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[横合いから覗き込んでくる赤い色に、わたしはまた瞬きました。]
不思議…ですか?
[首を傾げて、ただ赤を見つめ返します。
暫くして、赤色は離れて行きましたが、わたしは暫くその色を見つめていました。]
[ほんの一瞬、眩暈に似た感覚を覚えました。
ぼやけた視界の中、赤い髪の少年だけがくっきりと浮かんで。
硝子のような眼と、わたしの眼がかち合う。
それは幻だったのでしょうか。]
ええ。
そんな感じ、です。多分。
[青い色の少女の言葉には、もう一度頷きました。
それから扉が開く音と閉まる音が、幾度繰り返した頃でしょう。
『番人』の声が、語り出しました。]
…終、焉?
[何処か物語のような話、わたしは鸚鵡返しにその言葉を繰り返します。
すぐに理解はできませんでした。]
[その言葉を口にした時。
わたしの中に、密やかな歓喜が浮かびました。
どうして今まで忘れていたのでしょう。
わたしの望みを。何よりの願いを。]
茶番、か。
[聞こえた言葉に小さく呟く]
まったく、とんだ与太話だな。
とはいえ。
[如何なる言葉を紡がれ、向けられても『番人』は口を噤んだまま。
これ以上は何も話す事はない、と言う所か]
……これ以上は何も話す気はないようだし。
馬鹿らしい、と切り捨てるにせよ、戻るべき場所も手段もわからない、か。
……厄介な。
[吐き捨てるよに呟いて、視線を窓の向こうに浮かぶ月へと向けた]
のんだくれ ケネスは、書生 ハーヴェイ を能力(占う)の対象に選びました。
ああ。
[与太話。茶番。戯れ言。
重なり聞える単語に詰めていた息を吐く]
こわいおはなし。
[翠を半ば隠すように瞼を伏せた。
膝へと下ろされた手はしかし握り合わされたまま]
戻るべき場所。
…戻るべきなのでしょうか。
[吐き捨てるような言葉に、不安を滲ませた問いを投げる]
[戻るべきなのか、という問いに蒼氷は月から常磐へと向かう]
……さて、ね。
それこそ人それぞれ、という所じゃないのか。
思い出せない以上、考えても無駄なのかも知れんが。
戻る場所……
しかしいったい、戻る場所とは何処なのだろうな。俺にはわからない…。
[ちいさな溜息をひとつ吐き出し、誰に聞かせるでもなく独り言を呟いた。]
……少なくとも「舞台」の上でないことは確かだ、ということ以外は……
[ナサニエルの額に乗せた濡れタオルをひっくり返しながら]
戻るべき場所も分からず、ここに居てやるべきことは茶番染みたもの。
茶番に乗る道理もない。
為す術なしとはこの事かしら。
[言いながら、ふいと紅紫の瞳を眼帯の青年へと向ける]
「舞台」って?
そう言えば、入って来た時もなんだか仰々しい振る舞いだったわね。
むしろ、わかってる奴がいない気がするが。
[微か、聞こえた呟きに答えるともなく呟いて]
俺は……そも、そういうものがあるのかも怪しいもんだが、ね。
[蒼氷は刹那、滲む紅に落ちる]
戻る場所、ですか。
[思い出せないそんな場所が、わたしにもあるのでしょうか。]
舞台?
