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らしいわねー。教えてくれた人、勘違いしてたのかも。
[玲の固い声には、あっさりとそう返す。
朝一人考えていた事は、胸の内にしまっておく。]
まーバイクで遠くに来たかったからここにした、っていうのもあるし。
桜がなくても、お祭りあるなら丁度よかったかな。
そうそう、昨日お兄さんにも聞いたんだけど。
お祭りって、御霊沈めだよね?
具体的にはどういった事をするのかな。
ほら、例えばええと、神事があったり、舞があったりとか。
[祭りの目的は知っていたが、具体的な行事についてそういえば知らないままだったので尋ねてみる。]
たかちゃん、ほんとーに、ダメ!
[あわあわ。手を捜さないと!
後ろに回った手を追いかける。ぐーるぐる!]
ほんと、お金持ちっていいよねー
はるちぃちゃんちにも、行ったりしなかったのー?
いつ、と言われても。
最初から、そういう印象はなかったような気がするが。
[さっくりと言い切った。やっぱり酷い]
ま、可能性を広げて考えるのは、悪い事じゃあねぇとは思うし、いいんだけど、な。
[こっそり吸うと言う利吉に小さく笑みを零し]
煙草無いと、生きていけない、のかな。
それなら、尚更、止めろとは、言えない、ね。
[相手の嗜好を止めさせる権利は自分には無いとも思うため、やはり強く言う気は無いようだ]
[咳き込みすぎたせいか少し掠れた声を出していたが、喉の調子がなかなか戻らないようで。右手で喉を撫でてから]
私、家に戻って、休んでくる、ね。
薬、飲んだ方が、良さそう。
[その場に居る者にそう告げて、木の根元に置いてあった執筆道具を拾い上げた]
[二人の様子をどこか楽しそうな様子で感じ取っている。
あまり自分は関与せずに見ていたほうがいいだろうと判断をしたらしい]
ハハ。ほら、頑張れー。
[けらけら笑いながら、今度は両手を上に挙げる。]
んン、・・・イヤ。
あの家厳しいからさァ、玄関までしか上げて貰えんかった。
先延ばしにすればするほど大変なことになりそうですね
[冗談めかして言う史人の言葉に軽く頭をかく。
そこまでひどいことにはならないとは思うが、多少の覚悟はしておかねばならなそうだ
最も祭りが終わってしまうまでに会えばの話だが]
…ま、忘れられてるよりはいいですが…もしかしたら忘れられてるかもしれませんねぇ
[そのわりに呑気に言う]
榛名と史人はボクの大切な人だからね。
[そのう告げた後に唇に指先をあて小首をかしげ覗き込むような様子で利吉の方を見て]
素性調査でもなく。
まぁ、深くは聞かないでおくよ。
ボクにかかわることならいずれわかることだしね。
ああ、でもここは。
協力するよって恩を売っておいた方が得なのかな?
[くすりとおかしそうな笑みを浮かべる]
ちゃんと落ち着いた所で休んだ方がいいだろうが……。
一人で、大丈夫か?
[戻る、という榛名の言葉に。
投げかけるのは、どこか心配げな問いかけ]
と、とどくわけないじゃん!
[じゃんぷ!背が高いなんて嫌いだ!]
…って、おさななじみなのにー?
それはさびしかったねんだねー、たかちゃん。
玲ちゃん、昨日は助かったよ。
あの感想をまとめるのに、大分時間がかかって今日は遅いお出ましになったけど。
[苦笑の後、小百合の方を向き]
残念ながら、俺は聡の範疇外だろうな。
何せ俺は、こう、だしな。
[明るく笑い飛ばす]
今日は、ちょいと仕事を、な。
小百合は…今日はどうして此処に?
にーさん…。
[裕樹のそれを微妙に繰り返したが。自分もからかわれたのだから、知らないなら知らないでいいやと流した]
本当に、何も無い、祭りですよ?
