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―第一階層・整備室―
[ジョエルの問いかけにもいつもならば反応したのだろうが、今は目を向けすらしなかった。
許しを得て整備台から降ろされた機械犬は、落ち着かない様子でたたと部屋内を駆ける]
「今の音は」
「PMC」「見つかった?」
「擬態するって…」
「まさか――」「違う、オレは」
[立てたままの耳は、断片的に周囲の言葉を拾い]
[勿論、ごく近い場所で起きた銃声も例外なく]
[放たれたエネルギーはそのまま同僚の額を撃ち抜いて。
ゆっくりとした動きで後ろに倒れ込んだその体から、何かが這い出てくるのが見え。
平べったいゼリーのような、粘ついているようなそれは這い出てそのまま力尽きたように動かなくなった。]
……あれ、は…
あれが、PMC、か…?
[その疑問に答えるものはあったろうか。
しばらくの間、呆然と*それを見ていた。*]
―第一階層・整備室―
[銃声。倒れる整備士。銃を向ける虚ろな目。
一瞬にして静まり返った整備室。
リディアの掠れた声>>20ですら、機械犬の耳がクリアに拾う程に]
[リディアが装置を止めてくれる>>20と身体が自由になる。緩く目を伏せ、脳内で電子音-piiii-を響かせた。正常起動完了の合図だ。
いつもなら一瞬のソレでも、今はその一瞬が命取り。
どさり、
音がして、少しの間の後、顔を上げる。
対峙するのは知った顔同士。
脳内で響いたのは、電子音-vuuuuuu-。]
リディア、
[銃声を止めるには遅すぎた。止めるための声だったかもわからない。目の前で倒れた整備士の一人から出て来たのは、見たことのないもの。]
あれが?
[電子音-vuuu-の後に答える声は、いつもと違う事もない。]
情報と合わせるとその可能性は高いか
ひとつ、退治だな
―第一階層・整備室―
[発されたエネルギー。
倒れた身体から這い出る生物。
「PMC」のことば。
肯定する声>>26は、はっきりとしたものではなかったが、それでも]
[張り詰めていた空気が爆発を起こすには、十分すぎる燃料]
─ 第一階層・通路 ─
なに?何かあったの?怒られた?
[異様な雰囲気は感じ取るものの、その深刻さまではやっぱり察知できなかったが。
ノブの足元に何かが飛んできたのを見ると、びくりと一瞬身を竦ませた。
それが何か、をきちんと理解する前に、怒られたりなんたりしたせいで人恋しいのもあって、どーんと父親にするのと同じように抱きついた。]
だってボタンに手ぇ届かなかったんだもん。
[上まで来たいいわけはそんな感じで言うが、多分説明は足りてない。
ノブがレーザー銃に手を伸ばすのを、きょとんとした調子で見ていた。]
─ 第一階層・整備室 ─
[静まり返った整備室に、うっかりその声は響いてしまったのだろう。パトラッシュの思考>>27の通りなのかどうか、空気は、爆発する。]
「…、…… ひっ」
[別の整備員から悲鳴があがる。]
「うわああああああああああああああッ!」
[搾り出すような悲鳴が整備室にも響き渡った。
持っていたレーザー銃がジョエルを狙う。左腕を掠めた。反射的に声が出るようにも出来ていないので、無言で瞬く。]
…
「知ってる、知ってるんだお前が手先なんだろうこっちでもメンテしてやってたのに恩を仇で返しやがってどうせあいつのPMCもお前が持ち込んだんだろ!!」
[言われる言葉に瞬きと同時に電子音が頭の奥からもれる。-jeeeee-
どうやらサボタージュ回線の常連らしかったその整備員は、火種>>1:193>>1:194を 表に出した。
連鎖するように、辺りでも声があがるだろう。]
きっとね。
丸ごと取り込むのはなかなか簡単でないけれど。
食らえたのが一部であっても確かな力になる。
[捕食の詳細は特には説明しなかった。それは本能が知っているもので、多少の個体差もあるだろうから。
きっと少女のような個体が想像する通りのことも出来るだろう]
そう。あの研究主任は経歴が長い。
擬態しても判別できる方法を調べているという話も聞いたしね。
この騒ぎの中で消してしまいたいところだ。
―第一階層・整備室―
[さて、現段階で機械犬に赦されているのは、明らかな敵に対する攻撃行為。
この場合の“明らかな敵”とは、己を害しようとする者のこと。
警備ロボットに危害を加える必要など、乗組員にはないからだ――通常ならば]
[それはこのイレギュラーな場でも“正常に”働いた。
ジョエルに対してのものか、それとも他の者へ向けられたものか。
一つの流れ弾が、落ち着きなく動き回っていた機械犬の鼻先を掠めたことによって]
─ 第一階層・通路 ─
ああ、ちょっとね。
お前を探しに行こうとしたから怒られたんだよ!
