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[少し逸れていた気は、一瞬で引き戻されることになった。]
え、……ちょっと、
[取り出されたナイフの鈍い光に、目を瞠った。
そちらに手を伸ばしかけたのは、止めようとしての動きなのかどうなのか。
いずれにせよ、それが届くことはなかった。]
/*
なにかと遅くて申し訳なく…!
とりあえずここまでで私も今夜は失礼を。
昼間も覗くように頑張りますが、そちらも本当に無理はなく、で!
おやすみなさいませ**
宿屋手伝い ゲルダが「時間を進める」を選択しました。
─ 宿泊施設・広間 ─
[見詰める先でアーベルがユリアンへと近付いて行く>>7。
一方で、ゲルダがこちらへとやって来て>>10、ナターリエを覗き込んだ]
ぁ、あ……、
大、丈夫、です…。
[カップの破片で怪我はしていないため、大丈夫とは言ったものの。
ショックを受けた様子は決して大丈夫には見えなかったことだろう]
すみません。
少し、休ませて、ください。
[何かに掴まって立ち上がろうとしながら、落ち着くべくソファに腰を下ろそうと。
そんなナターリエの様子に気付き、白猫が近付いてきて、案ずるように足に擦り寄った。
しばらくは動けずソファで休むことになるだろう**]
[いずれにせよ、この場をこのままにはしておけない。
とはいえ、今度ばかりは、自分以外は動けないかな、なんて思いながらも動きだす、のだが]
……あ、あのさ。
ちょーっと、話したい事あるんだけど。
後で、いーかな?
[その合間、他者に聞かれぬタイミングを見計らってゲルダにそっと呼びかける。
唐突な言葉は警戒されるかも知れない、が]
……わりと真面目で大事な話、なんだよね。
『この先』を、見つけるための、さ。
[ぽつり、落とした時の表情は。
普段の軽さをどこかに放り投げたような、真剣なもの。**]
ー 宿泊施設・広間 ー
[大丈夫そうには見えなかったけれども、大丈夫だとシスターは言う。]
あ、無理しないで。
[それでも立ち上がろうとする様子に気づけば、支えようと手を伸ばした。
何とかソファに座ることができたなら、足元で鳴く猫をちょっと撫でて。]
とりあえず、片付けないとね……
[散らばったカップの破片と、それからもう一つ。]
―― 対決前/宿泊施設・広間 ――
[初めに声を掛けたときと、リディに向き合ったときとで
その表情は変わっていたかもしれない。
探すと決めたときから不思議なほどに落ち着いていた。
余計な感情を封じたような、だって、情に流されるわけには行かないから。
問い掛けに意外そうな表情が浮かぶのにも>>+6、探る視線はそのままで]
大切な情報だけど
俺は人狼が見つかるまでは黙っていて欲しいって思うよ。
人狼は見つけて欲しくないだろうから、きっと狙われる。
それでも、出て来て欲しい?
襲われるとわかっていて、出てきてくれなんて
俺には言えないよ。
[見出す者が誰か、一番知りたいのは人狼の方だろうという
最後の一言は飲み込んで。]
[シスターの呟きも>>1、アーベルの声も>>2今は聞こえない。
けれど、リディに声が届いたなら、自分がギュンターと同じ『聖花』であるとわかるだろう。]
怖い、かな?
俺は、俺の役目を果たすだけだよ、リディ。
[睨み返す視線を受けても気持ちは揺らがない>>+7
蒼花に囚われた神のいとし子は、疑わしきものだけをただ見詰めて]
タイミングが合いすぎるんだ、君の帰郷とこの事件と。
アーベルさんが言っていた、過去に自分が巻き込まれた時に似てるって。
今まで居なかった人が戻ったときに、それは起きたって。
君がこの三年前までここにいたのは知ってる、その時は何も起きなかった
でも、あの時はシスターがここに居なかった。駒が揃っていなかった。
それともう一つ、気になることがあってね。
ギュンターさんには争った跡がなかった。
敵意を持って近づいたなら争うはずなんだ、つまり
まったく予想もしなかった相手に襲われた可能性があるんだ。
あの人が疑いもしない、油断してしまうような、誰か。
リディは、ギュンターさんに気に掛けて貰ってたって言ったよね?
