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―宴会会場―
ゼルさんも3回目なんだ。
え、疲れるようなこともあったりするの?
[何があったかも聞いたら、ビックリの連続だろう。
どこかでご挨拶してこなきゃと思っていたのだけれど、何だか不安になってきてしまった]
へえ、人の中で暮らしてるんだね。
ボクもたまには森近くの里に行ったりするんだよ。
[ゼルギウス>>257の話は興味津々で聞いていた]
その理由、変だから。
ああっ、まってそれ以上はっ。
[榛名>>253には呆れ顔。
葡萄の汁でベトベトになった手では押さえられず、ちょっとずれてきてしまったスカーフをどうしようかと困ったり。
そんなやりとりもまた楽しんでいるのは間違って*いないけど*]
─館近辺─
[宴会会場を出た後、あちらこちら回るものの、居なくなったのが儀式の最中だったからか、これと言った情報は得られなく
それでも、捜索を続け]
あ、すみません
私と同じくらいの歳の見た目の、茶色の髪と眼の水色ワンピ着た女の子見ませんでしたか?
[そうして話しかけたのは、白くて長い着物を着た雪色の髪と眼のお姉さん
まさか、それがベッティ当人だとは思いもよらず]
─館近辺─
[おっさんとは分かれてから(そういや名前名乗ったっけ?)さてどうしようコレと思っていつもみたくふらふらしてたら知った感じに振り返ったらうぉ、リッキー!
あたいはリッキーにもこっちの格好の事は知らせてねぇし、あんま知られたくねぇから、あたいだってバレねぇように細心の注意を払って首をゆっくり振ったのさ。
ってもあたいは素直でいい子だから、ちょっとした嘘つくのでも緊張する。相手がリッキーだから余計にな。
んなわけで、あたいはちょっと自分の手で腕を握って、その緊張を抑えようとしたわけだ。まだちょっと赤い手と印が見えるのとか気にせずにな。
ってか印付けられてたの、うっかり忘れてただけなんだけど。]
―宴会会場―
[ビックリするゲルダと違い、自分は楽しそうだね〜とかのんびりとした感想を口にしていた]
ゲルも〜、皆と暮らす〜?
[こてんと首を傾げて、そんな疑問を口にしていたかもしれない]
ゲルが楽しそうだと〜、うれしい〜。
待つ〜。
[待ってとゲルダに言われれば手の動きを止めて、じっとそちらを見て首を傾げる
ずれたスカーフに気づくのは少ししてからで、それを直そうと手を*伸ばした*]
─館近辺─
[話しかけた女の人は、言葉なくふるりと首を横に振る
ぎゅっと腕を握る手にある印を少し見ていたが]
……そう、ですか。すみません、お手数お掛けして
……私の友達なんですけどね
ホントお馬鹿で、危なっかしくて、目を離せないっていうか、放っておけないっていうか
……あ、すみません。長々と引き留めちゃって
お手数ついでに見かけたら教えてくれると嬉しいかな
多分、見つかるまでは探してると思いますから
[そう言って、ペコリと礼をすると、その場を後にしようとする]
─館近辺─
[リッキーの視線が顔じゃなくて別のとこに行ってるのを見て、あたいは慌てて手を離して下ろした。そうだったアイツから印つけられたままだったぜ。
この印は好きじゃねぇ。王とか女王に近い人間がつけてるモンだ。
ギュンの爺さんもしてたっけか?あたいの勘違いかもしんねぇし、そいつた多少印は違うかもしんねぇけどさ。
印から感じる女王の匂いっつーか気配っつーか、そいつがあたいは気に食わねぇから消えればいいって思ってるけど。
でもって話を聞いたら、どうやらリッキーはあたいを捜しに来たらしい。ゴメンなリッキー!ってちょいまて馬鹿って言う方が馬鹿なんだぞ、って言いそうになったけどそこは我慢した。
見かけたら教えてくれとの言葉に、あたいはさもそうしてやるよ!といわんばかりにこっくり頷いたのさ。…頑張ったけど頷き方は控えめだったかもしんね。
見つかるまで捜すって………まじぃ早く戻んねぇと。
と思ったから、急いでその場を離れようとして、こっちもペコッと少し頭を下げたのさ。]
……いえ、リッキー、また。
[よし頑張ったあたい!ぱーぺきに誤魔化した!
そう言うと、そのまま回れ右して逃亡した。
なんかむずむずがまたやって来て、そろそろ戻りそうだったしなっ。]
─館近辺─
あ、よろしくお願いします
[「見つけたら……」のお願いに控えめに頷いた女の人に、こちらももう一度頭を下げる
そうして、再び捜索を再開しようとし]
…………えっ!?
