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……そう。
[エーリィと呼ばれている。
愛称が彼の口から零れれば]
エーリィ。
私の事は、カルメン、でいいの。
さん、なんていいから。
[小さく謂っては見るが。
それは願いではなく、口にしてみただけの事。
ね、エーリィ、と小さく追いかけて。]
[老人の様子に、微かに嘆息。
エーリィへ視線を移し、首を左右に振って。
無理そうね、と小さく零す。]
……ごめんなさい。
少しだけ、眠るわ。
[暫くは黙り込んでいたが。
そう零すと、腕で顔を覆い一時の闇に堕ちて行く。
腕で顔を覆った直後。
未だ其処にヴィヴィの気配があれば
"ありがとう"と相手に届くか届かないかぐらいの
本当に小さな声で礼を*謂って*。]
―― 水場 ――
[公共の生命線を汚すのは本意ではないので、端でしばらく内部の吐き気と格闘した。しばしの後、口と手をゆすいで綺麗にその場を掃除し]
………不意打ち、でした。
でも、本当に、私はなんせここにいるのでしょう。
[流し場に手を付いて、ぼんやりと目の前を這う蔦を見る]
Rose, oh reiner Widerspruch,
Lust,Niemandes Schlaf zu sein …… sein ……
(薔薇よ、おお純粋なる矛盾、それだけ多くのまぶたの下に………)
[詩句を暗誦しようとして、途中で言葉が詰まった。
思い出そうとすると、知らず、右瞼が痙攣するように瞬きをする]
さんをつけるのは、僕の癖のようなものです。
[カルメンの願いに、少し困った風に微笑む。
その癖を改める気は、ないように。]
なんとなく、クスリに関しては
聴けない星回りなのかもしれませんね。
[そして誰かの言い回しを真似て、
尋ねてくれようとした女性に礼を込めた頷きを。]
騒がしくしてしまってすみません。
……良い夢を。
[青年はベッドの傍を離れ、壁の近くに椅子を出し、
薬品庫の方を気にしつつ、そこに座った**]
なぜ、私はここにいるのでしょう。
本来なら、ここに来るべきではなかったのに。
私は、ここで何をするべきでしょう。
治りたいと、生きたいと、私は思っているでしょうか。
私がここにいることが運命ならば。
運命に、私がここにいることを許されてしまう。
―― そんなのは、許されない
/*
ちなみに、カルメンを急に呼び捨てにしたのは、いわゆるちょっぴり口説きモードだったからでした。はい。
そして、狼的に今後は散弾スイッチいれたほうがいいかな。ヲレさんを見習って。
―医務室―
[老人にエーリッヒやカルメンが話しかけるさまを見ていた。
カルメンの謝罪には気にするな、と首を振りつつ……。
小さな寝息をたてる少女の顔も見る。
きっとその名をエーリッヒに問うた。ベアトリーチェという名前に語感の良さをその後舌で転がしつつ、
薬品庫のほうを見る。]
ああ、さっき途中だった。
[ハインリヒと、ブリジットの声が聞こえただろうか。
だけど、今は、今がいつということより、この老人から情報を得るほうがいいと判断する。]
>>322
[目覚めないだろうと思っていた老人が目を開けたので、驚いた。
近くにいたエーリッヒと顔を見合わせただろう。
尚、老人の近くに寄って……「訊けない運命」とエーリッヒがいってたことを訊いてみる。]
ご老体……ゼルギウスなる人物が我々に投与したクスリとは?
―― 洗面所 ⇒ 厨房 ⇒医務室 ――
[しくしくと、胃が空腹を訴え脳が栄養を求めている]
[ネガティブになるのは、そのせいだろうと、厨房に向かう。
そこには誰もいなくて。
迷ったけれど、出来上がっている食事を少しだけ皿に盛り、食べた。まだ胃はむかむかしていたけれど、久方ぶりの食事に少しずつ落ち着いて]
……残りの食料、どのくらいなのでしょう。
これだけいただいて、良かったのでしょうか……
[礼と、食べた量を書き残そうとして紙もペンもないことに気づく。丁寧に食後の祈りまで済ませると、綺麗に後片付け医務室へと向かう]
>>323
ゼルギウス…クスリ……
あやつは……治療と銘打って……
ワシらに……
…………ッ
[その後、老人は激しく咳き込み、かはりと血ではなく、白い粉を吐いた。そして、そのまま目を閉じる……。]
―― 医務室 ――
[医務室の扉をかちゃりと開ける。
目の前に展開していたのは、人口密度の高い空間。
せきこむ老人と、それを介助するダーヴィッドを見る]
……大丈夫ですか?
[そっと声をかけた。そのまま視線を室内にずらして、エーリッヒやカルメンを認めると同じことを視線で聞いて]
>>325
ご老体?!
[咳き込む老人の背中をさする。だけど、その冷たさにぞっとした。]
大丈夫ですか?ご老体。……ご老体?
