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─ →資材置き場─
…綾姉……どこ行ったのよぉ…。
[探しても探しても見つからない綾野。
泣きそうな声になりながらも呼びかけ続け、辿り着いたのは以前に一度来た資材置き場。
扉を開け、薄暗い中で目を凝らす]
綾姉!居たら返事し……っ!?
[呼びかけを口にし、言い終わろうとした時だった。
薄暗さに慣れ始めた目が影を捉える。
最初は誰なのか判別出来なかった。
ただそこに誰かが居ると言う気配を感じただけ。
けれど、それは動く気配を見せず、じっと壁際に座り込んでいる]
……綾、姉?
それとも、別の、人?
[その影は自分の声にも反応しない。
言い知れぬ不安が過り、息を飲むように喉を鳴らすと、ゆっくりとその傍へと近付いて行った]
いいじゃないか。
似合うよ。
[クツクツとした笑いは、やがて抑えきれない嗤いゴエに]
アッハハハハ!
悪いね二人とも、今回は俺の勝ちみたいだ!
[人間ではありえないスピードで、殆ど音も立てずに走り出す]
[七重のただならない様子にそれらのことも忘れて自分もPCにかけよる。
そこには見慣れたLiGのシステムメッセージ、七重の飛び出した廊下の方に視線を向けて]
綾野さんいらっしゃらないんでしたっけ?
皆で探した方がいいかしら?
/*
んー、折角だからいただきます。
同時に赤でも進行とか出来そうだと、つい。
赤猫にもやりたいことあったんだったらごめんなさい。
そして落とし損ねた分。裕樹、GJです。
俺も綾野さん動かそうかと思ってたけど、こんな風にスマートには出来なかったから。
―PC部屋→廊下―
…探してくる。
[涼に同意するかのように、自分も七重の後を追い部屋を出た。
七重の声が遠くからあちこちに反響する。
何処を探そうか迷いながら、まだ開いていない扉を開け中を覗くが、人影はない。]
…まさかな。
[呟き、無意識に手は携帯へと伸びる。
歩き探しながら、携帯の画面を覗くと、そこには。]
…………………。
[書かれてあった文章に、一瞬安堵し、次にそれ以上に不安が押し寄せてきた。]
つまり…やっぱりリアル人狼って事か、よ。
[携帯を握り締めたまま、ぎりと歯を食いしばった。]
[似合うといわれれば逆に嫌な感じはしなかった]
そ、そうかな?
でもあまりじろじろ見られて言われると…恥ずかしい…。
[怒る様子は完全になくなり恥らうようなコエ、
続いた言葉には]
あっ、レンに先こされちゃったね残念。
[その言葉さほど残念そうではなく、恥じらいとかうれしさとかいろいろ混じって複雑なものになっていた]
―廊下―
[虫食いなどもなさそうだった。
持ちやすいように畳み直した毛布を抱えて廊下に出た]
何かあったのか?
[七重の声が聞こえてきて首を傾げた。
それが綾野を呼ぶ声だと気づいて、表情を引き締めた。
手は塞がったまま足早に廊下を進む]
つまりは…………先を越された、ってことだね。
あーあ、レンさん巧かったからなぁ。
次こそは、ボクが獲物をゲットさせてもらうんだからね!
[びしぃと宣言。]
あ、ちなみに赤猫さん。
それって流行りの『つんでれ』ってやつですか?
[首こてしと傾けて、赤猫に問う。さっきの宣言台無しである。]
[こつり] [こつり]
[自分の足音が部屋に響く。
一歩進むごとに影は形をはっきりとさせて行き。
やがて投げ出された様な手足が目に映る。
更に近付けばその影はスカートを穿いていることに気付く。
薄暗いために色までははっきりとしない。
壁際に座り込む影の足元まで近付くと、輪郭ははっきりと目に映った]
…綾姉?
何、してるの?
