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運命的な瞬間に立ち会っちゃった、衝撃的な人物ですよ。
[日本の歴史に名を刻んだかも?と、ケラリ笑い返す。
そんなイベントに名を刻んでも、有難迷惑でしかないのだが。
と、ぽつり呟きを落として給湯室へと向うフユに、
そんなに大声出したっけ、と首を傾げながら最後の一口を放り込んで]
[慌てるような少年の声が聞こえ、この様子だとあながち冗談でもなさそうだと思ったか、三つ編みの少女を見。
その間にグラスを二つ抱え、出ていってしまった人影に気付いて、]
……なーんか、嫌われたかね。
[後ろ頭をわしゃと掻きつつ、小さな呟きと共に苦い笑いを零した。]
(能天気にがちゃがちゃ喋って、煩いことこの上ない。
本人は……いや、私以外は誰も
どうせ、気になんてしてないんだろうけど)
[グラスを二つ、給湯室のシンクに置いて溜め息を吐く。]
(面倒だから関わり合いたく無い……。)
[ショウへは、礼代わりのつもりで片付けを引き受けたが敢えて言う必要も無いと思っていた。]
(大体、何なの。
どうして私がこんな思いをしないといけないっていう)
[洗い終えたグラスを拭き、もとあった場所へ戻して]
…食っても伸びないもんは伸びない。
[極々小声で言った台詞は、自身にもダメージを与える。
内心、がっくり項垂れたくなったが、幾ら何でも自爆だ。
ふるる、っと頭を振って、気を取り直す]
すげェ、不健康ー。
何も食わないよりはいいけどさ。
インスタント、あんまり好きじゃないんだよなぁ。
[むぅん。眉を寄せる]
んぁー?
フユっちがああなのは、
いつものコトだと思うケド。
[首を傾げるアズマと、頭を掻くヨウスケを交互に見やる。
ちょっと感じ悪いの、という感想は内に留めて]
まあ、今日はなんか。
いつもよりヘンだった気もするけどさ。
よくわかんねー。
[空いているソファに、勢いよく腰を下ろした]
んー…何かセンパイしましたっけ?
そーいう俺はストレートに不興を買ったみたいデスが。
[ごっそーさん、と手を合わせて。ゴミ箱へ歩み寄りながら
ヨウスケの苦笑いに、自らも苦笑しながら緩く首を傾げ。]
食っても伸びない人は伸びないかもッスけど
食ったら伸びるモンも、食わなかったら更に伸びないッスよ。
[ガックリと肩を落とすショウに、けらと言葉を返しながら
続く言葉に、そっすかー?と問いながら
壁端に位置するゴミ箱に、パスタの残骸を投げ入れる]
胃に溜まればとりあえずは満足っスよ。
不健康的なのは否定しないッスけど。
うわ。一気に有名人の仲間入りかぁ?
将来教科書に載るかもな。2007年8月…パスタの出会い、とか。
[何やら声を掛けられれば、丁度パスタを完食しそうな少年に向き直り、此方もけらけらと笑い返した。]
[弓の使い手たちの様子にどうしたものか、と考えていたところに、ヒサタカの声が聞こえ]
……ええ、戻りましょうか。
[一つ、頷いてそれに返し]
ほら、ウミも。
暑いし、騒がせたお詫びに、何か冷たい飲み物でも作るから。
[ま、アイスティしかできないけどね、と。
屈託なく笑う表情は、*子供の頃とほとんど変わった様子もなく*]
50年後ぐらいには、パスタの出会い50周年とかいって
記念パスタが作られるんスよ。記念インスタントで。
[そこにセンパイの名前も印刷されたりして。とか
ケラケラと笑いながら、どんどん偽造の歴史は拡大していく。]
[風が吹き抜けてゆく。
それに乗ってきたのか、白い小さなひとひらが目の前に]
…花弁?
[一瞬そう思ったものの、良く見れば小さな羽根で。
どこかに引っかかっていたものが飛んできたのだろう]
そうよね、こんな時期に桜の花が咲いてるわけないもの。
[肩を竦めて小さく笑った。
ヒサタカが動くのを見ればその後について寮へと向かう]
んー、いや。
昨日まで名前間違って覚えててさぁ。多分その所為。
[洋亮に思い当たることと言えばそれくらいしかない。
苦笑いを返して来た少年にドンマイと軽く言って、]
いつものこと、なら良いけどさ。
[ソファに腰掛ける少年にはそんな言葉を。]
[首を傾げるヒサタカに、はぁとため息をつくと]
いえいえ。物を頼むときに頭を下げるのは正しい日本の礼儀です
まさしく礼儀正しすぎて涙が出てきちゃいます
[そう言い、疲れたようにもう一度ため息]
……帰りましょうか
………そうか。
1でも可能性があるなら、試すべきだよな。
男なら。
[至極真顔な顔で呟くが、話題は身長の事だ。
…彼にとっては、重大な問題な訳ではあるが]
別に、味には拘らないんだけどさー。
オレは、人の手で作ったモンがいいの。
インスタントは飽きた。最近のは知んねぇケド。
[ソファの上で胡坐を掻くと、
合わせた足に手を添えて、退屈そうに上体を揺らす]
何故、涙が出るんだ?
