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[女が宝物を隠したのは――秘密という意味持つ薔薇の下。
女の魔力は薫り高い薔薇にかき消され、魔にも露見する事は無い]
[女が魔力に包んで埋めたのは、黒ではなく白の薔薇の下。
未だ蕾は硬く、その花弁は濃い緑のガクに隠れて見えない。
――けれど、白薔薇は同族とも言える女の魔力を受けて、その色をゆっくりゆっくりと…淡い紅へ色付かせる]
[――もしも、女の魂がオルゴールへと囚われたなら。
蕾は女の魔力を一気に吸い上げ、*艶やかな紅を咲かせるだろう*]
オストワルト様。
[“眠る”主へと視線を戻して、顔を俯かせる]
永遠のオルゴール、か。
それが原因とあらば――
[口唇は震えるものの、続きは、声としては紡がれず。
伏せた双瞳は、愁いを帯びているように見えたろうか。
歪んだ口許は、笑みを浮べているように見えたろうか。
陰になったその表情は窺えず、それを知る者は、*いない*]
[浮かんだ笑みは、自嘲めいたもの。
主に仇名す者は赦しはしないとは思えども、それ以上に。
――何処かで、あのオルゴールの音を聴きたいと願っていた。
それは、己に近しいものを感じたからだろうか。
正式な契約を交えていないとは言え、主を差し置いてまでとは。
全く持って、愚かしい]
[朝、詰め所に顔を出すと真っ先に聞かされたのは、昏睡状態に陥った主のことと、忽然と姿を消したオルゴールのこと
話を聞かされてもどういうことか理解出来なかったが、それなら見てきなさいというサクヤさんの言葉に主の部屋を訪れる]
召使い ユーディットが「時間を進める」を選択しました
[まだ事情を知らないであろう招待客に気取られないよう気をつけて部屋の中へ入ると、そこには確かにベッドの上に横たわる主の姿
一見ただ眠っているように見えるが、そっと近付きその手に触れると]
……冷たい。じゃあ本当に?
[その体からは生命の温かさが感じられず、ただ底冷えのする冷たさが感じられるのみ]
ようやく魔の方の目的決ーめた(遅!)
多分アーベルの中に居る魔が興味あるのは、
歌姫の「声」…ないし魂をストック出来るっつー能力、かな。
多分、何らかの理由で魂が大量に必要なんでしょうね。
ろくでもない理由で。うーん物騒だ。
―客室―
[ものものしい空気には気付かない。
ただ目を覚まし、彼女は手元の紙を眺めた。]
……ちがう
[口唇から、絶望の息。
思い出してもその空気までは描ききれていない。
部屋の中には紙ごみの山。
白の紙にはオルゴォルがいくつも描かれ、そして捨てられている。]
ギュンターさんに頼めば、もう一度見せてもらえるかしら…?
絵を描くっていったら、許可してくれる?
[ゆる、と、首を振る。]
あんなに綺麗なものは、触りたくないけど。
触ったほうがよかったのかしら…
描きたいのに触りたくないなんて、おかしいわね…
[そして部屋を見渡すと、なるほど確かにオルゴールは影も形もない
自身は先んじて退室して見てはいないが、仲間の言うには確かに昨晩、主はオルゴールを部屋に持ち帰ったとのこと]
……一体誰が、どうやって?
[ただ、*茫然とそう呟く*]
――客室――
[昨夜の出来事のせいか珍しく寝付けずに。
ようやく浅い眠りから覚めれば、日は既に高く]
…やれ、寝過ごしてしもうたかの。
[ゆるりと起きあがり簡単に身支度を整えながら、ふと部屋の外へと気を向ければ、いつもより重く張った気配と少しばかり慌ただしい使用人達のざわめきに首を傾げ]
何かあったのかの?
かといって、ワシなどでは役に立たぬであろうしの…
[暫し考えた後、もし何かあったなら話があるだろうかと思い、そのまま部屋で*様子を伺うことに*]
小説家 ブリジットは、ランプ屋 イレーネ を能力(守る)の対象に選びました。
……ひらく?
[瞬く。と、中からユーディットがでてきた。]
あ、今日和。
ギュンターさんは?