[眼が見えない分、耳はそれなりに利くのです。
男のひとの声に、小さく首を傾けて、眼をその方向へ向けました。
相変わらずその表情までは捉えられませんが。]
[向けられた蒼氷はその色のままの温度を感じさせて。
一瞬だけ絡んだ翠は、怯えるように逸れてゆく]
そう、私も知らない。分からない。
けれど…。
[もどりたくない。
空気を揺らさず、薄桃だけがそう動いた。
追って常盤の房が小さく揺らされ、舞台という言葉を問う人々の視線を辿り、翠もまた舞人たる青年へと流れる]
[いいえ。
わたしに戻る場所など、ある筈がありません。
何よりも大切なひとがいない世界になんて。
――大切なお兄様を殺した、愚かなわたしには。]
まったく。迷惑な話ですよ、ほんとうに…。
[さらさらとペンを走らせる手に力が入る。]
終焉がどうのという話。そこを否定したら、
話が進みませんね。わかりました。受け入れましょう。
[びびぃ、とページの破ける音。]
嫌なんです。舞台に立たされるのが嫌なんです。
傍観者の位置ならともかく、演者にまわるのが。
[左眼がぐるんと動いた後、右眼に揃って
ついに、同じところに視線を集め出す。]
さぁ………
[眼帯の奥の疼きを、指でそっと抑える。]
分からない……。ただ、「舞台には立てない」ということだけが、俺の脳裏に刻まれているだけだ……。
そして……
[眼帯を抑えていた指を顔から離し、緩慢な動きで腕を正面に伸ばす。腕の筋肉が微かに軋む感触を覚え、彼は右目をゆっくり細めた。]
どういうわけか、自分の身体が――筋肉が疼くのが抑え切れないことがあるんだ……。
俺の身体には「舞踏」を求めて止まらなくなる「何か」だけが、在る。それだけが確かな「記憶」さ。
[逸れる翠の怯えは気に止めた風もなく。
蒼氷は、あっさりと受け入れを宣言したイザベラに、呆れたような感心したような、何とも評しがたい感情を込めた視線を向けた]
……シンプルだな。
[演者の立場を厭うという言葉に、こんな呟きが零れた]
気に入らないけど。そこも否定しては立ち行かないのですね。
論拠さえ示されるという条件なら、演じきってみましょうか。
[笑い声と同じリズムで、喉から渇いた音がする。]
尤も、論拠が示されるというのは、実際に事が起きると同義。
私は死にたくないですよ。降り掛かる火の粉は払いますから。
[再び、左右の眼はそれぞれ独自の路線を歩む。]
少なくとも、興味を持たせる命題ですね、「終焉」。
[目蓋がぴくぴくと痙攣する。]
[室内の僅かな光にもたじろぐように、数度瞬きを繰り返す。]
[そのうちに徐々に眼が開き、]
[うっすらと眸。]
[紙が破れる音が、彼の鼓膜を鋭く刺激した。伸ばした手をそっと下ろし、声の主の方に右目の琥珀を向けた。]
舞台に上がるのはお嫌いですか……?マダム。
泉の静かな光と、森の闇。それから、夢幻の緋色の照明……。最高の「舞台」装置と言わずして、何というのでしょう……。
――そう。
ここが本当に「終焉」とやらでないならば。
勿論、現段階ではオカルトの類ですよ。
自分は無から金を産み出せるであるとか、
無数の矢が貫こうとも、自分は死なないとかと同じ。
[呟きが聞こえたか聞こえないか、
鋭い左眼がハーヴェイを射ぬく。]
だけど、彼の言うことは興味を引く魅力があります。
与太話でも、大口で耽美に語れば勝ちなんじゃないかしら。
このまま、無為に時間を潰すのは生産的じゃないわね。
なら、退屈しのぎに彼の話に乗るのも悪くないと思うわ。
[くすくす、と笑みが漏れる。]
舞台に?
舞をやっていらしたのでしょうか。
[先に知らないと言われていましたから、答えは求めていませんでした。
ただ思ったことを言葉にしたに過ぎません。
眼は別のほうへ。]
終焉。
それが嫌なら、人狼を…でしたか…
[受け入れるということは、それを行うということ。
声のした方向を、見つめました。]
演者、傍観者、舞台…。
[話を受け入れると言うイザベラの言葉。更に紡がれた言葉を反芻する]
…ここが、舞台。
…私達が、演者。
[そう言うことなのだろうか、とふと思う。では傍観者とは? 疑問は口には出ず、その答えも得ることは出来ない。しばし考え込んでいたが、ふるりと首を横に振った]
…馬鹿馬鹿しい。
[そう呟いたが、何故かしっくり当てはまるような感覚に陥った]
「舞台には立てない」、けれど「身体は舞踏を求めてる」?