[ウミの言葉に、やはり不思議そうにしながらも、寮の入り口へと足を踏み入れる。共用スペースには昨夜同様、人の気配があった]
/中/
寝る前にー、設定確認っと。
おっけ、BBS形式、07:30開始だね。
さて、このメンバーで一体どんな展開になりますやら……。
[マコトの言葉には、ひときわ大きなため息をつき]
はぁ、まったく。昔からホント変わらないんだから
[呆れたようにそう呟く口元が、ほんの僅か緩んでいたのはきっと誰も気付かなかっただろう
そうして、皆に続き寮へと]
まー、実際どーなのかは知んないけどさ。
気にしてどーにかなるコトなら、気にする。
どーにもなんないコトなら、気にしない。
オレはそんだけ。
[くぁあ、と欠伸ひとつ。
自然と大口が開くのを覆いもせず、目元に滲む涙を擦る]
[弓矢を背負ったまま、共用スペースに足を踏み入れる。早速、と紅茶の用意を始めたマコトに、「飲みますか?」と問われれば頷いて、その場にいた学生達に軽く会釈した]
[パスタがどうとか笑い合う声も、不快極まりない。
混ざる一人の声が、いまのフユにとっては殊更に。
寮へ戻った面々は気に掛けず。
共用スペースに顔を出す。]
グラス、片付けたから。
だったらそのパスタ、フォーク咥えた日月さんがロゴになってんだろね。向かい側に加納君もいたりして。
むしろ工場に像建ってたりするかもよ?
[今は少年と一部少女の胃袋に納められたパスタ一つで世界は何処までも広がって行くらしい。
片や真剣に身長について語る少年に、悪いと思いながらも小さく笑い。]
名前間違ってたら…そりゃ、うん。ちょっとは怒るかもしんないッスね。
[3年間だしなぁ、と苦笑しながらヨウスケからの言葉に、
ありがとございまっす、とけらり礼を述べて。]
……まぁ、試さないよりはいーとは思うッスけど。
男とか、性別は関係あるんスかね?
[ショウの言葉に、ゆるりと首を傾げながら
ゴミ箱横に備え付けてあった自動販売機に100円を入れて
スポーツドリンクを購入する。]
人の手で作った方が美味いとは思いますけどー。
腹が満たされるのは代わらないんスよ、一応。
最近のは結構美味いし。種類もあるし。
[退屈そうな様子に、テレビ見ます?と
テーブルにおいてあったリモコンを、ソファーの方に放り投げる。
丁度スペースへとやって来た面々に、よす、とヒラリ手を上げて]
んー、そだな。それが一番か。
イチ君らしい御意見、どうもありがとう。
[欠伸をする少年に小さく笑い。少女が戻って来たことに気付けば、やや声を抑えたか。]
おー、フユっち、さんき…
[残りの一音は、フユの後ろに見える人物が
視界に入った事で、発されぬままに終わった]
………うぃーす。
[普段より、1オクターブ低い。]
[マイコには、大きな声で「お帰りなさい!」と挨拶された。相変わらず元気だと僅かに目を細める。次いで、なんだか低い声のショウを見やると]
………今晩は、一ノ瀬先輩。
[やっぱりわざわざ声をかけた]
ロゴとか、凄いッスね…。
歴史の教科書ほどじゃないけど、俺も有名人の仲間入りじゃないッスか。
なんか、50年後が楽しみになって来たんスけど。
[肖像権とかどうなるのかな、とか余分な事を気にかけながら
もはや歴史の捏造に留まらず、食品業界にまで波紋を広げる。
所詮はただのインスタントな筈なのだが、話題は留まることを知らない様だ。
ペットボトルの蓋を、ぱきりと鳴らしながら開けて一口仰ぐ。
やって来たマコトからのアイスティの申し出には、
コレがあるからと、本人なりに丁寧に断りを入れて]
いーじゃん、気分の問題。
細かいトコ突っ込むの、いくないー。
[アズマに返す声も、多少、不機嫌に聞えるだろうか。
視界の端を移動していく後輩の姿を眺めながら、
ますます眉は寄せられて、皺が刻まれるばかり]
そりゃ、そうだろうケド。
オレは、腹よりも心が充たされたいんデス。
[放られたリモコンを、片手でキャッチ。
機械越しの人間の声を発するテレビに意識を向けて、
適当にチャンネルを回していく]
っても、オレ、
テレビあんま見ないから、何あるか知んね。
[マイコにパス。]
[共用スペースまで戻ればそこにいる人々に会釈をして。
折角だからと淹れてくれた紅茶のグラスをマコトから受け取った。
何だか盛り上がっている様子の室内に小さく首を傾げて。
マイコに水を向ければ、彼女の視点からの話が聞けるだろうか。
顔を出したフユに気が付けば改めて小さく頭を下げる。
さっきは怒らせてしまったかなと、少しだけ目を伏せながら]
オレらしいって、どーゆー意味だー。
[ヨウスケに声を投げ、意識は、余所に、余所に。
が、年上の後輩による“先輩”によって、
あっさり打ち砕かれた。]
…どーもー。
[ソファに座っているせいで、昨日より差が大きい]
…どした、イチ君。
[急にオクターブ下がった声に、何事かと其方を見る。彼の周りの温度だけ低くなったように見えたのは気のせいか。
未だ続くパスタの話題には、]
何たって衝撃の出会いを果たした張本人だもんな。金も入りそうだ。
テレビ局とか取材に来んじゃね?
[老後は安泰、と勝手にメディアまで使い始める。最早発端が何だったかなど覚えていないかも知れない。]
ういーッス、すんませんでしたー。
[不機嫌に返される言葉に、ボトルの蓋を閉めながら
かくん、と首を落とすように頭を下げて。]
心ねー…。俺は残念ながら心が充たされる機会が少ないんで。
せめて腹だけでも満たしたいんデスー。
[マイコへと回されたリモコンは、
ぽちぽちと素早く弄られて画面を切り替えてゆく。
お気に入りの番組でも見つけたら、それに留めるだろうか。
…内容がホラーかどうかは、一瞬見た限りでは判らない。
と、涙目に訴えるウミに、はぁ。と
きょとんとしながらも、本人の訴えどおり気にしないことに決める。]
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