ねぇ、綾姉ってば……。
[それは紛れもなく綾野だった。
しかし声に反応は無く、俯くような形で座り込んだまま。
何やら妙に嗅ぎ慣れた匂いもする。
それは嫌な予感を掻き立てるもの。
けれど、眠っているだけかも知れないと思い、綾野の肩に手をかけて揺すってみた]
[揺らした綾野の身体が重力のままに床に倒れ込んだ。
力無く横たわるその姿に身体が強張る]
あや、ねぇ?
[再びの呼びかけにも反応は無い。
壁に手を付き綾野を覗き込もうとして、異変に気付く。
手にべったりと何かが付着している。
壁についた手と、綾野の肩を揺すった手の両方にそれは付いていた]
あ、ああ、いやぁ、うそ、でしょ…?
[色は分からない、けれど匂いでそれと判る。
───血だった]
い、や……綾姉ええええええええええええええ!!!
[悲痛な叫びが部屋を支配する。
扉は開け放たれたままであるため、廊下にも響いていたことだろう。
綾野は首を掻き切られ、胸にも穿たれた穴があった。
人の手腕では為し得ぬ痕が──]
[戸惑いながら見る、パソコンの画面。
表示されるメッセージ]
……や……ちょっと、これって……。
[過ぎるのは、嫌な予感。
その内、裕樹も廊下に飛び出して]
あたし……あたしも、探してくるっ!
[じっとしているのが、嫌で。
廊下へと、飛びだした]
[裕樹も探しに行ったのをみて残った人たちを見回しながらどうしようか迷った。]
一人で行くのは危険なんじゃないかしら?
[いまさらな提案だったが、
自分は一人で探しに行く気にはなれなかった]
[それでもやっぱりじっとはしていられなくて瑠衣が飛び出すと]
私も一緒に行きますわ。
[ついていくようにして駆け出すと七重の悲鳴が聞こえ]
急ぎましょ、ときさん。
何か嫌な予感が深まりましたわ。
―資材置き場―
[廊下にも響き渡った叫び声。
開いている扉を見つけて、そこへと走った]
どうし…っ!
[入った部屋の中は濃厚な血の匂いに満ちていた。
掛けようとした声が途切れ、毛布が足元に落ちた]
違うから…。
ツンデレ違うから…。
[HALの宣言の後に拍手をコエにだして送ろうとしたところでそんなコエが聞こえ。
否定はするものの、言われてみれば確かにそうだったのだろう。
気を取り直して]
私も負けないよ?
でもはじめはばれないようにこっそりしないといけないのかな?
[後は自分は何か道具を探さないとと心の中で呟いたコエは相手に聞こえたであろうか]
[七重の悲鳴が耳に届いた。尋常ではないそれは耳に付く。
携帯をしまい、部屋を出て辺りを見回し。
おおよその見当つけた方向へと走る。
微かに漂う違和感、気配、匂い。
そういったものが、近づけば強く感じられ。
辿り着いた先は、資材置き場だった。]
ナタリ…っ。
[聖の後から中を覗き。
何が起こっているのか把握すると、ただ絶句した。]
[薄暗い資材置き場。
手にその時の感触が思い出される]
何をお探しですか、管理人さん。
[背後まで近づきにこやかに問いかければ、驚愕と恐怖を浮かべて綾乃は振り返った]
noR_aさん。いや、綾野さんでしたっけ。
俺も探しものがあるんですよ。
ここの出口っていう。
それで、ちょっと確かめたいと思いまして。
あや、ねぇ…なんで、どうして…。
[恐怖に顔を引き攣らせ、瞳からはボロボロと涙を零し。
足の力が抜けて、その場に座り込んでしまう。
赤い溜まりに触れたフレアスカートが、水色から紅へと変化して行った]
なんで…っ、あやねぇが…。
なんで、あやねぇが、し、しななきゃならない、の…!
