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まぁ、本物かどうかは、
実際、彼らにとっての黒を本当に当てた時しか
わかりませんけどね。
[生物学者も過去に何人か、自称占い師に出会っているが、
その中のどれだけが本物だったか。
――1割にもみたないとは、語られない言葉。
単純に本物に合う確率が低かったのかもしれないが…――。]
刺繍工 ゲルダは、記憶喪失者 リディ を投票先に選びました。
占い師…――
[クロエの時と同じ用、ボソリと思った単語を呟く。]
…――だとしたら、不用心ですね。
[更にボソリと呟きを続けるも。
アーベルに興味を失ったかのように、前を向き、
紅茶を一口啜る。
チュチュンと鳴いた小鳥に碧を向けると、
カップを持ったまま、コトリと首を少し傾げた。]
ん、ああ……。
[一杯くれと言うアーベルに生返事染みた声を返し。彼がよく飲むラム酒をグラスに注いで差し出した。その後はまた、考え込んでしまうのだが]
……………。
[しばしの沈黙の後、ふぅ、と少し大きめの息を吐く。自分では無いと分かっても対象が誰なのかが分からなければ情報にすらならない]
…改めて聞く。
”誰”を”視た”?
[占った、ではなく、視た、とアーベルに問う。彼が『そう』であると当たりを付けたために]
だって、なんかクロエは飛び出していっちゃいそうで恐いし。
頼りないっていうか、頼ってくれないから手を出したくなるみたいな?
[そんな感じ、と軽く笑う。
お守りを受け取ったのをみてにこりと嬉しそうに笑った。]
うん。
[気休めとはいえ、それで安心できるものもある。
ぽんとクロエの肩を叩いて、ようやく酒場に視線を向ければとっくにアーベルの占いとかは終っていて、だからなにがあったのかも、女は把握していなかった。]
/*
さて、なんとなく守護者っぽい語りをして見ましたが、ほんとにただの気休めです。
そして投票先はどこにしようかなやんで、なんとなくリディを選んでみました。
記憶喪失なのが怪しい、と言うことで引っ立てられたら面白いかナー、と。
[頼ってくれない、という言葉に、僅かに眉が下がる。
こう立て続けに指摘されると、さすがに厳しいものがあった。
ある種の自業自得ではあるのだが]
……そういうつもり、ないんだけど、なぁ。
[ぽつり、と反論するが、視線が泳いでいては世話はない、という所か。
肩を叩かれ、その手の感触に少しだけ安堵を感じつつ]
ん……ここで立っててもなんだし、向こうで座らん?
……ずっと立ってるの、まだ、辛いっぽい、し。
[心地よい微睡の中から、ゆっくりと意識が浮上する。
目が覚めて上体を起こすが、眠りに就くまでの頭痛や寒気はなくなっていて。
寝台から出れば、汗で濡れた服がまとわりついて気持ち悪い。]
……お風呂、借りれませんかねぇ。
[着替えもそうだが、汗を流したいと思って。
借りた部屋からひょこっと出てきて、フーゴーかリッキーを捜して、浴室と着替えを借りれないか*尋ねようと*]
クロエはしっかりしてるからなあ……
[まあしょうがない、と軽く肩をすくめ。]
うん、あ、ごめん。
気がきかなくて……すわろ。
[辛いと聞けば慌てて酒場の中へとクロエを引っ張り、手近な椅子に座るように促す。]
なんか飲む? 食べる?
[自分の食事ついでに頼もうかと。]
あいつも俺と同じで自分が助かる為、とか?
霊能者とかいってる従妹に何か影響受けちゃった、とか?
[嘲る様に]
――何れにせよ。
俺にとっては敵だな。
……てか、あんたらは困んねえの?
仮にあいつが本物、だとしてさ。
ありがと。
[フーゴーからラム酒を受け取り口元に引き寄せ。
一口舐めて動きを止めた]
…占えそうだった相手。
[ウェンデルの問いかけも重なって眉間に皺が寄った。
言葉を続けず、グラスの中身を口にする]
『クソ……クソ!』
[自警団員が、村の中を警備するために、歩き回る。
その顔は、怒り、悲しみ、不安など様々な色に塗られている]
『なんで、団長殿が……クソ!
あれが人狼の仕業だってのか!本当にそうだってんなら、あんな奴等死んでしまえばいい!』
[口汚く罵りながら、団員がぎらぎらした目で周りを見渡す。
そんな団員の様子に、あまり関わりの無い村人たちは、余計な被害を受けないようにと、その団員から避けるように、目を合わせないようにして離れていった]
『……どいつも、こいつも。
直接に世話になってなくとも、同じ村の人間が死んだってのに、その態度かよ……クソ!』
[悪態をつきながらも、村の中を一通り歩いて、警備の仕事だけはしっかりとこなした。
それを終えると、少しはその頭を冷やすためにも、お気に入りの場所へと歩いていく。
その場所は、誰も来ない岩場で、そこから見える海はまた格別だった。一人になって、気持ちを切り替えるには絶好の場所だと自分では思っている。死んだ団長のためにも、こんな荒れたままの気持ちでこんなことを続けるわけにもいかなかったから]
[肩を竦めながらの言葉には、えへ、と誤魔化すように笑い。
促されるまま、椅子の一つに落ち着く]
んー……まだ、あんまりしっかりしたの食べられそうにないし。
ミルクと、軽めのスープ、もらおかな?
