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―― 3F 研究所 ――
[パソコンの画面に現れる、文字列。
ダーヴィッドが呼び出したそれを、目を見開いてまじまじと見た。まるで、固まっているみたいに、彼の報告書に関する言及には反応が出来なかった]
え
あ。はい
[呼びかけられて、少し慌てたように背筋を伸ばす。
そこに、誰か他の人は、特にカルメンはいただろうか。
もしいたなら少し困ったように扉を見て、廊下へ出ようと示す]
………かるめ さん、の、ことです。
さ き、か カルメンさん、ちょおし は、どおでした、か。
[どちらにせよ、他の人に聞かれないように声を潜めながら、言った。無意識に、首筋に手がいく]
─三階/回想─
[瞬く様子>>99に気づけば、掠めるのは苦笑。
だが、何かを口にするわけでなく。
「友好的ではない」という言葉に、小さく息を吐くに止めた]
[その後はリディを探して歩き。
そのついでに、奥の間取りを大雑把に頭に叩き込んでおいた]
……成分分析……ですか。
[合流した先で、ヘルムートに向けられた問い>>175。
天鵞絨を伏せ、しばし思案する]
研究室には、それらしい設備は。
ただ……奥の方には、まだ見ていない部屋が。
構成的に、どこかに実験室と……あと、書庫の類はあるはずですから、見ていない部屋に設備がある可能性はあります。
[研究のための設備であるならば、それらはつき物であるのに、階下ではそれらしき部屋は見当たらなかった。
ならば、という推測を口にした]
>>227
[オトフリートと廊下に出る。そんなに知られたくない話なのかと神妙な顔をしたが、
カルメンのことだときくと、納得がいったが……。]
……本人に訊いてみてはどうです?
[なぜ自分に訊くのだろう、という顔を作った。]
─ →二階・(6)の部屋─
[その後は、促されるまま、一度階下へと。
情報の交換と状況の把握──リディの死の報せには、刹那、天鵞絨を伏せて息を吐く]
……ったく。
[苛立ちを含んだ呟きは、何を意味したか。
ともあれ、翳りは刹那で飲み込まれ]
……さて。
まずは、どこから見てくるか。
[三階へ行くもの、一階へ行くもの。
それぞれの動きを見やりつつ、その場でしばしの休息をとりながら小さく呟いた]
[メモに関するみんなの推測を聞きながら、考える事はたくさん。自分の体の事やイレーネの事を考えたり、リディまで石になった事を聞かされれば、つい沈みがちになるけど。
ライヒアルトの視線を感じれば笑った。心配させたくないのと純粋に嬉しいから。]
―医務室―
[薬品庫から瓶を持って出てくる彼の笑みを見上げる。
彼の顔を見る顔は以前よりは感情が籠ったもの。]
…えっ?
[待って、という声。包まれる温もり。
知らない。こんな感覚を――私は知らない。
僅かな瞬間でも、男だと思わせる力を感じて
戸惑いと、驚きと、それからよくわからない感情。]
―――
[掌に落ちる唇に、一瞬 世界が真っ白になった。]
……!
[我に返って視線を向ければぎこちない笑み。]
今、のは
[喉の奥が詰まってうまく言葉が出ない。
くらりと眩暈を覚えたのは、病のせいではなく。]
……っっ
[杖を掴んで、逃げるように医務室から出ようとする。]
……いいや。
俺はそっちの担当じゃないんだ。
[>>135ブリジットには、何度か言った言葉を繰り返す。]
俺は…関連病の方の担当でね。
無関係ではないが基本的にデータは機密事項で処理される。
情報交換くらいはするが…実験段階を超えない試薬の情報は
容易には外へは流れないだろう…から。
ただ、副作用は何かしらあるだろう…
それだけの代償を伴う病気だ。
[最後の見解だけは、>>182エーリッヒと一致するか。
はじめは気がつかなかったが、今は気付き始めている。
―――…咳が、増えた。
自分ではなく、目の前の青年のこと。
首の数値は見えないが、あとで確認する必要があるだろう。
青年に限らず…皆。――救う為に。]
[どこから、とライヒアルトが言った。]
