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…さて、次は何処から行きましょうかね。
[傍らにしゃがみこむと、その顎を取って楽しげに覗きこむ。
パクパクと何事か言いたげに、義兄は必死で眼で訴える。]
…楽になんか、してあげませんよ。僕はイキの良いほうが好みなもんでね。
死者を喰らっても、味も素っ気も無い。
[ぺろり、とその頬を舐め。
既に常人ならば気を失っていてもおかしくない状況で、それでも意識を失えないのは、先ほど飲ませた薬が効いてきたからで。]
……幽霊、かあ。
[小さな声で、ぽつりと呟く]
出てくるのが、優しいひとだけなら……それなら。
視えたって、聴こえたって……全然、気にならないんだけど……ね。
[ふ、と伏せられる、瞳。
碧のはずのそれは、何故か。
淡い紫へと変貌しているようにも見え]
[シャツのボタンを爪で千切りとるように外し、首筋から胸へと舌を這わせていく。]
…あの売女とも、こんなことを?
[からかうようにかける声は、細く高く亡き姉のもののように。
やさしく撫でる白い指は鉤爪となり、
臍へと深々と突き刺さる。
果物を剥くように、無造作に裂かれる腹。]
[ トンと壁に背を凭れさせ顔を上げれば、其処には当然空は無くランプの焔に照らされる無機質な天井が見えるばかり。館の外、瀟瀟として吹き荒ぶ風雨も何処か遠くに、静謐な空間に漂う緩徐なる音色が現在は全てで。
漆黒の双眸を伏せて細く息を吐いた。]
[ 安らかな心地に成った事等、母を喪って以来殆ど無かった。
あるとすれば、其れは静寂に覆われた書斎の中でのみだろうか。若し其れすらも失われたなら、己は崩れてしまうかもしれない。
否、既に崩れているか。]
…そういえば、義兄さん。東洋の文化にも造詣が深かったですよね。
[腹の中から臓物を引きずり出しながら話すにしては、やけに暢気な言葉。
邪魔な腸を掻き出し、やわらかな肝臓へと歯を立てる。
昨夜食べたデザートのことを、僅かに思い出した。
些か新鮮さの無いひねた味だが、久しぶりの"食事"は格別で。
何より、触れた肌から伝わってくる恐怖と苦痛の色は、最上級のスパイスで。]
確か…"ハラキリ"でしたっけ?
あれって、切ってもすぐには死ねないんでしたよね。
…腹部の傷は致命傷にはなりにくいらしくて。
[縮み上がった胃に爪を立てれば、むせ返る様な吐瀉臭。
胃液が腹腔内を焼いていく。
苦しげに身を捩っていた動きが、小刻みな痙攣へと変化する。]
こうやって、内側からゆっくり溶けて腐り…三日ほど苦しんで死ぬのだとか。
[感覚の赴くままにしばし、旋律を紡ぎ続けるも、さすがに限度というものもあり。
何曲目か、数えるのも億劫になった曲の終りと共に、ようやく手を止める]
……ん?
[それと前後するように、扉が開く気配を感じて]
……あれ、誰かいるの?
[惚けた声で、問いを投げ]
[なるべく太い血管を傷つけぬよう。
出血が酷いところは焼きながら…
太腿に噛み付いて、未だ衰えるには早い筋肉を貪って飢えを満たす。
筋の固い膝から下は、なんとなく折り取って。
既に白目を剥いて痙攣を繰り返すだけの肉塊。
だがそれでも、その心臓は止まることなく。
胸元まで裂かれた皮膚と肉と胸骨の下で、鼓動を刻み続けている。]
……ん?
[ 僅か興味に駆られつつも演奏の邪魔をせぬようにと薄く扉を開けば、ピアノの前に座る人物に些か意外そうにして緩やかに一度、瞳を瞬かせた。]
メイか。
[ 名を紡ぐ青年の声もやや惚けていただろうか。口許に手を当てながら、様々な楽器で彩られた部屋の中に躰を滑り込ませ、そっと扉を閉める。其の小さな音ですら、何かを壊してしまうのではないかといように。]
[うわごとのように、唇だけが動き、
時折その目が恨みがましく、返り血に染まった白い顔を見上げる。]
…別に二つも要らないか。
片方だけでも十分見えますよね?
[さらりとそんなことが耳に入り、びくんと義兄の体が跳ねた。]
[入ってきた青年に、や、といつもの挨拶をして。
それから、意外そうな様子に気づいてか、僅か、首を傾げつつ]
うん、ボクだけど。
……意外かな、弾いてたのがボクで?