[普段から気にかけている相手なら、この状況で放っては置かないだろう。
アーベルの話と、それ以前に自分が感じていた事を混ぜて、一つ一つを組み上げて行く。
それはただの想像に過ぎないけれど]
リディが帰ってきてすぐにギュンターさんから呼び出しがあった。
人狼が現れた
ねえ、これは偶然?
[自分がそうだったように、揃わなければ気付かない事もあるだろう。
揃わなかった駒がリディの帰郷で揃ったなら、彼女にも役割があるはずで。]
ねえ、君は、何?
[人狼か、などと言わずに、リディの反応を見る。
問いかけた声は自分でも驚くほど冷ややかだった。**]
/*
……長い。
好き勝手言ってますが適当に端折ったりなんだりしていただければ。
戻りは夜になりますので無理なさらず。**
ー 宿泊施設・広間 ー
[大きな欠片を手で集めた後、小さなものは箒を取ってきて掃いて集めた。
その間にリディは何処かへ運ばれていたか。
現場を見遣って、小さく息を吐いた。]
次はこっちか。
[水で濡らした布を使って血の跡を拭いていく。
力を籠めてもなかなか綺麗にはならず、反対に溜めてある水の方はすぐに真っ赤になってしまった。]
……しんどい。
[額に汗を浮かべつつ。
思わず零れた言葉は、単純に腕が疲れた、という意味だけではなかった。]
ー 宿泊施設・広間 ー
ん。
[ふと何かが足に触れてそちらを見ると、火かき棒が転がっていた。
リディが殺される少し前に持っていたものだった。
拾って、暖炉の傍に立て掛けておく。]
もういないのか。
[ほんの数日前に再会したばかりだった友人。
悼むように目を伏せたのは僅かな間。
すぐに床を拭く作業に戻ったものの、綺麗に拭き取ってしまうことはできず、ある程度のところで諦めることになるのだろう。**]
アーベルさんが?
あの人は、こういうのが初めてじゃないの?
[丁度肩の辺りまで辿ったところで、初めて知る話>>+10に目を丸くした。
どれだけ大変な思いをしたのだろうと浮かんだ同情心は、すぐにその発言のせいで疑われてるのだと理解が及んで吹き飛んだ]
何それ。本当の話?
それこそ出来すぎだよ。都合の良い状況があったから、それらしく言ってるだけなんじゃいない。そんなの。
[自分がここに居るのは偶然。少なくとも自分ではそう思っている。だって自分は特別な印も不思議な力も持っていないのだから。
けれど無いものを証明するのは難しすぎて。反論の言葉しか出せなかかった]
来ないでっ。
[圧迫感に耐えかねて一歩下がる。
握ったままの火掻き棒は武器にもなり得るのだろうが、効果的な使い方など知る由もなかった**]
宿屋手伝い ゲルダは、シスター ナターリエ を投票先に選びました。
ー 宿泊施設・広間 ー
……はぁ。
これ以上は無理っぽい……
[額に残った汗を腕で拭い、立ち上がる。
随分長く拭き続けていた気がするが、赤色はやはり完全に落とすことはできず。
鉄錆のような臭いもまだ微かに残っていた。]
ごめん、これ片づけたらちょっと休んでくる。
[その場にはまだ誰か残っていたか。
そう言い残して、広間を出て行った。]
ー →教会・図書室 ー
[赤く染まった水を捨て、布を洗って片づけて、ついでに手も綺麗に洗った。
それから向かったのは、借りている客室――ではなく、先ほど指定された場所。>>18]
何の用だか知らないけど。
いざとなったら……今は逃げる、しかないかな。
[“月のいとしご”として活動できるのは夜。
日が出ている今の時間帯に於いては、感覚器官も純粋な力もただの人と大差はない。
万が一リディのように刃を向けられでもしたら、どうなるか分からなかった。]
……念のため、と。
[手近にあった分厚い本を“護身用”にと傍に置いておく。
それから椅子に腰かけて、待ち人が来るまでしばしの間目を閉じた。**]
終わる、の…?
