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─ 前夜 ─
……ぁん?
[呼び止める声>>58を聞くのは今日幾度目だったか。
振り返る行商人の表情は、はっきりそれとわかる不機嫌なものだった]
っとに、うるせぇなぁ……寝酒がちぃとばかし足りねぇんだよ。
[何をしているのか、という問いに、これまた不機嫌な声で返す。
程々にしておけ、との諌めには、ひらひらと手を振りながらへいへい、と気のない声で返し、大股にその場を歩き去った。
その様子を伺い見る者>>69には気づく事もなく。
不機嫌さの赴くまま、酒瓶を持ち出した男は客室へと戻る。
天気の荒れは気にはなったが、然程の危機感を抱く事なく。
深酒の果てに泥酔した男の目覚めは、外の騒ぎ──ではなく、自衛団長からの集合要請によって破られた]
─ 客室→談話室 ─
なんだよ朝っぱらから……はあ? 団長のじいさんが?
[自衛団長がここに居るとは思っていなかった事もあり、声には訝しげなものが宿るものの]
あー、わかったわかった、談話室にいきゃあいいんだろ。
……わかったから、さっさと行ってくんな。
[この場で用件を聞き出す気にはなれず、追い払うように手を振りながらこう言い放った]
一体なんだってんだ……おお、さむっ……。
[文句を言いながらも身支度を整え、談話室を訪れた頃には他の者は粗方集まっていたか]
おや、皆さんおそろいで……おはようございます、とぉ。
[向けられる視線や感情にはお構いなし、とぞんざいな挨拶を向けた男は隅の椅子にどかり、と腰を下ろして横柄な態度で足を組み。
さっさと話せ、と言わんばかりの視線を団長へと向けた。**]
/*
あ、ライヒ君占いか…
なんかこう、物凄くライヒの希望弾いた気がしてならないんですがっ!
事前に占に希望入ってなかったからおまかせでも飛ぶだろうけど…おまかせなら覚悟してるとは思いたい、なぁ。
/*
んと
占…ライヒ君
霊…?
聖痕…アーベル君・?
守…?
人狼…カルメン・レナーテ
狂信…俺
村…?・?
番外…ぎゅんたん・イヴァン(村)
かな?今判ってる分だと。
アベ君の聖痕でいいと思うけど色どっちだろ?
いや、別に脱がせて確認したいとか、そんなことはないですが(黙れ
ところで、「アーベル可愛い」と俺の後ろが煩いです。
落ち着け、俺はノーマルだ。
─ 談話室 ─
「………… ……
─… ─………… ……」
[声が聞こえる、語り掛けるような尋ねるような。
だがその声はノイズのような雑音に邪魔されてよく聞こえない。
(おまえはだれだ
わたしのことがわかるのか?)
レナーテの奥底に眠る何かが音なき声を発した]
─ 談話室 ─
そうか、それは良かった。
この雪の中「出ていけ」と言われたらどうしようかと思っていたんだ。
ライヒアルトさん?いや貴方が居てくれて助かった。
[ほっと安堵の表情を浮かべて空いている椅子へと腰を下ろす。
が、座ったとたんに皆の重い空気とはまるで違うが一つ深刻な顔で口を開いた]
ところで……
──飯の支度は自分でやったほうがいいのかな?
/*
ふーむ。
知ってる人にしては挙動が見たことないな、レナーテ。
えすけーさんならもっと動きがしっかりしてたよーな。
[戻ってきても表情の硬いエーリッヒ>>172に笑顔を返すことは出来なかったが、少しだけ安堵したように表情が緩む。また隣に座ってくれたので、外で冷えてきただろう人に今度は自分の温もりが伝わるよう、触れるか触れないかまで距離を詰めた]
うん。
[父もすぐ来ると聞けば無言で頷いて。その言葉の通りに来た>>163時は腰を浮かしかけたが、団長の傍を離れず待機するのを見て、しゅんとなり座り直した。
何かを堪える表情で、胸の前で合わせた自分の手を見て団長の話が始まるのを待つ娘は、父の視界に入ってもそれとは気が付かないまま。
横柄な態度>>178の男が入って来ると軽く身を竦ませる。聖堂で会ったときに間近でじろじろ見られたことがあって、以来その男には苦手意識を持って*いた*]
─ 談話室 ─
[蒼を迎えに離れる前。
お茶を淹れて皆に渡す際、エルザを見るのを避けたのは、半ば無意識。
厨房で別れ際に投げられた笑みと言葉>>179──何も返せなかったそれが、天鵞絨を彷徨わせていた。
抱え込むのが心身に齎す影響などは承知の上。
けれど、向ける先がないのだから仕方ないだろう、と。
そんな言い訳めいた言葉は、内に秘めたまま]
……賄いの方は、一応、俺が務めますが。
手伝っていただけるなら、ありがたく。
[食事の支度について問うレナーテ>>180にこう返す。
イレーネからの申し出>>181には、僅かながら口元を綻ばせて]
ああ、できる範囲でお願いするよ。
[そう告げて、一度談話室を離れて]
─ 談話室 ─
[蒼を伴い、戻った談話室には先ほどよりも人が増えていたか。
滞在している全員が集められているらしき状況に天鵞絨を瞬いていると、団長から、大事な話があるから座るようにと促された。
横柄な態度の行商人>>178には眉を寄せはするものの、今はそちらよりも、と団長へ意識を向けて。
全員が揃った事の確認の後、始まった話に天鵞絨を瞬いた]
……中央教会からの……書状?