誰も行ってない場所を見に行くのもいいし、ヘリを見に行ってもいいかも。外に出られるみたいだし。いばら以外の植物とか、あるかも。
[ヘリの事は誰かに聞いただろう。遊びに行く子供みたいにはしゃいでみせる。]
…………。
[ダーヴィッドからの突っ込みに、少しうつむいた。
どう言おうか考えて、少し間が空く]
きの き、のう。ない、ふ 騒動のあと。
かる カルメンさ と、話を、しま した
こわ い と。……その、えと。
ひどく、怯えて いまった。
[唇を湿した。
言葉は酷くゆっくりで、焦りを示すように両手が上下にふれる]
じょ、じょーちょ も、変 で。
ぴゅり とい、かも しれま せん。
[とりあえず、質問の答えまでは行き着かなかったけれど。
そこまで何とかつっかえつっかえ、言葉を紡ぐ]
─二階・(6)の部屋─
……あの、な。
[はしゃぐような言葉に、は、と息を吐く。
先にヘルムートに挨拶を返した時の事も含め、引っかかっている部分はあるけれど、今は追及はせず]
いばら以外の植物……ね。
正直、ここまで繁殖力が強いと、他のものは淘汰している、と見るべきだがな。
[ここに来て、いばら以外の植物は見てはいない。
繁茂の程から見ても、その可能性は薄いだろう……と、思ってしまうのは、学者としての性か]
……未踏エリアを見て回る、か。
俺はまだ、動ける方だしな。
[影響は出ているものの、四肢に関してはまだ自由が利くから。
ごく自然に、そう、口にした]
―3F休憩室前廊下―
ぁ、
[手にしていたカップが落ちたのに
暫くは気づけなかった。]
見殺し…
[誰が?――誰を?
――あたまがいたい。ちがう、わたしは]
ゲルダ、いまのは
[なに。
どこか喘ぐような声から色が抜け落ちる。
ダーヴィッドたちが廊下を行きすぎたのは幸いだったろう。
パソコンのことを聞けばあとからいく、と答えた]
/*
俺は、とりあえず。
アンカーを指差し確認してから投下するべきだと思った。
>>230、二箇所とも間違えとるやん。
※>>130と,>>176が正解です。
目、滑りすぎじゃ!
…ああ、助か…………
[言い切らぬまま、辛そうな顔を窺うように口を噤む。
この角度からでは首の数値が窺えない。]
…ブリジット。
[名前を呼ぶ。
エーリッヒが書いたカルテには何が書いてあっただろうか。
思い出そうとして、靄がかかったように思い出すのが困難だ。
つい先程見たばかりだから、直ぐに思い出せるはずなのに。
あと…、あと、何かをそういえば訊こうとしていた気がする。
なんだったか…もう、訊いた後だったか…?]
……後でもう一杯、注ぎに来てくれ。
[結局考え纏まらぬまま。
部屋を出ようするブリジットに、そうとだけ告げた。]
[はしゃぐナターリエの姿には何処か和まされて。]
…行ってくるといい。
外の空気を吸ってくるといいさ。
そっちの兄さんには新たな情報を期待したいところだが。
[そう言ってライヒアルトの方を見つめる。
見つめたのは、気に掛かる場所があったからだ。
あれから時間も経っている。
動ける…というのならば、その言葉を信じたいが。]
…無茶はすんなよ。
[再三言った言葉をまた繰り返すのは、
それでもこの言葉が意味を成さないからだ。
アーベルの傍に腰を下ろすと、ナターリエが見つけたメモの
内容を、もう一度反芻するように呟いた。]
>>240
[自分で訊けばいいと言ったあと、彼は黙りこんでしまう。俯いた様子に、何か話そうかと言葉を探した時、たどたどしく彼は返事を紡ぎだす。
カルメンが怖がっていると、怯えていると…
情緒が乱れて、
ピューリトゥーイかもしれないと……。]
………。
[彼の言葉を遮らないように、最後まで聞いてから……。目を逸らして、息をつく。]
………否定はしません。ただ、僕たちはここに来る前の彼女を知っているわけじゃない。元々、情緒が不安定な女性は多いものです。ましてやこの環境だ。
[そうは表面的に言ってみたものの。
さっき、彼女は何をした?
自分の首のバンドを、自分で引っ張っていた…。]
もし、彼女がそうだとして、あなたはどうするおつもりですか?
