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−施療院−
[何がきっかけだったかは判らない。ただ唐突に覚醒した。
咄嗟に立ち上がり見回すが、部屋には誰の姿もない。
眠っていたカレンも、姿を消したアヤメも、追ったラスも。]
…………随分と気が緩んでいたものだな。
行かねば。
[軽くなった体が時間の経過を示している。
急ぎ大股で部屋を出た。露台へ向かう。]
御令嬢 ロザリーは、学生 エリカ を能力(襲う)の対象に選びました。
[ふるふると、小さく二度、左右に首を振る]
君は私を避けようとしてくれたのだろうから、
気にすることはない。
克服しなければ、いけないのだろうけれど、ね。
[眼差しは一瞬、遠くを見てから、目の前の相手に戻る]
……あぁ、あの二人。仲が、良いのだろうか?
楽しげ…… というにも、少し異なるのだけれど、
そういう雰囲気に、見えた。
[先程の様子を思い出しながら、思案げに]
とりあえず、……診て貰った方が、いいかな。
私は、村へと往くけれど。
はーい。いこ〜いこ〜
[と、窓から飛び降りるカレンを見て。丸太を引きずりながら歩きだし
丸太のことを聞かれれば]
うん。もってくよ〜。駄目?駄目?
[ずりずり、ごりごり。引きずりながらも早足で歩く]
誘導で言うなら。
さっきここに居た…ネロ、だっけ。
あの子とか、良く分からないから「虚」に捕らわれているとか言いやすいかもしれない、ッスね。
[膝を立てた上に手を組み、顔を水平に戻して口元を隠して細められた闇を埋め込んだ瞳を揺らして独りごちる。
もう一度狐を見上げれば弧を描く目。]
孤児 オーフェンは、御令嬢 ロザリー を能力(占う)の対象に選びました。
孤児 オーフェンは、少年 ネロ を能力(占う)の対象に選びました。
烏賊 ラスが「時間を進める」を選択しました
烏賊 ラスは、学生 エリカ を能力(襲う)の対象に選びました。
[微睡みのつもりが、それなりの時間は経っていたようで、身体を起こすと同時に筋肉を解す]
ふあ…、あ、すみません。
あの後、エリカちゃんって――…?
[ちょうど眼の前を横切った施療院の主に問えば、自らの足で出て行ったとの答え。
起きぬけに、頭を抱えたくなった]
まあ…ホントに元気になってんなら良いんだけど。
ある種、俺のお仕事は終わったし、帰るかねえ。
孤児 オーフェンは、烏賊 ラス を能力(占う)の対象に選びました。
/なか/
もう黒引いてみてもいいかな?
昨日ラスさん占うか迷った。
単に更新時間に一緒にいたから、占いしやすいってだけの理由で。
[ネロの問いにはふるりと首を振って]
いや、ネロが重くなければ別に私は構わないけれど。
[そのままずりずりごりごり、周囲に響く音をさせながら広場へ向かって歩いている]
[露台へ上がり、翼胞から紫紺の翼を出す。
二対四翼に風を受け、大きく広げた。
鋭く辺りを見回す。森に消える小柄な影が二つ見えた。]
…………起こしたのはあれか。
[引き摺られ行く丸太に顔を顰めながらも、蒼穹へ飛び立つ。]
― 聖殿付近 ―
[ 飛び立った後、暫くして聖殿付近に降り立つ。]
さて、長老はお部屋に篭られているのでしょうか?
…羨ましい限りですね。
[ そう言って、長老に会おうと中に入る。
側近達にしてみれば、本日2人目の来訪。
止められはするものの、笑顔で脅しをかける。]
貴方がたが、私をお止めになるのですか?
[ そう言って戸も叩かず長老の前へと。]
御機嫌よう、長老殿。
[ 表情は極力笑って。
けれど声は笑っていなかった。]
[狐は、おやおやと呟いて。]
確かにネロはそうだろうなァ。
わかる人の方がすくなかろうが――
さてはて、やる前から悩んでもな。
うまくいくといいが。
[視線が向かうは、聖殿の方向。]
克服……?
[遠くを見るエリカに首を傾げ。そっと頭を撫でようと手を伸ばす]
……どう、なのかな?
僕、あんまり、みんなのこと、知らないから……
[ちらと見た二人の様子を思い出すが、特に気になった点はなかった]
うん……
僕も、村に行く。一緒に、行こう。
/*
ネロが村人だった事に驚いた。
ならもう一人はロザリーか。デフォから動かしておかねばな。
狼も出てきた事だしケイジ封じに行きたいが、占われた立場からするとオーフェンの証明の為に今襲撃されるのはまずいかも知れんのだよな。
……まあいいか。
猟師 スティーヴは、かぶき者 ケイジ を投票先に選びました。
くの一 アヤメが「時間を進める」を選択しました
くの一 アヤメが「時間を進める」を取り消しました
ん、
[伸ばされる手を避けようとはしなかったけれど、
僅かに、困惑の色を滲ませて。
触れるのも撫でるのも、そのままに。
ただ、手が離れていくときには、眼を伏せた]
……逃げてばかりいても、駄目だから、ね。
[後の言葉には、そう、と短く返した。
思考を巡らせたのち、世帯主に訊くのが一番かと思い直す]
わかった。
それでは、行こう。
さァて、それじゃあ俺は先に行こうか。
――あァ、そうだ。
もう一人にも、よろしく伝えておいてくれ。
何かが起きたら、アヤメ嬢がコレを取っていた話でもしてやるといいさ。
[その様子を見て、わらう。
開いたつばさ、バサリ、はばたいた。]
うん。大丈夫だよ〜大丈夫〜
[了承をもらえれば陽気に笑って。こたえ。
ずりずりごりごり音を響かせながら道を歩いていけば。人影が見えてきて]
猟師 スティーヴは、少年 ネロ を投票先に選びました。
…分かったよ。
くれぐれも――アンタを、封印させないでくれ、スよ?
[最後の言葉は低く。
翼を開いて飛ぶ姿に、手を振り――目を瞑って、結界樹に凭れて座ったまま、息をついた。]
[丸太がどこかにひっかかったり転んだりしないように注意しながら、しばしネロと歩く。時折気配を探れば、紫星のものが近くにあることがわかり。段々近づいてくれば、やがて、姉貴分の姿が木々の向こうに見える]
あ、おーい、アヤメ。
[そちらに聞こえるよう、声を上げて手を振った]
― 長老の部屋 ―
[ 長老がこちらに気が付くとうんざりしたように溜め息を。
それを、見下すように見てから座る。]
お話があって参りました。
昨夜はお疲れ様でしたわ。
ジョエル殿が消えたことはお耳に入っていますか?
それを考えると堕天尸はまだいるようですね。
[ 長老は重々しく頷いた。
きっと、こうして来る人の話を全て真剣に聞いているのだろう。]
忠告しておきます。
全ての人間が疑わしいだけで封じることはできません。
しいては、ホルストの家の者には手を出さないで下さい。
それをお願いにあがりました。
堕天尸たる証拠が掴めたなら、その御力をお使い下さいませ。
[ それだけを言って立ち上がる。]
[施療院への道を、ゆっくりと辿る。
四翼を自らの意思で解放すると決めたためか、疼きは既になく、歩みは確りと]
……ん?
[しばらく進めば、耳に入るのは何かを引きずる音。
それに首を傾げたところに聞こえたのは、自分を呼ぶ声]
ああ……カレンかい。
[軽く、手を振り返してそちらへと]
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