[そも、団長が老尼僧を訪れたのは、教会の刻印のされた書状が届けられた事が発端で。
それによると、この村に神に仇なす『闇の者』と、それに対する力を備えた『神の使徒』の資格持つ者がいるらしい、と。
その、『闇の者』が何か、と問うたのは誰だったか。
妙にざわめくものを感じて目を伏せる間に投げられた問いかけへの、自衛団長の答えは短い言葉]
……『人狼』?
[告げられたそれを、小さく繰り返す。
心拍が上がったように思えたのは、気のせいなのか、違うのか。
判別つかぬまま、無自覚、胸元に手を触れる。
その間にも、話は進む。
老尼僧を害したのは、状況や傷の状態から人とは思い難い。
それだけの事を成せるのは『闇の者』たる人狼であろう、と。
語られる予測は何故かすとん、と認識に落ちて]
……それで……団長殿は。
これから、どう、なさるおつもりです、か。
[神に仇なす闇の者と、それに対する神の使徒。
その物語は、図書室にも収められていたか。
そんな事を思いながら投げた問いに返るのは]
「『人狼』を殺さなければ更なる犠牲が出る。
……そのためになすべき事をなす」
[どこかで予想していた言葉は、温かいはずの談話室に冷たく響くように思えた。
ここに人狼が居る、という事は。
殺さなければ、という事は。
考えるまでもなく結びつく要素に、言葉が失せる。
本気なのか、と団長を見やる天鵞絨に映るのは、揺らぎの見えぬ、険しい表情だった。**]
/*
いやまあ、ますたーIDで発言して落としても良かったんだけど、こう。
口調が上手く定まらなくてな!
あと、やったらやったで、コアの忙しい時分に最悪トリプルドライブする羽目になりそうだし、というわけで、久しぶりの「ダミーさんのお話の時間です」でした。
……そしてここらの注釈も漏れていたなぁ、と今更気づく(汗
しっかりせーよ、俺。
─ 前日 ─
えぇ、そうなさい。
アタシこれでも本職なんだからね、観客が居るならちゃんとした演奏を見せたいもの。
[>>11縮こまるエルザに対してこちらは変わらぬ笑みを返し。
頭を振ると共に否定の言葉が返れば、なら良し、と大きく頷いた。
肌の確認する所とかは楽しげに目を細めたりもしていたが]
あら、小父様も一緒にお出かけなの。
エルザならもう任せて大丈夫だって思われたのね。
[>>12照れ臭そうな彼女に、ころころと笑う。
仕草や言葉遣いは女のそれだが、声は作っていないからはっきりとした男のもの。
ヴィアさんはヴィアさんだからという認識の相手だと知っているから気楽に話していたが、荒れ始めた空に気付いた所で会話は途絶えた。
外に向けた視線はすぐに二人に戻すと、>>10レナーテと名乗った人物が不意に表情を消したのを丁度目の当たりにして]
─ 前日 ─
あ、
ちょっと、レナーテさん?
[呼び止める間も無く聖堂を後にする旅人に、何か急ぎでもあったのかしらね、と独りごち。
>>46ここに泊めてもらおうというエルザの提案には、そうねと頷いた後、首を傾げて問われたのには、あら、と笑みを零し]
一緒に行くわよ、大した手間じゃないもの。
[そう言って同行し、雪に埋もれた背負子を助け出すのを手伝ったりしながら談話室へと付き合って。
そこで見知った者が残っていれば、はぁい、と手を振って挨拶なり他愛無い話なりをした。
>>82イレーネはこの時まだ眠っていただろうか。おきていたとしても声は交わすことなく、笑顔を向けるだけで挨拶として。
ただ、大きくなったわねぇ、と内心だけで感嘆の声を落とした。
こちらから申し出をする前に老尼僧から宿泊を勧められると、えぇ、と苦笑を交えて頷き]
─ 前日 ─
悪いんだけど、着替えも貸していただけるかしら?
ピアノの様子だけ見たらすぐ戻るつもりだったから、荷物ほとんど持ってきてないのよ。
[この申し出にも了承を得て、司書が準備してくれたという夕食をもらおうとしたところで老尼僧から相変わらずここのピアノがすきなのね、と声を投げられた。
幼い頃、初めてピアノに触れたときからずっと、変わらぬ思いを老尼僧は知っているから。
一拍置いた後、えぇ、と微笑みを返してから夕食をとり、既に火が入り暖かめられた一室を借りた]
─ 前日 ─
[部屋に入り、厨房から借りてきた水差しから桶に溜めた水で顔を洗って化粧を落とし。
髪も解くと、やっと人心地ついて大きく息を吐いた]
流石にお湯は借りられないわよね。
[寒さに身体が冷えているけれど、風呂に行って誰かと鉢合わせるのは面倒だ。
相手が男女どちらであっても自分に気を遣うだろうが、気を遣われない場合の方が実は困る。
こんな格好をしてはいても、自分の嗜好は一般男性のそれと変わらないのだから。
宿はお客自体が少ないから今から入ると声をかけさえすれば主人が人払いをしてくれるけれど、ここではそうはいくまい]
…ま、一晩だけだし。
朝の支度は、ここの暖炉でお水温めてすることにしましょ。
ちょっと多めに薪ももらっておこうかしら。
[火入れ用の石なども借りないと、と部屋の外に出て薪を取りに行こうとしたのだが]
─ 前日 ─
あら…
[廊下から聴こえてきたのは、幼馴染の夫である男の声と、聞き馴染みの無い声。
切れ切れに届く、言い争いとまでは行かずとも棘のある会話に、外へ出る気が削がれた。
自分が出ていけば、マテウスの神経をより逆撫でするだろうとも思えたから。
本当はピアノの所にも行きたくはあったのだけれど。
結局そのまま、朝になるまで部屋からは一歩も出ることはなかった]
─ 回想 終了 ─
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