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─ 台所 ─
[ネリーに撫でられて>>17、ヘンリエッタは嬉しそうに微笑む。
他の使用人達はまずやらない仕草。
それが使用人として問題ある行動であることを、幼いヘンリエッタはまだ認識していなかった]
???
[その後の泥棒される可能性>>18については全く以て理解出来なかったため、やはり首を傾げてしまう。
訪れる来客は礼節を守る者達ばかりであるため、”悪い人”の認識が限りなく薄かった]
良く分からないけど、ネリーがいれば安心なのね。
[とりあえずそこは理解出来て、太腿を叩くネリーに信頼を寄せる。
尤も、叩かれた太腿に何があるかなど、知りもしないのだが]
分かったわ。
[食事の準備について>>19返答し、他のメイドとはまた異なる仕草をするネリーに見送られ、ヘンリエッタは台所を出て行った]
か ぜ ?
……うん、 そ っか。
おそと でられ ない のね。
[出たところで何かするわけでもないのだが、風が強くなって困ることといえば、そのくらいしか思い浮かばない。
相手>>*4が危惧していることには全く気付くことはなかった]
うぅん、だいじょう ぶ。
たぶん また、 そのうち ねむく……。
[謝罪に返答しつつ、また欠伸が出て一旦言葉が途切れる]
…ふぁ
ぅん、 ねむくなる と おもうから。
[途切れた言葉を言い直して、相手──フォイユに、ほわ、と笑う気配を伝えた]
― 広間 ―
[ふと視線を逸らせば、ヒューバートが何かを描き始めていて
気ままに動かしているかの手が、白と黒のただ二つで小さな世界を描き出すのに、ほう、と溜息一つ]
……見事、ですね。
[絵の事はよくはわからない。
だけど、自身に絵心という物が皆無であったから、素直に感動を言葉に落とした]
─ 広間 ─
……そーいうもの、ですか。
[年下に対して意地を張りたい気持ち自体はわからなくもないが。
じい様は度が過ぎる、との言葉は、スケッチブックの上に描かれていく世界にどこかに飛んで]
……いつ見ても、凄いというかなんと言うか。
[代わりに零れるのは、素直な感想]
─ →広間 ─
[台所を出て目指すのは広間。
来客が通されるといえば大体この場所であるため、一番に広間を確認しにいく]
え、と。
イザード、さん、いる?
[菓子袋を抱えているため片手だけでドアノブを掴んで、扉の隙間から広間の中へと顔を覗きこませてラッセルの所在を問うた。
広間には来客のほとんどが集まっており、先程は見なかった姿にヘンリエッタは数度瞬く]
あっ、ハーヴェイさんもいらしてたのね。
いらっしゃいませ。
[来客の多さに驚いた表情を見せたが、それは直ぐに笑みへと転じた。
広間の中に入り、ぺこりと頭を下げると揺れる、左右の結い髪。
下げた頭を戻すと、これまでは無かった胸元の銀と赤が微かに揺れた]
― 広間 ―
そういうもの、だよ。
私もそういうところはあるし、自覚もしているからね。
[くつくつ笑いながら、ハーヴェイから零された言葉>>26に返す。
その間も鉛筆は白に灰を、そして黒を刻み付けていく]
[それがふと動きを止めたのは、ユージーン>>25とハーヴェイの双方から零された感想が要因。
少しの間を置いてから小さく笑い、肩を竦めてから再び滑り出す]
一応は絵で食っている者だからね。
当然、と言いたいところだけれど、……そう言って貰えるのは嬉しいし、少し気恥ずかしいね。
[軽口混じりの本心を紡いで、手は更に影を落とす。
次第に浮き上がるのは森の中に不自然な程にはっきりと開かれた泉。
けれど泉の手前側の輪郭は未だぼんやりと不明瞭に]
― 広間 ―
[色々思い出したことは、ここでは不似合いとさくっと蓋をして。
苦笑と共に返る言葉に、少し悪い事を言ったかな、などと思いつつ]
なんにしても、気に掛けてくれる人がいることは素敵なことだと思います。
[ふ、っと軽い笑みにはからかいの色は混じってはいない。
代わりに僅かに滲んだのは切なげな、だけどそれは一瞬で消えて]
それでは、ぜひ。
私は結構雑食ですし、普段読まないようなものを読むのも面白そうですし。
[そう言って、笑った]
― 台所 ―
かーわいいよねぇお嬢様。
林檎みたいな。
[ヘンリエッタが出て行ってから、料理長にそんな風に言いながら手は手伝いに動く。
林檎が可愛いって変だと言われるも、そう?と首を傾げた。]
つるつるつやつやで、
手のひらに乗るくらいに小さくて、
まあるくって真っ赤でかわいいでしょ?
