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ね、ライヒ。あなたはゼルギウスを信じられるの。「約束通り石化病は治しましたよ。でも、その後に殺さない約束はしていません。」とか平気で言いそうだと思わない。
[天鵞絨の、両の目を覗き込む。見えないとわかってる方も。]
なんとか、出し抜く方法は。
[ない頭をひねっている時にノーラの決意が聞こえ、神妙に頷く、否定するつもりはなく、続く答えを待つ。]
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>>+170
いえいえ、
赤なせいもあって、自分、今回はちょっといやらしいヒールに回っていたので、
(こう、正統派ヒールじゃなくて、ちょっとこうズル賢い系の)
落ち込ませる系の責め方?で申し訳なく…
これはノーラに対してもそうだったんで、ノーラゴメンね、みたいな。
いや、なんで、こう、まぁ、うん、丸く丸く。
先生のことは実は独り言でめっちゃほめてますよええ。
やめなさい。
[手を伸ばすアーベルの動きを止めるように強い口調で言う。]
……死にたかったのなら貴方は
ヘリコプターに乗らなければ良かった。
言ったはずよ。
生きたい者は屋上へ行けと。
死に急ぐなんて馬鹿げてるわ。
ナターリエの話はあくまでも仮の話よ。
私は――
―……ゼルギウスの言いなりになるために
アーベルを連れてきたのではないわ…
[眉を寄せる。
『みんなで、でるんだ』
もはやかなわない願い。
不意にアーベルが離れた。]
っ、
[カメラを渡され眼を丸くするが、続いた行動に驚きの声が漏れた]
やめなさい、何してるの…!
【RP】
その時、白い羽根をつけた白猫が、彼らの前を通り過ぎていく。
猫が向かう先には厳かな扉。
猫は開かないそこに飛び込み、吸い込まれていく。
やがて、そのうち、古今東西、いろいろな、幻といわれる物体や、想像でしかありえないモノたちが、ぞろぞろと湧き出てきて、同じ扉に飛び込んだ。
そして、めまぐるしい大乱舞のあと、またそこはシーンと静かになった。
……人の研究を横取りした上で好き勝手やるような輩を、信用できる訳なかろうが。
[引っかかり続けているのは、結局そこらしい]
……お前もお前で、自棄になるなっ!
[アーベルの動き。
異眸と化した天鵞絨が険しさを帯び、動きを押し止めようと手を伸ばす]
―― 研究所 ――
[研究所を歩んでいく、仲間の姿を見た]
[アーベルの挑発に、アーベルに断ち切られたゲルダを思う]
………シグナスさん?
[彼女の魂は、今どこにいるんだろう。
爆発に、怯えていた姿を思い出す。
古城の跡で、消えたカルメンの魂]
ゲルダさん―――
[彼女の魂も、古城で消えてしまったのだろうか。
胸が、少し痛む]
[研究所で未来を探す彼らは、どんな道を選ぶだろう。
どの選択でも、彼女が傷つかないといいと思う]
[もう、彼女の表情を見ることは出来るから。
知ることは、できるから。
だから、そっと名前を呟いて、彼女の魂を探す]
星詠み ノーラが「時間を進める」を選択しました。
星詠み ノーラが「時間を進める」を取り消しました。
[アーベルに手を取られる。導かれ、首輪に触れる。さっきまで笑っていたのが、一転無表情に。]
そう、やっぱり楽になりたいんだ。
[つ、と首輪に差し入れた指を、アーベルの首に滑らせる。軋む首輪。]
植物学者 ライヒアルトが「時間を進める」を取り消しました。
植物学者 ライヒアルトが「時間を進める」を選択しました。
死にたいともいってないし───生きたいともいってない。
[薬を必要としない理由もまた同じ]
[ただ在るがままに]
[流れという定めのままに]
[生き、そして死ぬために]
[天に与えられた運命という名の時間まで過ごす]
自棄に見える?
[これ以上ない『贅沢な死』への渇望]
生憎と、痛くて苦しいほうが俺は楽しいけどね───
[目の前を駆け抜けていく白]
[鉱石の眸に見えぬはずの者たちが映る]
[消えていく幻たち]
[その部屋に入れば、やがて、声が聞こえてくるだろう…]
やぁ、はるばるごくろうさま、たった7人しかこれなかったんだね。
で、
ピューリトゥーイは無事かい?
……ん?なんだ、一体しかいないのか。
まぁ、いいか、ここまでこれないような弱いピューリトゥーイには用はないよ。
[声は若い男の声に聞こえる。]
やめなさい…!
[幾多の声。咎める手。
視界に飛び込む白い猫。
それに重なるように
後ろから
横から
駈けていく幻想の生き物。
それは清流か濁流か。]
――――ッ…!?
[立ち竦みカメラを落とさぬよう強く抱える。
きこえる(きこえないはずの)
こえなきこえ。
静寂の騒音。
それがやむまで
呆然と扉を見つめていた。]
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