―資材置き場―
…。
[ぼろぼろ泣く七重に、かける言葉が見つからない。
何故と言われても、おそらくその理由をしるのは、綾野を殺した当人だけで。
瑠衣らがくれば、入らない方がいいと入り口で止めた。
それでも進むようなら止めはしないのだが。]
ここがLiGの世界と同じなら。
あなたを殺したら事態が動くんじゃないかなあってね。
[悲鳴を上げようとしたのか、綾野が息を吸い込んだ。
その首に伸ばした右手には、既に鋭く冷たい爪が伸びていた。
ザクリと肉を裂く感触を感じて、ニンマリと嗤う]
ああ、苦しいですか。ごめんなさい。
すぐに楽にしてあげますよ。
[震える身体を左手で押さえ込み、その胸へと右手を差し込んだ。触れた命の源を、歓喜と共に握り締める。
爪だけでなく、腕全体が獣のそれのようになっていた]
[むせ返るような血の匂い。
濃厚なそれは、過去起きたことを思い出させる。]
……痛い、な。
[人知れず、両手のリストバンドを見た。]
―資材置き場―
[深呼吸を何度も繰り返す。
ここでパニックを起こしてはいけないと自分に言い聞かせる]
ナタリー。七重さん。
とにかく落ち着いて。
[落ち着けるわけがないのは分かっているのだが。
意を決して近づくと、手を伸ばした]
まずは最初の部屋に戻ろう。
この状況で何を考えても話しても、まともになるとは思えない。
─資材置き場─
[走って走って。
たどり着いたのは、資材置き場。
入り口には、裕樹が立っていて]
ゆっきー!
今、ナタリたんの声……綾様、何かあったの!?
[問いかける声は、多分、ひっくり返りそうなもの]
[瑠衣の不安げな声に]
大丈夫ですわ、きっとちょっと驚いただけですわ。
[それは自分に言い聞かせる言葉のようでもあったであろうか。
瑠衣と一緒に声のした方へと駆け出す。
入り口で裕樹にとめられれば無理に中に入ることはせず。
ただそのことが示す事実はすぐに理解ができて]
あの…、アートさん……
[それ以上は言葉にならず、入り口で七重の泣き叫ぶ声を聞いていた。]
─資材置き場─
[IDと本名、両方で呼ばれ、ピクリと反応を見せる。
ゆっくりと首を巡らせると、視界に影が二つ見えた。
片方はこちらへと近付いて来る。
手が伸ばされるのを見て、じり、と少し後ずさった]
……誰。
綾姉殺したの、誰。
誰よ、誰なのよ!
この中の誰かなんでしょ!
ここにはアタシ達しか居ないんだから!!
[錯乱にも似た様相で声を荒げる。
瞳には恐怖と猜疑が宿り、伸ばされた手が触れるのを拒んだ]
/*
ちょっとフライングしたっ!
ところで、ゆっきー占い、かな?
さて、どこ占ったんだろか。
おにゃのこで占い師と縁故で初回占いとか、続いてたら笑うよ!
―資材置き場―
二人とも中見んな。
[自身もやや青い顔で。
入り口からは動かずに、低い声で瑠衣と涼に先に静止をかける。]
…管理人が、中で死んでる。
[状況は、端的に伝えておいた。
どういう惨状かまでは口にする気にもならない。]
二人とも、このままもとの部屋に帰れ。
[そう忠告を入れると、七重がなにやら叫びだすのが耳に届いた。
軽く眉を潜める。]
…食べたら美味しいのかな?
[けれどまだ、そこまでする気にはなれなかった。
何よりも浮かれる頭の端で冷静さを残す部分が、行方不明になった綾野を誰かが探しに来るかもしれないと警告していた]
まあいいや。
じゃあ、おやすみなさい。
[壁際に寄りかからせて囁いて。
再び獣の動きで資材置き場を後にすると倉庫へと向かった]
ああ、二人とも頑張って。
でも俺もまたやりたくなってしまうかも?
[ちょっと欲張りかな、と嗤う]
できるだけ譲るようにはするけどね。
―資材置き場―
[七重の声にビクリと手を止める]
そんなの分かるか!
そもそんな聞き方で「はい、私です」なんて名乗ってくるとでも思ってるのか!?
