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[ふる、と首を振り、目眩を振り落とす。
原因不明の頭痛や目眩に囚われている場合ではない、というのはわかっていたから]
……しっかりしなさい、もう!
[自分自身に向けて、小さく呟いて。
駆け出したレッグの後を追うように部屋の外へ]
……これ……血……。
[小さく呟き、それが続く先を見やる。
そこには、呆然としたレッグの姿があって]
なに……何が、起きてる……の?
[そっと近づいて、震える声で問いを投げて]
[廊下で驚いた顔のレッグをやり過ごし、血痕が始まるその客室の前に立つ。
ドアは半開きになっていて、中からはシャロンが纏っていたのとは比べようもないほど濃い、血の、赤い匂いが。]
[扉から中に入り、その惨状を前にして。]
[ああ。動物の厭な予感ってのは、当たるもんだな、と自嘲して。一息。]
ワンワンワンッ!!
[階下の連中にも届くぐらいの大声で思い切り吠え立てた。]
[目の前でうわ言を繰り返すシャロンに恐怖心は煽られるばかり]
何……何なのよ………何だって言うのよ……!
[耐え切れず大きな声で]
[瞳の青は震えているようにも見え]
〔宿屋の主人が、さっきエリカから預かった治療道具のセットを出してきた〕
〔リディアに向かって〕
すまんが、俺はシャロンをソファに運ぶから、後の事を頼んでもいいか?
…エリカがいれば、一番いいんだろうが…。
[扉の所にいるレッグを認めて]
[その横から]
グレッグ。
クローディアさんはどうし……。
……キャァァァッ!
[中を覗き込み]
[咄嗟に抑えきれずに悲鳴をあげた]
/中/
やっほう。
気絶できないよ、コレは。
まあ、気絶するようなコではないけどね。
キリングスイッチもわりとゆるく設定してあるし。
……何これ。
[表ではらしく悲鳴をあげつつ]
[けれど囁きも僅かに呆然として]
クレア。
貴女、心臓まで食べてたの?
[確かめるように囁いた]
…人が……。
[問われてようやく、搾り出すように返す声。]
人が、死んでる…。
[中の凄惨な状況を見せたくないとエリカを制するも、自分の膝も情けなく震えていて。]
[追いかけ階段を駆け上がり、その先にグレッグとエリカの姿を見止めるとその足を緩め。途端パトラッシュの吠える声が聞こえる]
……。
[確実に異変は起きている。それは廊下に続く血痕からも明らかで、緊張により鼓動が大きくなる。一歩、また一歩、僅かに震える身体を叱咤して、問題の部屋に足を踏み入れた]
〔リディアの叫びに驚いたが、その目に浮かぶ不安に気づき、あえて、静かに言葉を返す〕
おい、リディア。落ち着け。
お前まで不安になってどうするんだ。
とにかく、こいつをそのままにはしておけねぇだろう?
頼むよ。
〔そっと、リディアの肩に手を置いて、視線を合わせた〕
〔と、耳に入ってきたのはフランの悲鳴〕
〔目の前のリディアと2階を見比べ〕
〔宿の主人に向かい〕
シャロンを頼む!
〔シャロンを宿の主人に預けると、2階へと駆け上がった〕
[目の前に広がったのは赤く染まったベッド。それに横たわるクローディアだったもの。それを目にするとそこから動けなくなり、頭を両手で押さえる]
あ、あああ……。
[身体を前に折り、焦点の合わない瞳で声を漏らす]
い、嫌だ……嫌だよ、ディ!
僕を置いて行かないで…!!
[その場にへたりと座り込む。
─フラッシュバック─
頭を抱えたまま小さく蹲り、嫌だ、嫌だ、と繰り返す]
人って……その部屋って……。
[そこには前にも一度、入った。確か、クローディアの部屋で。
先に横合いから覗き込んだフランの悲鳴から、中の様子は大体想像がついたけれど。
見ずに済ませるわけにはいかないような、そんな気はしていたから。
隙間から、覗き込もうと試みて]
//中の人発言//
ということで、精神が正常に戻った後から、赤ログ参加いたしますです。
無茶な設定に付き合っていただいて、感謝。
[ランディの声と温もりに瞳の色は少し落ち着いたように]
うぅ……はい、私で出来ることがあれば……。
[シャロンを抱えたマスターが彼女をソファーに寝かせ]
[受け取った治療道具を手にあたふたと]
[ほら、お前も落ち着け、とマスターに冷たいタオルを渡されて。
それをシャロンの頬にそっと]
シャロンさん……。
[目の前の人の名を呟き]
〔点々と続く血痕。それが無くとも、クローディアの部屋が何処なのか、一目でわかった〕
〔何があったのか、確かめるための行動に出ようとすると、耳の後ろから聞こえる大きな音に一瞬身体がふわっと浮き上がる感覚に囚われる〕
〔階段を駆け上がったことで跳ね上がった己の動悸の音だと気づくまで、暫くかかった〕
[ベッドの上に横たわっていたのはクローディア。
ただ眠るかのようにその顔は安らかで、しかしそれは見せ掛けのもの。シーツは血に濡れている。恐らくは背中からの出血なのか。
と、後方でディーノが叫ぶ声を聞いた。
どこか壊れたような声に振り向く。
座り込み、頭を抱えて、何かをしきりに繰り返している。
踵を返してディーノの元に歩み寄る。]
ディーノ…?
