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[眠る男を気遣う姿に、気遣うように其方を見た後で]
ん…ちょっと、ね。
熱が高くて…
さっき少し目を覚ましたんだけど。
[その男が自分に何を言ったかまでは告げずに、客観的事実のみを伝える]
――浴室――
[ほんのりと頬を染めれば、濡れた金の糸髪を慣れた手つきで小さく纏め。少女は服を羽織り客室へと戻る。]
――浴室→客室へ――
[部屋に入ると衣服を脱ぎ捨て、持参した鞄から薬品を取り出し丁寧に背中の傷へと刷り込む]
主は僕の羊飼い 僕はひもじいことがない
主は僕を緑の牧草の上に横たわらせ
静かな水のほとりに導いてくれる
たとえ死の影の谷を歩くことがあっても
僕は災いを恐れない
あなたがともにいてくれるから
あなたがなぐさめてくれるから
命の限りいつもめぐみと慈悲が僕を救ってくれる
何時までも主の家に住まおう いつまでも…
[薄紅色の唇からは、自然と教会音楽が零れ落ちる。
それは神に縋る想いからか。それとも――自らの不幸を嘲笑う為か――]
[教会の自室。
ゆらゆらと揺らめくランタンの火を頼りに、私は先日解決した……
いや、『終わらせた』事件の報告書を書いている最中だった。
ドアをノックする音がする。
ああ、いつもの差し入れか。
私は気のない返事を一つすると、部屋の鍵を開けて招き入れた。
彼は、湯気の漂ったマグカップを持って入ってきた。
ああ、いつものホットミルクだ。
私は一息付く為にペンを置いた。
「ありがとう。いただくよ」
にこりと笑ってマグカップを受け取り、喉に流し込む。
彼の作ったホットミルクはとてもおいしい。
今度、作り方を教わる事にしよう。]
[「ところで神父様」
「なんだい?」
「そのホットミルク、おいしいですか?」
「ん、おいしいよ。いつも通り、火加減もいい感じだしなによりほんのり甘い」
「ああ、そうですか。……本当に?」
「…………?!」
マグカップが手から滑り落ちる。
そのまま、私の意識も―――――]
「何もないよね。」
[ 独り言のように紡がれた言葉に、僅かに動きが止まる。何も無い筈は無かった。青年は知っていた。彼の男が、冗談では無く本気でやるであろうという事を。
或いは、もう――。]
……聴こえる、か?
[ 無意識に遮断していた意識を繋ぐかの如く聲を紡ぐ。]
[ネリーが此方を見るのに気付いて、自分の状態を確認して、変に気取られぬようにその手を離して]
……気付いてない、よな…。
[それでも、無意識にそれを頼るとは、と心の中で自嘲]
大丈夫、きっとこれは必要ない。
……あってたまるかよ。
[内心穏やかでは無いということを自覚して、小さく溜息を]
[女性の言葉に、横たわる男性のほうを見る。
――あの声が蘇る]
そう、ですね…
だいぶ、辛そうにしていらっしゃいましたが。
[逸らした視線を手元の作業に移しながら、応える。女性が目を伏せるのには気付かなかった]
[ 思考に耽っていたらしく反応が僅か遅れ、メイの方を見遣れば僅か首を傾げる。]
……うん?
[ 其れでも紡がれた言葉は聞いていたのか、逡巡の後、]
……考え過ぎだろう、考え過ぎ。
[事も無げに云うも、其の様子は少々ぎこちなかったろうか。緩やかだった速度を俄かに速めて廊下を歩み、広間の扉の前まで辿り着く。]
…あらかた、終わりましたよ。
ま、いろいろと余興を考えてみたのですがね。
…楽しんでもらえると良いのですが。
[くすくすと、喉の奥で笑う。]
…それにしてもまぁ…あれだけ本格的に料理したのは久しぶりです。…素材はちょっと硬かったですがね。
[言葉だけを聞けば、シチューを煮たのかと思うくらいに自然な声色。]
-ロビー・早朝-
[館の静けさに、思わず足音をしのばせて歩く。
広間ではまだ食事の準備が整ってはいなかった。
館の客人達はまだ皆眠っているのだろうが、使用人達は起きているだろう。
何か食べるものを貰えないかと、ヘンリエッタは使用人室を探し、歩いていた。
使用人の少女に聞いた通り、一階の玄関近くをうろうろする。
それらしき扉を求め見回した視線が、一枚の肖像画を見留めた。]
熱があるの……
怪我からきているのかしら?