齧ると甘いし。
[愛い要素を並べるも、よくわからんと一蹴された。]
そーかなぁ?
そ っか
[冗談めかした口調>>*6にも、素直な返事をして]
ぅん、 ねる ね。
[そう答える間にもハーノの意識はうつらうつらとしてきて。
しばらく後、すぅ、と寝息がひとつ、聞こえて*きた*]
─ 広間 ─
[礼を返すハーヴェイ>>30に、にっこりと笑い返す]
お父様にご用事ですか?
ゆっくりしていってくださいね。
[口調は丁寧、初対面の人と話すような緊張感は無い。
淀みなく紡がれる声は、慣れた相手である証]
あ、と。
イザード、さん。
これ、さっき、お約束したお菓子、です。
[広間にラッセルが居ることに気付いて、そちらへと歩み寄って抱えていた菓子袋を差し出す。
袋の中には薔薇蕾のような形のラングドシャ。
一般的な薄黄のものに加えて、赤や緑のものがいくつか混じっていた。
色つきのものには問題がある>>0:132が、ヘンリエッタはそれを知らない]
味は、問題ないですから。
わたしも味見、しましたし。
[そう言って向けた微笑に硬さは無かった]
─ 広間 ─
[ラッセルの所在を教えてくれたユージーン>>35に礼を向けて用を済ませた後。
ヒューバート>>32やユージーンがこちらに意識を向けていることに首を傾げる]
???
[声は発することなく、仕草で疑問を示していた]
[ところで赤と緑は何だったんだと、先ほどのランドグシャをしっかり見ていた料理長に尋ねられると。]
チリペッパーとビターメロン。
[すぱっと言って、にんまり笑った。]
― 広間 ―
[自身の描く手遊びに近いスケッチが思考までをも奪う等とは思いもしない。
口調の軽さに反して瞳に宿る色合い>>33を受け止めて、気恥ずかしさが先に立ったが故の苦笑が零れて落ちる]
それは、とてもありがたいことだね。
[そのまま視線はスケッチブックへと落ちる。
正面から受け止め続けるには少しばかり純粋さが足りなかった]
何も無い訳では無いよ。
沢山の物を見て、聞いて、それらを材料に調理しているようなものさ。
……とはいえ、人には向き不向きがある。
きっと君は、私にはできないとても素敵なことができるんだろうね。
[濁され消え入る言葉>>35に緩く笑む。
視線は落としたままだけれど、柔らかな其れを浮かべたままで首を傾いで]
それじゃあ夕飯、食堂に運びますか。
旦那様のは部屋?それともお客と一緒?
[多分部屋じゃないかと言われるも、他のメイドが用向きに書斎へ向かう。]
お客のは先に運んじゃおう。
誰かー、夕飯できたって伝えてきてー。
[言って運び出す最中、呼び鈴の音が聞こえると、またかーと思いながら、途中で玄関まで走るのだが。]
……私には、何もありませんから。
[その言葉は心の中だけに留め、できるだけ平静を装うと決めた。
昔、故郷で起きた事件の際、教会に身を寄せた後で聞いた話で、両親がそこを離れたと知った]
あんな事の後では、それまでどおり、とは行かないでしょうけど……
[行き先は、男にすら知らされず。
つまりは、そういう事なのだと悟ったから]
─ 広間 ─
[ヒューバートの仕草>>43に視線は一度鉛筆の背が叩く部分へ。
次いで向けられた言葉にヘンリエッタの瞳は自分の胸元へと落ちた。
なだらかな胸元に佇む銀と赤の色。
ヒューバートだけでなくユージーン>>44からも褒められて、ヘンリエッタの頬に再び朱が差した]
ありがとう。
お父様からもらったの。
[幼さの残る言葉遣いで嬉しそうに言い、二人に対して満面の笑みを向ける。
両手でネックレスを大事そうに掬うと、胸元にあった時よりも間近に見ることが出来て。
銀も赤も、室内を照らす光をキラキラと反射しているのが分かった]
― 広間 ―
[少女の手が飾りを掬ったなら、それは今まで以上にきらめきを映して。
それにも似た輝きが少女の目に宿るのに、微笑ましげに視線を投げて]
アーヴァイン様からでしたか。
やはり親子なのですね…似合う物をお選びになる。
[他人事とはいえ、喜ぶ姿を見れば心は和んで]
大事にしてくださいね。
[そう付け加えて、笑った**]
─ 広間 ─
はいっ!
