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[「人型が保てていない」
さすが情報を扱うだけはあるのか、図星のそれに瞳が揺れる。
乏しい表情と異なり雄弁は獣の耳は、明らかに動揺していよう]
『……いずれにせよ さみしいのだと』
[足元に来た黒猫へと手を差し伸べ、撫でようとする――その目の前で黒猫は黒い髪の子供に変化した]
―屋敷の外―
[時空竜が自分を捜しているとは知らずに、アーベルを探して、屋敷内をうろついた後、外へと出て来た。まだ少し、動きは鈍いと彼を良く知る者ならば見て取れるか]
んー、やっぱどっか行っちゃったのかな。
それとも…
[地下の方なのか?と視線を地面に]
[まだ少し、歩みは覚束なく。
後でまた、刻の旋律を借りるようかな、と思いながら、歩き回り]
─…→屋敷の外─
……と、あ。いたいた。
[外に出てほどなく、地面に視線を向ける姿を見つけ出し]
起きてて、大丈夫なんですか、と。
[お前が言うか、と突っ込まれそうな言葉を投げかける]
[震え伏せられる獣の耳。己が言ったことが図星であるのが分かる。何だかさっきから相手の気持ちを沈ませるようなことばかりしてるような、そんな風に感じ、ポケットから引っ張り出した右手でぼり、と頭を掻いた]
…だろうな。
[寂しい、その言葉に短く返し。聖なる獣が黒猫を撫でようとするのを眺める。その瞬間、黒猫は子供へと変化し。その様に呆気に取られるような表情になる]
……いや、うん。
アイツの猫なんだからただの猫では無いか、うん。
[平静を取り戻すべく、ここでは人間界での常識が当てはまらないんだ、と言い聞かせる。ぺしょりと座り込んだままの黒髪の子供は、寂しげにこちらを見上げる。聖なる獣は伸ばした手をそのままその子供の頭に乗せ、慰めるように緩やかに撫でるか]
/*
一発言に詰め込む文字数が半端無いです先生wwwww
同じくらい発言してるユリアンの半分くらいしか残ってなi
*/
よ…っと。
[ややぷるぷるしながら、手を伸ばして梱包材のようなモノを取る。
そっと、エルザと地面の間に差し込む。
自分の身体をそーっと抜き、エルザが起きないように抜け出す。
四足のまま、ぐぐ、と身体を引いて伸びをした。]
―屋敷前―
[声をかけられて振り返る]
寝過ぎると目が溶けるって言うし。まあ、寝てる場合じゃないでしょう。
[お互いに、と言外の意は伝わるか?]
/中/
act使いすぎー(汗)。
昨夜の読み違いのせいですが、うん。
そして、なんか妙な表記ミスしてたな、メモ……。
─廃棄エリア・第一集積所─
[夢を見た。
何処から射しているのか判らないような、緑の光が溢れていた。
それは、木漏れ日だった。
母親の夢だった]
[夢を見た。
乾いた風が絶えず吹き荒んでいて、時折急に轟音が響いた。
それは、雷鳴だった。
父親の夢だった]
確かにね。
[言外の意は伝わったか、くすり、と笑って]
にしても、昨夜……一体、何が?
広間の様子は、大体把握してたけれど……。
[消えた者たちとの間で何があったのか、と。問う時には表情は、静かなそれへ]
[どれほど疎ましいと思っても、どれほど消えていなくなれば良いと思っても、それでも愛しいと思っていた]
ん……。
[のっそり、目を覚ました。
スクラップの山が少し崩れた。
エーリッヒに言われてリディの様子を見ていた機精ギュンターと、目があった]
お、お化け!!
[「アイツ」
親しげに聞こえる呼びかけに、私は問うよに風の男を見やる]
…そなたら、知り合いなりや?
[黒猫であった男の子は、撫でられるまま。
黒猫の主が誰とは知らず、ましてやフルボッコ仲とは知らず、不可思議そうに問いかける]
いや、運んだのは俺じゃなくて、アーベル。
俺は、腕、塞がってたからね。
二人は……消えたと。彼からそう聞いたけど。
その前段階の君の負傷については、さっぱり。
どこで何をすれば、役に立つんか全然わからんな。
機竜の説得でもいってみるか…
言葉わからんが…。
[のそ、とゆっくり動き出す。
しかしおなかすいた…]
リディは帰れるもんねー!
[………。]
……。
どおしてー!?
