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[そんな感じで、勢い任せに駆け出して。
やって来た時の妙に鬼気迫る様子に、テレーズの両親は戸惑ったようだけれど。
どうしても、すぐに言わなきゃいけない事があるから、と頼み込んで通してもらって]
……クレムっ……!
[最後に直接顔を合わせたのは、確か、眠らされる少し前だっけ、と。
そんな事を思いながら、名を呼んで、それから]
こん、の……。
大馬鹿やろおおおおおおおおおおっ!
[怒鳴るのと、頬に向けて拳が飛ぶのと。
先だったのは、さて、どちらだったやら。*]
/*
てな感じで、細かい事は全部端折って行動した。
……うん、こういうストレートなあほの子はさくさく動く。
やり易いんだよなあ、熱血系阿呆の子は……。
/*
やほほーい。
きょうはおそくなってしまったのですただいまー。
とりあえず、『魔』がへたれなのはボクの中身が中身だからだね!
へたれ男に定評のあるボクです。
[『魔』と『祈り子』の話を聞き
ヒューゴの心にも変化があった事を知る。
眠るから聞かせてくれるのだと思っていた言葉の数々が
伝える為に紡がれていたのだと知ればうれしいと思えた。
己が言わずにいたことは。
のみこんだ言葉の数々は些細な事と思うけど
ヒューゴが「話そう」と働き掛けるのを聞き、また考える。
起きることを望まれれば
眠り続けることなど選べようはずもなく]
……う。
[目覚めてすぐに言われた言葉>>369に言葉に詰まるような一音]
馬鹿でいいもん。
ヒューゴが賢いから問題ないもん。
[アル、と呼ばれていた以前のように少し拗ねた口振りで返して]
寝坊しただけだよ。
ずっと眠れたら良い、とは思ってたけど。
そんなに心配されちゃおちおち眠れない。
……心配させてごめんね。
[安堵の色をヒューゴの貌に認め緩やかに笑みを浮かべる。
反対の手の方にいる医師の両親にも顔を向けて]
大丈夫。
ありがとう。
[案じてくれていたひとたちに感謝の言葉を紡いだ*]
/*
みんな着々とその後を紡いでいるんだね。
ボクはどうしようかなぁ…。
『魔』のことばっかりで、ボク自身のことあまり考えてなかった…
[男の呼びかけに、アルビーネが何を思っているかは解らない。
元々男は他者の機微には疎く、相手を察する事など出来はしない。
自分が出来ないのに、言わずとも伝わっているなんてどうして思えていたのだろう]
それとこれとは話が違うだろう。
大体俺は賢い訳じゃない。
[目が覚めた彼女と言葉を交わせることに安堵しながら、拗ねた口調>>379に普段通りの答えを返す。
寝坊しただけだと言いながら続いた言葉>>380に、ずっと眠れたら良いと思っていた理由を聞きたいと思ったけれど。
今は、目覚めを喜んでいる両親の言葉を、彼女に聞いて欲しかった。
「心配で済むならいくらでも安いものだよ。
アルが無事で、元気でいてくれるならそれだけで充分だ」
「アルは私達の娘なんだから、心配するのも親の特権だもの。
こうして元気な顔を見せてくれれば安心も出来るもの、それで良いの」
そう告げる二人が、心から彼女を愛していると伝わるように。
そして]
俺もな。
親父とお袋がいて、お前が居て、家族だと思ってる。
親父とお袋に何かあったとしても、アルが居るから。
俺が傍に居なくても、家族は大丈夫だって、思ってこられた。
学校行く為に村を離れた時も、医者になった今も。
迷わずにやってこられたのは、親父とお袋と、お前のおかげだ。
今までも、これからも。
俺はお前がいないと、駄目なんだ。
だから、もう。
お前を失うかもなんて心配は、させてくれるな。
俺は親父やお袋のように、心配できるのも嬉しいとは思えん。
[握ったままの左手を両手で包んで、これまで伝えてこなかった言葉と思いを、口にした**]
― 目覚めた日/テレーズ宅 ―
[祈り子が、泉の睡蓮に、ずっと傍に居ると誓ってくれた魔と共に宿ることになって、その安らぎが伝わると同時に、祈り子の力は鎮まり、彷徨っていた意識は身体の中へと引き戻された]
はあ…早くみんなに謝りにいかなきゃいけないのに…
[目覚めてすぐは、テレーズや、その両親に泣かれ、子供のように、ぎゅうぎゅうと抱きしめられて慌てた。なんとかきちんと事情を話そうとしたのだけれど、訳は後でいいから、栄養をとって休みなさい、と、再びベッドに押し込まれて現在に至っている]
あれ…?
[さすがに身体は眠り飽きていて、目は冴えたまま、ぼんやりしていたら、玄関の方から、何やら押し問答ぽい気配がして]
…ソー、ヤ…?
[勢い良く開いた扉から、飛び込んできた友人は、彷徨っている間に見たのと同じ決意に満ちた顔をしていて。思わずびくりと、身体が硬直したけれど]
(逃げちゃ、ダメ!)
[大馬鹿野郎、と、怒鳴る声と同時に飛んできた拳を、どうにか逃げることなく受け止めた…が、
思わず目を瞑ってしまったのは、仕方ないと思って欲しい*]
/*
解ってはいたんだが。
思うままを口にすると本当にただの駄目男だな俺は。
まぁこの辺上手く言えるならそもそもちゃんと伝えられてたはずだったもんな。しかたないな。
>>386ポラリス
うむ。
ぜったい、またあってくれなきゃヤなんだからね!とか泣きながらお見送りすると思う。
あやまっちゃやだ、とかも言うんだろう。それで見送り終わってからブリジットに褒めてもらう(待て
>>387アル
難航はするかもとは思ってたが話そうって言う前提でこれ伝えておかんといかんかったからのが大きいぞ。
早めに起きてくれるのが一番嬉しいから、起きてくれてよかった。
距離感美味しかったはありがとう。俺も美味しい。
そして立ち向かわれているだと…俺も全力以上出せる様に投球頑張る。
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