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[それでも、動かないようなら
アーベルの手にした鎮痛剤を摘んで。
封を開けて、錠剤を指先で唇に入れようとする。
ハインリヒが鼻を摘むのは援護だろうか。]
口を開けるの。
…色々あるのね。
おそらく名前が違うのだから
何かに特化…してるのでしょう。
ゲルダは…そう、霊感力、かしら。
[カルメンが、ピューリトゥーイ。深く彼女を「視れ」ば私なら解るかもしれないと思うけれど口にはしないで]
私もよ。
…他に何か引き出せる情報は…ないのかしら。
[ぽち、と人差し指でキーボードを打ちながら]
そういえば、パスワードは何だったの?
ううん、ライヒの痛みが少しでも和らげばいいな。
[首を振って。]
……あ。
[彼に星が見えないだろう事を失念していて唇を噛む。でもすぐに笑って。]
ね、ライヒ。目を閉じて。
[彼が目を閉じるなら知りうる限りの星の名前や星座の名前を並べ立てる。]
見えた、でしょ。あたしが今見てるよりもたくさん。
[彼が星をあまり見ない人なら無意味だけど。]
今じゃなきゃ───見られないものも、ある。
[後悔はしていない、少しも]
[とんとん]
[小さな振動]
[少し前の事を思い出して懐かしくなった]
[おはよう]
[だいじょうぶ?]
[彼女は今どうしているのだろう]
薬、嫌いなんだよ。
[だから必要ない]
痛くなくても───いきたいなら、飲みなよ。
[自分の分をゆだねるように]
[右の手の微かな動き]
[薬をブリジットへ放る]
───嫌だ、ッたら
[鼻を摘まれた]
[エーリッヒのたたみかける言葉]
[表情が険しくなる]
[そう簡単に、開けるもんか]
>>305
ああ、ゲルダはそうだろう。
[思い浮かんだのは、3体の石像の前で涙する姿…。]
パスワードか?
すごく単純だった。
[そして、Pのキーを指さす。]
メデューサ退治をする気はあったみたいだ。この研究所。
今でなきゃいけないものを見て、それで写真が撮れなくなったら。
そんなの、アーベルさんが良くてもみんなが嫌だもの。
病気が進行して、撮れなくなったら、困るのはアーベルさんなのよ。
[そう口にしても、鎮静剤で今のアーベルの体が元のように動くとも思えなかった。
薬を嫌がる様子を聞きながら、杖の先で腕をぺちぺちと叩く]
……気を回しすぎだ。
俺の方が程度が軽いんだから、もう少し自分を労れ。
[数値は知らない。
けれど、動きから推測できる状況に、声はやや険しさを帯びるものの。
唐突な言葉には、瞬き一つ]
……閉じて……どうするって?
[戸惑いながら、それでも目を閉じたのは感じた疲労を誤魔化す意味合いもあったけれど。
語られる言葉が想起するものに。
自然、笑みが浮かんだ]
星詠み ノーラは、娼妓 カルメン を能力(占う)の対象に選びました。
───。
[針の筵か、四面楚歌か]
[眉間の皺]
[溜息]
ブリスが口うつししてくれるなら───考える。
[最大限の譲歩]
[きっとこれで飲まなくてすむと信じて」]
盲目 ベアトリーチェは、娼妓 カルメン を投票先に選びました。
[何か、しないといけないことがあった。
けれど、新しい情報に、その思いは上書きされる]
…………
[ピアノの前で、石と化した女性。
唯一鮮やかな、その洋服には見覚えがあった]
[黙って、黙祷をささげる。十字を切った。
人為的な、原因なのだという。
誰が、どんな想いで。
被害者の無念を、加害者の苦悩を、想像すると眩暈がする]
……だい、じょぶ、です、か?