[思わず怒鳴り返してから、もう一度深呼吸。
息は少し荒いままだったが声は低めて]
いや、悪い。
触らないから落ち着いてくれ。
それこそここには俺達しかいないんだから。
年長者で一番こういうのに慣れてそうな奴にまでパニックされると、参る。
[綾野が死んでいると話しに先ほどのシステムメッセージから]
そう、やっぱりそうですの…。
[うつむいてそう呟いた。
その表情は覗き込まなければ伺いしれないだろうが、
声の調子を落とした様子から想像はつくであろうか。
見知った仲とはそんなに親しい仲でもないこと、実際の死体を見ていないことからどこかで現実感がぬけてるような感覚もあった]
向こうに残った皆さんに、報告しないといけませんわね…。
私行ってきますわ。
アートさんたちはナタリーさんのことよろしくおねがいしますわ。
[そう告げると自分はPCのあった部屋へと戻ることにした]
今は…何も考えるな。とにかく戻れ。
…ただ、他の奴には伝えておいてくれ。
[震える瑠衣にそう伝え。
他の奴までこっちに来ないようにと言いながら、聖が落とした毛布を拾い、二人に押し付ける。]
ああ、こっちはこっちで何とかする。
[とは、気を落としているように見える涼の言葉に同意し。
二人を押し返すように向こうへやった。]
[うつむきながら少しにやけそうになり口の端がひくついた、
声の調子は落としたままに、こうすれば表向きは不自然ではないだろう]
大変だね、事後処理も。
[そのコエは少しレンをからかう様に]
私がやるときは注意しないと、
そういえばレン道具とかなにももってなかったよね。
どうやって殺したのかな…?
[純粋な疑問、綾野の死体は見ていないのでその方法も見当がつかず]
─資材置き場─
[怒鳴り返されて、大きく身体を震わせる。
瞳は恐怖の色に支配された]
…慣れてる、ですって?
人の死が、慣れるはず、ないじゃない…!
慕ってた人が、親類が死んで、平然としてられるはずが…!!
う、わあああああああん!!
[聖の言葉に思考が戻りかけたが、人の死を前にして完全には戻らず。
綾野の死を再認識して、首に下がっていたタオルを口元にあてて大泣きし始めた。
手に付いた紅がタオルにも移り、染み込んだ涙が混じってその範囲を広げて行く]
わかりましたわ。
[次に顔を上げるときには凛とした様子で、
お嬢様の仮面をかぶってからこそであろうか]
さぁ、いきましょときさん。
皆にも知らせませんといけませんわ。
[瑠衣を促すようにしてPCのある部屋へ向かおうと]
おきてしまったことは覆りませんわ……。
―回想―
[同じ部屋に居た少年が掛けてきた言葉には>>1:261、首を縦に振って肯定の意を示した。
そのまま彼は、同じ部屋にいた瑠衣と話し始めたので、また一歩引いて様子を眺めている。
あまり、会話をしていない相手には、どうしても隠れていると、印象付けられるだろう。元々、積極的なタイプではないのだから。それにこの場では、自分より若い子たちに囲まれていて、なおさら表に出づらい、そんな状況もある。
自分でも、どうしたらいいのかわからなくて、そんなことをずっと考えていれば。出かけていた人たちが帰ってきたようだ。
管理人何処行った?という裕樹の声>>1:311に、あたりを見回せば、綾野の姿がない]
あら。いつの間に…ずっと考え事をしていたから…
[それだけの返事を返して。奏の問い>>15にも、同じように応えただろう]
―回想―
[一瞬、何が起こったかわからなかった。
パソコンの画面を見た七重が、勢いよく飛び出していく。
みんながパソコンの画面を注視する。半歩遅れて、後ろから覗き込んだ。
画面に映るは、見慣れたメッセージ。
七重を追いかけていく人たち。自分も追いかけようとは思ったものの、皆で動いても仕方がないと、その場に残ることにした。
再び、パソコンの画面を覗き込む。画面に映るメッセージに、身体が震えるのを感じた]
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