[誰かがそう言った気がして、反芻しながらリディの顔を見る。
目を開いていたなら、そっと瞼を閉じさせて。
話していた感じでは彼女は人のようにも思えた。
無辜の人ではないのか。
疑問は晴れない。]
[>>11シスターの側にはゲルダが。
ユリアンの側にはアーベルが側にいた。
ゲルダに手伝って貰ってソファに腰を下ろしたシスターには白猫が寄り添う。
>>13アーベルはユリアンに休むよう促した。
その声は只、静かで。
目の前で凶行が起きたにしては落ち着きすぎているような。
それはアーベルを落ち着かせる為に敢えてしているのか、素なのかは判別がつかない。
殺人を犯してしまった幼馴染を女は複雑な面持ちで見ていた。
──かける言葉は見つからない。
この騒動を終わらせる為に彼がした事だ。
せめて彼女の死が、幼馴染の罪が、無駄でありませんように、と願うばかり。]
私にも手伝わせて。
[そう願い出て、シーツに包んだリディを運ぶ。
彼女は月のいとし子が殺したのではなく、自分達が犠牲にした相手だ。
運ぶ先は客室だったか。
それとも他の二人と同じ地下室だったか。
運んだ後に彼女の衣服や髪を整えてやる。]
…痛かったよね。
怖かったよね。
……ごめんなさい。
[そう呼び掛けながら、込み上げてくる涙を堪えた。
己に泣く権利はない。
ユリアンがしなかったら、疑いがもっと強ければ、己がしていたかもしれない。
──終わらせると決めた時点で、女は人を殺める覚悟を固めていた。]
[同じ部屋に二人の遺体も安置されていれば、同じように整えた。
違う部屋だったなら、アーベルに場所を聞いておく。]
アーベルさんは、こういう騒動みたいな事、経験した事があるの?
[別れ際、彼の落ち着いているその理由が知りたくてそんな質問を投げ掛けた。
返事は得られたかどうか。
そこからは別行動。
女はふらりと部屋を後にする。**]
/*
確定でついていってごめんなさいね。
まだお顔も見てないんだよ。
残ったのでどうしようか。(何となく残る気はしてた)
赤組の動向見つつかなぁ。
未亡人 ノーラが「時間を進める」を選択しました。
─ 宿泊施設・広間 ─
[立ち上がろうとした時、ナターリエを支えるべく手が添えられる]
ゲルダ、さん……ありがとう、ございます…。
[ゲルダに支えられながら>>14、どうにか立ち上がりソファへと腰掛ける。
白猫を抱え上げる気力もなく、両手で顔を覆い自分を落ち着けようとした。
ゲルダに撫でられた白猫は、ぐるぐると喉を鳴らした後、跳躍してナターリエの膝へ]
[『人狼』を殺さなければいけないことは理解していたが、確証がないままに疑いのある人を殺すことまでは考えていなくて。
自分が『見出す者』であることに気付いてからは、自分が見つけた時に、『人狼』だけを殺せば良いと思っていた。
それが綺麗事であり、見つけるまでの間に犠牲者が増えるだろうことは気付かぬままに]
[人による惨劇が起きてしまった中で、『ひと』であるアーベルが無事だったことには安堵していた。
『人狼』では無いと分かっているのだから、疑われて殺されるようなことは防ぎたい]
(…皆さんにも伝えなければ。でも……)
[『人狼』を見つけたわけでもなく名乗り出ることのリスクは、惨劇前の会話の一端で理解していた。
見つけたならば、そう考えて、その時は口にせずにいた]
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