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─ 第三階層 通路 ─
[篭るような空気──空調がしっかりしているため実際には空気が篭ることはないが──から開放されて、通路で大きく息を吐き出す。
口許に火をつけた煙草を運び、珈琲を飲みに行くかと決めたところで、目端に小さな影>>178>>179が映った]
…………。
[何故子供が、と言う疑問以前に研究室の中に入ってしまったことにきつく眉根を寄せる。
紫煙を立ち上らせる煙草を口に銜えたまま、子供が入ってしまった研究室へと近付き。
自分のカードを使ってその自動扉を開く]
───何をしている。
[低い声が、出入り口から子供の背中に向かって投げられた]
─ 第一階層・艦橋 ─
[ジョエルは時々不思議な行動を取る。
怪訝な顔はしたけれど、すぐ開放されたこともあって無理に振り払ったりはせず。わけのわからないまま艦橋に戻った]
遅くなりましたっと。
[戻った艦橋には常になく冷たく固い空気が漂っていた。
挨拶は宙に浮いて、うなじを掻きながら通信席に入る]
『To Carlos=Balada
すまない。呼び戻される前に会えなかった。
船員のジョエルには話しておいたから』
[準備の合間に短い私信だけはちゃっかり挟んでおいた。
船内確認作業かと思ったら先に別の指示が来た]
― 第一階層・艦橋 ―
……Yes, sir.
『 Code_χ----extra scramble mode on. 』
[研究チームがこれまで集めたデータを、特殊な暗号状態にして長距離通信波に乗せる。
これがデータの全部かどうかは知らないが。
最高に最悪の事態…船全部を廃棄する羽目になった時のことを考えての作業だと思ったが、黙ったまま淡々と進めていった**]
─ 第二階層・食堂 ─
[ワッフルと、適温に冷めたコーヒーを片付け、深呼吸一つ。
気持ちの制御ができたなら、獣化兆候は抑えられる。
胸元に手を置いて、もう一度深呼吸して、目を開けて]
ん……。
[直後に聞こえたのは、呼び出し音]
はぁい、こちらキルフェンリート。
……ああ、はいはい、すぐに戻りますわぁ。
[急げよ、という短い一言と共に途切れた通信に、はあ、と息を吐く]
(みんな、気ぃ張ってるなぁ……)
[それもまた、無理もない事か、と。
そう、思いながら食器を片付けて第一階層へと足を向ける]
─ →第一階層・艦橋─
はぁい、おそぅなりましたぁ。
[艦橋に入って投げるのはいつもと変わらぬ挨拶だが。
やはり、場の空気にはそぐわなかった。
やれやれ、と大げさに肩を竦めて、自分のシートに滑り込む]
航海設定、現状変更予定は?
……そ、これから協議ですの。
[いずれにせよ、今起きている事態が収束せねば寄港は難しいだろう、という読みはあったが。
その辺りは、上もわかりきっているだろう]
Yes, sir.
警戒モードにて、待機いたします。
[そこだけは真面目な口調で言って、先に休めて行ったシステムを再起動する。
映し出される予定航路図。
何事もなく、この通りに進めるのか、という疑問は、当面押し込めた]
─ 第一階層・艦橋 ─
[待機する、と言っても、何もしないわけではなく。
複数パターンの航路変更シミュレートと、最悪に備えての計算は動かしてゆく。
現在の搭乗人数、目的地までの距離。
万が一艦を破棄する事になった場合、脱出艇でどう進めばロスが少ないか。
その辺りは、事前に割り出しておいて損はない]
(なるたけ、無駄になってほしいんやけどねぇ)
[意識の片隅ではこんな事を考えつつ。
手は忙しなく、パターンをシミュレートしてゆく]
/*
スティも
想定どおりの 縁故 とばしてくれていて
正座感謝
この辺りのフラグ?
ぜ ん ぶ は か し た の た m
あっ、でもPCMおしかったな。
自分の感情作っていくの楽しかったろうな。
残念。
[垣間見れたのは一部のタイトル位だ。
だがその中に目を引くものがあった。未知生物判定法。
沈められていた意識が揺れる]
――Deleat.
[消せ、というのはデータのことで「ノブ」を動かすためのもの。
同時に研究者達の存在を厄介だと思ったのが、微弱な波動に乗って広がったのは恣意的ではなかったが。
後の騒ぎに多少は影響したかもしれない]
― 第3階層・とある研究室 ―
まだ触ってないよ!
あとガキじゃなくてオーフェンっ!
[馬鹿正直に言いながら、掴まれようと手を伸ばされると、反射的に逃げようとしてぐるっと回って机に引っ掛けすっ転んだ。
ついでに机の上のレポートやら何やらがばさりと落ちていく。幸い器具的な物はなかったが。
そんなわけで、襟首掴まれて猫の子みたいにぷらーん、となった。
見つけたらどうする、そう質問されるときょとんと瞬いた。]
見つけたら頑張ってやっつけるんだろ?
[そう聞いていたから、不思議そうに。]
[少し空けられた間。
気がせいているので、ちょっと苛々がつのる。
続けられた、順を追ってなされる説明。
自分が減圧区画の向こうに行くかときかれれば、反射的にぶんぶんと首を振って]
……やだ。そんなの絶対嫌だ。
たとえサインが貰えなくたって行かない!
調査? 調査なの? 投棄じゃなくて、調査?
1匹倒した、って……
エイリアンは生き物に寄生するんでしょ。
気味が悪くってエイリアンの苗床になりそうなだけのクソ化物らはまず最初に捨てたんじゃないの?
まさか、頭が煮えてる研究者連中、まだ後生大事にとってるの?
[説明されてく傍ら、次々に話題が飛ぶ。
制限された情報、とにかく与えられた仕事。
事態に関する新たな情報は、はじめにクローディアに与えられたもの意外は厳重に阻害されていた。誤解と憶測を呼ぶ]
[結局、こんな不気味なところから離れられるならば喜んで案内を引き受けるのだけど。危険は目に見えてる方がマシだって知ってる。
きちんとした装備をしたもの、と聞いて鼻を鳴らした]
……あっは、何、安全だなんてやっぱり大嘘。
危険な場所あたしら押し付けてたんじゃない。
装備なんて高級なもの、あるんだ?
―― 善処なんていらない。
それって、結局期待を持たせるだけで改善しないってことでしょ。
[当たり前みたいに言う相手に、悔しくなって八つ当たり。
報告なんてすることがないから、中には入らず端末を起動した。
仲間たちと悔しい思いを共有しようとこっそりサボタージュ回線開いて愚痴り始める]
[広がる意識をしっかりと、軍人の中に潜むそれも受け取っており]
「うん、わかったよ」
[返すのは以前と違い言葉としての形態をなしたもの。
どこか女の子のような印象を与える感じのもの]
「私、少しずつ、人間がわかってきたかも」
[芽生えた知性は好奇心を生み、より貪欲に吸収していき、
その結果他の個体よりも速い速度で知能面の成長をとげていた。
その結果、操る力の方の成長は他の個体よりも劣り、宿主にはほぼ自由に動かれたままになっていた]
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