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―数週間後・集会所―
[ 久しぶりに外へ出た。太陽の光が目に痛い。
少なからず人狼の協力者であったということでしばらくの間、拘束された。共に集会所へいた者たちのとりなしもあって命こそ奪われはしなかったが、イストー家という名高い旧家の財産は没収となり、家が取り潰されるに等しかった。実のところ、今更、過多な財産はいらなかったし、死者の埋葬などに使われるのであればむしろ望むところでさえ、あった。]
……荷物、整頓しなくちゃなんねえなあ。
遺品、も。
[ とぼとぼと家へ向かって歩きながら呟く。途中、雑貨屋の前を通り過ぎた。金髪の女性がカウンターの奥で忙しそうに働いている。見慣れた青い髪の娘はもうそこにいない。]
それからギルバートさん、先程キャロルさんが来られました。ギルバートさんが来ていないか尋ねて、来ていないと言ったら、教会に行っていると言っていました。
[それから、机に一つ立ててあった銀の弾丸を持って、ギルバートの言葉に花瓶が必要な場所がどこなのかを知る。]
花瓶を石で囲むか、少し穴を掘るという事も出来ます。
[手伝いましょうか?と、彼は申し出た。]
ま、いいや、どこか探すよ。じゃあな。
[あっさり、小屋を出て行こうとする]
…っくしゅっ!
[上着がないので、扉を開けたとたんに寒さに襲われる]
[そういえば…とギルバートの背中を見つめる。キャロルが羽織っていた────。
それは最初に出会った時に、ギルバートが来ていたものではなかったか。]
[教会裏の、島を臨む崖に立ち、異国の歌を口ずさむ。
風に乗って聞こえる嘆きが、僅かでも安らぐように。
上空から聞こえた声に、目を上げる。
故郷へと渡る海鳥たちを眩しげに見つめた。]
[キャロルが、と聞いて、少し目が泳ぐ]
…ふーん。そう。
上着、貸したままだし、な…。
[どことなく言い訳めいている]
ついてくるのはかまわないけど、あんたは、平気なのか。
…処刑台に来ても。
―イストー家―
[ しばらく人気のなかった家の中は妙に空虚だった。しんと静まり返った重い空気が冷たく自分を迎える。]
……ただいま。
[ 今までただいまなどと口にしたことなど、ろくになかった。幼い頃……母親が存命だった頃はそうでもなかったと思うのだが。思わず呟いてしまう。そうでもしなければ、この家はあまりにも……寒々しくて。]
使用人室もそのままにしておくわけには、いかねえなあ。ネリー……すまん。勝手に入るぞ。
[ 家こそ自分のものだが、部屋は自分のものではなかった。返事がないとわかっているその部屋にノックして入る。必要なものが必要なだけ整った……逆に言えば必要なもの以外置いてはいない、至ってシンプルな部屋だった。]
……なんだ?
[ 机の上にぽつんと置かれている、折りたたまれた白い紙。]
[ああ、そうか。
ユージーンは『手を下していない』んだっけ…]
好きにすればいいよ。
[寒そうに肩をすくめて処刑台へ歩き出す]
[銀の弾丸を持ったまま、ギルバートに渡すタイミングが掴めず、そして更に問いかけられてギルバートを見つめた。意味が掴めずに。]
[後ろについてくるユージーンに目をくれた。
彼に、自分の抱えているような気負いは微塵も感じられない]
ユージーンは、処刑台に花を供えた?
[そう、聞いてみる。
もしかしたら残酷な問いなのかもしれないし、もしかしたら、責めているようにも聞こえるだろうと思いながら]
[ 開いた。彼女らしい几帳面な文字が綴られている。]
……俺にだって、わかんねえよ。
なんであんな嘘ついたかなんてさ。
俺は、俺だけが大事なのに。
……けど。
[ 紙がかさりと音をたてた。そこに、間違いなくネリーは、いるのだ。]
ネリーやシャーロットがいなくなって、
俺は……なんだか本当に、食欲がなくなっちまったみたいだ。
[ しばらく紙を握り締めたまま、俯いていたが、再び丁寧に紙を折りたたみ、机の上に戻した。]
……雑貨屋にでも、いくか。最近、何も買ってねえからな。
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