[タックル状態>>28を抱き止めてから、ぺし、とデコピン狙い一発。呼び方が前より気安くなっていた]
第二階層の方が低い位置にあるだろ!
そも一緒にいた人に頼んで押してもらえば良かったんだ。
まあいい。怪我の功名だと思おう。
[言い合ってる内に扉が開いて人影が飛び出してきた。
その手元が光って顔を掠めるように光が背後まで抜けていった。
振り返るとこちらも同じように構えて引き金を引く。
胸近くを線が貫いて倒れる相手。ヒクヒクと痙攣している]
頼むから離れてくれるなよ。
カルロスさんのような専門家じゃないんだから。
─ 第一階層・整備室 → 廊下 ─
[ジョエルに向かった銃弾が、誰かを掠める。その誰かがさらに銃弾を、そしてまた、 連鎖。
電子音 -緊急事態確認--プロテクト解除--コードOK--…- -piiiiiii- リディアに施された簡易解除が作動する。解除に沿うように、携帯したレーザー銃を一度、人間に向けようとして、]
…
[電子音-viiiiiiii…-]
[やめ、そのまま走り整備室を出ようとする。
銃弾が辺りを駆ける。
運動機能は高性能な方だったが、銃弾を避けるレベルではない。元々戦闘には向いていないタイプなのだ。
最初の彼の言葉から、とりあえずの標的は自分のようなので、ここから離れたら整備室は静かになるだろうと思考は回った。――それが正しいかどうかは、解らないが。]
パト
[一発の流れ弾がパトラッシュへと飛んだのが傍目に見えた。名前を一つ呼んだだけ。リディアも避難はしているだろうか。
連鎖のおかげか、運がよかったのか、ジョエルの整備室からの脱出は叶うだろう。]
―第一階層・整備室―
[機械の脳は、それを“敵”の攻撃と見なした。
金膜の奥の赤い光は整備士の一人を捉え、
常より機械的な動きで開いた口からは銃口が覗き、
躊躇うことなく銃弾を撃ち込んだ]
―→第一階層・廊下―
[彼の人物がPMCに憑かれていたかどうかなど犬は知らない。
知っているのは、先程の弾を放ったのが彼であるという事実だけ。
“通常ならば”それだけで十分。
だからその顛末も、それにより更に悪化する状況も、機械の目は捉えることなく]
おんっ
[ジョエルの呼び掛けへの遅れた返事か。
一声鳴いて、部屋を飛び出した**]
─ 第一階層・通路 ─
に゛ぎゃー!ごめんなさーい!
[自分のせいとか言われてべしぃされたら>>31、ちょっと痛かったし謝った。]
おれ二階も一階も届かないんだってば!
しょーがねーから、銃投げて押したんだもん。そしたらこっちに当たったー。
[残念な事に二回投げるという頭も無かった。
もっとも何度も投げて、うっかりどこかに当たって暴発なんて事態にならなかったのはきっと幸いだ。
押してもらえばとか言われたら、あっとか今更おもいつくのだった。]
そっか、おっちゃんに押してもらえば良かったんだ!
