまり事態を飲み込めていないためか]
[エーリッヒ自身、イヴァンが迷う云々と言うよりは速さを考えての進言だった]
それじゃあ行くよぉ。
ちゃんと掴まっててねぇ。
[イヴァンが背に乗ったなら思い切り四肢で地を蹴る。
普通の犬よりも体格の良い妖精犬は、足音無く樹を避け駆け行き。
大きなスライドを活用して数分もしないうちに館へと辿り着いた]
─ →館─
[イヴァンを探しに館を出てからどのくらい経ったかは分からない。
皆休んでいるか、思い思いの行動をしていたかもしれず。
それでも誰かいないかと館の中を彷徨った]
ねぇー、みんなぁ。
ギュンターじいちゃん見なかったぁ?
[結構な大声で言ったそれはどこまで皆に届いたか]
―食堂―
[黒江>>324が首を傾げるのに小さく笑って]
ええ、そうですよ。
動じない心と言うのは、変化に鈍感になりそうじゃないですか。
それじゃあつまらないと思いますけどねえ。
[そう思いませんか?と同意を求めたり。
マテウスがリディを癒してたりするのをみてベッティ>>331の言葉にはやれやれと苦笑した]
ばれなければいいかも知れませんけどね。
あんまり頻繁にやってたりするとあっさりばれたりするんですよ?
[気をつけないと、という忠告。
食堂から出て行く榛名は見送って。
そしてベッティやマテウス、他にも求める人が居ればお茶を淹れて差し出した]
無実の罪で反省房は嫌なものですものね。
[黒江>>335にしみじみと頷いておいた]
――館ロビー――
何かあったとしか、思えないよな。
[ゼルギウスに頷きつつふかふかの背から剣を持ったまま降りる。
危なくないよう、刃先は下へと向けて]
騎士団長が剣を落とすなんて、まず無いだろ。
絶対おかしい。
[マテウスの姿でも見えれば、そうだろ?と、
帯剣していた風に記憶している視線を向ける態]
―館・ロビー―
あ、二人とも。
おかえりなさいなのかな。
さっきは本当にごめんなさいだったんだよ。
[イヴァンとエーリッヒが見えると、すまなさそうに頭をぺこり]
柳の翁の剣?
…あれ。本当にそれ、翁の剣なのかい?
[イヴァンの持つ剣を見て翡翠をぱちくり]
じゃあ、翁は王様が外に出したりしたのかな。
無実の罪で送られる方は嫌なものでしょうけれど……
でもそうやすやすとつかまるわけにもいかないんですよねえ。
[しみじみと身勝手なことを呟いた]
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