[だが、老人はそのまま、また意識を手放してしまった。]
………。
…………ゼルギウスたる人物は治療と銘打って、何かを我々に投与した。
…………ようです。
[老人の身体の布団を整えてから……たぶん見ていただろうエーリッヒに視線を移す。]
>>326
オトフリート……。君も大丈夫か?少し顔色が悪い。
[老人が意識を手放した後、エーリッヒを見てから、オトフリートに振り返った。
自らは、水場に行って、手を洗う。白い、石灰のようなものがついてたから。]
我々も今のままだといずれ、こうなるのだろうな。
[漏れ聞こえた、ダーヴィッドの言葉に、淡々と]
……では、やはり本当に特効薬、とは言わずとも薬らしきものは出来たーのですね。良いことです。
[そう、言った。言葉の中身は、ひどく楽天的に。
ただ、表情は何かを考えるように幽かに眉根が寄る]
[エーリッヒや他の人は、彼の言葉にどんな返答をしたろうか。
聞きながら、ぼうっと半ば上の空で立つ。
ダーヴィッドに触れられて、われに返ったように苦笑した]
……ご心配をかけて、すみません。
さっき見たらLv1でしたし、そんなに進行してはいないはずなのですけどね。どうも、疲れが出ているようで。
[彼に触れられたからか、人と話しているからか、頓痛のベールがかかっていた頭と舌が、ほんの少し軽くなる]
………。
…我々がどうなっても。いえ、私が、ですか。
私がこうなっても、彼女に投与された薬が効きさえすれば、いいのですけれど。
[そっと、寝ているベアトリーチェに近づいて、熱を確かめるかのように彼女の額に触れた]
>>329
[クスリらしきものはできているという楽天的な言葉に、一瞬訝しげにオトフリートを見たが、
その表情が言葉とは反していることを確かめると、視線を床に落とし……]
特効薬ならば、ご老体はこんな風になってはいないだろう。
[さっきの老人の言葉から、老人もまた何かしらのクスリを投与されたことがわかる。
床に落とした視線を今度は眠るカルメンやベアトリーチェに移しながら…。]
………僕も二階に行ってみよう。何かあるかもしれない。
[決心したような口調のあと、それでも出たのはため息だったが…。]
…………。
[ダーヴィッドの反論に、何も返せず肩をすくめる。
彼が部屋を出ようとすれば]
ああ、そうだ。食事を作ってくださった方をご存知ですか。少しだけいただいたので、お礼を言って残りの量をうかがおうかと。
[ベアトリーチェの傍らにたたずんだまま、そう訊ねた**]
>>330
[オトフリートのベルトはLv2の数値をさしている。
それをLv1と本人がいうのを見て、誤認していることがわかったが……]
…………ああ、そうだな、その子、治るといい。
[わざわざ症状が進んでいることを告げる必要が見当たらなかった。
ベアトリーチェの介抱をはじめた彼をそのままに…]
>>332
ああ、食事を作ったのは、確かゲルダだろう。緑の髪の子だ。
[医務室から出ていった。]
―厨房から二階へ―
[オトフリートから食事の話が出て、体力のために厨房に向かう。食べることの重要さは身にしみている。食べれる時には食べておくことにした。
そして味も感じていない早い食事を済ませてから、二階へ上る。]
………いやな感じだ。
[二階に上ると、正面突き当たりに白い石像が見えた。それは、もちろん、元人だったものだろう。眉を寄せ、廊下を歩く。]
>>311
……………?
[廊下の突き当たりの石像に向かう途中、ふと、誰かの泣き声がした。その掠れた音を頼りにすると、奥の左の部屋のドアが少し開いている。]
………ゲルダ?どうした?
[開くと、そこには3体の石像と、その前で涙を流している女性。その石像の雰囲気がなぜか重々しく感じられて、本能的にゲルダを守るように駆け寄る。]
……大丈夫か?どうした?
[考えたら、石像が動くわけではないのだけど、ゲルダの両肩に手を*伸ばした。*]
[そう言ってから医務室へと向かっただろう。
エーリッヒとカルメンと名乗る女性が老人へと
話しかけようと試みている所だったろうか。
星周り、と口にしているエーリッヒの言葉が耳に入れば]
貴方の問いは…
違う形で叶うわ。
[ダーヴィッドがその後、薬の事を聞いてくれたのだろう。
そしてそこで、洗われたオトフリートの首の数値の変化を
見ることが出来たのだろうか。]
癒しの星が動いたわ。
[医務室の入口近くで、ぽつりと*呟いた。*]
[鞄を渡す時のナターリエの表情。
思いっきり、眉が寄ったのは余談としておいて]
[移動した先、向かいの部屋(4)に、イレーネはまだいたか。
いたならば、(1)の部屋の様子を伝えて]
……このままでは落ち着かんし。
もし、無事なら……。
[呟いて、しばし探索。
どうにかここに来た時に来ていた、黒一色の装いを見つけ出す]
ゆっくり着替えるのは後でいいな。
とりあえず……。
[愛用の黒のジャケットをとりあえず羽織り、廊下に出る。
視線が向くのは奥の方。
内一つから、人の気配を感じたなら、歩みは自然、そちらへと]
―二階・(6)の部屋―
……何か、見つかったか?
[部屋を覗き込み、覚えのある姿を見つけて声をかける。
直後、目に入った室内の様子。
天鵞絨が、険しさを帯びた**]
……何か。
あったのか……?
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