目をさましたのなら、栄養のある、食べやすい食べ物を食べてもらわないと。
何もしないとなおる力にならないわ。
[ナサニエルとネリーの言葉に、近付いて彼を見る。
苦しそうな様子が痛くて、そっと頭を撫でていた。]
……。
[ 終わった。其の言葉の意味するところは単純かつ明快だった。]
嘸かし、好い趣味をした余興なんだろうな。
[ 紡ぐ聲は皮肉めいてはいたが、知りながら如何でも好いのだと止めなかった自分に其れを云う権利等無いだろう。そして、料理をしたと聴けば其れを想像して浮かぶ感情は嫌悪の念だけだとは云えなかった。]
そう、だね……うん。
考えすぎだね、きっと。
[肯定の言葉に、いくらか安堵を感じて、一つ息を吐く。
それでも、不安が完全に消えた訳ではなく。
僅かに足を速めたハーヴェイに合わせるように自分も歩みを早め、広間へとたどり着いた]
―自室―
………っ?!
[目が覚めた。寝汗が酷い。
またあの夢だ。喉の奥には、あの時飲んだホットミルクの味。]
……馬鹿馬鹿しい。今更何を恐れる必要がある。
[汗を拭い、身支度を整えてから私は広間へと向かった。]
考えすぎ、考えすぎ。
ちょっと天気が悪いから。
少し心配事があるから。
気持ちが、重くなってるだけ。
[心の奥で繰り返す。
言い聞かせるように。
不安を押さえ込むように]
……なんにも起きない……変わらないよ、ね?
[赤毛の少女の部屋にも、気配らしきものは感じず。
尤も、居たとしてもその微かな音には気づかなかっただろう。
ころりと、ビー玉のように転がり込む眼球は、鏡台の上へと落ち、鏡をじっと見つめていた。]
――客室――
[薬を塗り終わると、持参した鞄から服を取り出し着替えをする。くたびれた感が漂うも、元はそれなりに良い布地だったのだろう。小さく畳まれていても型崩れはなく、服は少女の体にしっくりと馴染む。]
ご飯…食べに行かなきゃ…。今日は晩餐会だって…係の人が言ってたし…。
[体を温めても頭痛は引きはせず。僅かにこめかみを指で押しながら髪を乾かすと、少女は静かに部屋を後にした。]
――客室→広間へ――
…そうだね…食べてくれると良いんだけど。
[そっと男の頭を撫でる姿にふと聖母が浮かぶ。
男はやはり意識が無いのか触れられても身じろぎもせずに]
やっぱり、優しいんだね。君は。
[銀の髪の美しい女の人。どことなく、見覚えのあるような気がしたが、それが誰に似ているのか思い出せない。
ただ、優しそうな笑みを浮かべた絵姿に、魅了されたようにしばし立ち尽くした。]
本物の絵があるなんて、やっぱりお金持ちなんだ……。
[美しい衣装に身を包んだ美しい女性。彼女が実在するとしたら、きっと幸せな女性なのだろう。
いつもぼろを纏って、不幸を嘆いてばかりいた自分の母親とは大違いだ。
人物に見とれていた視線はゆっくりと逸らされ、肖像画の額に飾り文字で記された名に気づく。
額の無い少女には、それが何を意味しているのはわからなかったけれど。]
[ひそかに自室に戻ると、人の姿へと変わる。
いや、化けると言った方が適切なのかも知れず。
クロゼットを開いて身支度を整える。]
[ 未だ人は其程集まってはおらず、広間の中は昨晩に比べれば静かなものだった。皆に会釈を軽くすれば中へと入り、眠る男の方へと視線を遣ればローズマリーが頭を撫でているのが見えた。]
今晩和。……今から皆さん、集まり始める頃でしょうかね。
−自室−
[晩餐会をやるという話を聞いて、流石にルーズな部屋着のままで行くわけにもと思い、クロゼットから紺のチュニックシャツを出して身につける。
鏡を見ながら、身だしなみを整え。]
[鏡に映る瞳は、水平線近くの赤い月。]
…おっと、いけない。
[柔和な表情を作って瞬けば、青灰色へと落ち着く双眸。]
─広間─
[たどり着いた広間は、まだどこか静かで。
眠る男性と、それを撫でる女性という、不思議な構図に一つ、瞬いてから。
こんばんは、と場にいる面々に挨拶を]
―広間―
おや皆様お揃いで。
少々遅れてしまいましたか?