にーちゃん頭いいなー。
[こうみょう、がよく分らないまま感心していたら、何かがノブの顔元を掠めていった。
ぱちりと瞬く。何が通っていったのか、実弾など見たことのない子供には理解が追いつかなかったが。
その後でノブが銃を取り引き金を引く動作を、目を丸くして見ていた。]
[視線は銃口が向いた先へと移る。そこには胸を貫かれて倒れる人がいた。
レーザー銃で撃たれたのなら、血はさほど流れてはいないだろうか。
どのみちそれらを少しの間、硬直したまま凝視していた。
離れるな、との声よりも、父親の名前にようやく頷いて反応を返し。
ノブの服の裾をぎゅうっと握って、離れようとはしなかった。]
に、にーちゃん…何?
なんであの人、にーちゃん撃ったの倒れたの?
[まだ、震えてはいないが。
ようやくじわりと感じ取った事態の異様さに、ただただ身体を強張らせていた。]
― サボタージュ回線 ―
[既にその名で呼ばれるにはふさわしくない内容の回線は、煽りと情報、誤情報で溢れ返っていた。
逃げたジョエルに気付いただろう常連の整備員は、整備室を出、探し回りながらも回線をつなげただろう。]
『あのゾンビ野郎!
PMCを持ち込んだ事否定しやがらなかった!!』
『はあ?なにそれどういうこと??』
『整備室もダメだ、PMCが居た もうだめだ!
同僚が目の前でとち狂ったんだよ!』
『こっちでもみた 』
『どんだけいるんだ…』
[火種も波紋も、表に広がる。]
―第二階層・エレベーター前―
[後ろの方でどたばたと駆ける足音、まっすぐにこちらに向かってきている。
振り向いてレーザーガンはいつでも抜けるようにそちらに手をやり。
見えた姿、4人が武器を持っているのを確認すると迷わず手にしてからそちらに向けて]
廊下は走るなって、先生に教わらなかったか?
[冷静さは失わない。息子のことも気がかりだが、自分が動じていては元も子もない。
子供に諭すかのような言い方は、ただでさえ平時ではない向こうをさらにいらだたせることにはなるか]
何があった?PMCか?それとも早まった馬鹿がでたか?
[問いかけにいっせいに口を開くので話が理解できない]
ったく…、お前が説明しろ。
[一番右端にいたやつに説明をさせると、どうやら同僚の一人が突然叫んで一人を打って、そいつを別のやつが撃とうとして隣のやつを撃ってしまい、
それから乱戦のようになって自分達は逃げてきたと、エレベーターに向かったのは他の階層、できれば安全そうな第一階層に向かおうとしてと説明された]
なるほどな。それでその中にPMCのやつはいたのか?
[わからないけどなんか粘っこい物体が染み出したやつがいたと。
ちょうどよかったから第一階層に連れて行ってほしいとついでに告げられると首を横に振り]
俺からその許可を下ろすことはできない。
そもそもお前達のIDではいけないはずの場所だ。
[上でも騒ぎが起こっていることはまだ知らず、そこにまで騒ぎを広げないために通すつもりはなかった。
それでも銃口を向けながら、通さないと撃つと告げる相手に迷わず銃口を向けて引き金をひく。
他の3人がそちらを驚いた様子でみている]
銃口を向けたら撃たれる覚悟はしておけ、と言ってももう聞こえていないか。
[額を貫かれた死体からうじゅーっと何かアメーバ状の物体が染み出していく]
[他の3人が慌ててこちらに銃口を向けてきたので]
話…聞いてなかったか?
[一人、二人と続けてその額を撃ち抜き、3人目の発砲は体を横にそらして避ける。
素人の撃つもの、しかも銃口をわかりやすく向けて確認してから撃ってくるのに簡単にあたるつもりもない。
最後に一発三人目の額にも穴を空けて倒れる死体からはそれぞれうじゅーっとPMCが染み出して動かなくなる]
4人ともかよ……
[通さなくて正解だったなと心中で呟き、エレベターの端末を改めて操作しようとIDカードを*かざした*]
うん、丸ごとは大変そう。
人間って結構大きいし。
[宿主の息子だという人物、オーフェンと言ったか、まだ成長段階の子体であってもその大きさはかなりのものになる。
ずいぶんと大切にしている様子はよくかんじられる、家族愛とかいうやつだろうかと、離れたいまでも常にその身を案じているのが感じてとれていた。
人間をよく知ろうと身近な宿主は一番の対象であり、その感覚はよく自分の中に染みていたりもした]
研究主任…くろーでぃあって人だね。
知識とか豊富そうだし、美味しいのかな?
