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[ 一つめの眼を閉じて、仮初の闇の中、二つめの眼を開く。
他者にとっては、単に瞳を瞑っているようにしか見えなかろうが。
仮の世から隔てられた目蓋の裏に映るのは気脈の流れ。
うねり、彷徨い、乱れる。
腕を伸ばすと共に、意識を広げて、掴み取る。吹き抜ける風とは無関係に、羽織った黒のショールが広がり纏った紫紺の布がはためくのが、見ずとも分かった。]
――均衡を。
在るべきものは、在るべき姿に。
己の場所に還り、為すべきを為せ。
[ 語り、謡いかけ、言葉を紡ぐ。
地に向けていた手を捻り天へと向け、掌は風に触れて、素の足は土を踏み調子を取る。親が我が子をあやす如く、撫ぜるように、掌を揺らめかす。
元の流れへと均していく。
自身の動きを見ることは叶わぬが、傍目には掌から闇のような光が生まれ、舞い、散っていくのだと聞いた。竜卿の丘の、螢火が如く。
またそれは、人の界で言う、東の踊り子のようでもあると。装飾の一つや二つ身に付ければ尚の事そう見えようとも言われたが、応ずることはなかった。
影は影に過ぎぬのであるから。]
そーゆー問題かっ!
[誤魔化すクレメンスに呆れたように言うものの。
先ほど、ザムエルに制止されなければ、間違いなく自分もブリジットと同じ──否、もっと酷い事になっていた可能性も高いわけで。
とりあえず、それ以上は言わずにおいた]
……え、えーと。
いちお、周りが押さえてくれる……とは、思うけど。
ウチのバカ兄貴が無茶しようとして、も。
[エルザの一言に、声はちょっと引きつったかもしれない。
何せ、直接血縁がないのが不思議と言われるくらいの似たもの義兄弟なわけで。
やらないと、言い切れないのが怖かったりする]
[ 漣のようなざわめきが止み、
静寂の帳が下りていく。
眼を開き天を仰ぎ見れば、厚き雲は幾らか薄らぎ光が零れていた。
それが陽のものか月のものか、分からぬ程、微かではあれど。]
全く。
広過ぎるな。力が足りぬ。
[ 収まった布を己の身に引き寄せつ、愚痴めいた言葉を落とした。]
[各々の随行者から漏れ聞こえる互いの竜王の様子を聞く限りは、中は元気で宜しい様子。]
…姐さんはほっとこう。
とりあえず、兄さん任せた。
[当然の如く、自分とこの王は影竜王に丸投げだ。
まぁむしろ干渉すると逆に嫌がられるだろうしといい訳。]
[振られる眼鏡に少々心配が過ぎったものの、壊れる事なく陽光の仔竜の手から青年へと渡された。硬い指先に触れる紅葉の柔らかな手に消えていた口元の笑みが蘇る]
名を、そうでしたか。
夏玲(ハリョン)殿の名は響きが美しい分難しいですからね。
けれど月闇殿ならば二度は間違われないでしょう。
[素直に渡された事に感謝の眼差しを視線を合わせぬように向けてから、オトフリートへと少し足早に歩み寄った。どれ程見えているのかわからぬ為に、その手を取って眼鏡を乗せる]
どうぞ。
[氷破竜に手招かれた機械竜は、カシャカシャとはばたきながら、素直にその目の前に飛んでいくと、黄色く明滅する瞳で、問うように細いメタルの首を傾げた]
[困っているのが判っていたから、少し不自然かもしれないと知りつつ足早に眼鏡を届けた]
落さぬよう気をつけて。
[確実に眼鏡を認識するまで待ってから、静かに手を離す]
はい、我らは我らの律に従いて維持するもの。
無理矢理に介入され壊されるは困ります。
しかも、同族を疑うことになるなど。
[憂いが瞳を掠める]
はい、或いは逆に考えれば一から偏り無き視点で見ることも叶うかもしれません。
自信はありませんが、やります。
[自分に言い聞かせるように宣る]
[ その頃。
閉ざされた間の内で、影竜王が竜王間の均衡を保つのに苦労しているなどと、我には知る由もなく。知れども、手助けする手立てもなければ、その気すらなかった。
触らぬ竜王に祟りなし。]
[地竜王は落ち着いてはいるが、暴れる誰かさんを物理的に止めようとしてるっぽい。対だし]
罰ゲーム?