[ここにいると、その想念に、当てられそうだ。
へたり込んでいるゲルダの隣に自分も座って、たずねた。
反応は、あっただろうか。
もし彼女がへたりこんだままなら、そっと彼女の手を取る。
その冷たさに、自分の上着を脱いで、ゲルダの肩にそっとかけて。そうして、彼女の隣で、時にはそっと彼女の肩や背中をなだめるように触れながら自分も黙って座り込んでいた]
星詠み ノーラは、娼妓 カルメン を投票先に選びました。
/*
たぶん男性で絡んだ順で言うとエーリッヒさんが多いのだけど。
今日ノーラさんがツヴァイさんを視て、信頼できるって見たときにとてもとても嬉しかったの。
21歳差はまずい。まずい。よね。
それにブリジットさんとの間にラインが見えてるし。
ブリジットさんにはアーベルさんとも見えてるんだけど、ツヴァイさんの方がぽいの。
[杖の先]
[くすぐったい]
でもね───時間は、有限なんだ。
[少女にもそのうちわかるのかもしれない]
[残された時間は、短い]
[自分も、少女も]
[こちらの予測を無視して進行する石の病]
───。
[固まった少女]
[予想通り]
あたし、自分よりもあなたの方が大切だから。
[呆れられるだろうと思いつつ、嘘はつけない。
怪訝そうだったライヒアルトの顔が緩むのを見て、思惑が図に当たった事を知った。ほっとすると同時に悪戯心が湧いた。]
見えたみたいね。クス、ふふ。ねえ、最初。あたしにキスされると思ったでしょ。えっち。
[まだ目を閉じたままのライヒアルトを悪戯っぽい顔で見上げた。]
ペルセウス。
…素敵ね。
[きっと夜空には星が見えるのだろう。
キーボードを叩くけれど同じく薬の情報が映し出されるのみ。]
もう少し…詳しい人の方がいいわ。
[肩を落としてダーヴィッドを見上げれば髪がふわと舞い、首輪の数値が見えるかもしれない。いつの間にか彼を追い越していたそれ。]
…別の場所に行きたいわ。
ダーヴィッド…一緒に来て貰える?
1人だと、その――ね。
[蛇が、と視線で訴えた。]
口移しなんて、アーベルさんに目隠ししてもらってブリジットさんだと偽って誰かがすればいいのよ。
[さらりと口にする]
エーリッヒさんがするのは、ちょっと、嫌だな。
[思い出したのは糸の先の大切な人のこと]
でもお医者様ならそういうのもするのよね。慣れてるかもしれないんだ。
─2階→3階階段─
[どくん。それは唐突に前触れもなく訪れた。
突如襲う激痛に、階段を上っていた私はその場に蹲る。
かろうじて機能していた腎臓がメドゥーサの影響で石化。ほぼ完全に機能を停止したことを悟るも、既に手遅れ。
震える手でインシュリンのケースに手を伸ばすも、取り落としてしまい、こんこんと階段を転げ落ちていく。
激痛に顔を歪めながら這い降りて、ケースに手を伸ばし……そこで自分を見下ろす存在に気がつく。
朦朧とする意識では、それが誰であるか。そも人であるか獣であるかの区別もつかず。
某と見上げる私の首に伸びる何か。]
[…………そうして私の意識は、ブラックアウトした。]
それは───譲っちゃいけない、気がする。
[何より性別が違う]
[流石にそれは詐欺だ]
───だから、飲みたくないんだって。
[ゆっくりと息を吐き出す]
[飲みたくないからこその条件提示だ]
[そう簡単にクリアされてたまるか]
>>321
そうだな。詳しい人間を呼ぼう。
ん?いや、同行するのは構わないが……。
……ノーラ?
[そして、こちらを見上げた際、見える数値……。
それにしばし黙り込む……。]
……君も戻ったほうがいい。蛇も嫌なんだろ?
[顔を顰める。]
100歩も譲らなきゃならん位置なのか、俺は。
[ハインリヒへのぼやき。
咳き込むと、また何処かが軋む音がした。
注意深く体内に耳を傾けてみるのだけれども、
何処から音が鳴っているのかわからない。]
―――…お前は。
時間が有限だってわかってるなら、
こんな小さなことでごねずに…
諦めず――…生きようと、しろよ。
その為の薬で…、その為に俺は…
[チリ、と脳裏に何か掠めたような気がして。
アーベルへの声は悲哀を堪えるようなものになった。
――――…ルの時も。今と同じように。
……何時?…………思い出せない。]
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