[小百合に答える口調は固いまま。
妙な強調の仕方が逆に不審を招いてしまうか]
神楽はあります。神事も。
巫女の魂を慰める為。…それだけ、です。
まあそうでしょうねぇ
[利吉がこの村に住み着くとは言われても思えないことで]
ですが、本当。下手すれば冗談抜きに追い出されてしまいますよ。
その辺りは心得ているようなのでしょうけれどね
それは、あるだろうな。
[頭を掻く蓮実に、一つ頷く。
先延ばしに、という言葉は、多分、自分も笑えない]
んー、忘れてはいないだろ、多分。
物覚えはいいヤツだしな。
[俺と違って、と、付け加えて笑い]
人相悪いって、自分から言うのも大概どーかと。
[利吉に向け、さらりと突っ込みを一つ]
大、丈夫。
今は、喉の調子が、ちょっと、おかしいだけ、だし。
[史人の問いかけに今出来る精一杯の笑みを向ける]
それじゃあ、皆、また、ね。
[他の者にも出来る限りの笑みを向けると、ゆっくりとした足取りで丘を降りて行く]
まったく何と言うか、ほんとに忘れてるんだったら呆れ通り越して見事なもんよ?…まぁいいけど。
でもってさっちゃんはこの歳で耳が遠くなったのかしらねー。
自分で花とか言うわけないでしょーが。
[よく聞きなさーいと、額を弾いた。中央にうっすらと赤い跡が残ったり。]
じゃァもう、史人サンにバラすしかねーなァ。
[いつの間にかそんな話になっている。
涼の頭上で手をひらひら。]
・・・・・ま、仕方なかったんよ。
それに、他のトコでも遊べないワケじゃァねーんだしさ。
[ほんの少し、困ったような笑みになった。]
ほう、貴様の父親が望んでいないとは大きく出たな。
ならば、何故戻ってきた?
貴様曰く、本家に挨拶に訪れるのもはばかられるほどの場所だろうが。
よもや、見つからずに過ごせるとは思っておるまい。
うん、榛名のことは…、
史人送ってく?
[史人がついていかないのならば自分が送っていくつもりでそう尋ねてから利吉の言葉にじっとそちらを見てから]
最後にね。
それがなにもおきなければいいんだがってことにつながるのかな?
[男だとわかっている様子には自分が男なんだから当然だろうと別段特別な反応は示さず]
んぅ〜、事件とかの気配があるっていうならできれば話とか聞かせてもらえれば事前に防げたりとかもあるんじゃないかなぁと思うんだけどね?
物騒なことになりそうな事件ならなおさらね?
そういうのもひっくるめての判断?なのかも?しれないけどね。
そうですか。なら覚えているということで
忘れられるのもあまり良くないですが、降り積もったものが降って来ると思えば
……ツケ…ですねぇ…
[自分のことでもあるがそれは史人にもあることだろうけれどそういう意図ももたず、達観したように呟く。]
……て、ホントに大丈夫かよ。
[丘を降りていく榛名の様子に、表情は大分、険しくなったかも知れない]
なんなら、家まで送るぜ?
[数歩、歩き出してから琉璃の提案にそちらを振り返り]
ああ、桜は存分に見たし、俺はそれでも……って言うか、その方がよさそう、だよな。
あら残念。
[裕樹に、あははとおどけた様に笑って。]
お仕事って…ええと確か建築関係だっけ。仕事熱心ねー。
私?私は散歩してたら、たまたま会って話し込んでるだけ。
そしたらさっちゃんが来て、裕樹が来て、ってそんな所。
……ツケ、か。
まあ、そう思うのも手だよな……。
[蓮実の言葉に何を思ったか、定かではないが苦笑する]
ま、玲と会った時の事よりも、現状を考えた方がいいだろ、うん。
[ちらり、と視線が向いたのは、晴美の方か]
…………。
[胸を張る利吉の様子に。
やはりと言うか、涼の姿が浮かんだらしい]
……にたもんどーし?
[思わずもれた呟きは、果たして届いたかどうか]
[ゆっくり、ゆっくり。そのペースは自分の身体を考慮してのこと。喉に手を当て軽く咳をする]
…咳き込みすぎて、やられちゃった、かな。
[小さく呟いているうちに、すぐに史人に追いつかれ声をかけられた]
あ…。
…うん…じゃあ、お願い。
[大丈夫だと思っても、倒れかねない可能性があることも事実で。送ると言われると素直に受けた]
ごめん…手間、かけせて。
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