あと、ツィンのご飯も。
[ゲルダの問いに、いつも変わらぬ調子で返しながら。
視線は時折、アーベルとフーゴーの方に向いて]
───岩場───
『……ああ?』
[だが、その場所に近づくにつれて、何やらいつもとは違う物体の姿が大きくなっていくのに気がついた。
更に近づきよく見ると、それは、以前に自分が団長の話を聞かないと怒った少女の姿]
『ちっ……!
容疑者だってのに、随分と気軽に出歩いているじゃねえか。本来なら拘束しなくちゃいけないところを、団長の計らいでなんとかなっているってのに気づいていねえのかね』
[そこまで言うと、怒りを吐き出すようにため息を一つつき、岩場の隅で丸まってうずくまっている少女に、団員は話しかけた]
『おい。
あんまり、遠くまで来るんじゃねえ。お前が人狼だろうと、違おうと、一人になるのは推奨しねえ』
[声に気づいた少女は、ゆっくりと顔を上げて、団員を見つめて、呟いた]
『───っ!?』
[その顔と、声の響きを聞いて、団員は思わず息を呑んだ。
そこには、何の感情も感じられなかった。
いや。生きている人間の感触が全くしなかった。
団員を見つめるその瞳は、恐怖も、不安も、殺気もネガティブなものは何も無く、当然のようにポジティブな感情も何も無い。
まるで、それは、森の中で偶然出会った獣が、不思議なものを見たと言うほどの、無邪気で感情の無い瞳]
『お……お前』
みゅう。
[なおも無表情なままでこちらを見つめる様子を見て、団員は確信した。
「こいつの、精神は、壊れている……」]
[アーベルの回答に少し長めの息を吐いた]
……言う気は無いようだな。
[占えそうな相手。即ち『容疑者』に該当するもの全てと言うことなのだろうと考える。当たりを付けたとは言えアーベルが本当に力を持つ者とは限らないため、それ以上の追及をしなかった。最悪、偽りの情報を与えられる場合があるために]
[考えてみれば、ただの少女がこのような事件に出会って、まともでいれるはずがなかったのだ。それを考慮もせずに、俺は何故怒鳴ったりしたのか。
少女を可愛そうなものを見る瞳で見つめても、少女の表情は何一つ変わらない]
『……』
[少し迷ったように団員は考えたが、やがて、少女の腕を掴むと、少しばかり優しくその手を引いて、宿屋へと向かう]
『……けど、それでも、お前は容疑者の一人だ。
団長を殺された俺には、同情も何も出来ねえ。
人狼だったのならば、俺を殺しに来ればいい。違うなら……俺でも恨みながら、死んでくれ。
もしも、万が一、生き延びるなら……。ハッ!そんな予想に意味なんてねえか』
私にはよく分かりませんが、
人間という動物は助けたい者がいれば、
自己犠牲を働ける動物でもあります。
[ヒースクリフの囁きに、唐突ともいえる話が始まる。]
もしかすれば、クロエさんが霊能者ということで、
占い師と偽った可能性もありますか。
[数々伝わってる伝承を元に、単純に考えるなら
占い師の方が狼に襲われる可能性は高い。
だからあえて嘘を吐くことで霊能者(クロエ)を護ろうとしたのではないか…――と云いたいらしいが、やはり言葉足らずで。]
本物でしたら…――その時はその時で。
最終的に喰ってしまえれば良いのです。
[最後の問いには、淡々とそう答えた。]
[クロエの注文にうん、と頷き。]
わかった。
ちょっとまってて。
[そうしてフーゴーに頼もうかと思ったけど、なんだか真面目な話しをしているようなのでリッキーに頼む。
軽いスープ二つとミルク、それからツィンのご飯を頼んで。
後でもって行くから、といわれれば席へと戻る。]
リッキーがもってきてくれるって。
――おっちゃんとアーベル、どうかしたの?