[女の人の別れ際の言葉に、驚いたように振り返る
だが、すでに女の人は見えなくなっており]
今、リッキーって……初めて会った人、だよね?
どうして私の名前……しかも、その呼び方って
[しばし呆然と立ち尽くしていた]
─館近辺─
はっ……はっ………うわっ!!
[追いつかれないように走ったら、案の定裾引っ掛けて転んだあたい。
その拍子なのかは分んねぇけど、地面に倒れた時には元の格好…じゃねえんだけど。馴染みの格好、ベッティ・オヌリットに戻ってた。]
お、おおおよっしゃぁ!!
[がばと顔を上げたら体も軽い。
よしコレならっ、と思って駆けてこうとしたら、片方の手に印が残ってて、あたいは微妙な顔になった。なんだよコレは消えねーのかよ。
何かアイツの名残ってか、所有物の印みたいに思えたあたいは、見られるのが嫌だったから手のあたりをハンカチで巻いて隠したのさ。おし今度こそパーぺきだな。
それから今来た道を飛んで戻って、あたいはリッキーと合流したのさ。]
おーいリッキー!
[どーんといつかハノスケにした見たくぶつかったら、転んだ時についた土がリッキーにもついたかもしんねぇけどあたいはそんなの気にしなかった。*]
/*
ということで気付くフラグを後に投げてみた
ちなみに、仮に気付いても多分口外はしないだろうね
いままで自分が演った時空では、ダントツのまともな性格なんでね
……こらそこ、一演と竜神が酷すぎたなんて言っちゃダメー
─館周辺─
[そうして、どれくらい思考の海に沈んでいたか
突如掛けられた自分を呼ぶ声に顔を上げ]
へっ? って、うわわ!?
[抱きついてくるベッティにバランスを崩しかけるが、慌てて踏み止まる]
あぶないな……ってか、ベッティ! どこ行ってたんだよ
探したじゃんかよ、この、この!!
[そう言って、抱きついているベッティのこめかみにぐりぐりを加える]
[そうして、ぐりぐりが[13]分ほど続いた後]
まったく、これからは勝手に居なくなるの禁止ね
破ったら、痛い目に合わす。ぐりぐり、しっぺ、でこぴんetc.
[そう文句を言いつつ、自分とベッティに付いた土を払う
だが、その手に巻かれたハンカチを目にし、何やら少し目を泳がせると]
……ねぇベッティ。その……
[そこまで呟いて、言い淀むと]
…………ううん、ごめん、なんでもない
さ、もう宴会始まってるよ
早く行かないと、美味しいもの全部食べられちゃうかも
[そう言ってにこっと笑うと、ベッティの手を引き宴会会場へと戻っていった**]
/*
さーてーと。
遅くなったが、そろそろ隔離かけんとね。
しかし、時間の進みが思いのほかゆっくりな件。
なんだ、どうしよう、どうする。
……ま、未来時間軸でやるか。
あんまり遅いと、赤組も困るだろうし。
──それが為されたのは宴の賑わい果てた頃か、それとも賑わいの只中か。
──はきと知るのは、それに関わりしもののみ……ではあるのだろうけれど。
異変に、最初に気づいたのは、妖精騎士団長。
何故に王でないのか、と言うのは突っ込んではいけない。多分。
ともあれ、祭りの最中も職務に従い、森の巡視をしていた妖精騎士団長は、離宮周辺の力の流れに異常を感じてそこへ駆けつけ。
何かの力に絡め取られたかの如き離宮の様子に、くわ、と目を見開いた。
「……これは一体何事……っ!?」
動揺する妖精騎士団長は、直後に更に動揺する事となる。
唐突に聞こえてきた、女王の言葉のために。
『……そこにいるのは、ギュンター、か?』
『なれば、王へ伝達を』
『……秘宝が……『妖精珠』が、奪われました』
『犯人は未だ、界の内に……』
『逃さぬために、祭りの場を閉ざし、無関係のものを可能な限り外へ出します』
『……わたくしは、不覚にもこの離宮ごと封じられてしまいましたので』
『……後は、王のご指示に……』
戸惑う妖精騎士団長に、一方的にこれだけ告げると女王の声は途切れ。
後に残った妖精騎士団長は。
『……なんと……これは一大事っ!
すぐ、王にお知らせせねばっ!
ご注進、ご注進!
一大事でございますううううっ!』
物凄い勢いで、王の許へとまっしぐら。
それと並行するように、薔薇色の光が祭りの会場全体を包み込み。
事件に無関係な大半の祭り見物客を弾き出しながら、隔離空間を築いていった。**
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