[そこに向ける意識は、今はまだ餌に近い認識]
ωが食べたい?
[尋ねかけながら、できるなら他の仲間にとられたくないなと。
仲間の中でも特に意思疎通の密となったωだけは自分の中で特別で譲ることに抵抗はない。
愛とかそういうものを知ったためか、それに近い感情的なものもあったのかもしれない]
/*
しまった
ノブとオーフェンとはちあわせる
いいんだけども、
この時間に合流は 相手にも辛そうだよね!!!!!!
すまぬ あしたで
あっ、仲間やられちゃった。
[宿主が殺すのを止めることはしない。
そもそもまだこの宿主をうまく操ることはできないことと、ωへの意識が強くなった分その他の仲間に対して同種であっても仲間意識が薄れていたこともある]
むやみに暴れたりとかすると危ないみたいだね。
[ひっそり隠れないと、明日はわが身とばかり。
操らないのは正解だったかもしれないと必要な時以外は宿主の中でひっそりと隠れることにした]
でも…、見つけられるひとがいるのは厄介だよね…
[クローディアを始末する方法について、ωに何かいい方法がないかなと意識を向けた。
ついでにどちらが捕食するかという意識も、すでに他の仲間にという考えはない]
― 第一階層・通路 ―
少しでも安全な場所を探そう。
冷静な相手とは一緒に行動するようにして。
[今はまた閉まっている艦橋の扉を見る。
エリカは無事だろうか。荒事の経験もあると言っていたのを信じるしかない。オーフェンを連れて戻ることは出来ないし、かえって足手まといになる可能性もある]
カルロスさんとも合流しないとな。
心配してるぞ。
[不安だろう少年を落ち着かせるために。
なんとか笑顔を作るとそう言って、移動しやすいように手を握り*直した*]
そう。一人で喰らい尽くすには時間をかけないとね。
ああ、美味しいかも。
でも私はどうしても食べたいわけじゃないな。
ウサギさんが食べたければ食べてくるといいよ?
[別に自分という個体にωは拘らない。
種として伸びられればそれでいい。そこが人と決定的に違うところかもしれない。ウサギさんの意思が感じられれば優しく勧めて]
潰れる仲間は捨てておいで。
残れるものが残ればいい。そこからまた増えればいいのだから。
[ウサギさんを気にかけるのも、優秀になりそうな仲間だからだ。いざとなれば自分の代わりに広がってゆける可能性があると感じるからだ。ωはそう思っている。
人に宿ることで起きているかもしれない変化は、ωに自覚できるものではなかった]
うん、食べてくるのはいいけど、食べ方が困るなって思って。
[まだうまく宿主を操れない状況だと失敗をする可能性もある。
そうなれば次に死ぬのは自分ということになる]
今回はωに譲ろうかな。
もう少し私がうまく操れるようになったら、捕食も試してみる。
[知的好奇心よりは生存本能が上回り、ωの考える生き残りそうというのはあたりそうな予感を感じさせるものになるだろうか]
うん、どっちにせよもう死んじゃったら、助けるもなにもないしね。
[増やせばいいとの言葉に同意をしていた**]
─ 第一階層・通路 ─
だってー。三階のおっちゃんに上へカエレって言われて乗っけられたんだもん。
[それ以前に勝手に乗るなという話。
怒られている間、そういえばあのおっちゃん名前何だったんだろうとかふっと思った。
銃撃戦の後に聞いた説明には、少し考えてからこくっと頷く。]
やられたらやりかえす、だよね。
男ならそーしろってばーちゃんが言ってた。
[そこに祖母の理論をあてはめて、また頷いてから、ちらりと倒れた人の方を見た。
死体はまるで人形のようだった。
死者は母を、流れる血は、両足を失った時の記憶を呼び起こす。
どきどきと心臓が早く鳴っていくのが分った。
無いはずの足がなんだか痛い。
上から手を握ってもらったらあったかくて、それが震えていてもちょっと安心出来たけれど。]
とーちゃん!