[問いかける声はやや、冗談めかした響きを帯びていたか]
[ぎゅっと閉じられたその瞼に唇を落とし、
長い鉤爪を目の際へと埋める。
抉り出された眼球では無く、そこにぽっかり開いた穴へと、
唇をよせ、舌を挿しいれて、やわらかな組織を味わう。]
…ここが一番、やわらかく甘い。
ごちそうさまでした。
[義兄を生きたまま食い荒らし、返り血を浴びたその姿で発したその言葉は、
その光景が恐ろしく見えなければ滑稽に見えただろう。
それでもまだ生きているその体を壁に持たせかけ、心臓が皆に良く見えるように、と…胸骨を引きちぎった。]
[眼窩からも、片目からも涙を流し、
引きつった笑顔の形に緩んだ口元からは、だらだらと涎が垂れていた。
時折、ひくり、ひくりと痙攣する肉塊の中心には剥き出しの心臓。
それでもまだ生きていることがひと目でわかるように。]
意外と云うか、驚いたというか。
[ 何方も然して変わらないのだが、ゆっくりと部屋に足を踏み入れ、視線を巡らせて彼方此方置かれた楽器を眺めながらピアノの傍ら迄来ればメイの方を見遣り、]
納得と云えば、納得かな。
[半ば独り言ちるように付け加える。]
音楽には詳しくないから上手くは云えないが、好い演奏だったと思う。
[ 言い方に問題はあるが、此れでも賛辞の心算らしい。]
まあ、ここ以外じゃ弾かないしね、ピアノ。
[返ってきた答えに、軽く肩をすくめ]
……それに、どっちかって言うと。
人に聴かせるよりは、自分が落ち着くために弾いてるようなもんだし、ねー。
[鍵盤に視線をやりつつ、ぽつりと呟く]
と、いうか……なんか、微妙に褒められてるのかどうかわからない気がするんだけど、それ。
[白い狼の姿へと変じると、返り血を浴びた服を暖炉へと放り込んだ。
木綿の薄手の服だったから、僅かな時間で跡形も無く燃え尽きるだろう。
千切りとった腕と、足と、眼球を、天井裏へ隠すように運び込む。]
…形見分けに差し上げるというのも、一興でしょうかね。
[喉の奥でくつりと、獣は哂う。
部屋の主が晩餐会のために出てゆくのを待ち、情婦の寝乱れた寝台にはその身体を愛撫した手を、
その目が実子と認めたらしい隠し子の少女の部屋には、ビー玉のような眼球を置いてやるのも良いかもと考える。]
落ち着く為に、か。
……俺の読書と、同じ様なものかな。
[ 此方も小さく呟けばチラと鍵盤を見るも直ぐに視線を僅かに上げ、続いたメイの言葉には心外そうな表情になる。]
個人的には大分上級の褒辞だったんだが。
[ 当人は至って真面目な様子。]
……と、だったら邪魔したか?
―広間―
[ソファで眠る男は目覚める気配も無く、時折魘されるように呻いて。
額の汗が流れ落ちるのを見、タオルを取に行くとその汗を拭って]
やっぱ、部屋に連れて行ったほうが良いかな…。
[ここで眠るよりは遥かに良い筈で、だけど一人にするのも不安が残り]
誰かの目が届いている方が良い、か?
[広間は今静かで、それ故に男の呻く声は耳について。
男に掛けた毛布を掛けなおし、再び元の椅子に]
しかし…ここに来てから変わった事ばかり続くな。
[ぽつり、独り言。
特に目的も無く一所に留まった事は無く、だから]
これ以上何もないと良いんだけど、ね。
んー……そうかもね。
[同じ様な、という言葉に、僅かな思案の後に頷いて。
心外そうな様子に、はあ、とため息を一つ]
まあ、いいけどね、その方がらしい気がするし……。
ありがと、素直に受け取っとく。
[にこ、と笑いながら言って。
邪魔、という言葉には、首を左右に振り]
そんな事ないよ、そろそろ切り上げようと思ってたし。
ピアノ弾くのに夢中になってご飯食べ損ねたら、勿体無いもん。
[とまれ、今はこの返り血を洗い流そうと、通風孔を通って屋根の上に出る。
雨は未だ、強く降りしきっている。
白に近い銀色の毛並みに、玉のように転がる雨粒。]
―自室―
[わたしはゆっくり身を起こす。からだの疲れはあまりないけれど、結局、きちんと眠れていない。
話した人のことを考えれば、心の中がほんのり暖かくなる。いまはそれで十分。]
……望んでは駄目よ。分かっているわ。
わたしは、なにも望んでは――
酒場の看板娘 ローズマリーは、冒険家 ナサニエル を能力(占う)の対象に選びました。
らしいって、其れこそ褒められているのか如何か解らないんだが。
[ 片手を腰に当てつつ小さく唸るも、笑みを向けられれば好いかと気を取り直す。]
……ああ、そうだ。
今夜は晩餐会だそうだ、アーヴァインさんも一緒に食べると。
だから、今日は特別御馳走かもしれないな。
[ 使用人の拘りか主の云い付けか、普段から其れなりに豪勢な食事を思い返せば彼れ以上の馳走はあるのかと思いながらも、部屋の扉に向けて歩みを進める。雨は未だ止まずとも、其の音は現在は些か遠い。]
[時折雷鳴が轟き、雲は厚く、月も見えない。
咥えて持ち出した彼の足を時計塔へと運び、
大時計の針に引っ掛ける。
針が動けば、いずれ真下の玄関前へと落下するはず。]
[男の様子を眺めながら、幾つもの思いを廻らせる]
明らかに複数の者に攻撃を受けた跡。
正気を失くし怯える男。
自分が殺されるという意識と、それを覚悟したような態度
[あぁ、昨日のあの言葉はそういう意味だったのかもしれない、と]
お前と、いきたかった……か。
仲間が、居たんだな……。
[恐らくは逸れたか、それとも…嫌な思いが浮かび慌てて否定するように頭を振る。
…けもの、と言う言葉はやはり彼の魔物を思い出させて。
溜息。
隠したナイフを確認するように、探って]
ん、大丈夫。
[疲れたまま動くのにはなれている。わたしはそっと部屋から出た。
ふと、昨日の泣き声を思い出す。]
……大丈夫かしら。一人で苦しんで
[一人で――
誰一人として、そんなふうに悲しむ、悲しいひとがいなければよいのに。
浮かんだ影はしまいこんで。]
そうだわ、晩餐会だったかしら。アーヴァインさん、はしゃいでいらしたわね。
[頭をきりかえようと呟いた]
―自室→広間―
十分に褒めてるつもりだけどー?