ははぁ…なるほど。
ハリョン殿達のお名前は、慣れぬ者ではなかなか発音も難しいところもありましのぅ。
[眼鏡をアーベルに渡す様子を眺めつつ、納得したように頷く]
ではオトフリートの知己としてお願いしたく。
これを献上致します故、彼の者を許しては頂けまいか。
[言いながらハリョンの傍にしゃがみ、持っていた飴玉の小袋を差し出してみる]
[そうしてから、近付いてくれたアーベルにより手の上に戻る眼鏡。
ようやく微笑みが戻る。]
ありがとうございます、アーベル殿。
こちらにいらっしゃっているのは存じておりましたが、お会いするのがこのような機会になってしまいました。
挨拶が遅れまして。
久方ぶりです。
[受け取った眼鏡を、そのままかけて、目を合わせて挨拶を。]
中から無理矢理とか…まさかそんな…
[エルザの言葉に笑顔が引きつるのは、何事もやってみなければ始まらない、が座右の銘らしい、チャレンジ精神の塊のような一族の王を思い出したからに違いなかった]
[各竜王の動きが言葉の端々に漏れる中、青年は何も言わない。
精神の竜王は、結界内の『混乱』を穏やかに眺めているだろうから]
[陽竜の一瞬怯える様子には、こいつぁ失敬と軽い謝罪を述べ。
こちらを見ていた風に見えた、オトフリートには拭いた手を一度振った。へらりと常の笑みをうかべて。]
んー?刺激ねぇ。
[エーリッヒの声にそちらを向けば、微かに強めた機竜の額の石の光が強まったのに気づいた。
だがそれの意味するところは、未だ分からず。]
[素直に飛んで来た小さな機械竜に、穏やかに笑いかけて]
さっきは、どうもありがとう。
おかげで助かったわ。
[そっと、金属質の頭を撫ぜた。
ついでに、袖から細い水晶の鎖を取り出すと、]
お礼代わりに。貴方に似合いそうだから。
[小さな機械竜へ笑った後に、あげてもいいかしらと、エーリッヒに首を傾げた]
[今ここに居る人々を順番にゆっくりと見てゆく。
それぞれを確認するかのように、静かに]
嵐竜王様は、御気性の激しい方なのですね。
そういう意味ではなく、諸王のお力を思えば、だったのですが。
[ティルの言葉に視線を返し、苦笑を零す]
それはきっと我君も全力で止められるとは思います。
ふむ、偏りなき視点で見ることが出来るというのは確かにあるじゃろうな。
[少し考え込むように沈黙が流れる。己はそのように見ることは少々難しいだろうか。彼らの中には深く交流した者も多い]
ひとまずは様子を見るとしよう。
干渉せし者とて、そうそう尻尾を出すまいて。
[機械竜が、カシャカシャと羽ばたく音に視線を向けると、ブリジットと視線が合った]
それを、ユルにですか?
[ちらと機械竜を見てから、微笑む]
はい、ありがとうございます。ブリジットさんを助けることが出来て、ユルも喜んでるみたいです。
いえ、返して下さったのは夏玲(ハリョン)殿ですから。
此方こそご無沙汰しております。
[月闇の竜の礼に首を振り、眼鏡をかける様子を見ていて視線を逸らすのが遅れた。刹那合った視線で何を覗いたか、それとも封印の眼鏡が防いだかは青年にしかわからない]
ですから、クレメンス様。
[自分の失言だったことにも気付いたが、それ以上に怖い一言が聞こえて、僅かに表情を引き攣らせた。
振り返るその途中、エーリッヒの表情も強張っているのを見て]
…どうか、無事に済みますよう。
[思わず遠い目になって祈っていた]
二人ともお帰り、なのかね?
[一旦結界前を離れていた二人に、へらとした笑みを返す。
幾分、心の調子は戻ってきたようだ。]
[僅かに薄る雲を見上げ、私はゆると頭を垂れる。
さて仔はとその視線を向ければ、その様子をじつと見つめていた。
他の者の感想に漏れず、己とて螢火の様だと感じたが――
さて、幼子にしてみれば郷より外の界を見る事も無ければ、
この様な光景すら初めてに等しかろう。
ただ、闇が散っていった空を見つめるばかり。]
「――仮にも此処は竜都。力及ばずとも、無理はありませぬ。」
[愚痴にも似た影の言葉に、黄の身体を揺らぐ。
…よもや、内では何が起こっているのか、私には勿論知る術など無い。]
ああ、そーゆー意味かぁ。
[エルザの言葉に、一つ息を吐き]
とはいえ、やらねぇ、って言い切れねぇのがウチの兄貴だし。
実際、今も暴れてるっぽいしさぁ。
気性が、っつーよりは、性分かなあ。
兄貴が制するのは、『自由』なる事、それ故の『律』だからね。
束縛されてると、相当きついはずだから。
…さて、如何すっか、ね。
[ふぅっと息をついて、何やらごった返しの結界前を見渡した。]
剣、は。
天と影、件の二王が持っているんだっけか。
[告げるは知りうる事実のみ。]
[アーベルに眼鏡を渡したら、オトフリートの謝る声と屈んだ姿が見えたので]
ん。
[次からは気をつけろと言わんばかりにぷーと頬を膨らませたあと、先ほど思い切り踏んだ足をしゃがんでごめんね?とばかりにちょっとだけ撫でた]
!
[差し出された小袋をあけて仔龍は目をきらきらとさせる]
そ、そーゆーことなら!