[体調不良と答えられ、彼女はまた瞬いた。]
そう…
じゃあ、オルゴォル、もう一度みたかったのだけど、無理よね…
[溜め息が溢れる。]
あれを描かないと、次が描けないのに…
でも具合いが悪いなら仕方ないわね
…っ!
[がばっ。
…荒い呼吸を続け、ようやくさっき見たものが夢だったと気づく]
…あの、オルゴールの話、聞いちゃったからかな…
[魂を糧に、極上の歌を紡ぐというオルゴール。
結局、その音色を聞くことは無かったのだが…
逆に、其れが少女の想像力を膨らませたのだろうか。
軽く汗ばんだ寝間着の中に空気を送っている]
…?
[そう言えば、もうお披露目が終わったんだし、帰るのはいつか?とか、そういうことを聞かれそうなのに…
まだ、聞かれていない気がする。
ましてや、廊下の様子が少し…あわただしいというか…昨日と空気が違っているように感じた]
[ユーディットはオルゴォルという言葉に反応したかもしれない。
しかしそれには気付けなかった。]
ギュンターさんに、お大事にって伝えてくださいな
[*それから再び描くために部屋へ戻る*]
―自室―
魂が対価、なぁ…。
[昨夜の銀で縁取られた小箱を思い出し、物騒なオルゴール、とぽつり呟く。
噂だけ流れたまま、長い間公開を伏せられていた訳も納得が出来る。
此の邸に招待を受けるのは幾度も有ったが、今までとは類が違う物だ。]
[一見だけならば間違いなく綺麗だと言える。
装飾を踏まえれば尚更。素人目にも金品的にも値打ち物を感じさせるに違いなく
それは、この邸で今までに公開された物も同様だと言えて。
――それでも、今だかつて青年の興味は向けられる事は無かったけれど]
[ふと。
今までとは、何処か逸脱した感覚に僅か眉を寄せた。
目の奥にチラつく銀の輝きに、ふるりと頭を振って]
―――…何だ、…?
[この異変は、昨日から。
オルゴールを目にして、説明を聞いたまでは覚えている。
…『そこまで』は、はっきりと覚えているのに。
部屋に戻るまでが―――思い出せない。]
[音楽室から出る時もそうだった。
…一瞬にして、僅かながら記憶が切れる。
知らず身体の内に、永い刻を経て巣食い続けた魔の存在が
徐々に蝕みつつあるなど、青年に判るはずも無く。]
……?
[廊下を慌しく行き交う使用人たちの足音に、思考を中断し僅か首を傾げる。
常に冷静を身に纏う使用人が、何処か混乱に満ちた様子はそう有る事は珍しく]
…今は、やめておいた方がいっかな。
[披露が終われば、直ぐに帰る事になるだろうから
そのつもりで、今一度ピアノに触れておこうと考えていたのだけれど。
忙しなく動く使用人の邪魔立てをしてまで、する事でも無い。
僅かに肩を竦めれば、手荷物から暇つぶしにと持ってきた小説の頁を捲る]
[オルゴールの喪失、そしてその持ち主の状況―――
どちらであろうと、青年がまさか*想像だにすることは無く*]
―――何処ぞの狗が、手を出したか知らないが。
[面白い。と、
薄く開いた口許が音を成さずに形作る。
『彼』にとって、総てが自らの手に収めるまでの余興でしかない。
そう―――
喩え、自らがオルゴールに引き寄せられる危険性を孕んでいたとしても。
すぅ、と。その赤に染まった瞳が面白げに細む。
手にした本で隠された口許に浮ぶ表情までは、見えずとも。]
中/
【現時点(参考=一日目)での大まかな分類】
能力者臭の凄い人:
ヘルガ(狼CO)>エーリッヒ(妖?)>オトフリート(占?)>イレーネ(霊?)>ナターリエ・ブリジット>その他
発言量の凄い人(貰った飴数):
エーリッヒ(2)>オトフリート(1)>ユリアン(1)>アーベル>その他
発言量が少ないまたは絡みの少ない人:
ザムエル・イレーネ・ユーディット・ブリジット・ナターリエ・ヘルガ(狼CO済みなので発言数で吊られはしないだろうが)
…多すぎにゃ!
めっちゃ票ばらける予感で一杯にゃ。
村側能力者はほぼ出揃ってるけどにゃぁ、守護者が誰守ってそうかも想像付かないにゃ〜!