[軽い口調で言いつつ、鍵盤の蓋を閉めて]
晩餐会かあ……なら、相当こだわりそうだね。
[主も同席、する、という話にこんな呟きをもらしつつ。
ふと、窓の方を見やってから、自分も扉の方へ]
……それにしても雨。
止みそうな感じ、しないね。
[晩餐会の時間は刻々と近付いていた。並べられた皿にスープを取り分け、運ばれて来た料理を並べる。
その香りは部屋の外まで届くだろうか。
ふと、蒼い髪の男性が脇腹を撫でているのが視界に入る。
何となく気になって、そちらを見た]
[もし、今ここに、その、人狼が現れたら…?
ここに居る大半が女と子供。
そして怪我人と]
……俺に、何が出来る?
守る為に、何が……?
殺すしか、ない、のか?
あの時のように……。
-ヘンリエッタ私室・早朝-
[前日、眠り過ぎたせいだろうか。ヘンリエッタが目を覚ましたのは、まだ薄暗い早朝だった。
まだ肌寒いのを言い訳に、もう一度眠ろうとするが、上手く行かない。
仕方なく、雲に遮られ頼りにならない朝日のもと、起き上がる。
昨日の夜のような雷鳴はないものの、まだ雨音は続いていた。]
今日も雨か。
[雨は好きじゃない。湿気で髪の毛がもつれるし、雨漏りで家の中は落ち着かない。
何より、雨の日はあいつが家にいる。
思い出して、彼女は顔をしかめた。]
もう、関係ないもんね。
其れはどうも。
[ 矢張り軽い口調で返せば同じ様に窓の方を見遣る。空を覆う厚い灰色の雲に月は隠され、強く降り頻る雨の中には雷鳴すらも轟くか。]
……そうだな。厭な感じだ。
[ 小さく返して扉を開き、緋色の絨毯の敷かれた廊下へと踏み出せば一歩一歩と広間へ向かっていく。]
こんばんは
[わたしは中に入って二人に挨拶する。]
今日は晩餐会なのでしょう?
楽しみね。
……でもその人。怪我、だいじょうぶ?
[眠る青年を見る。
苦しそうだった。]
[料理の匂いに気付いてふと顔を上げる。
そろそろ晩餐会とやらが始まる時間だろうか?
ネリーの働く姿にぎこちなさはあるものの、それはきっと此処に慣れていないせいなのだろう]
…そろそろ、時間?
皆揃うのかな…
[そういえば今日はまだ姿を見ていない人が居るな、とふと思い。
しかし主主催の、となれば顔を見せるだろう、と]
[嫌な記憶を振り払うように首を降って、寝台を降りる。
昨日と同じ服に袖を通し、朝ご飯を求めて少女は部屋を出た。]
そう言えば、一応日中にここを見るのって初めてだ……。
[明り無しでも一応は明るい廊下を、物珍しげに見回した。
ここを訪れたのは日中ではあったが、アーヴァインへの面会を待つ間に日は暮れてしまっていた。昨日は起きた時には日が暮れかけていた。]
晴れていたら、きっともっと楽しいのになぁ。
[ひとり呟いて、左右を見回しながらゆっくりと廊下を歩き始めた。]
うん……なんか、やな感じする、ね。
[耳に届く雨音と雷鳴に、小さく呟く。
右手は無意識に、左の胸に添えられ]
でも、何にもないよね。
きっと、考えすぎ。
[歩きつつ、紡ぐ言葉は独り言めいて]
[屋根裏へと戻り、身体を振って雫を飛ばすと、天井の裏から下の様子を探る。
甘い女の匂いが漂う部屋には誰も居らず、天井板をずらすと、そのベッドへと腕を投げ込んだ。
おそらく昨夜も、そうしてそこにあったのだろう。]
[ 風雨も雷鳴も、別段苦手でも何でも無かった。母の仕事の関係上、殆ど毎晩独りで――稀には近所の農家と共に――過ごしていたけれど、怖いと思った事は一度も無かった。寧ろ、昼の太陽よりも夜の月の方が好ましい程だった。
今にして思えば、其れは人狼の血が流れているが故だったのだろうか。]
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