ん、なに。
[ライヒアルトが呆れている様子なので、ちょっと神妙な顔。]
淘汰、か。強いものが勝って、弱いものは負ける、自然の掟。だっけ。でも、それじゃいばらは寂しいんじゃないかな。
[いばらがものを考えてるなんて思ってはいないけど、そう言った。]
じゃ、三階。あたしももちろん一緒に行くから。
[メイスを持って出入り口の方へ。]
シスター ナターリエが「時間を進める」を選択しました。
リディさんも、病気だったんだ。
エーリッヒさんは知ってたのね。
[自分は後ろめたさから隠していたけれど。
そういう人も案外いたのだろうかと小さく笑った]
そういえば、胸が苦しくなるのより。
苦しいとかは思わなかったな…。
[驚きを表に出す間もなく石化したのだろう。
石になった自分は最後までピアノを弾けていて]
それは、良かったかな。
[切り離されている寂しさを、そんな呟きで誤魔化した]
……期待できる情報を、出せるかはわからん。
俺は、一介の『園芸家』に過ぎんのだから。
[ハインリヒの方を振り返りながら、軽く返す。
焦点をあわせる対象を変える際の瞬きの回数は、以前よりも増えていた]
……大丈夫だ、まだ。
見えてる。
色も、わかる。
[小声のそれは、やや、唐突かも知れないが。
恐らく、彼にはその意は通じるだろう、と思いながら、小さく告げた]
[立ち上がった所でハインリヒに声をかけられて考え込む。扉と外へ続く階段を見比べる。]
う、体がふたつあればいいのに。心はひとつで充分だけど。でも、メデューサに侵された体がふたつあっても意味ないけど。
―3F廊下―
[何処か緩慢な動作で
落ちたカップを拾い上げる。少し手が滑る。]
… 戻る わ
水、下に…あるのよ
[ゲルダはどうしたろうか。
共にいくなら共に――そうでないなら止めはしない。
2階の6の部屋前、
ナターリエたちが出てくるところだったろうか。]
>>+32
[石像を壊した件について、責められるが、
老人は首を振る。]
それは……まだ、いえん。
ただ、わしらの中にもピューリトゥーイは、いたのじゃ。
[それだけ。]
[今のは……と向けられた、問いに答えられない。
自覚としての答えが――なかった。
ただ、抱きしめたその手を振りはらわれなくて良かったと。
ふっと、リディに手を払われた時を思い出し、胸を痛めた。
今まで、女性に対してこれ以上の行為をしたことがない
――とは、言えない。
けれど、その時の感情とは一線を越えたところに、
無意識があった。]
(……僕もダーヴィッドさんのこと言えないんじゃ)
[そんなことを思いながら、逃げるように医務室からでる女性を追う。
松葉杖の人に対してなので、すぐに追いつくも、かける言葉が見つからない。
妙な沈黙を抱えて戻るのは、6の部屋だろうか。]
……いや、なんでも。
[神妙な顔のナターリエには、ぽつりとそれだけ返し]
……ああ、より強く、適応できたものが他を淘汰するのは、よくある事だ。
偏れば、バランスを崩すもの……寂しい?
[言われた言葉は、どこか唐突に思えて。
思わず、壁に絡む深緑へと天鵞絨を移ろわせる]
……だからと言って、取り込まれるのは遠慮したいんだがな。
[それから、冗談めかした口調でこう言って。
迷う様子に、微か、笑みらしきものを走らせた]
そう
[彼の言葉、前半部分に頷きました]
……じょちょ、不安、て、は、女性だけ、違い、ます
が、私、も。さき、そ 思 て。
だから、説得、しようとして。しぱい、しま、した。
[首をふる]
た 多分、それだ、けじゃ、ない。
嫌、なの、に、石にしたい、と。石、になる、見たい、と。泣いて、かっとう、して。自分、こわい、見えました。
[どうしたいのか。問われて、首をさする]
……たすけ、ない、といけな、です。
だか、ら。あな あなた、気を、つけて、ほし、い。
わたし、彼女、見、てます。
でも、多分、そのうち、私、わか、わからな、なる、から。
園芸家さんの探究心に賭けてるのさ。
[ライヒアルトの言葉には肩を竦めてそう言う。
彼の言葉を否定はしないが、盗まれた研究資料にしても
ヘルムートからの言われた言葉からにしても、
ライヒアルトが一介の園芸家で終わる存在ではないのだと
結論付けることはたやすくて。]
………そうか。
[聴こえた小声、再三への返答なのだろう。
ちゃんと返ってきたのに舌打ちしたくなるのが不思議だ。
ナターリエとライヒアルトを交互に見て]
…やっぱ、屋上の方見て来るといい。
3階には他の奴が向かってるし、ヘリ気になるしな。
[せめて…世界に色付いている間に空を見せたい。
そう思うのは、意味のないわがままなのかもしれない。
自分のエゴに溜め息が零れそうだった。]
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