[ごく小さな声で囁き。]
落ち着け……。
[『パトラッシュ』がその頬を宥めるように舐める。]
/中/
シャロンさんお疲れ様。
ただ、描写上どうしても必要なので、引き裂かれていることは情報ページで明記してしまいました。
でないと齟齬が出てしまうので……。
〔乱れる呼吸と体のバランスを一瞬整えると、部屋の戸口に座り込み震えているフランの姿を確認する〕
っ!フラン…大丈夫か!
〔そっと彼女の身体を支えてやりながら、部屋の中に視線をやる〕
…!
〔息が、詰まる〕
//中の人発言//
ですね。
全く迷惑かかることしてしまって申し訳ないです。
どこが引き裂かれたのか、情報ページに追加しました。
っ!?
[悲鳴を聞いて飛び起きる。
さらには犬の騒ぎ立てる声。]
なんだってんだいったい!?
[絶対に何かいけないことが起きている。
駆られる衝動のままに部屋を飛び出した。]
う、あ。
ら…ランディ。
[身体を支えられれば]
[震えながらもそちらを見て]
く、クローディアさん、が……!
[それ以上は言葉に出来ず]
[ランディに縋りついた]
/中/
お疲れ様ですー。赤ログさんかお待ちしておりますー。
と、すみません。今夜はここで一旦落ち。
描写書きに今夜来れるか……来れなかったら明日になります。
ずるずるしちゃってすみませんー…(泣
[がくがくと身体を震わせ、焦点の合わない瞳は床へと落とされている]
ディ…嫌だよ…!
僕を一人にしないでよ…!!
[『ディ』『嫌だ』『置いて行かないで』『一人にしないで』
これらの単語ばかりが繰り返される。
そんな中、錯乱した頭に小さな低い声が入り込んでくる。自分の名を呼ぶそれはどこか心地よく、暗闇に染まった心の中で小さな光を生み出した]
…ぱ…とら……っしゅ…?
[徐々に瞳に光が戻ってくる。身体の震えは止まらないが、頬を舐める感触に、ゆっくりと顔を上げた]
…………。
[そっと、覗き込んだ部屋の中は紅に染められて。
先に飛び込んだ者たちがそれぞれ呆然としてる姿よりも、何よりも]
……クローディア……さん?
[鮮烈な印象を与えるのは、その紅の源となった女性の姿で]
……ぁ……。
[零れ落ちる、小さな、小さな、声。
ずきり、と。また頭の奥が痛むような心地がした]
……?
[先の波動とは違うけれど]
[目の前の彼女に少し不思議な感覚を与えられるような]
……シャロンさん……?
[その声は聞こえるわけもないのに]
[無意識の内に、右手が左肩を掴む。
紅を見ているだけで、そこが痛むような気がして]
……同じ…………?
[次いで、零れ落ちたのは、こんな呟き。
何と何が同じなのか。
それを考えようとすると、また、頭が痛んで]
〔フランを部屋から隔離するように抱きすくむ〕
もういい!もう見るな!
〔既に脳裏に焼きつくほど見てしまっただろうが、それでもそうせずにはいられなかった。凄惨な、赤、赤、赤…〕
〔昨日のコンディションであれば、自分でも卒倒しそうなくらいの有様だった〕
〔ごくり、と唾を飲み込むと、意を決する〕
フラン、ちょっとここで待っててくれ。
…脈を、とってみる。
〔詮無きこと、とは思ったが、微かな希望にかけてみたかった〕
[反応を示したことに安堵し、自身の頭を摺り寄せた。
他には聞こえないよう、さりげなく注意を払いながら囁き続ける。]
お前は一人じゃない、大丈夫だ……。
俺が一緒にいるから、ほら……落ち着け。
[その身体でディーノの視界からクローディアの遺体を覆い隠す。
大丈夫、大丈夫と呟く。
ディというのが誰なのか。
ディーノが何を思い出し恐慌状態になっているのか。
それは今はどうでもよくて、ただ落ち着かせようと。]
[シャロンの言葉に身体をびくっと震わせて]
シャロンさん?大丈夫ですか?
シャロンさん……。
[最後はもう*消え入りそうな声で*]
クレア?
[囁きで呼びかけているらしき声に]
[軽く疑問を投げた]
……シャロンね。
[けれど確かにその名前は]
[どうにも引っかかるもので]
[それとなく様子を窺う]
[飛び出した勢いのままに部屋に飛び込む]
どうした!?何が──、っ!!!!!!
[瞬間、飛び込んできた光景に目を見開き、言葉を失う。]
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