[地の竜に対して子供はこくこくとうなずく。
非常に現金だ]
ユル、ね。ごめんなさい、名前を聞きそびれていたわ。
[少しだけ申し訳なさそうに微笑んだ後]
良かった。それじゃあ、はい。
[水晶の鎖――ブレスレットを、小さな機械竜こと、ユルへと付けてあげた。
金属質の首に、ちゃらりと細い水晶の鎖が輝いている]
良い子ね。本当。
[封印のレンズ越しでなく覗いた瞳はあの時と違い、紺碧の影に紫紺は見えてもそれ以上の色までは見えなかっただろう。
それでも逸らしてしまうのは長年の癖のようなものなのだけれど]
えぇ。
[重ねられた謝罪には微かに頷きを返した]
はい。
「だが時間は余り無い」
[師に頷いたところで、それまで沈黙していた剣が声を発した]
「汝の懸念もあながち外れてはいない。結界の中も力が集まりすぎている状況であり、安定しているとは言い難いのだから」
[機械竜は、声を放つことも表情を変えることもない。しかし水晶の煌めきがそのメタルの首を取り巻くと、嬉しげに誇らしげに、くいと胸を反らしてくるりと空中で反転した]
はは、ユル、ご自慢だなあ。
[笑う青年も自分のことのように嬉しそうに見えただろう]
[目をそらす様子に、瞬いて。
それから、すみませんと謝罪の言葉。]
[陽光の仔は許してくれたようで、
その手先がなでてくれるつま先に、小さく笑った。]
いいえ
許していただけて、私の方こそありがとうございます。
老君も、ありがとうございます。
[投げる言葉は、陽光の仔を越えてゆく。]
[嬉しげに頷くハリョンに穏やかな笑みが浮かぶ]
ありがとうございます、ハリョン殿。
[その笑みには、やはり子はこのようなものが好きなのだな、と言う安堵も含まれていた]
確かに、自由なる風が押さえ込まれているのは環境として良くありませんね。
嵐竜王様が苛立たれるのは致し方ない部分もありますか。
[ティルに頷きながら左手を軽く腰に当てて]
…他の竜王様方にも通じますか。
竜都であるがゆえ偏りはまだ少なく在りましょうが。
安定する場所とは言い難いでありましょう。
界を支える力であればこそ。
[それ以上言うとまた不吉な言葉になりそうで、口を閉ざした]
ただいまと返すべきでしょうか。
[心話で届く挨拶に柔らかく返し、続く言葉にしばし沈黙する。
影竜王の伴侶と見なされている命竜王の弟である事を思い出したかのように青年は視線を向けて、また逸らし伝えるのは肯定]
えぇ、その二人と伝えられていますね。
――そうですね。
[結界を見やる]
アーベル殿は、これほどの結界で、お疲れではありませんか?
[心配そうな声で尋ねる。
そして、そっと結界に近寄った。]
時間が無いことも分かっておる。
既に竜郷に対する影響は出始めて居るしの。
じゃが焦っても結果は出ぬ。
相手がどう対処してくるかも分からん。
手がかりが無い以上、まずは手がかりを見つけねば。
[剣の言葉に頷きながらも、己が考えを紡ぎ出す]
ザム爺さん流石。子供の扱い上手な。
よっ、年の功。
[おそらく自分のが遥か年上なのだがそう言う。]
うはは。
まぁ万一、そうなったとしても。
王が無事なら何とかなるもんだ。
[それは不幸中の幸い、と言い換えることかもしれない。
ふと、もし揺らすものがこちらに干渉してきているのなら、ひょっとして目的はそんな所なのか、とか思ったが。
流石に口にはしない。不吉すぎ。]
ん、それにこの壁……外から触ってるオレでも、かなりイラつくっていうか、ムカつくんだよな。
その内側にいるのは、相当なフラストレーションだと思う。
[エルザの言葉に、もう一度結界を軽く、蹴飛ばして]
……ん、まあ、中は中で。
少なくとも、力の均衡自体は取れるんじゃねーの?
欠けてる属がないんだしさ。
[お気楽な口調は、周囲を慮ってか、それとも素の物言いか、それは定かではなく]
どっちにしても、さっさと問題片付けねぇとなあ……。
[ 仔竜の傍に戻り腰を下ろす。
光が無くては影も無い。木陰とは称すれど、漂う仄暗さは周囲と然程変わらぬ。薄らいだ雲に、多少の明暗は分かれていたが。
己の掌に目を落とせば、普段より色を失って、白く見えた。
白い、というよりも無色、透明にも近くなろうか。
今目を閉じれば、周囲の影に溶け込んでしまいそうな気怠けさを覚えた。]
未だ器も幼き故にな。
[ 黄蛇の科白に、首を巡らせた。視界の端に映るは、宮殿だ。]
さて、ベアトリーチェ。
もし、内には人が残されているのに、
扉が開かなくなってしまったとしよう。
閉じてしまったのは、誰かだ。
内からは決して開けない。
斯様な時にはどうしたらよいかな。
[ 指を一本立て、謎かけのように現状を喩え、幼児に問う。]
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