[普段と同じ服装で、いつも通りの笑みを浮かべながら会釈する。
聖書もいつも通りその手の中に。]
普段と同じ服装ですが、これが正装ですのでご容赦を。
[そう言って、悪戯っぽく笑った。]
優しくなんて、ないわ。
[そっと触れる手はそのままにして。
ナサニエルの言葉に首を横に振った。
部屋の扉が開く音。]
こんばんは。きっと今から人で賑わうわ
[次々に集まる人々に挨拶をして。
もうすぐ始まるかと姿勢を正し、出来る限り非礼のないようにと。
こういう改まった席には慣れていないから]
−広間−
[ちょうど人々が集まってくるところで。
軽く挨拶をすると、室内へと入る。]
…おや。
[眠るあの怪我人の姿を訝しげに。]
ここよりも部屋の方が静かに休めるでしょうに…。
[ローズマリーとナサニエルの会話を聞くともなしに聴きながら、ふと見上げた先には大きな絵画。
――“最後の晩餐”]
…不吉。
[声が僅かに洩れた。
眉を寄せ、けれどきっと考え過ぎだと、…思う]
[いくつかの道草の後に、首尾良く使用人室を見つけだし早めの朝ご飯に預かると、少女は館の探険をはじめた。
今日は、夜の晩餐会とやらに出席さえすれば、他は何をしていても良いらしい。
館の客人達もそれぞれ、好き勝手に動いているようだ。]
たくさんお客を呼んで、自由にさせておくって言うのも変わってるんじゃないかと思うけど……。
[そう言うと、朝ご飯を出してくれた年輩の使用人は、うちの御主人ですからと当たり前のように笑って答えていた。
変わっているのは麓の村の噂でも聞いたし、自分をここに置いてくれたことでも何となく察してはいるが、館の主がどう言った性格なのか、少女にはどうもつかめない。
もう少し、彼のことを知りたいと思った。
けれど彼と話すことは恐ろしいような気がして、少女は何も言わず館を探索することにしたのだ。]
――広間――
[ドアを開けば、先程までの不調は一切見せず。
薄紅色の唇をきゅっとあげ、中に居る人達に挨拶をする。]
[ゆっくりと視線を泳がせると、怪我をしたという青年の横たわる姿が目に入り、少女の瞳に僅かながらも心配の色が滲む]
こんばんは…。そちらの方は…まだ宜しくないのでしょうか…
[青年を優しくなでる女性を見つめながら、誰に問い掛ける訳でもなく、呟きは唇を滑り落ち――]
[ ハーヴェイの呟きを聞いたが如くに、徐々に広間には人が集い始める。彼の後から現れた人々には会釈をし椅子に腰掛ければ、ルーサーの言葉にやや苦笑する。]
態々正装して来るのなんて、アーヴァインさんくらいじゃないですか?
[ 食事の準備も疾うに出来ているのだろう、此処に来る迄の間にも厨房からは好い香りが漂っていた。生憎と、館の主は未だ現れる素振りも見せなかったが。]
……主役は遅れて遣って来る、でしたか。
[ 椅子に座れば手を組んで顎を乗せ、入り口の方を見遣りつ誰にともなく云う。]
[眠る怪我人にちらりと視線を向ける。]
容態は、安定しているのですかね?
結局、まだお医者さんには診せていないと使用人さんから聞いたのですが。
[優しくないというローズにはそれ以上何も言えず。
恐らく昨日の自分の答えのように同じ所を廻るだけだろうから
次いで広間に現れたコーネリアスの言葉に]
ちょっと熱が高すぎて、うっかり動かせないんだ。
一人にしておくのも不安だし、ね。
もし何かあったときに、すぐに対応できた方が良いだろう?
[ましてこれから会食の時。
そこまで人目は届かないだろう、と]
[ネリーの呟きを聞いてから“最後の晩餐”の絵を見て]
あはは、何を怖がっているのですか。
私達招待客は11人、館の主人を入れても12人。
“最後の晩餐”には、数が足りませんよ。
あの絵は全員で13人描かれているでしょう?
[からからと笑い飛ばした。]
[続々と集まってくる客たちに、挨拶をしつつ、自分も席へと向かう。
何もない……そう、思っていても、不安があって]
……大丈夫……考えすぎなんだから。
[また、自分に言い聞かせるように呟いた時、ふと、耳に届いた短い声]
……不吉……って?
[声の主──ネリーの方を見つつ、小さく問う。
不安を宿した瞳の色彩は、淡い紫だが、本人はそれと気づくこともなく]
使用人の御一人が、麓に医者を呼びには行かれたのですが……。
[ 入って来る人々を見ていたがルーサーの言葉に窓の方へと視線を遣る。薄いカーテンに遮られてはいたが、未だに雨が降っているのは簡単に見て取れる。]
……此の雨ですからね。
[ルーサーの声には少し悩むように]
安定している…とは言えないかな…。
昨日ほどじゃないけど。
まだ医者が来ていないからね。
この雨じゃ明日になるんじゃないかって。
-広間-
[橋の向こうから、館の全貌が見えた時にも知ってはいた、館の広大さをヘンリエッタは実際歩いてみて、身を持って理解した。
広さもさることながら、その充実した室内に、つい時間を忘れ道を忘れ、広間に戻った時には室内はずいぶんと賑やかになっていた。]
こんばんは。
[館の主がまだ姿をみせていないことにほっとしながら、ヘンリエッタは軽く頭を下げた。]
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