[大事に、そう言われて>>47、元気な声で嬉しそうに返事をする。
見るからに高価そうなものだったが、嬉しくてしばらくは身につけ続けることになろう。
失くさないように、と注意は受けているし、何より父からの贈り物であるため、ぞんざいに扱うことなどない*はずだ*]
/*
ネリーが男の娘である可能性が頭を過ぎっているが特に問題は無い(
赤だなぁ…。
役職あとは占い師だけか。
どこから出てくるだろ。
[寝る、と告げたコエ>>*7の通り、伝わってくるのは寝入る気配]
……やれやれ。
[一年前から、時折接触しているコエ。
何故そのタイミングからなのか、とか、細かい事は考えてはいない。それは、自分が考えても詮無いことと思うから。
むしろ、問題なのは]
……このままずーっと寝たまんま……で。
いた方がいいのかねぇ。
[意識が眠っているのならば、喰らう衝動も抑えられるのか。
今ひとつはっきりとはしないものの、そうであるならこのままでもいいのか。
それとも、在り方をはきと認識させるべきなのか。
そこの判断つかぬまま、曖昧なやり取りだけを繰り返しているのが現状だった]
ま、自覚したらしたで面倒だけど。
[主に糧を得る、という点で。
自分はどうにか自制しているが、時折押さえが効かなくなっているのもまた、事実だから]
─ 広間 ─
や、主殿への用事は一段落したよ。
後は、例の如く本をお借りしようか、というところ。
[淀みなく綴られる言葉>>36にさらり、返す。
胸元揺れる真紅にはお、と短く声を上げるが、なされた説明>>45に、さっき納品したヤツか、と一人納得していた]
[苦笑零すヒューバート>>40には、それ以上言葉を継ぐ事もなく。
ユージーンの冗句>>44に、は大げさにため息をついた]
……そうできればいいんだろうけど、生憎そんなアテないからねぇ。
[返す言葉はやはり冗談めかした軽いもの。
諾の返事に返された礼と笑みには、に、と薄く笑って]
うん、ここの料理を食べ損ねるのは勿体無いからな。
[そう告げるのと、夕食の支度が出来たと使用人が知らせに訪れる>>42のは、ほぼ同時]
/*
詰め込み長文を落としてから、二重表現に気づいて削除するせつなさ(とおいめ
さて、アーヴのひと襲撃はどうなるかねー。
つか、分裂型で一年前から……って。
やっぱりだったりするのかしら(^ ^;
なお、言うまでもなく俺はのーぷらんです。
おまかせしたらくるかな、とは思ったんだが、ほんとに引くかあ……。
─ 広間 ─
そうなんですか。
ふふ、いつも熱心ですね。
[用向きは終えたと、ハーヴェイが紡ぐ声>>49に笑みを向ける。
いつも本を借りていくことは知っていたから、それに対しても小さく笑った]
──あ、夕食、できたみたいですね。
[使用人からの知らせにヘンリエッタの意識はそちらへと]
……外、あれてるの?
じゃあおちつくまでは出ない方が良いのね、わかったわ。
そうなると───
[視線は広間の中に居る者達へ。
ヒューバートとユージーンは宿泊予定なので、当然食堂へ案内することになる。
これまでの流れからハーヴェイも食べていくことだろう]
[そしてもう一人]
イザードさん、も、食べていって、ください。
いつ、お天気よくなるか、わかりませんから。
[今日中に戻る予定だったろうけど、とラッセルにそう声をかけた。
天候が回復しないようなら宿泊して行くのも提案する。
同様の話はハーヴェイにも伝えた]
― 広間 ―
[少女がとても嬉しそうに返事を返すのに>>48自然と表情が柔らかくなる。
こういう屋敷の子供にありがちな様子は、目の前の少女からは感じられなくて、
とても大事に育てられたのだな、と思う。言葉にはしないけれど。
そうして]
あー……そういった縁ばかりは、確かに、ですね。
神のみぞ、と言いたいですが、実際は神様にもわからないでしょうし。
[ハーヴェイの言葉>>49にはそう返す。
例えがそう繋がるのは所属ゆえか、だけど言葉は軽く。
食事についての評が落ちるのと、使用人が声を掛けるのが重なるのに視線を動かして]
どうやら、お楽しみの時間が来たようですね。
[どこか楽しげにそう言って。
……食卓に並ぶ物を見れば、少しその評が変わるかもしれない、が]
― 広間 ―
[茶の給仕をするのが誰かの予想通りであるとはつゆ知らず。望まれれば誰にでも茶を振る舞った。
他人の話には口を挟まなかったが、天候の事が話題に上れば眉根を寄せ。
そんな折、自分の名を含むやりとり>>27>>35に反応してそちらを見て]
ほう、ラングドシャか。
子の機嫌取りには良かろう。
……しかし、緑や赤のものもあるのか。初めて見たな。
[菓子袋を受け取る。
緑やら赤は多分某人のオリジナルなのだろうが、そういう種類もあるのだと思ったらしい]
うむ、そうか。
礼を言うぞ。
[それ>>37が色つきを含めない保障だとも知らないまま、少し表情を和らげて、微笑に返した]
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