─2階・客室─
……そろそろ……落ち着いたかな。
[ずっと感じていたざわめきが鎮まるのを待って、小さく呟く]
「……エーリ、へいき?」
……ああ。
[カーバンクルの問いには微笑しつつ頷くが、すぐにそれは、真剣な表情へと取って代わる]
それにしても……騒がしいな。
[部屋の外から感じる、妙な慌しさ。
何事もなければ、特に気にかけるものでもない……のだが]
…………。
[目覚めてから感じていたざわめきが。どこかで警鐘めいたものを鳴らしていて]
『あいつ』の歌姫……まさか……な。
[今朝、『何か』と交わした言葉が蘇る]
……確かめて……みた方が、いいな……。
[小さな呟きと共に部屋を出て、3階へと]
─…→3階へ─
/中/
しかし。PCの意識してない存在をロールするのは
(一度はやってみたかったから良いけど)非常に難しいと知った。
…じわりじわりと表に反映させるって難しい、な。
なんつーか潜伏狼だから特にかもしれんけど。
─階段→3階─
[階段を上る途中で、銀髪の召使に呼び止められる。
普段落ち着いた彼女らしからぬ張り詰めた様子に、どうしたのかと声をかければ。
返ってきたのは、主が体調を崩したので、面会は控えて欲しい、との答え]
…………それだけ?
[しばし間を置いて短く問えば、召使の碧眼は微かに揺らいだか]
……御大に、何かあった?
ああ……いいよ、無理に言わないでも。
[話し難い事なのは、容易に察しがついたから、僅かに笑みつつこう言って]
その代わり……直接見させてもらうから。
−回想−
[主の部屋を後にすると、堅い音を立てつ、階段を下る。
そのまま通り過ぎようとして、不意に歩みを止めた。
視界に入った、床に倒れ伏す人の姿。
丁度死角になりがちな場所は、目に留まりがたかったか]
フルトヴェングラー様?
[その人物の名を呼んで、傍らに膝を突く。
体温と呼吸とが確りと感じられれば、安堵の息を吐いて。
意識は失っているものの、特別な異常ないと判断すると、
失礼、と声をかけ、背と膝裏に手を添え、身体を抱き上げた]
[客人の部屋まで迷わぬ足取りで辿り着き、
中に入ると寝台にゆっくりと下ろす。
頬に残る滴の痕には気づけば、白は優しくそれを拭う]
……何故。
[零れ落ちた疑問の声は、何に対してか。
緊急事態とは言え、許可なく室内を探る事はせず、
眠る客人に恭しく頭を垂れると*部屋を後にした*]
[さらり、と告げた言葉に召使は慌てふためいたものの、それを見つめる翠の瞳は動じる事はなく]
心配しないで。
事は荒立てないし、執事殿の文句は、ちゃんと引き受けるから。
[無理言ってるのは俺だしね、と微笑んで。
足早に主の部屋へと向かう。
歩みを進めるにつれて異様に心拍が上がり、無意識の内に右手で胸元を押さえていた]
……当たって欲しくない予感って言うのは……大抵当たるもんなんだけど。
[呟きつつ、扉をノックする。
半ば予想していた通り、返事はなく。
それでも、入りますよ、と声をかけてから、中へ]
─3階・主私室─
[部屋の主はベッドの上。
一見すると、眠っているだけに見えるが、しかし]
「……エーリ」
[その姿を見たカーバンクルが、不安げな声を上げる。
それをなだめつつ、そっと近づいて触れた手は、冷たく。
……明らかな、異常]
……これ……は……。
[掠れた呟きがもれる。
しかし、その声はどこか、いつもの彼自身とは違った響きを帯びて]
……『歌姫』の……力が……用いられた……。
……っ!
[ふるり、首を振る。何かを振り払おうとするかのように。
その横顔を、肩の上のカーバンクルが不安げに覗き込んで]
……大丈夫……だ。
にしても……これって……。
「うつほ。たましいが、どこか、うせてるの」
……御大……。
[小さく呟いて、唇を噛む。
それでも、いつまでもここにはいられない、と立ち上がり、部屋を後にする。
部屋の外で落ち着かない様子で待つ銀髪の召使に、礼と無茶を言った謝罪をしてから2階へと]
……ったく……厄介事は、御免だって言うのに……。
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