[じぃ、と眼帯の青年を見つめる。緩慢に動く腕の動きを眺め、続き紅紫の瞳は眼帯が据えられた瞳へと]
ええ、嫌いね。そういうのはもっと貌の良い人がやればよい。
[問いに対して、自嘲混じりに]
私が殺したり殺されたり。絵にならないのではない?
顔かたちを思い出せないけど、そう思うのです。
むしろ、そこのシャーロットさんあたりの方が、
「らしい」のではないかしら。フフフ。
そちらの方が、殺すにしろ殺されるにしろ……
[非対称の視線が不気味に上下する。]
観客のハートに訴えると思いませんか?
実際、オカルトのレベルだろ。
「終焉」を齎す者だの、力ある者だの、作り話じゃよくあるさ。
[鋭く射抜く左眼を、臆する事無く見返して言い放つ]
……しかし、そんな与太話も言った者勝ち、か。
純粋に退屈しのぎ、で終わるなら、それも悪くはなかろうが。
[言葉を遮るのは大げさなため息。
蒼氷はちらりと『番人』へ流れ]
……こちらさんを見てると、単なる退屈しのぎじゃ終わらん気がするのが、なんとも、ねぇ。
[うら若き乙女たちの言葉の響きに、口許を歪めた。]
どういうわけか、「舞台」が遠のくにつれて、「舞踏」が妙な迫力をもって俺の目の前に現れてくる。それだけさ。
[そこで、ひとりの乙女の瞳が、己の顔を塞ぐ薄汚れた眼帯に向いたのを感じた。男は――どういうわけか――無言で眼帯を手で覆った。]
[宙に伸ばされる腕を、翠は追いかける。
どこか羨ましそうな表情が掠めていった]
死にたくない。
私も、死にたくは、ない。
[下ろされた腕から外れた視線は、その言葉を発した主に向く前に別の場所へと止まる。
ぼんやりとした瞳を見つめたまま動きを止めていたが、相手を気遣う声に目を瞬くと、ゆっくりと視線を逸らした]
う゛ー…
[ごろりと寝転がり手が布を探す。温度の変化が少ない地下は酒にはいいが寝場所には向いていない]
…ぶえっくしゅっ!
あ゛ー…やけに冷えやがると思ったら酒が切れたか。
[番人の語り]
[ざわめく室内に関わらず、女は唯紅茶に口を付けた]
[リィン]
[最後の一口が終わり、陶磁器がソーサーに戻される]
番人殿は、どうなされるのでしょうね。
[そうして、碧眼は辺りを見る]
そうして、皆様はどうなされるのか。
[くれないは笑みの形を模ったまま]
[席を立ち、一礼を]
[部屋の扉を開け、廊下へと出た]
[周囲の人間達の話す声が聞こえる。
否、耳に入っているのだが、言葉としては認識していない。
それは、暖炉で火の燃える音と同じく、純粋な音、だった。]
もっとはっきり言いましょうか?
彼はきっと、患っているのよ。その…頭を。
[虚ろな方の右眼が、「番人」を捉える。]
その言葉を、頭ごなしに否定しても何もないし、
第一、このままでいるのもつまらないでしょう。
[「番人」を蔑むように。]
なら、一緒に遊んであげましょうよ。
きっと、満足したら何かあるわよ。きっとね。
少なくとも、信じられないと言って、
時間を浪費するよりは楽しいと思わない?
[眼帯の青年が紅紫の瞳を向けた先を手で覆い隠す。その仕草に一度小首を傾げ]
もしかして、気にしてた?
気分を害しちゃったかしら、ごめんなさい。
[視線を外し、軽く頭を下げる]
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