でもとーちゃんならきっと大丈夫っ。とーちゃん強いから!
[父親の話になれば絶対な信頼を見せつつ、ちょっとしょげたのは心配について。
なお端末については、やっぱりすとんと抜けていた。随分前に受け取った連絡すら読んでない有様だった。
握りなおしてもらった手は、ぎゅっと強く握り返しながら。
安全な場所とか言われたら]
宇宙見える所とか!
[せっかく見晴らしの良い一階にきたから!
と、自分の希望という名の願望を、おもいっきり元気よく*言った*]
そうか、宿主の意識がまだまだ強いのかな。
短時間でも押さえ込むのは難しいかい。
首の後ろから脳を啜るだけならそれほど時間もいらないが。
今は私も少々動き難い状況になっていてね。
さてどうしたものか。
[「ノブ」は今子供を保護してしまっている。
放り出すのは自然でないし、少し難しい]
そう、死んでしまったら助けようがない。
まだ無理はしないのが得策だね。
[本能的に忌避しているならここは行かせるべきでないだろう。
その上でウサギさんはどうにも他には譲りたくないらしい。
久しぶりに明確な意思を返してくれる仲間のささやかな希望を聞いてあげたいような気持ちもあって。
取れる手段を頭の中であれこれと検討していた**]
[エライ事でしょ、という突っ込みは、途中で途切れた。
本能が報せる危機感のまま、シートの立ち上がり、上へと跳躍する。
直後、煌めく火線が今までいた場所を駆け抜け──そのまま、隣のシートの同僚を、撃ち抜いた]
……っ!
[大きくなるざわめき。一つ弾ければ、後は感情の連鎖の赴くまま。
タイミング良くメインモニタに映し出された艦内状況、それが更に混乱を煽った。
艦橋内でも始まる、撃ち合い。
もうダメだ、と感覚が告げる。
動き出したら止まれない、止まらない。
この状況で出来る『最善』なんて、一つしか知らない]
……死んでられんわ……こんな、完全人の勝手で起きた騒ぎで……!
[だから、『お守り』の封を解くに躊躇いはなく。
スカートの下に忍ばせていた黒銀のそれを手に取り、銃口を向けられた瞬間、引鉄を引いた]
とにかく、こっから出ないと……!
[身を隠すスペースも限られる閉鎖空間にいては、さすがに持たない、と。
シートの影に身を隠し、扉への距離を目測する**]
ωも動きにくい?
この人も子供の保護に行くつもりみたい。
[その先で会うことになるとはまだ気付かぬままに]
オーフェンとか言ったかな。
[伝えるそれは宿主についてを特定する情報となるか。
加えて、合流が叶うならばωの行動を制限する理由も取り除く結果となるだろうか**]
─ 第三階層 通路 ─
[しばらくして通路には、ヒトとヒトだったものとヒトから染み出したものが散乱していた。
ヒトの数が圧倒的に多いのは仕方の無いことだろう。
大半は自分が通路に出る前に撃ち合いをして果てた者達。
もちろん自分が撃ち抜いた者達も数多く居た。
第三階層の通路は今、赤と白とに彩られている]
予想以上に寄生・擬態されてる奴らが多いな。
一回の増殖量が多いのか、増殖スピードが早いのか…。
[呟くも、考えても出ぬ答えに小さく息を吐いた。
右手に視線を落とすと、左手で腰のベルトからエネルギーパックを取り出す。
レトロなリボルバー銃の外観をした電子銃に、切らしたエネルギーを装填した。
それから頬に走る赤を手の甲で拭い、それを見て、ふん、と鼻を鳴らす]
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