[ギュンターが、見せてみろというので手渡した。
ギュンターが言うには、強制的な転送の際に壊れたのだろうということだった]
[暫く撫ぜていた手は、]
[編まれた赤の髪を]
[影の降りる頬を]
[なぞって、]
[そっと、 離れる。]
行かないと。
[――足りない][ないている]
[低く呻くような、機械の駆動音]
まだ、わからない。
でも、わかりそうだから。
わかりたい。
[小さな囁き][独り言のように]
[従魔は鳥が肩に止まると瞳を輝かせ、触れない代わりに頬を摺り寄せる。鳥もまた相手のその仕草に目を細め甘んじた]
ん、あ、いや。
直接の知り合いってわけでも無いんだが。
コイツの飼い主と、ちょっと昔一悶着あって、な。
[僅かに動揺したためか、誰の飼い猫であるかを言いそびれた。無意識に口に出すのを拒んだのかも知れない]
[足りないものは][何なのか]
[気付いたものはいただろうか]
[力が欲しいと言いながら]
[力を奪いなどしていない事に]
[欲したものは][欲したのは、]
< 猫もするめいかをたべました。
それから、映像をながめます。
いくつかのモニターが、いくつかの場所を――音はなしに、表示していました。 >
……どう、なのかな。
< ぽつり。つぶやいたことばは、音になったでしょうか。 >
[そうこうしている間にもどこからか沸いて出たドロイドを、ギュンターが撃破]
おじいさん、強かったのねー。
ミリィの試し撃ちですっ飛ばされたくらいだから、てっきり雑魚なのかと思ってた。
[しょんぼりギュンター]
ごめんごめん。
そういえば、リディのナイフどこ行っちゃったんだろ。
ドロイド相手じゃ、力も使えないしなあ。
相手が生き物だったら、いのちを吸い取っちゃったり、逆回復させればいいからいいんだけど。
[ちょっと物騒だ。
ギュンターは胸を張った]
え、お爺さんに任せとけって?
―屋敷前―
アーベルが、ですか?
[丸く目を見開いて、問い返す。見逃してくれた?のか、とは思ったが、まさかそこまで面倒見られてるとは予想外]
本当に、何も考えてないんだなあ…
[ぼそり]
ああ、ええと怪我は単なる家庭争議です。エーリッヒ殿に叱られました。
[説明になってません]
―森林地帯・北西部―
[銀に装う樹林の合間を、さく、と。踏みしめて。
水墨の世界に満ちた白の絨毯に、足跡を一つ残した。
小さく零した溜息は雪煙と変わって、消える。]
…――まるで、牢御所を模した様だな。
[くつりと、苦笑を零す。
少年の蒼を通して、見識っては居たけれども。
『封印』の領域を司る氷破の声の響く場所ならば、
そう感じるのも――或いは偶然では無いかも知れない。
頭の端で薄らと思いながら、僅かにその身を屈めて。
さらりと雪上へと零れる灰銀を気にも留めず、
掬う様にして、指先に真白を乗せた。]
[目を見開く様子に、軽く、首を傾げ]
ああ、そうだけど……。
何も考えてない……って?
[呟きに不思議そうに問いつつ。続いた説明?には]
家庭争議でする負傷ですか、あれが。
[きっちり突っ込み]
痛いのなら、此処に居て。
……大丈夫だから。
[淡々と紡がれる言葉は、]
[冷たかっただろうか?]
[彼にはわからない]
行ってくる。
[地下からでは、操作はままならぬから]
[行かなければならなかった。]
[彼女の答えを待たず、]
[*彼は向かう*]
―ファクトリーエリア―
なぁ、何で俺たちをここによんだんだ?
何かしてほしいことが、あるんだろ?
[無数のコードに拘束されているかのように見える大きな竜。
冷たいその身体に触れた。]
[彼の仔と小鳥の戯れに目を細めつ、風の男の様子には首を傾けるのみ]
『…なれば、この子を連れて行ってあげて下さりますか』
[昔の一悶着=現在仲良しの方程式かと、私は男にそう願う。
飼い主たれば、恐らく慰めてくれるであろうと。
それから、ふと私は大切な事を思い出す。
消えた者達を助け、今ある手掛かりを守るための事を]
―屋敷前―
邪魔者は排除する、と、言っていましたから。
自分の意志でやっているなら、僕を助けるのはどう考えても不自然だ。
[時空竜の目をまっすぐに見つめる]
アーベルは、機鋼竜に関わる者、ですよ。彼の介入で、二人が消えるのを見ました。
――…、
[冷やりとする感触に、僅かに眉を寄せて。
しかし其のまま、そぅと掌へと握り込む。
数時間と立っていた所為か。
指先が既に冷えているのか、水へと変わり成る事は無く。
薄暗い空にを見上げ、ゆるりと、蒼を瞬く。
灰銀へと、止む事の無い新たな真白の欠片が舞い降りた]
……模した物とは言え。
失うには、惜しい場所だな。
[ゆるりと、静かに呟いた言葉は、雪へと吸い込まれて。]
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