[よく解らないままに、軽く首をかしげた。]
…お伽噺には占い師が二人もいたっけかなあ。
[やりとりに割って入るように口を開く。
比較的穏やかな口調、けれど視線は冷ややかにアーベルを捉え]
なあ、俺にも占わせてよ。その相手。
[視線の先のアーベルを窺う]
[ややあってダーヴィッドが顔を覗かせ、風呂と着替えを借りたいと訊ねて来る]
風呂なら、一階の廊下の突き当たりだ。
着替えは……俺のよりはリッキーの方がサイズが合いそうだな。
[ゲルダ達に配膳を終えたリッキーに「案内してやれ」と告げ、ダーヴィッドを風呂へと向かわせた。タオルと着替えも脱衣所に用意されることだろう]
───宿屋───
[やがて、団員は宿屋に辿り着くと、その扉を開け放ち、少女を中に入れた]
『迷子だ。
同じ容疑者同士、しっかりと目ぇつけとけ』
[ぶっきらぼうにそれだけを言うと、団員は硬い表情を表面に浮かべたまま、その扉を閉めて、すぐにその場から消えていった]
……。
[そして、少女は無表情に、扉のそばの床に足を投げ出して座り込み、何事にも関心が無いようにうつむいた]
みゅう。
/*
あら?ヒースクリフさん騙る気ですか。
占い結果何処か分からないけど、白だと思うんだけど。
一瞬、私見て笑ったので、私かと思って焦った訳ですが。
[注文に行くゲルダを見送り、また、従兄たちのやり取りを見る。
間に漂う空気の重さに、少しだけ不安が過ぎった]
あ、うん。
ありがとね、ゲルダ。
[戻ってきたゲルダの声に、不安は一時押し込めるものの。
続いた問いには、自身もわかりかねる部分が多いため、困ったように眉を寄せた]
……わかん、ない。
なんか、深刻な話してるっぽいんだけど。
[はっきりとした名前は返らない。
一度フーゴーに視線を向けてから]
なら、何で此処でソレをやった。
[別の問いを続けた]
……なに?
[リッキーに指示を終えたフーゴーの耳にユリアンの言葉が届く。自分にも占わせろと言う言葉。眉根がきつく寄った]
記憶喪失者 リディは、騎士 ダーヴィッド を投票先に選びました。
[リッキーが手早く食事の用意をしてくれるのにはありがとうと返し。
そして、クロエにもわからないと言う話にふしぎそうに首をかしげ――、ユリアンの声が耳に届けば、ふしぎそうに瞬いた。]
――占い師……?
[スープを運びかけた状態で、なんだっけソレ、と思い出すように呟いた。]
/*
ところで聖痕者がお伽噺の登場人物が実在すると言うのを知っていると言う設定だけども。
今回ここあんま意味無いように思えるなぁ。
お伽噺知ってる奴はそう言うのが居るって分かっては居る訳だし、結局は皆実在を直ぐ信じる訳だし。
最初から先頭に立つなら使える設定、って感じか。
今回必ずライヒアルトに先んじられてるのが悔しいんだっ。
聖痕者の利点はやはり人間証明に尽きると言うことなんかな。
ん、ありがと、リっくん。
[用意を整えてくれたリッキーに笑いながら言って、ミルクを一口、口にする。
そこに聞こえたユリアンの言葉に、一つ瞬く]
……占い師……って。
え?
[御伽噺にも語られる存在。
今亡き、自分と同じ力を持っていた父は、「対のようなもの」と言っていた]
どういう事……?
[思わず、困惑した声が上がる]
[その一方で、ぶち猫はといえば。
用意された自身の食事と、自衛団員に連れてこられたリディとを見比べた後。
そちらに近づき、にぃあ、と鳴いた]
[アーベルの笑みには気がつかぬまま、
まるで小鳥と会話をするような間があく。
その間も、耳は周囲の会話を拾っていたのだが。
ゆるりと首が回って、今度はユリアンをじっと見つめる。
碧の眸は、全てを見透かさんとするように、瞬きもせずに。]
おや、リディさん、迷子になっていたのですか?
ここにフルーツが……っと。
[しかしそれは、リディを連れてきた自衛団員の言葉によって途切れ、何事も関心がない少女の様子を、単純に腹が減ったものと思えば]
フーゴーさん、リディさんに何かお願いしても?
[フルーツは先ほどヴェルトに与えてしまったことを思い出し、
マイペースに空気を読まず、フーゴーに願い事を。]
おや…――。
[ヒースクリフの囁きでない言動を受け、
学者の碧の眸は占い師を騙り出した男をマジマジと見る。]
まぁ、確かに、彼より信頼されれば、
貴方は生き残れるかもしれませんね?
[セザーリオは面白がりそうだと、思ったことは、
囁きには乗せぬまま、その後を見つめる。]
/*
表に反応する前に。
どうしてこの手のおっさんやると萌えキャラとか愛でられたりするんd
アーノルドやった時もそうだったよな(…
自己犠牲で嘘をついてるんだとしたら、愚行もいいところ。
そんなんで助けられるなんて本気で思ってるんなら幸せ者だな。
[それはかつての自分への言葉でもあり。
はっ、と不機嫌そうな声をあげた]
…そうかい。
邪魔なもんは全部食っちまえばいいんだもんな。
ほんと、あんたらが羨ましい。
……俺も人狼だったら良かったのに。
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