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……だって、痛い。
[先程、ヨウスケに向けたのとは逆の手は握りしめられていた。開くと、フユの掌に、強く力を入れたことでついた赤い4つの爪痕がくっきりと浮かんでいた。]
[桜に溶け込むように消える少女。その様子を静かに見ていたが]
あの子の言ったことが嘘なら元凶はこの桜だろうけど。真実なら、元凶はこの中にいるってこと、だよね?
それってどういうことだろう?
[その場にいる面子に問いかける]
[頬に衝動を感じ。すいと瞳を向ければ…あぁ確か吹奏楽部の……。]
……だって……死体は消えちゃうし、こんな季節に桜が咲いてるし、それに……さっきまでいたあの女の子。
これが、現実な訳ないじゃない、おおげさよね……。
[頬の痛みが、現実であることを知らせてはいるけども、それでもまだ彼女の瞳は現実を受け入れないままで。]
[投げられた問いに、一つ瞬き。
しばし、言葉を探すように、目を伏せる]
知っている……って……言っていいのか……俺……。
[あるのは、いつの間にか与えられていた『知識』だけ。
それに対する理解は全く追いついていない、というのが現状で。
考えても、説明するまでにはたどり着けず、言葉はそこで途切れ]
大丈夫なら、いいんだ。
[相手と話しているようで、独り言のようで。
屈まれてもまだ俯いたままで、固く、拳を握る]
でも。
今度は。
今度こそは。
まもらないと。
りゅうを。
…………
[途切れた言葉を、どう受け取ったのか、息をついて]
判った…話せないなら、いい。
[あっさりと言って、ヨウコの傍に歩み寄り、マイコを腕に抱き上げた]
甘い香り。
うん、力の源。
[支えている身体から伝わってくる鼓動]
早く、食べたいな。
[それでも葉子としての知識が理性のように働く。
目の前には司だろう人物もいる]
まだ、我慢。
[少女が消えたのにも気付かないまま。
手渡された欠片はやんわりと両の手で包み込んだまま。]
……
[虚ろではない、けれど何処か感情を失くした目で。]
…………今、それを考えて結論が出るとは思えない。
[マイコを抱いたまま、ウミに視線を向けて言う]
とりあえず休むか、外に逃げるか…出来るのはそのくらいだ。
……ああ、そうか。いや、違わないんでしょうね
ちなみに受け入れたくなかったとかそういうことじゃないんですよ。ただ、きっと誰かからの言葉が欲しかったんですかね
……この中に人じゃなくなった奴がいるっていう
[クスリと冷たく笑う]
なるほどね。
確かに、人殺しはある意味で人じゃないかも。
[表情の消えた顔のままで。
誰かが言った。”嫌な部屋”。
肩越しに、サヤカに答えた。]
……さあ?
……、うん。センパイが守ってあげないと。
リュウ、一人ぼっちになっちゃいますし。
[手伝いは出来るけど、俺じゃ守れないッスよ?
ゆるりと相手を見詰めたまま、苦笑にも近い笑みを向けて。
拳を握る様子に、緩く首を傾げたまま]
……人じゃなくなった……。
[ウミの言葉に、小さく呟く。
それはある意味では、自分自身にも言える事ではなかろうか、と。
ふと、そんな考えが過ぎり。
過ぎったそれを、振り払うように、頭を振る]
……ウミ……あの、さ。
ケンも…………殺されて、た。
[それから、ずっと言わなくては、と思っていたその言葉を。
*小さく小さく、呟くように告げて*]
[一人一人の表情を注意深く見つめる。「人じゃなくなった奴」というウミの言葉には、僅かに眉を顰めたか。そして、ヨウコに視線を向ける]
寮の電話は繋がらなくなってた。電話線を切られたのかもしれない。携帯を持っていたら電話してみてくれないか?
出れないよね。
出さないし。
逃がさない。
[全く自覚せずに放った力。
それでもその力が働いてることそのものは分かる。
もう一人の憑魔の力と、司達の力と交じり合い、それは下界とこの校内を完全に隔絶していた]
[サヤカの言葉には目を閉じ]
理解は超えてますけど、実際起きたんですから事実として認識すると。それこそ、人でない何かの仕業なんでしょうね
桜の少女がいたんですから、離れた人を殺せる存在がいてもおかしくはないんじゃないでしょうか
[その言葉は、ただ推理を述べるだけの平坦で感情の篭っていない言葉]
/*
キャラが、キャラがよていと、ぐりんぐりん違うwwww
いつものことだけどっ!てか、あのキャラをそのまま持って来たのが間違いだけどっ!!www
これは、緊急用の裏設定発動するしかないか?!w
えっ、あ、はい。
[殆ど使ったことの無い携帯。
それでも一応念のためと持たされてはいて。
しかし取り出したそれには「圏外」の表示。
万に一つに賭けてもみるが、勿論繋がるはずも無く]
…ダメです、電波も届いてない…
[その無情な表示をヒサタカに見せて]
/中/
調整失敗……20pt残ってしまったorz
しかし、これって早々墓に落ちても適宜桜花でかき回す事になるなー。
……つまり、上にいる間の負担が増したと言う事で……orz
ま、まあ、頑張ろう。
しかし、憑魔はおにゃのこで司はおのこ……なんだ、この配置は。
[軽く目頭を押さえながら小さく息を吐き、淡々とした言葉に視線を向ける。
彼女は…誰だったっけ?なんで夢なのに、名も知らない人がいるのだろう?そんなことを考えながら。]
事実?
今此処で起きてることが?
貴女は……これが現実と思ってるの?
…………そうか。
だったら、朝まで待った方がいいな。
[ヨウコの言葉への返事が、意外そうな声ではなかったのは、ある程度の予測がついていたからだろうか?]
…彼女を寮に運びたいんだが、部屋を知っているか?
[腕に抱いたマイコを差し示して尋ねる]
……そうか、守れなかったんだ私
ああ、悔しいな。マコトだけじゃない。ケンも守りたいと思ってたのに
でも、後ろは向いていられない、か
だったら、私は絶対にマコトだけは守りきってみせる
……たとえ、それが私のエゴ、自己陶酔でも
……、……………。
[ふるふる、何度も、かぶりを振った]
ソレは、駄目だ。
[短く言って、立ち上がる。
握っていた拳で、目の辺りを擦る。]
[返事が冷静だなと思えば、自身も少し落ち着いた表情になるか。
一瞬女子棟に男子生徒を入れていいのかとか思ったが、既にそんな場合じゃないと頭を振って]
そうですね、朝になったらまた試してみます。
はい、分かります。こちらへ。
[そう言うと寮の方へと歩き出す。
ウミやサヤカの会話は出来るだけ耳に入れないようにしながら]
[桜を見上げていた視線を下ろすと、サヤカに向き直り]
現実じゃなかったら何だって言うんです?
夢? 幻? それとも、妄想とでも?
そう言って逃避するのは簡単でしょうけど
起きたことを起きたこととして認識できないと……死にますよ
[そう言うと、返答も聞かずその場を後にしようとする]
…、うん。
[立ち上がったのを眺めて、
ぽつりと零れる言葉を肯定する様に、短く言葉を返す。
ゆっくりと自らも立ち上がって。]
…だから、明日の朝にでもリュウ探してあげませんか。
今からでも良いッスけど。
[俺でいーなら付き合いますけど、と
立ち上がった事で自分より低くなった相手へ視線を向けながら]
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